「好きになるその瞬間を。~告白実行委員会~(アニメ映画)」

総合得点
64.4
感想・評価
97
棚に入れた
443
ランキング
3745
★★★★☆ 3.6 (97)
物語
3.4
作画
3.6
声優
3.8
音楽
3.7
キャラ
3.6

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ネタバレ

てとてと さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

告白実行委員会~恋愛シリーズ~の劇場版第二弾。シリーズではこれが一番良かった

告白実行委員会〜恋愛シリーズ〜の劇場版第2弾。62分。主に前作カップルの妹と弟がピュアなラブコメをする。
※作品データベース様より転載

【良い点】
余計なノイズが入らないピュアラブコメがギュッと詰まっており、1時間ちょいだが申し分のない密度あり。
同程度の尺で複数軸の群像劇だった前作と比べ、ラブコメ軸が絞られていて、その分密度が上がっている。
外連味こそ乏しいが、一途に素直に恋する女の子と男の子のラブコメの波動を感じさせる。
話の内容的にはベタな一方通行片思いの連鎖だけど、誰が誰を好きなのか明快なのと、片思いするヒナちゃんたちは大変かわいい。
感情表現が素直で可愛らしく、ベタながら普通の1クール2クール恋愛アニメでも意外と見ない持ち味あり。
前作よりもシリアスな修羅場は少ないのでより純粋に萌えられる。

また、前作キャラたちと新キャラとの関係性や、前作キャラたちの現在進行形の恋模様をバックボーンにしつつ別視点で描くなど
前作からの続きでより楽しめる重層的な構造になっている。
ヒナちゃんたちにとって先輩たちなお兄ちゃんなど前作主人公たちもより掘り下げられ魅力増していたり。
今作も踏まえると前作の評価も少し上がった。

ヒロインのヒナちゃんが大変可愛い。キャラデザも声もハイレベル。
甘えん坊のお兄ちゃんっ子で後輩で、裏表の無いピュアさ、巨乳。
あざとい。パイスラでお兄ちゃんに「あててんのよ」したり抱きついたり、妹キャラとして大変萌える。
喜怒哀楽特に涙の感情表現があざとく、一途に恋する女の子の可愛らしさに溢れていた。

サブヒロインのアリサちゃんも良キャラ、本筋を邪魔しない範囲で良きユウジョウを見せた。
初対面の悪印象から最終的に好感度アップ。
普通ならば悪役カマセに終わりがちな柴崎君に対しても、偽りを指摘して(おもしれー女)的な流れと
柴崎君も背景があるんじゃないかと匂わせ、青春劇に繋がりそうな気配。
少ない描写でキャラに興味持たせる作劇が上手い。

このシリーズの真骨頂な楽曲も大変良い。素直に心情が伝わる良曲揃い。

【悪い点】
ヒネリが乏しい事だけど、ヒネリなんぞ必要ないと思う。

前作に続き、コユキ君が依然可哀そうなまま。この先報われるんだろうか…
女の子が強い作風で、コタロウ君とか男子側の掘り下げが不足気味。

アリサちゃんの過去のイジメとかの掘り下げもやや唐突。

【総合評価】7~8点
シリーズを通しての群像劇として良きラブコメアニメ。
ありがちとかベタとかはむしろ長所、こういうのでいいんだよ。
ストーリーに凝りがちな恋愛アニメ映画の多くよりも面白い。
評価は過剰かもしれないが良い寄りの「とても良い」

投稿 : 2022/11/16
閲覧 : 94
サンキュー:

2

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