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「もういっぽん!(TVアニメ動画)」

総合得点
72.2
感想・評価
203
棚に入れた
490
ランキング
1152
★★★★☆ 3.6 (203)
物語
3.7
作画
3.6
声優
3.6
音楽
3.5
キャラ
3.7

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もういっぽん!の感想・評価はどうでしたか?

白毛和牛 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

キャラデザこそ華やかさに欠けるがストーリー内容は良作

この作品は柔道を題材とした作品ですが正直に言うとキャラデザに関しては華やかさに欠けて
昨今のアニメにおいては見た目としては可愛さが足りずあまり売れそうなイメージは無いというか
実際に円盤の売り上げとかに付いては売れなかったけど、
ただストーリー内容的にはオーソドックスな青春スポーツ部活モノとして中々良かったと思います。

【評価】

65点・2B級

投稿 : 2024/04/16
閲覧 : 3
サンキュー:

0

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

一緒だから今日も楽しい

この作品の原作は未読です。

録り貯めていましたが視聴する時間が捻出できず、ようやくこの年末年始の間に視聴することができました。
視聴がだいぶ遅くなってしまいましたが、もっと早くに視聴すれば良かったとまた後悔することになってしまいました^^;
もっとも未視聴作品群に埋もれてしまっていたんですけど(〃ノωノ)


柔道はもう卒業(おしまい)!
高校では彼氏作って甘酸っぱい三年間を送るんだ。

日焼けすると胴着が擦れて痛いし、寝技で髪の毛抜けまくるし、
寒稽古つらいし、鼻血は出るし、骨折するし失神するし、
たいして強くなれなかったから、もうやらないって決めたの。

だから……だから思い出させないでよぉ。
この一本の、気持ちよさ。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

このINTRODUCTIONの気持ち…私にも分かります。

もっとも柔道ではありませんけれど^^;
中学を卒業して高校に入学してすぐに仮入部期間ってありますよね。
私中学時代は軟式庭球(ソフトテニス)部に入っていて、高校に入ったらメジャーな硬式テニス部の方が良いかなぁ…と思っていたのですが、一度軟式の球を追いかけると、昔の感触を色々思い出すんですよね。
先輩とラリーしているうちに、気持ちはすっかり軟式庭球部員になってしまい、結局続けたんですけどね。
もし軟式のボールを打たなかったら、人生違っていたかも…なんて思っています。
そしてそこでの出会いから今の会社に入社するまでが繋がっているので、余計に運命を感じてしまいます。

一方、物語の方では元々高校では柔道部に入る予定はなく、女子柔道部も人数不足で廃部になっていたのですが、部員を集めて女子柔道部を復活させ、団体戦に出場できるまで切磋琢磨していく感じです。

でも、この物語は直向きに柔道を頑張るだけの物語ではありません。
ずっと小さいころから取り組んできたスポーツ…
沢山の実績と経験も積んできた…
それを続けたら、また輝かしい実績を手にすることができる。

高校生活はたった3年間…
だったら本当に自分がやりたいことに取り組むべきだと、この作品では言っています。
確かにおっしゃる通りだとは思いますが、事はそんな簡単ではありません。
でも、色々考えてみると、結局その答えに行く着くのかな。
だって、最後は自分の人生ですから…
周りの妙な期待を気にして貴重な時間を棒に振るくらいなら、この作品の意見に賛同できます。
それに、その結果だって自分でよりちゃんと受け止められると思うんです。

廃部のラインを行ったり来たりしましたが、部員の熱意はそんなボーダーラインではありません。
メッチャ熱いですよ。
みんなで出場する大会が決まったら、基本「出来ることは全部する」というスタンスで臨み、どんなに強く体格差のある相手にだって決して怯むことなく勝つつもりで組みにいくんですから…
皆さん、勝ち抜き団体戦であることを痛いほど理解していると思いました。

もちろん、いきなり優勝するほどこの世界は甘くありません。
ですが、こんなにも熱量のある作品だったら、リアルタイムで視聴できなかったのを後悔するばかりです。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニンブテーマは、Subway Daydreamさんによる「Stand By Me」
エンディングテーマは、青葉西高校柔道部による「いっぽんみち」

1クール全12話の物語でした。
2018年から連載が始まった作品のようなので、原作のストックは沢山ありそうです。
こういう視聴して元気を貰える作品は、腰を据えて制作して貰えると嬉しいです。
これは続編があったらなんですけれど…^^;
しっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2024/01/04
閲覧 : 100
サンキュー:

20

ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

熱血スポコンのガワをかぶった女子日常系。キャラは斬新かも。

 一旦中断しましたが、最近見かけなくなったスポコン・武道もののアニメの作画ってどんな感じなんだろう?と思い、視聴再開。結果的に全部見られました。

 端的にいって部活青春武道もののスポコンの型通り…ですね。ちょっとした部活再開の障害があってメンバーが徐々に集まり、顧問が決まる…試合にでて勝ち負けがあり、新しいライバルが…つまり、ちゃんとした話になっているということでしょう。
 ですから、目新しい何かを求める人からは評価が低いと思います。一方で型ですから、話は面白いです。どう感じたかでしょう。話的には「YAWARA」の女子短大の柔道部立ち上げのエッセンスを取り出した感じでした。

 私は正直ストーリーの奥行については評価できませんでしたが、面白くは見られました…1回だけなら。2回目は見ないと思います。
 熱血展開ではありますが、人間関係に特にストレスもなくスムースに話が進んでいきますので、主人公の成長ドラマにも青春群像劇にもいろいろ不足しています。そのストレスの無さがかえって、見やすさにもつながっているのかもしれません。なんだかんだでポンポンと話が展開して行き、勝敗以外の挫折や失敗がほとんどない状態で1クール終わってしまいます。

 本作の評価ポイントはキャラ造形でしょう。キャラの配置そのものも実は型ではありますので、目新しさはないです。ライバルも含めて。
 目新しさでは特にヒロインの未知ですね。柔道…道で未知ですからすごい名前ですけど、萌えではない元気ハツラツな少女に爽やかな印象を持ちます。この「爽やかさ」こそがポイントでしょう。

女子の人間関係にストレスがない、帰属意識が強い、挫折がない、キャラが爽やか…つまり、日常系の要素がものすごく強いです。柔道そのものの技巧や習熟の話ではなく、仲間同士のキャッキャウフフが丁寧に描かれている気がします。

 全体的な印象ですが、ハードな青春スポコン柔道もののガワではありますが、内容は女子だけ日常系部活もの…と見るのが正しい気がします。この組み合わせが新しいと取るかどうかですね。例えば「星屑テレパス」とヒロインは正反対ですけど話の構造的には似ているのでは?

 汗臭さとか筋肉痛を感じないデオドランドされたスポコンとも言えます。

 ただ、原作未読なので、この後は分かりません。20巻以上あるそうなので。やっぱりせめて2クールで描かないと、こういう評価になってしまいます。このキャラで挫折と成長が見たいなあ…


 作画は正直柔道シーンに見るべきものは感じませんでした。日常の止め絵の顔に線が入ったコミック的な作画は良かったです。ただ、丁寧な感じと道場や試合場などの背景はよかったと思います。
 
 評価は…うーん、ストーリーは3…でしょうねえ。キャラ造形は4あっていいと思います。作画は3.5。EDの踊りがあざといですが可愛いので音楽も3.5にしておきます。




1話 なんで女子だけスポコンって1クール?導入で終わりかな?

{netabare} 気のせいかもしれませんが、最近の女子だけスポコンって1クールで終わることが多い気がします。いわかける、はねバト、はるかなレシーブ、競女、南鎌倉自転車部、大正野球娘…2クール以上は、ロウきゅーぶくらいかなあ。
 BIRDIE WING が本当に2期くるなら久々?ガルパンとかてーきゅう入れればありますけど。咲がスポコン的と言えばスポコン的。カレイドスターとかYAWARAとかにさかのぼるかな?

 対して、男のは結構2クール以上が多いですよね。最近でもアオアシもブルーロックもそうだし。Dアニメの「スポーツ/競技」の欄でざっと見た限りははっきり傾向がある気がします。ニーズが違うのかな???深夜と少年?

 となったときに、本作です。どんなに原作が優れていても、女子だけ部活モノのパタン…部活結成、誰かの悩み、練習でちょこっとノウハウ、なんかの障害、大会予選…くらいでお終いのかなあ。PV見る限り5人いるからそれだけで尺使いますよね?

 スポコンに限っては2クールとか4クールとか事前に告知してじっくり作る気になってもらわないと本当にいつも通りの導入で終わる感じです。

 スポコンの導入部はある程度は型になるのはやむを得ないと思いますが、本作も見る限りでは正直テンプレです。後々差別化するにせよ1クールなんてすぐに終わっちゃうしなあ。一応、工夫を期待して見てみますが………スポコンに限っては初めから2クール以上で企画しないと人気出る前に終わっちゃう…というか人気の出ようがない気がします。
 なお、実は2クール以上だったらごめんなさいです。情報はなるべく入れないで見るようにしているので。{/netabare}


2話 このテンポで1クールなら尻切れトンボ確定かな?2クール以上やるなら見ます。

{netabare}  確認したら既刊21巻あるそうですね。初めから2クール以上のアナウンスがないとみる気になれません。やっぱり「俺たちの戦いはこれからだ」で何かの予選くらいで終わりじゃないですか。もうちょっと制作側は考えて欲しいかな。

 スポコンはNHKでやるか、放送局の制作でやるか、出版社がスポンサーしないと無理でしょう?あるいはサブスクオリジナルが人気ないなら、スポコンのこういう長期物をやればいいのに…と思います。とにかく1クールで原作を使い散らかすのはやめて欲しい。

 なお、作品は初めの締め技で落ちた顔が…云々という導入がちょっと気に入りませんでした。で、2話が緩すぎかなあ。柔道ものにしてはそうじゃない感がちょっと。もちろん長く続いているならもっといい話になるのかもしれませんけど、そこまでは見られないんでしょう? {/netabare}

投稿 : 2023/12/31
閲覧 : 253
サンキュー:

11

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

とにかく明るい園田未知!

