「もういっぽん!(TVアニメ動画)」

総合得点
72.2
感想・評価
203
棚に入れた
491
ランキング
1154
★★★★☆ 3.6 (203)
物語
3.7
作画
3.6
声優
3.6
音楽
3.5
キャラ
3.7

U-NEXTとは?(31日間無料トライアル)

ネタバレ

タック二階堂 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

令和の「YAWARA!」ここに誕生!

詳細は公式でも。

中学時代に2人しかいない弱小柔道部に所属していた未知と早苗。中学最後の試合で、絞め技で失神してしまうという醜態を晒した未知は、これが人生最後の柔道の試合と決めていました。

そして、晴れて未知と早苗は一緒の高校に入学。腐れ縁の幼なじみ・剣道部の南雲とともに高校生活をスタートしました。そんな矢先、武道場で騒動が。廃部になった柔道部を復活させようと、撤去されていた畳を敷き直していたのは、未知の最後の試合で一本勝ちした相手・永遠だったのでした。

というお話。

秋田書店『週刊少年チャンピオン』連載中の、村岡ユウさんによる漫画のアニメ化作品です。制作はタツノコプロの新レーベル・BAKKEN RECORDです。

柔道女子のお話だから「YAWARA!」を思い浮かべるのは当然ですが、猪熊柔はいわゆる柔道の天才。しかし、未知は天才というわけでもないけど、柔道に…というか1本勝ちに賭ける情熱は負けてはいないという印象。

そして、令和の時代に合うように、仲間を集めて部活を復活させましょうといった、日常系の要素もありそうです。

作画よし、声優よし、キャラよし、ストーリー、特にコメディの掛け合いのテンポよし。完璧な初回でした。なろう異世界モノだらけで不作と言われている冬アニメの期待の星。一気に覇権をオール一本勝ちで決めてくれそうな雰囲気のある初回でした。

=====第2話視聴後、追記です。
{netabare}
いやあ、ちょっともう今期では突き抜けちゃったかな。
ダントツに面白いですね。

まだ部の立上げと部員集め、そして来週に登場するであろう顧問というところなので、本格的に始まっていないのに、ぶっちぎりでトップです。

日常系としても面白い。
なにげに剣道部の南雲の存在が大きい。彼女がいることで、高校生の日常感がうまく演出できているってところ。

毎週が楽しみになるいいアニメですね。
{/netabare}
=====最終話視聴後、感想です。
{netabare}
今クールのNo.1は本作だと言ってもいいでしょうね。初回から最終回まで、ずっと高いクオリティで素晴らしかったです。

本作は『週刊少年チャンピオン』という少年誌に連載中の作品ということもあり、女の子ばかりが出てくるアニメなのに萌え要素がほとんどないといった稀有な造り。部活モノの王道である、ガッツはあるけど(まだ)強くない主人公の未知を中心に、柔道部の面々が非常にキャラが立っていて、観ていてワクワクする作品でした。

終盤、金鷲旗全国高等学校柔道大会のみとなってしまった構成というのも、続編を睨んでのものであれば許容範囲。その試合シーンも見応えがありました。

個人的には、剣道一筋だった南雲が、親友(悪友?)の未知と一緒の部活で高校生活を過ごしたいという気持ちで、未経験の柔道部へ入部する6話が秀逸でした。

なんていうか、こういう作品がきちんと評価されるべきだなと思います。もちろん、原作の面白さがあってこそなのでしょうけど、1クール全13話として、しっかりとキャラの成長も描き、コメディあり、カタルシスもあるという見事な構成でした。

また、敵チームのキャラも人間らしく描いているのも秀逸なところ。たとえば強豪校の立川学園のメンバーも、試合から離れれば「彼氏が欲しい」とか言ったりしているところとか。そりゃそうですよ。強豪柔道部員だって女子高生なんだから。こういう人間味を描いているから、キャラが生きている感じがこちらにも伝わってくるんですよね。

「百合百合てえてえ」もいいけれど、こういうストーリーで一本背負いを決めてくる本作のほうが僕は好きですね。
{/netabare}

投稿 : 2023/04/04
閲覧 : 263
サンキュー:

10

もういっぽん!のレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
もういっぽん!のレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

タック二階堂が他の作品に書いているレビューも読んでみよう

ページの先頭へ