「ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld 2nd(TVアニメ動画)」

総合得点
76.1
感想・評価
501
棚に入れた
2318
ランキング
728
★★★★☆ 3.6 (501)
物語
3.3
作画
3.9
声優
3.8
音楽
3.7
キャラ
3.6

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ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

【更新】未来への光か…それとも闇か…今此処にある現実…。これは人間社会の物語。

ソードアート・オンライン(以下、SAO)
2012年7月~ 原作 川原礫(ラノベ) 制作 A-1 Pictures 1期 25話+特別版1話。2期 2014年7月~ 24話+総集編1話(ファントムバレット編、キャリバー編、マザーズ・ロザリオ編。3部構成)。2018年4月~ 外伝 ソSAO・ガンゲイル・オンライン 原作 時雨沢恵一(原案︰監修 川原礫) 2018年10月~ 3期 SAO・アリシゼーション 24話+総集編1話。
2019年10月~ SAO・アリシゼーション・War of Underworld 23話+特別版1話+総集編1話。2017年2月~劇場版 SAO オーディナルスケール(完全オリジナル)、2021年10月~ SAO プログレヅシブ 星なき夜のアリア(リブート版 アスナ編)、2022年9月~冥き夕闇のスケルツォ(リブート版上映予定)全話視聴済(未公開劇場版除く)

【まえがき】
本作は10年の時を経ても尚色褪せず、数々の作品に影響を与えた名作シリーズ。今、その内容に触れようと思ったのは季節がらとWBSキャスター 佐々木明子氏がコラムで「電車の中で、ほぼ全ての人がスマホを覗いている異様な光景…」脳科学者との会話として「人間の脳は、我々の祖先が狩猟採集や農耕で生活していた約1万年前の環境に適応したまま変わっていない」を目にしたから…。

今やSAOの世界すら体現できるテクノロジーの進化は、人間を本当に豊かにしているのだろうか?…。そう思い本作を改めて全シリーズ視聴した結果…答えは…解らなかった…私が凡人だからだろう…。

アインシュタインは「科学技術の進歩というのは、病的犯罪者の手の中にある斧のようなものだ」と述べている…。それはあらゆる技術の進歩は兵器に直結しているからだ…。
技術者の端くれとしてテクノロジーの進化を肯定したい…でも…。だから全編見直したら…。

【本作概要などについて】
本作、第4章後半のストーリーには敢えて触れません。それは此処迄の流れで、キリト復活!悪役をなぎ倒しHAPPYエンドなのが判っているから。

本作中では血生臭さ・流血シーンは少ないですが、バーチャル世界で命は生まれ、失われる事が物語られます。
そしてAIを更に進化させた超兵器として利用することがリアルワールド人の本来の目的としても描かれます。過去から学ばず、戦争を止められない人間の傲慢と性(さが)…。とても非情で過酷な設定です…。

無論、作品として好きです。マザーズ・ロザリオ編とか当初は普通に感動し、キャラの葛藤、友情、絆、成長には共感しているし、再視聴しても作品への想いは変わっていません。

{netabare}
10話。
アスナが語っています「向こう側(リアルワールド)は神様の国でも、理想郷でも無い…それどころか、この世界(アンダーワールド)と比べれば、ずっと醜く汚れています…」「でも、そんな部分ばかりでは無い。世界を守りたい。皆さんと仲良くしたいと思っている人も沢山居ます」…と。

11話…。
ラストへの導入として1番大切なのはここなのかなと…。
ユイがアンダーワールドの危機を察知し、シノン(朝田詩乃)とリーファ(桐ヶ谷直葉)に連絡すると同時に、他の主要メンバーに事態を説明する。そこで語られるのは米軍がアリスをAIとして無人戦闘機に搭載するだろうと…。
そしてザ・シードパッケージの目的はアリスの誕生に他ならないと…。皆が泣き・笑い・愛し紡いできた想いの結晶が…大きな揺りかごからアリスは生まれてきたのだと…。
仲間は同意する…繋がっているんだ…全部…時間も人も心も大きな川の様に…と。
そしてユイの提案により日本のVRMMOプレーヤーに呼びかけ現状のアカウントをアンダーワールドにコンバートする事をリズベット(篠崎里香)を中心としたキリト・アスナの仲間達が説得するが…。キャラクターロストという大きなリスクが伴うと…。
集ったプレイヤーからSAOサバイバーの身勝手だと揶揄される…。

それでもリズは頼み続けた…。
「私は知っている。この世界と此処に繋がっている沢山の仮想世界は絶対に虚構の逃げ場所なんかじゃ無い。私にとっては本当の生活と本当の友達と本当の出会いや別れや笑顔や涙かある現実なの!~皆で育てた沢山の世界が、この世界樹みたいに寄り集まって芽吹いて…ようやく咲かせたアンダーワールドって花を、私は守りたい…お願い…力を貸してください…」オーバーラップして流れるunlasting…。
{/netabare}

当初は解らなかった。ED曲「unlasting」この歌詞の真意が。
強いメッセージ性や深い意味がある事は解る。でも何故LiSAさんは、こんな悲しい・切ない歌詞なの?
大好きな曲です。SAOと重ねて何を表現したかったのか…。
10年を経て、LiSAさんのインタビュー記事からやっと解りました。この歌詞の意味、SAOという物語の真意が…。
LiSAさんは…。
「ずっとマックスでやり続けて、120パーセントで進み続けてきた中で、今までやってきたようなテンポの曲たちをずっと作っていくことが本当にできるんだろうか?っていう不安があって。ずっと自分の中では「いつ終わってもいい」みたいな覚悟を持ってやってきたけど、いつしか自分の中の正解というか、未来が見えるようになってきたんです。

『みんなと一緒に大人になっていきたい』って思うようになったのが、やっぱりわたしの中で一番大きな変化でした。
「unlasting」はその中のひとつというか、この曲が受け入れてもらえたら、わたしはもうひとつ靴を脱いでもいいのかもしれない、みたいな気持ちです。LiSAとして羽織っているものを脱いで、みんなに近い曲があってもいいのかもしれない。もっと素直に、無理をしない大人に…」と。

人は親交を深め、心を通わせ、友達や恋人や夫婦になっても、一片の曇りもなく澄んだ心で過ごすことなんて出来ない…時には傷つけ、傷つけられ、悲しみの縁に沈むかもしれない…。

それでも…それでも…皆と一緒に居たい…楽しく過ごしたい…愛を無くしたくない…。

この物語はもう1つの大切な柱…人は1人では生きられない。今を生きる事を大切にしよう、未来を信じよう。そう語っている様に思えるのです。
そして物語は新たなステージへ…。
とはいえ…この4期の最終話…これはかなりチープかなぁ…。それを取り返す物語を期待します。

【あとがき】
スマホにはGPS機能が搭載されていますが、それは宇宙に浮かぶ人工衛星から私達の顔を写せる技術です。本作はテクノロジーをけっして悪意や兵器に用いてはならないと警告を発してもいるのです。

そうして、多くの犠牲と困難と罪悪感を乗り越え、人は未来を信じ前を向き、技術という結晶を積み上げてきたのです…。私達はそれをより良い方向へと導けるのです…。1本のアニメからこんなリアルを教えられるとは思いもよりませんでした…。作ってくれて出会わせてくれてありがとう…。

投稿 : 2022/08/28
閲覧 : 120

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