原作未読 全13話

青葉西高校の女子柔道部に所属している部員たちの部活動を描く作品。

中学で柔道を卒業しようとした主人公の園田未知が、あることで柔道の技を決め一本を取り、柔道への情熱が再び蘇ります。

廃部になった柔道部を友人たちとともに復活させて練習したり試合に出場しています。

他の部員たちもみなさん、好きなキャラばかりでした。

主人公の未知がとにかく明るく物怖じしない性格なので、作品全体がとても前向きで明るい作品となっています。

お話はこれからという区切りで終わっていますが、続きを観てみたいですね。

OPはSubway Daydreamさん、EDは青葉西高校柔道部のみなさんが歌っています。

最後に、とにかく主人公が明るいと観ている方も気持ちが軽やかになりますね。

投稿 : 2023/11/01
閲覧 : 234
サンキュー:

20

ネタバレ

llil さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

かなりソフト

スポーツを良く魅せれていた

ただ
作画がどう言えばいいか
確かに良くはあるが
若干の癖
それもあまり良くない方に転びそうな

投稿 : 2023/10/05
閲覧 : 98
サンキュー:

1

ネタバレ

蒼い星 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

柔道愛から生まれた柔道漫画が原作の柔道アニメ。

【概要】

アニメーション制作:BAKKEN RECORD(タツノコプロ)

2023年1月9日 - 4月3日に放映された、全13話のTVアニメ。
原作は、『週刊少年チャンピオン』で連載されていて、
同じく秋田書店のwebサイトの『マンガクロス』に移籍した漫画作品。
著者は、村岡ユウ。

監督は、荻原健。

【あらすじ】

埼玉県の中学3年生の園田未知は親友の滝川早苗とともにふたりで、
自分たちが引退したら部員ゼロで休部になる青葉中学柔道部の部員として、
中学最後の大会に臨んでいた。

3対3の団体戦で人数不足で先鋒が不戦敗。中堅の早苗が一本負けを喫し、
チームとしての敗北が決定、人生最後の柔道の試合を一本勝ちで締めくくろうとした未知。
だが、見たことのない相手の選手がやたら強く、未知は善戦したが、
絞め技が完全に極まりギブアップを拒み失神しての一本負け。

練習はしんどいし頑張っても気持ちよく勝てないし、彼氏できないし、
これで柔道は卒業だと受験勉強に専念する彼女たち。

もとから優等生の早苗にしごかれた未知は、やたら絡んでくる南雲安奈とともに、
9ヶ月後には偏差値が高い青葉西高校に進学。

しんどい部活なんてやらずに彼氏作って高校3年間を遊び倒す予定の未知だったが、
未知を是非とも剣道部に勧誘したい安奈に誘導されて高校の武道場に着いた、
未知と早苗は、中学最後の試合で未知を絞め落とした氷浦永遠と再会。

部員ゼロで部活停止状態の青葉西高柔道部。武道場は剣道部専用になるところを、
3人いれば部活ができると主張する永遠。
未知たちと一緒に柔道をしたくて青葉西に入った永遠と、
小学校の時からずっと未知に好意を持っている安奈による、未知の奪い合い。

早苗に足を引っ掛けられて安奈がバランスを崩して未知の手を離してしまい、
永遠が未知を引っ張る柔道の組み手の形になってしまい、
条件反射で永遠に気持ちよく一本背負いを決めてしまった未知。

柔道の気持ちよさを思い出した未知に、もう一回柔道やろうと誘う早苗。

未知に剣道をさせることを全く諦めてない安奈をよそに、

未知・早苗・永遠の3人の新入生と顧問の夏目紫乃先生で、
青西柔道部の部活動が再開するのだった。

【感想】

武道の理想を高校部活動を通して描いている原作の女子柔道漫画は、
村岡ユウ先生の初のヒット作との認識でいいのかな?

高校時代にエグいイジメを受けてた男が28歳のときに、
自分をいじめてた相手がボクシングのチャンピオンになってるのを知って、
倒してカツアゲされた数万円を取り戻すためにボクシングを始めたという内容の漫画で、
いじめてた男が人気者の王者になっていて、噛みつこうとする主人公が狭量であるとして、
肯定的に描かれずにすっきりしない終わり方をしていた。

柔道部の太眉で小さくて弱くてカッコ悪いキャプテンが、
転校生のイケメン(性格もイケメンの黒帯)が片思いの娘を彼女にしようとしてるのに、
ムカついて柔道で負かそうとするけど完敗を喫してリベンジに燃える話。

などなど恵まれない男のリア充への憤りみたいな作風で、
歯が折れたり失禁したりで暑苦しくて汗臭い漫画を描いては打ち切りが多かったのですが、

それが後年になるほど、汗臭いが暑苦しくはない作風に変化していきました。
自分が描きたいものと読者に配慮した作品づくりの落とし所を見つけるのに、
時間がかかったという感じです。

同じく週刊少年チャンピオンで連載していた男子柔道漫画「ウチコミ!!」も、
暑苦しさが抜けていて見やすく、楽しみに読んでいたのですが7巻で打ち切りエンド。
チャンピオンは一部のベテラン漫画家先生以外は直ぐに連載を切るイメージですね。

そして、軽めの女子柔道4コマ萌え漫画(全1巻)の「やわらか」を挟んで始めた、
「もういっぽん!」が23年7月時点で24巻まで続いていての今までにない連載の長さ。
青葉西高校柔道部の総決算と言える、未知たちが3年生になっての高校最後の、
金鷲旗高校柔道大会が原作で現在進行中です。

中学、高校と柔道部に励んできて自身が黒帯でもある原作者のライフワークである、
何度編集部に断られても打ち切られても柔道漫画を続けてきた。
今までの創作活動が実って連載が5年間続いて、アニメ化されたのは良かったと言えるでしょうね。

それが、このアニメに対するAmazonでの批判的レビューで、

『なぜこのアニメが評価されているのか意味がわからない!作者は柔道への理解が足りない!』
みたいな意味不明なのがあって、アニメ作品にいろんな感想があって然るべきにしても、
批判者本人としてはうまいこと批判したつもりが、
作品のバックグラウンドを知ってしまうと的はずれな思い込みだと感じてしまいます。

柔道経験者である柔道好きの作者が伝えたい柔道の楽しさ、
努力していくら頑張っても必ずしも報われると限らないながらも、
敗北もまた心身ともに成長の糧になる。
ダメなスポーツ作品と違ってライバルもまた主人公たちに負けじと努力と成長を続けているので、
未知たちも散々練習して着実に実力をつけていってるのですが、しょっちゅう負けてばかりです。

原作で未知たちが3年生時点で全国の強豪に引けを取らないチームに成長しても、
県内最強チームだとは言えないのは、主人公チームの強さのみがインフレして、
周りを置いてけぼりにすることがよくある高校の体育会系の部活ものとしてはかえって斬新。
この作品での埼玉県の高校女子柔道部は強豪校揃いでして、
現実の高校野球での大阪や神奈川などの激戦区状態を勝ち抜くのが至難でして、
全国上位レベルの強さのチームがインターハイ予選で消える、決して甘くはない環境。

その点では、1年生だらけのチームが半年で地元・静岡の高校をゴボウ抜きして、次の年には、
全国常連の名門ライバル高も噛ませ犬にしてしまった河合克敏先生の「帯をギュッとね!」より、
実力のバランスとしては絶妙。「柔道の父」と呼ばれる嘉納治五郎氏の柔道の理念である、
『精力善用』『相助相譲』『自他共栄』の精神が作品のテーマで勝つことだけが全てではない。
柔道が好きで強くなりたい高校女子柔道選手たちのひたむきな姿、
ライバル関係から生まれるリスペクト精神・交流・絆が爽やかな作品として機能している。
女子っぽさのキャラ付けを作者をしようとしてますが、
この作品は本質的には少年漫画の王道を行っていまして、
私自身が原作漫画に対しては名作レベルに近い内容だと思っています。

アニメとしては、原作7巻までの展開をきちんとやっているのですが、
作画の力では原作と比較してキャラクターの表情が弱いと思いました。
(アニメの2話で未知に寝技をかけてるときの早苗の泣き顔を比較すればよく分かる)

原作の魅力として、丹念に描かれた道着のシワであるとか、道着の上からでもわかる、
リアルな太い体型の柔道女子の試合写真みたいな作画力。

アニメの作画は漫画より線を減らして動きやすくするのがどの作品でも鉄則ですので、
原作そのままの再現が難しいですね。日常シーンでは省略的な演出で作画カロリーを減らして、
その分を作画が難しい試合シーンに注力。スポーツアニメを本気で作ろうとしたら、
試合の映像を資料として徹底研究して映像で再現するためには、
本当にアニメーターの負担が大きいのですが、
やりたいことのために制作をコントロールできるのは有能な現場。

アニメの最終回の永遠vsエマ戦の他の試合を上回る頂上決戦的な映像が、本当に見応えがあった。
特に、フランスからの柔道留学生のエマ・デュランの圧倒的強者感が動きで表現されていたことから、
もっと予算と制作期間があれば、もっと細部の作り込みが多くの場面で出来て、
現状よりブラッシュアップされた名作アニメになれたのが惜しいかなと思いました。

本当に素晴らしい原作ですので、アニメを面白いと思った方は、
「マンガクロス」で検索して原作漫画も読んでください。お願いします。

ちなみに、私が好きなキャラは姫野先輩の妹の姫野梢(姫コ)でして、
作中比では美少女ではあるのですが、
体格に恵まれずに実力者でも天才でもない彼女がコンプレックスを感じながら、
未知たちに引っ張られるように諦めずに練習して成長していく姿に読み応えがあるのですが、
アニメで下級生の姫コとツカちゃんの試合をするには3期まで進まないと厳しくて、
続きもアニメ化して欲しいのですが、それが難しそうで残念に思いました。
あと、続きやらないと神童・南雲安奈が剣道部から柔道部に転部しただけで終わってしまいますしね。
(ちなみに安奈は転部後ものちに剣道に戻るのを前提に家では父親と剣道の稽古を続けています)


これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2023/09/03
閲覧 : 189
サンキュー:

33

ネタバレ

ゆっきん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

普通の女子高生の柔道にかけるひと夏を描く

総合評価:C
SS:最上級・永久保存 S:神作・大好き A:超良作・好き B:良作・まあまあ好き C:普通・及第点 D:惜しい・好みでない E:問題外・途中断念

全12話鑑賞。原作未読。
原作:村岡ユウ(秋田書店)
監督:荻原健
アニメーション制作:BAKKEN RECORD

ジャンル:スポーツ(柔道) 青春 部活動

全体評
女子高生の柔道にかける青春ストーリーとしてはリアルさもあり、なかなか良かった。ただ、話が飛びすぎて感情移入がしづらかったのが残念。作画の柔道の描写は迫力があってよかった。キャラも主人公の突き抜けた明るさが人を惹きつける魅力があった。物語に入りきれなかったのでC評価。

投稿 : 2023/08/29
閲覧 : 68
サンキュー:

