「大正オトメ御伽話(TVアニメ動画)」

総合得点
73.2
感想・評価
238
棚に入れた
704
ランキング
1015
★★★★☆ 3.7 (238)
物語
3.7
作画
3.5
声優
3.7
音楽
3.6
キャラ
3.7

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ネタバレ

ローズ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

大正浪漫

大正時代は近くて遠い。
近代日本ですが、戦前の事なので、現在の日本と違う事が多々あります。
男性は一家の大黒柱となり、女性は家庭の仕事を担う。
男尊女卑の社会が当たり前です。
明治時代に日本は富国強兵に舵を取ります。
近代化が進んだ世界では、普通に戦争が起こり、列強が植民地を拡げています。
本作品は戦前の日本の出来事を描いています。
現在の常識が通じない事は当たり前の事だと捉えましょう。

志磨珠彦は事故の影響で右手の自由が利きません。
立花夕月は金銭で志磨家に買われて珠彦の世話係となりました。
夕月は家事全般が得意ですね。
加えて、珠彦のお世話もします。
現在の価値観で考えてみると仕事のし過ぎ。
でも、当時は当たり前の仕事量なのでしょうね。
私だったら逃げだしたいです。

本作品の1番の見どころは震災でしょうね。
1923年(大正12年)9月1日のお昼に地震が発生。
有名な関東大震災の発生です。
夕月は東京で旧友と会う約束をしていました。
珠彦は千葉の佐倉在住。
地震発生時は、珠彦と夕月は離れ離れでした。
当時の情報源は新聞くらい。
田舎にいても都会でも、すぐに被害の大きさは分かりません。
珠彦の夕月を心配する気持ちは理解できます。
珠彦は夕月を探しに東京へと向かう事となります。

1人の女性を探しに東京へ。
まだまだ近代化が進んでいないので、人の多い場所に貼り紙です。
駅で診療している親族に出会えたのは良かったのですが、肝心な夕月は消息不明。
さすがにアニメなので出会えると思っていましたが……
うん、さすがエンタメだ!

本作品の魅力は純情な珠彦と夕月の丁度いい距離感のお付き合い。
手に障害のある珠彦も優しくされたら……
学校を辞めて主人に尽くす事になった相手に優しくされたら……
手作りの栞だけでもお互いの純情度が分かります。

戦前の身分差が顕著な時代。
しかも男尊女卑の世界。
現代の常識は通用しません。
珠彦と夕月の惹かれあっていく様子を見ていると、
現代の私でも羨ましいなぁと感じるところは多いです。
約100年前の日本では当たり前の事。
少し歴史を勉強して、どのようにして現在の日本の常識が作られたのかを知る良いキッカケかもしれませんね。

投稿 : 2022/09/03
閲覧 : 192
サンキュー:

22

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