2

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

元気で、爽やかで、気持ちよく観れる柔道アニメ。

全く、週刊チャンピオンから、こういったアニメが出てこようとは(失言w)。

いや、確かに週刊チャンピオンと言えども、時々スマッシュヒット的に面白いアニメ作品を輩出することはあるのですが・・・。

私が面白かったと感じたものや、記憶に残ったものをあげるとすると・・・。

・侵略!?イカ娘
・実は私は
・弱虫ペダル
・BEASTARS

ガッツリ観てはいないけど、

・バキ
・魔入りました!入間くん

あーブラックジャックもそうかー。

って感じ。

このタイプの作品は無かった気がします。


実は、この作品は連載開始時からしばらくは追っていた作品になります。
最近は読み飛ばし的に観ていたので、正直、あまり記憶に残っていません。

アニメ作品となって、こういった印象の作品になるとは、ちょっとビックリです。
アニメ化の話は誌上で知っていましたが、視聴意欲が刺激される作品との認識はありませんでした。
ただ、期間別ランキングの上位にいらっしゃったのでw最初だけでも見てみようと・・・。


そもそも、私は「柔道」と言うモノがお好みではなくw。
密着するのがイヤだったし、学生時代の格技も「柔道」「剣道」の選択では「剣道」を選んでおりましたw。
いわゆる、体格的には柔道を選択すべきと言われたりもしましたが、先に述べたように密着や抑え込み時のスタイルがイヤなのと、武器(剣)を使う方に憧れておりましてwww。
なので、柔道モノと言うモノを積極的に見ようとは思っていなかったんです。

もう一つ、私の年代では「柔道モノアニメ」と言えば「YAWARA」と言うモノがありました。
こちらは当時、オリンピックのタイミングとも合っていたのかな?記憶が定かではないのですが、結構な人気になっていました。
声優の皆口裕子さんも注目されていましたねぇ。
また、リアルYAWARAちゃんという事で、〇村〇子さんも、ちょいと話題になっていました。
ブームと言ってもいいような雰囲気もありましたかねぇ。
個人的には、この〇村〇子さんがYAWARAちゃんと呼ばれている事には、もの凄く抵抗がありました。
理由は・・・ここでは控えます。
今の世では、言ってはならない理由なのでwww。


すいません、余談が長くなってしまいました。

とにかく、あまり視聴意欲が無く、スポーツとしても個人的には興味が薄いジャンルだったのです。

が、この作品、
レビュータイトルのとおり、大変好意的に受け止めることができました。

なんといいますか、機会を作ってぜひ見ていただきたいクオリティに仕上がっているという評価です。

アニメーション制作はBAKKEN RECORDというところらしいのですが、私はあまり知らないところでした。
Webサイトを確認するとWORKSを見るに「日清カップヌードルCM「アオハル」シリーズ 」というのみ知っているかなぁ程度でした。
ただ、このCMは確かにクオリティが高かった記憶があるので、さもありなん、という思いもしました。

また、物語もコンパクトにターゲットを絞って、しっかりと構成されているという印象で、こちらも好印象。
他の方のレビューを拝見すると、柔道という競技の中で、いくつかのツッコミどころはあるそうなのですが、競技に疎い私には解りませんでした。
最後は、大きな壁に阻まれて、これから・・・と言う形で終わっているのですが、是非今後も観てみたいと思わせる内容でした。

作画も、先に述べてしまったような気もしますが、視聴に支障があるという事もなく、しっかりと描かれており、柔道の駆け引きシーンも私には十分引き込まれるものでした。
特に、乱れや破綻と言うモノも無かったと思います。

声優さんも、それぞれのキャラクタにあった感じで、園田未知は少しうっせぇなんて思ったりしましたが、この元気キャラにはあれぐらいの方が良かったのだろうと思います。
その他のキャラクタ達も、青春真っただ中のチャラさや真面目さ、競技に対する悩み、恐れ、迷い、楽しさ、などなどが感情豊かに描かれていたと思います。

音楽もOP/EDともキャッチー勢いがあり、一緒に流れるムービーも主人公女子たちの活き活きとした姿、躍動感とあいまって、とても楽しく観れました。
良かったと思います。

そして、キャラクタ。
声優さんの所でも少し書きましたが、どのキャラクタも、なんか一生懸命で可愛らしいんですよね。
なんか、オジサンのキモい感想になってしまいそうなんですが・・・、
容姿だけでみると、スーパー美少女といった描き方ではなく、ちょっとクセのある(ヒラメ系と言いましょうかw)描き方で、決してそっち(どっち?)に振った描き方ではないんですよ。
だけど、繰り返しになりますが、どの娘もなんだか、一生懸命で元気に悩みながら、真面目に生きてるって描き方で、どんどん気になっていくと言うか。
これは、ライバルとして登場してくる女子たちも同様で、なんだか観ていて気持ちがいい感じなんです。
まぁ、個人の感想ではあるのですけどね。

最終的には、どの娘の今後も気になる ⇒ 今後の展開が観てみたい!!
となった訳ですw。



そのー、結局、何を言いたいのかよくわからないレビューになってしまいましたが、この作品、ぜひ機会を作って観てみて欲しいという作品という評価です。
なんだか元気になって、気持ちが良くなる作品ではないかと思います。
総合力の高い作品との評価です。




神童、南雲安奈の活躍をぜひ観てみたいぜw。
次シリーズを希望、期待しています。

投稿 : 2023/08/28
閲覧 : 108
サンキュー:

14

ポリゴン@Radio さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

かわいい柔道アニメ

かわいい柔道アニメ
キャラの絵が個人的にかなり好きだった!それに面白い!

投稿 : 2023/08/21
閲覧 : 53
サンキュー:

3

ネタバレ

やまげん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

良い部活アニメ

原作は読んでいない。

柔道に全てをかける…というほどではないけど、真剣に柔道に取り組んでいる女子高生たちの物語。スポ根というより青春部活動という感じ。未知たちは、決してタレント揃いのチームではないけど、勝ちたいという気持ちが強くて、見ていて楽しい

柔道の技は巴投げと大外刈りくらいしかわからないので、試合の展開についていけるかが不安だったが、知らなくても楽しめた。試合のシーンは、展開的にも作画的にもスピード感があったし、カメラアングルも工夫されていてすごく良かった

それほど気になったわけではないが、キャラの顔の作画はちょっと不安定だったかもしれない。{netabare}あと、最終話の最後の試合中に流れたBGMのみ、これまでとは別の人が担当しているのかと思うくらい、ダサい曲だった。そのシーン以外の劇伴は良かったので、なぜあの曲になったのか、残念でならない{/netabare}

続きが見たい。続編制作して欲しい

投稿 : 2023/08/20
閲覧 : 66
サンキュー:

5

ネタバレ

ささみジャーキー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

タイトルなし

試合の初めは左足から出る。試合の終わりは、線の前に立って右足から下げて礼をするなど、柔道の基本が抑えられておらず、一部描写に問題があったが全体的に良かった。特にキャラデザが可愛いすぎることなく、柔道やってる現実の女子にも探せばいそうなラインを攻めたことは評価したい。

投稿 : 2023/08/19
閲覧 : 50
サンキュー:

3

ネタバレ

ナルユキ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

元運動部特攻

23年冬アニメは不作。なんて前評判が飛び交っていたのも既に懐かしさを感じるこの頃。私も『お兄ちゃんはおしまい!』以外は過去作を観る期間に充ててしまったな……転天革命や天使様も一応、観たんですけどね。
上記のように「不作だー豊作だー」とのたまうのはアニオタの中でも“萌えオタ”に分類される輩が中心だ。キービジュアルで並ぶ美少女たち、美麗な挿絵をはさんだライトノベルのアニメ化、どれも前評判だけで当時の話題をかっさらっていく。その中で話題に挙がらない作品はどれだけ内容が良くても1クール分、本当に全く話題にならない。これがアニオタ全体の、本作に対する非情な扱いでもある。
こんな良い作品をこのまま埋もれさせるわけにはいかない。
そう思った同志が沢山いるようで非常に心強く、私も遅筆ながら冷めない内でのレビューを投稿しようと決意するに至った。誤字脱字・解釈不備・引用過多などがあれば遠慮なくご指摘ください。
女子柔道をテーマに、その大変さや悩みをリアルに描きながら、柔道の楽しさが伝わってくるのが魅力。女子高生らしいゆるくかわいい日常にもクスッと笑える作品。

【ココが面白い:元運動部を魅了する第1話】
中学でやってきた部活を続けるのか辞めるのか────その代表的な分岐点となる高校1年の春に心が揺れ動く主人公・園田未知(そのだ みち)を軸に描いた第1話に先ずは心掴まされる。
彼女は『YAWARA!』のような天賦の才や英才教育に恵まれた主人公ではない。多少身体が柔らかく、これまでコツコツと経験を積んできただけの「凡人」だった。自覚もある彼女は中学3年で柔道を辞め、高校では彼氏を作り甘酸っぱい3年間を過ごそうとしている。
「武道」というのは本当に辛い。夏の猛暑でもムダに着込むし、逆に冬に冷やされた館内の床でも裸足で歩くのがデフォルト。試合は殺し合いではない────でも本気で命のやり取りをするのかという気迫を持って相手と闘うのだから怪我を負わされても無礼講というなんとも野蛮なスポーツである。とても嗜み程度の覚悟で続けられるものではなく、ミチのように中学で芽が出なければ辞めてしまうのは、高校生活に夢見る少年少女にとって至極、真っ当な選択だ。
しかしそんな武道にも良いところがある。それが“1本”。鍛えた自分の成果が「相手を倒す」という形で現れるその瞬間。これがとても気持ち良く、病みつきになるからこそ辛い稽古に耐え忍んで力をつける。そんな1本の気持ち良さがミチの後ろ髪を引き続けていく。
中学最後の試合に負かされた相手・氷浦永遠(ひうら とわ)との再会。そのトワからの不器用ながらも熱烈な廃部決定の柔道部への勧誘。揉み合いの末に思わず決めてしまった1本の背負い投げ────全てが「柔道をやれ」とお膳立てされているようで、然れどそれに従えば自分の高校生活は武道で台無しになってしまうんじゃないかという葛藤が良く表れている。『思い出させないでよ』と辛そうに絞り出したミチの台詞がとても印象的だ。

『ミチ……もっかいやらない?』

決め手は“未知の正妻”なんて異名を持つ親友・滝川早苗(たきがわ さなえ)。彼女もまた強い柔道家にはなれそうもなく、親とは高校からは勉学に専念するよう約束まで交わしている。そんな彼女がミチの本当の気持ちを見透かしたかのように、嘗て自分が誘われた時のお返しをする。
彼氏を作ってイチャイチャしたい。
夏は海へ行き、日焼けを気にせず遊びたい。
でも────やっぱり柔道もしたいんだ。
全てがミチの本心であり、相反してるように思えたからこそ葛藤した。そんな時の親友の後押しほど心強いものはなく、彼女は自身で自他問わず納得のいく答えを出せるこの作品の主人公だ。

『柔道もする。彼氏も作る───1本、取りまくる!』

こうして廃部が決まり畳も剥がされかけていた柔道部は3人の新入生で結成・復活・再始動する。ワクワクできる「1本」が未来にあると強く信じて……。
私も中学高校は元運動部員、しかも南雲安奈と同じく剣道部ということもあって、ミチの気持ちにはものすごく共感してしまった。「そこまで書いて柔道部じゃないんかい」ってツッコミは無しでお願いします(笑)

【ココがすごい!:ガッチリ体型な女子の魅力と柔道シーン】
このアニメが残念ながら多くの人の目に届いていない(主要なまとめサイトすら取り上げなかった)のは主に「柔道」というテーマと独特なキャラデザが主な要因に挙げられる。主人公ですら辞めようか続けようか悩みに悩んでしまった柔道────年々競技人口も減らしている「武道」はハッキリ書いて我が日本でももうオリンピックくらいでしか沸くことのないマイナーなジャンルだ。本作は深夜帯アニメだが萌えオタに刺さることも殆どないだろう。
キャラクターデザインも往年、人気のある女性キャラに共通するスリムでバストの有無だけで差別化したようなスタイルの良さはなく、5頭身くらいで「横幅」をしっかり取った太ましい体型をしている。淡い色彩と現実的な髪色(茶髪すら教師の指導が入る世界観)から一定のリアリズムも感じられるが、そういったキャラクターには野暮ったい印象が抱かれ、萌え豚には食指の動かない作品になることも多い。
ただこのデザインは柔道をしっかりと描くにあたっては最適なビジュアルだ。その理由を製作陣の1人がこう語る。

『アニメの原則論として、頭身が高いと動きが硬くなるんですよ。動きをちゃんとやろうと思ったら、6頭身が限界だと僕は思っているんです。今回は、原作の絵がだいたい6頭身ぐらい。僕はあの頭身でも魅力を損なわずに表現できると思ってましたし、柔道をちゃんとやるにあたってはこれ以上高い頭身は無理だったというのが結論としてありました』(アキバ総研, BAKKEN RECORD/大松裕, 2023-05-04)

6頭身はアニメ・マンガで女性キャラクターを描くにあたり最も起用される頭身だ。そこから敢えて1段階落とした5頭身で描くことによって取っ組み合いのある柔道の描写に一切の躊躇いが無くなっている。仮に作画が崩れて伸びてしまっても6頭身。この違和感を等速視聴で拾える者は素人の中にはいないだろう。
組み手争いから握り崩し、踏み込み、投げ……柔道の細かな一挙手一投足が凝ったディテールで描かれており、尚且つダイナミックなカメラワークや演出で各キャラ向かい合って思いをぶつけ合う迫力が、身体の幅を広めに取っているからこそより凄まじく感じられた。
本作の女性キャラがそこまで萌えないこともない、とも主張しておく。5頭身スタイルは『魔法少女まどか☆マギカ』と同じくらいであり、表情の幅広さは『宇宙よりも遠い場所』に匹敵する。EDのサビ部分から始めるダンスを恥ずかしそうに踊るトワちゃんの可愛さには誰も異論を唱えることは出来ない。

【そしてココが熱い:女子柔道部をテーマに描く青春ドラマ(1)】
ここまで書くと本作は柔道をテーマにしたスポ根アニメという印象を受けるだろう。それも間違ってはいないのだが、それでもこの『もういっぽん!』は単なる熱血スポ根ものとは大分趣が異なっているように私は思う。なぜなら柔道における勝ち負けを「二の次」として見せているからだ。
「ミチの『1本を取りたい』って要は勝ちたいってことでしょ?」と思うかもしれないが、少し違う。彼女は純粋に投げることへの快感を求めており、それが柔道へのモチベーションとなっている。部活も乱取り(技を掛け合う自由練習)を好み、他校で背負い投げの上手い娘がいれば煙たがられようと師事を仰ぎに行くなど、投げへの研究には事欠かない。しかしストイックで、勝利に対し執念深いかと言われるとやはり違うのである。
{netabare}金鷲旗(きんしゅうき)3回戦がその象徴だろう。対戦相手に腕の関節を極められてしまい、強引に抜け出そうとするミチ。それを仲間が制止し後を任せるように言う。
ここで終わりじゃない。この大会は団体戦で、自分の後ろにはまだ3人もいて、仲間たちとの柔道がずっと先に続いていく。でもここで無理をしてしまえば──
確かに負けん気も強い彼女だが、第1話ではそれが祟って失神負けをしてしまっている。その時は笑い話で済んでいたが、気道を押さえ込まれるというのは死に直結する危険な状況だ。柔道において怪我や事故を防ぐには、技を極められた者が勝利への執念を捨てる覚悟や判断力も求められる。
ミチは相手の背中を2回叩く。「参った」の合図だ。自ら敗けを認めるのは何も知らない周りから観れば情けなく映るのかも知れない。しかし自らの敗けを“選べた”ことが彼女にとっての成長であり、その報酬として彼女は怪我を負って柔道を中断することはない。絶え間なく「1本の気持ち良さ」を求め続けることが出来るのだ。{/netabare}

【そしてココが熱い:女子柔道部をテーマに描く青春ドラマ(2)】
ミチにとって────結成・復活・再始動した青葉西高校にとって────そして他校の柔道部にとっても柔道は“青春”の一部だ。どれだけの強豪校でもその裏ではハードな練習メニューに愚痴をこぼし、ミチと同じく彼氏を作って甘い一夏を過ごしたいと考えている者もいる。強面の主将ですら『私も彼氏を諦めてはいない』と言いきった時は思わず吹き出してしまったが、なんてことはない。この作品のテーマは「女子柔道部」。登場人物の大半は皆、等身大の乙女なのだ。
登場人物らは柔道が好きだから「大会」という一つ処に集まる。そして青葉西高校と出会い、柔道で心が通じ、繋がる。相手の強さや努力を本心から褒め称えることで馴れ馴れしくも距離を急速に詰めるミチ、逆に柔道をしている時としていない時のギャップが凄まじく誤解やすれ違いを生みやすいトワなどを中心に、他校という遠い関係性であっても繋がりが連鎖し太く束ねられていく様が高校時代、運動部の「理想」な日常や青春を表しており、観ているこちらも気持ち良い。
柔道そのものを格好良く描く試合のシーンにも目が見張るものの、個人的にはそれよりも終わった後の「礼」や合間の団欒・絡み、大会終了後の緩んだ空気、そして何より「柔道を続ける・始める」という選択を取る際の各キャラクターに用意されたドラマに趣を強く感じ取れた。
もちろん勝利の喜びや敗北の悔しさはスポーツ物に付いて回る要素であり、この作品も弱小チームが強いチームに果敢に挑んであわよくば下していくような「アンダードッグプロット(成り上がり)」というジャンルの側面も強く持つ。しかしそれでいて必要以上にキャラクターたちが勝利にガツガツしていない。もちろん皆、向上心はあるものの、それよりは1人1人の青春や思いを勝利至上主義ではない形で描いている。私がこれまで押さえてきたスポーツジャンルの作品とは違う、より澄んだ空気が備わっており、この作品の大きな個性となっている。

【他キャラ評価】
南雲安奈(なぐも あんな)
彼女が最初に剣道部にいた理由はメタ的に考えてしまえば幼馴染みの主人公との「近くて遠い距離感」を表すためだと思う。柔道部と剣道部は同じ武道を扱う部活であり、活動場所も隣同士で置かれることが多い(畳を常設するために離している高校もあるが)。同じ武道場を使い大会の日程・場所も被る同級生、しかし「違う部活」という時点で安奈とミチの高校生活は共にあるとは言えず、そんな彼女を置いてミチが早苗やトワ、他校の柔道部の娘らと仲良くなっていくのを「観ることしか出来ない」というもどかしさを序盤、描写していた。運動部の大きな目標であるインターハイ(全国大会)の切符をトワに託すシーンからも伺える。
ミチと安奈は小学生からの長い付き合いであり、安奈はミチに相当入れ込んでいる。何でもかんでも百合として観るのは私も良くないとは思うのだが「好きな友達とあらゆる場所・場面で一緒にいたい」という気持ちは現実の女子高生らしい「親愛」の描写に他ならないだろう。
{netabare}だからこそ第6話、剣道部に入るようミチを誘い、剣道を極めんとしていた安奈が柔道部への転部を表明する流れは本当に複雑な気持ちを抱いたが、最後には納得することができた。
1年生でレギュラーを取り、インターハイ出場まで狙える剣道少女が一転して柔道を始めるというのは常識で考えれば有り得ない選択だ。あまりにも勿体ない。しかし劇中で丁寧に言及・描写されたように、その「常識」におとなしく従い剣道を続けた場合に予期される後悔、常識に抗わなければ手に入らない彼女の望みとミチに対する気持ちの吐露を見せられた後には、「有り得ない・勿体ない」という感想こそが安奈のような部活選びに悩む少女を萎縮させ、灰色の青春を送らせてしまうのではないかと考えるようになった。
親愛を優先した部活変更があってもいい。部活は高校生活、かけがえのない個人の「青春」の一部なのだから。そこに大きな悔恨が残らぬように常識を返す「勇気」を振り絞った安奈に、架空のキャラながらリスペクトを禁じ得ない。{/netabare}

【総評】
23年冬アニメを代表するに相応しい、視聴者を大別することのない総合力のある作品だと評する。テーマやビジュアルなどの第一印象から放送当時は敬遠されていたようだが、私よりも先にレビュー・感想を挙げていく人の口コミから、6月現在は徐々に視聴する人が増えてきている印象があり、そのポテンシャルが認められていると判断して良いのかも知れない。
平成元年の『YAWARA!』という作品以外には存在しなかった柔道アニメを令和に作り出したという事実に先ず大きな意義があり希少価値が高い。さらに柔道を単に厳しいもの・熱いものとして描くのではなく、部活動としての楽しさや爽やかさ、ある意味で「気楽さ」なども取り入れて女子高生の青春物語に落とし込んでおり、柔道というスポーツで勝利の栄光や敗北の悲哀を描くのでもなく、柔道を経て各キャラがどう上向きに変化していくのかというドラマの濃密な描写に重きを置いて先達との差別化がきちんと図られているようだ。
{netabare}中盤には2年生次に退部してしまった先輩・姫野紬(ひめの つむぎ)が3年で復帰し最後の大会──勝ち抜き団体戦・金鷲旗──に挑むという展開が行われ、柔道を楽しむ青葉西高校にも“負けられない理由”ができ、以降の試合は激化する。{/netabare}
そんな柔道の試合のシーンも流線などのマンガ的表現を控えて純粋に描画・音響の高いクオリティで勝負しており、一切の誤魔化しが無い。脚本・アニメーション共に強く見せたい部分がハッキリしているのでアニメ全体に凄い緩急があって大きく引き込まれていく。
この作品は物凄く明るい。登場人物の様々な因縁や葛藤、コンプレックスなど暗い落ち込んだ感情があっても、前述した「繋がりの連鎖」の中でその負の感情は霧散してポジティブな感情へと昇華されていくのである。そうやってどの人物に対しても全面肯定的に寄り添って描いているのはやはり創作物としての「理想」であり、現在でこそアニオタだが、これでも学生時代は運動部でしっかり汗を流していたんだ、という人には特に痛烈に刺さる作品である。

投稿 : 2023/07/21
閲覧 : 180
サンキュー:

14

ネタバレ

徳寿丸 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

主人公愛されすぎでしょ?(笑 )

原作未読(2023.7)
少年誌連載の女子柔道スポ根モノ。
同誌で最近のスポ根アニメだと「弱虫ペダル」が定期的に制作されてますね。キャラも立ってるんですが、「弱虫ペダル」の強烈さには及ばない為、もう映像化は厳しいかなぁ。
女子柔道モノと言えば自分は「YAWARA」世代で柔道の試合で赤白の帯を締めるようになったのすら知りませんでした(道着紺色じゃないんですね、作中国際試合用みたいな台詞ありましたが・・・)。あくまで高校生の部活という括りなので単純に「YAWARA」とは比較できませんが、柔道に興味持ってもらえればいいですね。
余談ですが、最近の国際大会ってちゃんと組んで1本取りに行ってるんですかね?五輪メダリスト田村亮子選手(通称ヤワラちゃん)世代の頃、外人選手は強い日本に対し組手を嫌がり、最後まで1本を取りに行かない試合が多く、つまらなくなって見なくなりました(ルール上問題はない)。最近は改善されたんですかね?勝つ柔道と1本取りに行く柔道・・・やはり日本は後者に拘ってほしいなぁと思うのは古い人間なのかしら?

私のツボ:あのフランス人引き抜けそうじゃね?

投稿 : 2023/07/21
閲覧 : 104
サンキュー:

6

くまさん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

空気、変えてくれるんです

面白かったです。

柔道もので、ヒロインの未知がすごく強い、
わけでもないのがよかったです。

未知は、試合に負けても相手の強さを素直に認めて褒める性格で、
とても好感が持てます。
柔道を好きな理由が、一本をとったときが気持ちいいから、
で何かわかるような気がします。

柔道を通じて、女子高生たちが青春しているのがいいですね。
寝技で髪が抜けるし、夏合宿はきついし、、でも柔道をやる!

ED「いっぽんみち」が作品にマッチしていて、
歌詞の私だけのいっぽんみち~というところが好きです。

スポ根にしては、シリアスになりすぎず、
真面目でおバカにストーリーがすすんでいくので、
見やすいですよ。

投稿 : 2023/07/07
閲覧 : 83
サンキュー:

8

ネタバレ

Bハウス さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

普遍的なジュブナイルと柔道を融合した

「YAWARA!」以来実に30年ぶりになる
女子柔道を題材とした作品

原作は週刊チャンピオンに連載されていたが
マンガクロスというWEBコミックに移籍する

高校生で埼玉県の部活ものって最近なかったな
直近だと珠詠になるから約3年ぶりか

物語をリードする未知は楽天的で前向き
コミニケーション能力高くぼさろの虹夏ちゃんポジ

そしてぼっちは当然試合中ににたぁと笑う永遠さんやろw
柔道着着ないと声が出せないしな

未知の中学からの同級生でママ味十分な三つ編みキャラ早苗
未知とは憎まれ口を叩く間柄で剣道部のエースだった南雲

未知たちが入部する前の唯一の部員であり
現在は半ば引退状態の姫野紬

この5人が福岡で開かれる
予選なしのトーナメント金鷲旗に臨むという流れ

格闘技作品は天才的な素質を持つ主人公と
それ以上の化け物が戦って上回るなんてのがお約束だが

この作品は第一話の冒頭で中学時代の未知が
あっさり永遠さんに締められて落とされているw
似た系列で言うとちばてつや先生の「キャプテン」じゃないかと

未知や早苗は高校では柔道を辞めようとしていたが
永遠の説得と「一本をまた取りたい」と言う衝動によって
再び取り組んでいくし

永遠と南雲は未知と柔道がしたい為に
私立の推薦蹴って同じ学校に入った永遠
小学生から続けてきた剣道を辞める南雲

ジュブナイルらしいほとばしるきらきら感が
爽快感と共にキャラを応援したくなる

ライバル校のキャラも素人の永遠を一から教えたが
中学最後の大会でレギュラー決定戦に負け
その時ににたぁ〜とされてから敵視している天音

未知たちと同じ廃部寸前から立ち上げて
金鷲旗に出場してきた博多南高校

未知と同じく楽しく柔道をするのが好きで
敵が強ければ強いほど力を出す立川学園のエマなど

合間に入るエピソードからの試合に入る
流れがとてもいい雰囲気でノイズになっていない

そして驚いたのは試合の作画
本当にこれはスタッフ頑張っていると思う

格闘技はいわゆる接点の多い場面が作画として難しいので
動きをつけるよりも止め絵で見せる演出が主流
現に「YAWARA!」も浦沢先生のコマを忠実に再現していた

こちらは組み手争いの動きにしても
技の掛け方にしても体制の崩れ方にしても
違和感のない動かし方をしているので
実際の試合と変わらない緊張感を持てた

金鷲旗が終わって彼女たちの夏が終わると言うラストは
締め方としてはスッキリしているし後腐れないが
二期見たいよなぁ( ´ ▽ ` )

余談

制作会社はどうやらタツノコの関連みたいだ
グリッドマンで評価上げてきてムテキングで下げてw
この作品でまた上がったんだな

投稿 : 2023/07/06
閲覧 : 145
サンキュー:

9

ゲリオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 5.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

弱虫ペダルより面白いぞ

今時珍しいくらいどストレートな青春スポーツアニメ。
何気なく見たが不覚にも大好きな作品となる。
十数年間、美少女×部活モノは飽きるほど見てきた。萌えを追求した作品、エロを追求した作品、様々な美少女キャラで釣ろうとしてきた作品があったけれど、最終的に一番面白いのは普通の女の子が普通にスポーツを頑張る作品なのだ、という原点回帰の思考に辿り着けた。

作画に関して、止め絵や顔アップなど省エネカットが多かったのは事実だが、最初から大金を掛けて制作されるようなアニメではないことは明白であり、省エネを理由に評価点をマイナスすべきではないと思う。
むしろ魅せるべきシーンはしっかり描けていたことに着眼すべき。
打撃系格闘技と違って、重心移動が複雑な柔道の試合はアニメ作画で表現することは困難を極める。にも関わらず、本作は複雑な柔道シーンから出来る限り逃げずに正面から描いた。
全ての動作を再現するのはCGでモーションキャプチャーでも使わない限り絶対無理なので、作画に拘った中ではこれ以上ない出来栄えだったかもしれない。
アニメーターの方々は限られた予算で最大限の仕事をしてくれたと称賛したい。

キャラクターも良い。
主人公の園田未知はありがちな美少女ではなく、まんまるとしたルックス。
見た目通り元気な底抜けに明るいキャラクターで嫌いになる要素がない。
そしてエースの氷浦永遠はコミュ障だけど未知のことが大好きなのが全面に出てるのが可愛らしく、普段ぽわぽわしてるのに畳の上だとキリってなる目が良い。
ちなみにキービジュアルで姫野先輩が一番どアップで主人公扱いなのは比較的ストレートな美人だからかぁ?(笑)
一番印象深いエピソードは剣道部の南雲が柔道部入りした第6話だ。
大好きな友達と一緒に部活をするがために培ってきた剣道を捨てるとは凄い意志…
早苗ちゃんはいつも負けちゃうシーンが多くて残念でした。後半の方で「次は私が勝つ番!」とか言って締まる回があるんだけど、次回予告でガックリ肩を落とす早苗の後ろ姿が映るネタバレは笑ってしまった。
南雲と早苗、2人の今後の活躍は原作でチェックしないとね!?


未知の声を演じたのは、バンドリの伊藤彩沙さん。
これしかないってくらいベストマッチした声であった。
だから俺は彩沙さんは楽器弾いてる場合じゃないって言ってたんだよ!w
また、主人公チームより他校のライバルたちが脇役含め主演級の声優揃いの謎。
超重量級のキャラはファイルーズさん。オラオラオラ!

はい、というわけで締めとなるが、等身大の少女たちが生き生きと躍動する気持ちのいいストーリー、最高だった。
萌えやエロより、友情と努力ですよ、やっぱり重要なのは。
なんであんまり話題にならなかったのか不思議。
まるで取り上げないネットのインフルエンサー共にも腹が立って仕方がない。
まあ、全ては1クールに放送されるアニメの多さが元凶なんだけどね。
時代が時代じゃ覇権と言われた可能性もあったし、漫画原作アニメの中では個人的上位に挙げられる作品だった。
少年チャンピオンで連載中漫画で存在は知っていても手は付けていなかった作品、今回アニメ化して触れる機会が訪れたことは本当に良かった。
原作も買って読みたいと思えた久々の作品だ。

投稿 : 2023/07/04
閲覧 : 94
サンキュー:

7

ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

とりあえず簡単な感想

 原作は未読。
 女子柔道部を扱った作品ということで、部活ものというとその分野の向上を第一に考える
真剣主義と楽しむことを優先するエンジョイ主義の葛藤や選択の問題があったりする。
 まあ競技ものを題材にすると、ほとんどの作品が話の展開上、勝利を目指すために真剣寄りに
ならざるを得なくなるけど。
 本作も柔道という競技種目を扱うため、勝利のための行動を取っているのだが、エンジョイ
部分もおざなりになっておらず、それを両立させる描写が見事。
 特に主人公の園田 未知は決して才能に恵まれたタイプではないだけに、彼女が柔道を続ける
モチベーションの説明としても、このエンジョイしている部分の描写が結構大きいように思える。

 この園田を始めとする青葉西高校柔道部の部員や顧問、そして対戦相手校なども含めて
バックボーンが描かれるが鬱になるような重いものではなく、更に悪役のようなキャラも
いないため、全体的に清々しさを感じさせる雰囲気。
 そのために素直に柔道に対する熱さを感じることができる作品。
 男子キャラを出して、恋愛要素を絡めるようにしなかったのも柔道そのものに焦点を絞ると
いう点では良かった。

 着替えや入浴シーンもあるが、ファンサービス的なエロさは感じさせず、部活動の一部を
切り取った結果という印象。

2023/07/02

投稿 : 2023/07/02
閲覧 : 65
サンキュー:

4

ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

堅実な柔道アニメ

{netabare}
女子柔道モノ。
冬アニメの中だとかなり評価された部類...?
自分は世間程ハマれなかったけど、悪くはなかったかな。

良かったところは、青春の懐かしい雰囲気が感じ取れたこと。
普段の部活の様子や、部活仲間との日常での接点など、中学生だなぁと感じられる些細な描写が良い。
ちょっとしたことでの仲違いから、柔道を通じての仲直りなど、柔道アニメだけれど、人間ドラマの方に重く重点が置かれていてどちらかというとそちらの方が面白かったかな。

ただ、その話(永遠の話)以外が刺さらなかったというのが正直なところ。
味方ライバル問わずどのキャラも丁寧に扱われているのは良いと思うけど、キャラの掘り下げが、薄く広くのスタイルで、どのキャラの話もあまり印象に残らなかった。
その回限りの相手側を薄く掘り下げするなら、もっと人数絞って深く話を作って欲しかった感がある。
でも、スポーツモノにいがちな、嫌味なキャラが一人もいなかったのは良かったかな。

柔道の試合はそれなりに面白かった。
ルールを知らなくても楽しめるように、セリフなどで盛り上げている感じ。
タイトルにもある「いっぽん」などの分かりやすい要素を重点にしていて初心者にもやさしかった。
作画はそこまで良いわけではないけど、構図などの工夫でいいようにはなっていたかな。

主人公の声は少し苦手。
というよりかは、どんな時でもへらへらしている性格が苦手でその補正がかかってるのかもしれない。

私的評価:61点
私的ベスト回:5話

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆8
柔道か。リョナいいぞ。なんか雰囲気かなり良さげ。決勝の子か。
作画凄かったな今のカット。てか、柔道部ある高校選べやこいつはw
キャラデザ微妙と思ったけど可愛いな。曲微妙だな。

2話 ☆8
思い出振り返り。どんなパンだよ。コミュ障か?
エッチだから拡散されるだろうな。
謝るためだけに高校選んだはさすがにぶっ飛びすぎじゃない?
まあ因縁が晴らせて良かったけど。一緒にしたい気持ちもあってか。
前向きな主人公。

3話 ☆8
ギャルゲいる? あのゴリラ教官はこの顧問を際立たせるための存在?w
目の前でそれ言うなや。
真面目にやった結果の因縁は仕方ないけど、主人公を失神させたことも気にかけてたり、そういうのを重く取ってしまう性格なのかな。

4話 ☆8
ちょいテンポが早い気がする。柔道ってガッツポーズってセーフなの?

5話 ☆8
勝ち負け問わずお互い仲直りして成長できてよかったな。
力みすぎて技名叫んでたのかよw
逃げ切れば勝ちなのに一本にこだわるのは園田らしいw
主人公負けるんかい。主人公だけ頭悪いw 青春してていいね。

6話 ☆7
けど辞めたら定員やばいんじゃないの? 南雲さん剣道部か。
部活対抗リレーw 柔道が活きたw まあそりゃ試合出れんわな。

7話 ☆7
主人公がガキっぽすぎる。3年で半年ブランクあるってきつくね。未知なんで髪変えたの?

8話 ☆7
先生の過去それだけかい。まあ対戦相手になるよなw せんせーも一緒に風呂入るのか。なんだ男相手なん。先輩空気じゃない?

9話 ☆8
博南へのプレッシャーやばそう。応援止めるのは違うだろw
みんなが主人公みたいでいいね。未知が勝つんかい。主人公最強か。
デブ相手。これデブ有利すぎるな。

10話 ☆8
体重での区分なしか。技出さないと反則とかいうルールあるんだ。
これは体格差が悪い。ブランクありとはいえ体は衰えてなかったか。
東京だから人数が多い。

11話 ☆7
まあ決まらんわな。全国相手はやっぱりきついか。
一人ぐらい抜いてほしいな。良かった。

12話 ☆6
ダサい異名だなw 一本道いいな。勝てる気がしない。

13話 ☆5
それまずいからではw まあ負けエンドか。外人見た目の割に強い。

曲評価(好み)
OP「Stand By Me」☆8
ED「いっぽんみち」☆4
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2023/06/29
閲覧 : 106
サンキュー:

7

ネタバレ

tinzei さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 3.0 作画 : 2.5 声優 : 2.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

他のスポーツなら良いけど柔道だと…

女子柔道部のスポ根作品。原作は未読。


無駄のないシンプルなストーリーだから観やすかったし、最近こういう王道スポ根作品は少ないから面白かったけど、技術的なことは少ないから柔道を知ってる人には少し物足りないかも?



多少好みは分かれるだろうけどデザインも悪くない、問題は動き。
しっかり動かす部分もあるけど、技が入るとこは静止画(髪を動かして躍動感を表現してはいるけど…)と畳に当たる音で誤魔化してる。
確かにスポーツアニメだと野球の打った瞬間だったりサッカーの入った瞬間みたいに静止画と音で表現するのは良くあることだけど、この作品の場合、背負い投げみたいな分かりやすい技はともかく、複雑な体勢からの技だと、どうやってその体勢になったのか分からないことがある。ある程度形が想像しやすい球技なら分かるけど、体が複雑に絡み合う柔道だと、その作画は致命的だった。



それと、どうでもいいけど話数変わるときの切り方が悪い。
普通、話数が変わるのは、「試合が始まる瞬間」とか「試合が終わった時」なのに、この作品の場合、試合の途中で終わることが多い。他のスポーツみたいに一試合に掛ける時間が長いなら分かるけど、柔道はそんなに長くないし、一試合に一話かけることもないから調節できると思うんだけど、制作側は気にせず作ったのかな?……まあ最初に言った通り、どうでもいいことだから、別にいいけど。


結論として悪い作品ではなかったけど、手放しで絶賛するほどの作品でもなかった。友達に「面白かった」と言われたから観たけど、おそらく二期が無い限り、もう一度見ることはなさそう…。

投稿 : 2023/06/28
閲覧 : 43
サンキュー:

2

ネタバレ

エイ8 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

みちみち!

『もういっぽん!』(“Ippon” again!)は、村岡ユウによる日本の漫画。『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)にて、2018年47号から2023年17号まで連載後、『マンガクロス』(同)に移籍して2023年4月6日より連載されている。埼玉県を舞台にした女子柔道漫画である。
2023年1月から4月までテレビ東京ほかにて放送された(wikipedia)

柔道部を舞台とした女子達の友情もの……というどころかもうほぼ百合ものといった印象。
主人公の園田未知(そのだ みち)の気を引こうとする他の部員たち。中でも特筆すべきは幼馴染の南雲安奈(なぐも あんな)、彼女は剣道でインターハイに出場する実力を持ちながらも未知と一緒に青春を送りたいという一心から柔道部に転部するという考えられないレベルの暴挙に。
それにしてもこんなことされたら剣道部の仲間は立つ瀬ないですよねえ、今まで苦楽を共にしてきたのは何だったのって感じ。しかも練習場はまっ隣、こんなん居た堪れなくなって逃げだしちゃいそうなものなのに彼女は余裕綽々、確かに大物の素質はありそうです。
でもまあ、園田も止めてあげろよって正直思いました。

そんなこんなで園田未知ちゃんは誰からも好かれちゃうわけですが、実際にこんな子いたら多分ハブられるだろうなあw
ある種のメンタルお化けでもある彼女は超強豪である立川学園の部員とかにまで平気で声をかけます。しかも勝手に「重戦車」とか呼んだり失礼極まりない奴。何でこんな奴が愛されキャラやってんのかよくわかりません。とか言ったらダメなんだろーなーw

展開としてはスポーツものとしてはよくある多人数視点。主人公サイドだけでなく敵サイドにも主観やドラマがふんだんに用意されているためどちらが勝つのかわかりづらくなっています。ですがやや狙いが見え透いてる部分もあって、所謂「負けフラグ」だと察してしまうこともしばしば。
とはいえ本作が基本1年時の大会ということもあってか、強豪校相手に無駄に勝っちゃたりしなかった辺りは評価ポイントかも。

本作の良い点としてはJKの部活ものであるにもかかわらずほぼ全く色気がないとこ。最終話のEDで水着回がありましたが全然エロくなくむしろ臭そうまであるため誰もが安心して見れる作品であると思います。

そういやこれチャンピオンの作品みたいなんですよね。今までこの雑誌でのアニメ化作品って初見で見破れなかったことがなかったんですが今回ついに途切れました。ひょっとしたらチャンピオンらしからぬ絵柄だったから移籍させられてたりしてw

投稿 : 2023/06/26
閲覧 : 122
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15

よこちゃん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

試合展開が熱い

私はオリンピックでは真っ先に柔道を見るくらいなんで、面白いに決まってると視聴しました。予想以上に良かったですね、キャラ絵が少し癖があるかなと思ったんですが、可愛いけど萌え要素がない顔、柔道女子っぽい良いです。あと主人公の未知がそこそこの強さで、柔道部で抜けて強いキャラが他にいるのも面白いですね。

素人なんで詳しくはないんですが、試合シーンはタイトル通りいっぽん狙いに特化してると言うか熱いですね。ただ実際はもっと細かい駆け引きがあると思うんですが、結構大味な試合展開が多いもちろんその方が面白いんですが、柔道経験者が観たらどうなんだろうなと思いました。

キャラが多いんですが、どのキャラも個性があって非常に良いです。試合になったら豹変とか最高でしょ。そのメンタルでよく柔道してるなってキャラも面白かったですね。あまり知らない声優さんもいますが、全く問題ないと思いました。気になったのは顧問の先生だけ存在感が薄いと言うか、的確なアドバイスとかするんですが、淡々と話しすぎですかね。さらにこのアニメ練習シーンがあまり厳しそうでなく少なめで、指導してる感じがなく余計にそう思ったのかもしれません。

ちょっと原作の漫画気になるくらい楽しめました。さくさく進み飽きないですよ。スポ魂アニメが嫌いでなければぜひお勧めです。

2023年5月31日

投稿 : 2023/05/31
閲覧 : 95
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21

ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

良いアニメ。素晴らしいアニメ。でも、「剣道」部的には、批判もしなければならなかった(苦笑)

[文量→大盛り・内容→雑談系]

【総括】
女子高生、柔道部アニメ。

スポ根として、とても素晴らしい。爽やかだし、熱いし。良いアニメですよ。

でも、、、レビューでは、前半は誉めてますが、後半と余談では、剣道部的な難癖をつけちゃいました(汗)

柔道部の皆さん、スミマセンm(_ _)m

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
まず、誉めます。

柔道の試合展開が、熱い。まず、ここが1番の魅力。

柔道や剣道、相撲など、武道の試合を、面白く描くことは、以下の理由で、難易度が高いと思っています。


①卓球やバドミントンなど、お互いに何度もポイントが入る競技は、見せ場を多く作れますし、試合展開にも変化を生み出しやすい。ボクシング等の格闘技も同様で、「ダメージ」という見せ場は多く作れます。

しかし、柔道は1本(技あり含めると、自他で最大3ポイント)。剣道は2本(自他で最大3ポイント)。相撲は、勝つか負けるかのみ。痛めつけることが目的の競技でもない。単純に、見せ場が少ないんです。やるとしたら、「惜しい」なんだけど、あんまりやりすぎると、試合が間延びします。


②サッカーやラグビー等の、何点取られても試合時間が約束されている競技は、強豪校との試合を描きやすい。前半はリードされる苦しい展開を描きつつ、徐々に追い上げ、逆転できる時間的猶予があるから。

しかし、剣道も柔道も、1本とられたら、そこで試合終了。長くても、数分(剣道は、高校でも4分。中学なら3分。柔道も同じだっけか)。しかも、実力差が大きいときは、マジで5秒くらいで試合終わります。3年間努力してきて、5秒で引退試合終えるという残酷なことは、リアルでもわりとあることです。


③バスケットや野球のように、ポジションがある競技は、ポジションごとに異なった展開やプレーを描けます。また、団体競技は、連携プレイも描けます。

しかし、武道は基本的に、1対1で、同じことをしています。先鋒とか中堅は出る順番であり、ポジションではありません。プレースタイルの違いはあるから、それで試合展開に差をつけないと、同じことが5回繰り返されるだけです。


と、このように、武道はアニメや漫画にしにくいと思います。そもそも、スポーツのように、ゲーム制があるのではなく、極めて実用的なもの(武術)から生まれているわけですし(同様に、陸上や水泳も難しいと思います)。

そんななか、

①に関しては、1試合1試合を変に間延びさせず、テンポのよい試合展開を心がけ、ポイントで回想や心理描写を入れることで、一本を取る瞬間のカタルシスを生み出していました。

②に関しても、ちゃんとアッサリ負けさせるところが素晴らしいです。あれは、なかなかやれないと思います。ついつい、弱い頑張りキャラには感情移入しちゃうけど、リアルさを失わないギリギリのところで、弱いキャラに見せ場を作っていましたね。

③は、剣道に比べれば柔道の方が、技の種類が多く、体重というキャラ付けもできるので、まだ描きやすいのですが、にしても、良くできていました。立ち技(スピード)、寝技、試合巧者、天才と、キャラ立ちしていましたし。ポジションがない分、技術的な繋がりではなく、精神的な繋がりを描くのも、武道では大事ですね。

ということで、これまで、「YAWARA」「帯をギュッとね!」等読んできましたが、充分、互角に戦える魅力があったと思います。

長くなるので書きませんが、日常パートも充分に面白いです。


では、何に文句をつけるかというと、、、南雲ですよね、剣道部的には(苦笑)

やっぱり自分が剣道を、かなりガチにやってきたからこそ、悪い意味で感情移入しちゃいました(苦笑)

といことで、ここからは、「剣道部による、剣道部員に向けた、難癖」と思ってもらえれば(苦笑)

まず単純に、「友達と一緒にいたいから、部活を変える」ってのが、全然共感できませんでした。

これが、弱っちい選手ならまだ分かるんですが、1年生で、団体戦とはいえ、埼玉からインターハイに出る難しさ、分かっているのかな~。しかも、インハイ前に退部してるし。周りのメンバー、どんな気持ちかな?

そんだけ適当な気持ちでやってきても、インターハイに出られるくらい、剣道って楽勝な競技、と、バカにされているような気になりました。あくまで、「私は」ですが。

あと、私も高校時代は柔剣道場で部活やってきたから分かりますが、この2つの部内で転部するって、まずないです。だって、毎日同じ環境で練習するんですよ? 気まずいどころじゃない。

実際、アニメでも、南雲が転部する前は、柔道部の背景で、よく写り込んでいた剣道部も、南雲転部後は、ほとんど写らず、「柔道場」になっていました。

だったらはじめから、屋外の部活から転部させれば良いのに。

これで、転部後に、剣道部から嫌みを言われ、葛藤する様子などを描くなら良いのですが、すでに、「なかったこと」にされている感じが、寂しく、「剣道部が使い捨て(踏み台)にされたな」という気がしました。

南雲が、剣道部ではなければならない理由はなんでしょうか?

私はむしろ、序盤は、南雲の存在を高評価していました。それは、こういう部活モノには珍しく、部外から、主人公を励ましたり、一緒に青春を楽しめる、リアルな友達キャラになると思ったからです。

ようは、スラダンにおける、赤木と青田みたいな関係を期待していたんですよね。残念でならない。

まあもし、「柔剣道場」で「応援される転部」を描くなら、例えば、試合中の事故(竹刀の先革が破れ、飛び出した竹刀の一部が目に当たり、失明は免れたものの、先端恐怖症になってしまった)とかで、剣道をやりたいのに、やれない南雲を描き、

そこを、未知に誘われ、剣道部の仲間も、祝福して送り出してくれる、とか。

南雲の夢を、「父のような警察官になること」にし、そのために剣道を始めた回想を流し、事故の後、父親に「警察官には柔道も必要だぞ」と背中を押され、一歩踏み出す、とか。

そんな風なドラマを1つでも入れてくれれば、個人的には、もっと感情移入して観られたのかな~と(苦笑)

てな感じで、自分の個人的な感情だけなら、☆3なんですが、流石にこのクオリティで☆4をつけないのはと葛藤し、☆4にしました。

もう一度言います。

良いアニメですよ、剣道部以外には(笑)
{/netabare}


【余談~剣道部から見た、柔道部~】
{netabare}
高校時代、柔道場とは同じ空間で稽古していました。共にインターハイ常連の部でしたから、どっちの部も、同じくらいキツイ練習はしていました。

が、、、うちの学校がたまたまそうだっただけでしょうが、柔道部は、、、可哀想だったな~(苦笑)

剣道部にも柔道部にも、良い先輩もいれば、悪い先輩もいるし、大抵、「しごき」はあります。

でも、剣道部のしごきは、体力的・精神的にキツイのがメインですが、柔道部はそこに、肉体的にキツイ(痛い)が入ってくるので(汗)

黙想(無言で瞑想)してる時、締め落とされそうな柔道部員の「すみません、すみません、許してくだ、、、」の声、忘れられないな~(苦笑)

まあ、世の中には、「青葉西」のような爽やかな柔道部も、いっぱいあるんでしょうが(笑)

あと、いつも目のやり場に困ったのが、柔道部女子の着替えですね(笑)

彼女ら、結構普通に、柔道場で着替えてました。といっても、スパッツみたいなのは履いてましたが、わりとセクシーです。

でも、なんていうか、みんなかなりの「ガチムチボディ」なんですよね~、鍛えてるから。顔は小さくても、太ももはみっちり、みたいな。

別に見たいわけじゃないんですが、ついつい、チラっと見てしまうのは、男のサガでしょうか(苦笑)

そういえば本作は、妙にこの部分の作画には、力が入ってた気がしました(笑) ガチムチな体型とか、下着(スパッツやタンクトップ)の感じとか、やけに、リアルだなと(笑)
{/netabare}

投稿 : 2023/05/30
閲覧 : 184
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24

nflEF86214 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

柔らくな~れ、燃え燃えキュン♥

かわいいけれど所謂萌え系ではない女子高校生達の柔道アニメ。青春に重きを置いたスポーツ物という感じ。
必殺技やスーパーパワー、過度な熱血や才能の描写などもありません。
運動神経良すぎな場面は多少ありますが、柔道戦の場面を面白く描くために必要な構成かと。

投稿 : 2023/05/28
閲覧 : 76
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3

ネタバレ

たくすけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

最高のスポーツアニメ。個人的に冬アニメNo.1です。

部活ものか…どうせ声豚やキャラ豚に媚びたアニメなんだろうな…なんて思って見てみたら全然違った。

≪キャラクター≫

全員ひたむきで真っ直ぐ。
相手の高校も含めて嫌なキャラが居ないので見てて清々しい。
主人公の未知が特にそれを表してる。
主人公なのにエースじゃないの珍しいなと思ったけど団体戦の事を考えると先鋒にした方が出番多くて描きやすいんだろうなと解釈。
なるほどなと思った。
決して強くは無いがガッツと熱さがあり試合が面白い。
負けを引きずらないので気持ちいいキャラ。

早苗も強くないし気弱なところはあるけど錦山高校の堂本相手に食らいつく事で次につなげるという見せ場がしっかりあったし、未知の最大の理解者という役割もあり大事な一員である。

エースの永遠は強くて気持ちいい。
立川学園の小田桐を破ったのはスカッとした。
永遠が部員と少しずつ仲良くなっていくのは微笑ましかった。
負けた部員がエースに託すシーン好きです。
話反れるが小田桐はちょっと生意気で嫌な感じだったけど強豪校のレギュラーであるが故の自信に満ち溢れたキャラだと思うと納得のいくキャラ付けだった。
口が悪くて相手を挑発してヘイトを溜めるキャラじゃなかったしね。

元剣道部の南雲も本当良いキャラしてる。
剣道の実力あるのに辞めるのは予想してなかった。
試合に出れないながらも部員をしっかり支えてる。
初心者で危険だからという事で金鷲旗に出れなかったけど、そういう話にしたのが何気に凄いと思う。
だって試合に出したくなるキャラだと思いませんか?
自分が作者なら金鷲旗に出場させてるよ(笑)
続編やって欲しいよ。南雲ちゃんの試合見たいもん。

姫野パイセンはまず可愛い(笑)
一人きりだったという所と辞めていた時期があるという所は結構ベタな設定ではあるが自分こういうキャラに弱いので感情移入してしまう。
なので経緯は全然違うけどスラムダンクの三井も大好き。
最後の試合は負けてしまったけど散り際の美しさに感動した。
その後に永遠が勝つという流れも含めて本当良かった。

顧問の夏目は柔道経験が浅く実績があるわけではないが柔道をよく知っている。
だからこそ的確な指導とアドバイスができる。
部員の事をよく見てるし感情的にならず冷静で良い指導者だと思う。
少し過去の事が描かれてたけどもっと見てみたい。
続編があれば深掘りして欲しい。

一人ずつ書いてると長くなるので省略するが他の高校の部員も愛着が湧くキャラばかりで良かった。
霞ヶ丘高校の部員との関係性や、金鷲旗初戦の相手だった博多南高校との仲の良さも好き。


≪作画と演出とストーリー≫

作画は問題無し。
キャラクターは決して可愛いとは言えないが美少女にしてウケを狙おうとしてないので好感持てた。

試合の描写がとても素晴らしい。
上手く言えないが「魅せる」見せ方という感じ。
作画が崩れたり止め絵になってしまう所が無く臨場感あるし、キャラクターの良さも相まって感情移入するし見てる方が力入ってしまう。
一見可愛くなく見えるキャラでも魅力的に見えてくる。
何度も涙ぐんで泣きそうになった。
ただただ本当に良かった(語彙力)

ストーリーはとにかくテンポ良く進む。
無駄なシーンがほとんど無く脱線しない。
回想も必要最小限に抑えてると思う。
(回想に1話丸々使うどこぞのアニメは見習って欲しい)
部員の絆を深めるために使いたくなるエピソードである運動会をさらっとダイジェストで済ませたのはナイスすぎる。
このシーン見た時、「このアニメ、できるな。良作間違いなし。」と思いました(笑)
きっと原作もそうなんだろうけど、媚びアニメなら1話丸々使って運動会やってると思う。
ストーリーで1番評価してるのはこの部分かもしれない。
脚本家が良かったと思う。
真剣に柔道やってたのに最終話のEDに水着シーンを持ってくるというお遊びは嫌いじゃない(寧ろ好き)

イケメンや美少女を出しておけばいいってものじゃないんですという事をアニメの制作者は見習うべき。

《まとめ》

今まで見てきたスポーツアニメで1番良かったかもしれない。
最近のスポーツアニメは試合描写以外の所に力を入れててキャラと声優で惹き付けようとか、本筋外れた所でキャラ同士イチャイチャさせる…みたいなのばかりだった。
こういう素晴らしいアニメがあるなんてまだまだ捨てたもんじゃないなと思いました。
柔道の事はわからないのでちょっと勉強になった。
金鷲旗という大会知らなかったし、部活の大会といえばインターハイだと大雑把に思ってたくらいなので(笑)

やっぱりスポーツアニメは熱さと感動ですよ。
続編見たい!

《余談》

制作のBAKKEN RECORDはタツノコプロが立ち上げたレーベルらしいが本体より良い作品作ってるじゃないですか(笑)
同じ冬アニメの閃の軌跡と比べると出来の差がよくわかる。

投稿 : 2023/05/27
閲覧 : 90
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12

ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

自分史上最高で十二分に熱い柔道アニメ

蒸し風呂のような夏の暑さに耐え、氷のような畳の上の寒稽古にも耐え、
日焼けした肌が柔道着に擦れる痛みにも耐え、鼻血に骨折も乗り越え……。
稽古を重ねても大して強くなれなかった柔道は中学まででオシマイにして、
高校では彼氏を作って青春するんだ。

一度は競技引退を決意した主人公少女・未知らが、再び柔道に打ち込んでいく。
『少年チャンピオン』連載中の同名コミック(未読)のアニメ化作品。


【物語 4.5点】
世のスポ根物の激しい能力インフレを眺めていると、思考がバグって、
全国制覇、将来プロやオリンピック以外の部活は無価値なのでは?と錯覚してしまいがち。

ですが本作は、もう一度、柔道をやってみたい。
あの娘と一緒に、もういっぽん。
インフレばかりに頼らなくても、自分たちなりに青春すれば部活は十分に熱いことを証明する、
私のような凡俗にも共感性の高い内容。

例えば8話の博多南戦。{netabare} 古豪復活を願い力んで校名を連呼しプレッシャーをかけてくるOBの檄を、
温かい“なっちゃん”コールに変えた五郎丸 冴と未知の一戦。{/netabare}
名門校の伝統継承、規律を叩き込む人間教育以前に、
自己実現の一助となるのが部活動のあるべき姿という一理を感じました。


主人公・未知の柔道もやる、だからと言ってパフェも海も彼氏も諦めないという姿勢も、
この場合は散漫ではなく、青春への貪欲さとして評価できます。
未知の中学時代の先輩たちも彼氏持ちばかりとか、
最近のこの手の女子部活物には珍しい肉食ぶりも一周回って新鮮でした。


構成としては、{netabare} 金鷲旗大会{/netabare} にて、現状の自分史上最高を表現した所で一区切り。
作品の主旨は伝わったので、ここで終わっても良い気もしますが、
私としては{netabare} “大型新人”南雲の試合デビュー{/netabare} は見てみたい気持ちもあります。


【作画 4.0点】
アニメーション制作・BAKKEN RECORD
タツノコプロが2019年に設立した新興レーベル。

“柔道をちゃんとやる”ことを第一に、試合シーンにソースを集約。
駆け引きの肝になる組手の迫力などの再現性。
回り込みなど多彩なアングルからの撮影による臨場感。
作画の注力が高熱量の柔道描写として結実。

一方で日常シーンはミニキャラの“生首”でしのぐなど、
オンオフの切り替えを統率し、1クールを無事完走。

ただ、率直な感想として、全体的にもう少し枚数があれば尚良かったという欲は残りました。
最後、念願の{netabare} 海水浴{/netabare} にしても止め絵中心で、全力出し切って倒れ込みました~って感じで清々しいような、無念なようなw
今後の戦力充実による底上げに期待したいスタジオです。


【キャラ 4.5点】
主人公の園田 未知。いっぽん“みち”
ワクワク柔道少女ぶりの熱が方々に伝播して、
廃部していた柔道部の復活、強敵(とも)との熱い青春が展開する、
典型的な競技の魅力布教型の部活ヒロイン。

未知と遭遇する仲間や強敵(とも)もまた、各々が柔の道に挑む個人的な事情や信念を抱えており、回想、モノローグでの解像度アップも良好。
その胸の内をキャラ間では、ひけらかさずに、秘めた感情の一端を試合でぶつけ合うのみ。
多くを語り合わぬまま、未知を中心に輪が広がっていく。
この適度な距離感が心地良かったです。

その観点から私は地味に2話の早苗がお気に入り。
{netabare} 未知とまた柔道やりたいと言い出しっぺの早苗が、実は両親と高校では勉学専念を約束。
早苗が悩みを未知に打ち明けぬまま、自力で両親を説得し、柔道部に入部する。
未知はそのいきさつを何も知らないし、詮索してこないけど、いつも通り笑い合って取っ組み合ってくれた。{/netabare}
この安心感、安定感。
私は柔道苦手だけど、このアニメなら行ける!と確信した回でした。

青葉西柔道部メンバーの中では“秘密兵器先輩”こと姫野紬も印象的。
顧問の夏目と二人三脚で培ってきた引き出しをフル活用して猛者に挑むシーンはグッと来ました。

中学時代のわだかまりを晴らすように、闘志をぶつけ合う氷浦永遠と天音恵梨佳。
未知を{netabare} 「パフェ泥棒」{/netabare} と目の敵にして絡んでくる妹尾。
など学校間のライバル関係も上々。

ただついに終盤、王道スポ根キャラが来たか!と思ったら、
{netabare} 強豪・立川学園顧問・犬威のスパルタ指導は外面で、
素は青西の顧問・夏目先輩を慕う乙女だったという、{/netabare}
まさかの百合事案?にはズッコケそうになりましたがw


【声優 4.0点】
技名連呼して指導を食らうw主人公・園田未知役の伊藤 彩沙さん。
身体能力が高い未知を事あるごとに剣道に引きずり込もうとする南雲安奈役の稗田 寧々さん。
ムードメーカーとなる明るいボイスも作品を彩りましたが、
“ちゃんと柔道をやる”意味で貢献したのが、体力勝負を印象付けた各キャストの荒々しい息遣い。

特に滝川早苗役の安齋 由香里さんのゼェゼェ言いながら、寝技で食い下がる演技は泥臭さがありました。


ライバル役には他作で主役級も務めてきた猛者も数多くキャスティング。
一人挙げたいのが錦山高・堂本恵役のファイルーズあいさん。
78キロ超級の重量級太めボイスもいける芸域の広さを再認識しました。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は成田 旬氏。
王道のピアノやギターなどで表現する青春のキラキラ感。
特にストリングスのフレーズが美しい「青春の記憶」は純度と高揚感を併せ持ったバランスの良さで重宝され作中多用。

OP主題歌はSubway Daydream「Stand By Me」
ゆるいボーカルで漸次前進していくバンドソングが作風にマッチ。
余談ですが本曲も収録されたアルバム「RIDE」を、マイペースで上げて行きたい時に流したりします。
「ケサランパサラン」とかゆ~るゆるで良い感じです。

ED主題歌は青西柔道部メンバーによる「いっぽんみち」
“みち”で韻を踏む前向き青春ソング。
OPよりは前傾姿勢ですが、やはりここも目標設定や進捗を過度に求めず慌てない感じ。



【1話感想】柔道の気持ち良さをアニメーションで伝えようとする意欲を買いたい

長いので折りたたみ。
{netabare}
主人公・園田 未知(みち)……中学では大した結果は出せなかったが、驚異の柔軟性を持ち、ときおり理解を越えた返し技を繰り出す。

氷浦 永遠(ひうら とわ)……未知の中学最後の対戦相手。組み付いたら引き剥がせない握力の強さなど柔道選手としての能力は十分だが、奥手でメンタルに課題がありそう。

滝川 早苗(さなえ)……おっとり三つ編み眼鏡っ娘。未知と中学時代に2人だけの柔道部をやっていた友人。

南雲 安奈……中高共に剣道部。未知の運動神経を見込んで執拗に剣道に誘い込もうとする。


何かキッカケ一つ、指導一つで開花しそうな才能も秘めたキャラ。
加えて廃部同然からの青春という滑り出しと、キャラも設定も変哲のない部活物との印象。

惹き付けられたのは柔道の描写。
組み手にしても、私はゴチャゴチャと袖を掴み合う地味な駆け引きとの印象でしたが、
選手視点で描き込まれた組み手は、ボクシングかよwと軽く恐怖心を覚えるくらいのスピードと迫力。

この緊張感の中で立ち技や寝技をかけたり、返したりする。
そりゃ、玉のような汗かいて、ゼェゼェと息も上がるわと納得。

未知の柔軟性にしても、永遠の怪力にしても、言葉だけでなく、
回り込んで臨場感を出すカメラワークも含めて、
アニメーションでしっかり魅せて伝えてくる姿勢が好感できます。

未知の、柔道の気持ち良さを思い出させないでよ~との実感が、
視聴者も映像体験で共有できるのは大きいです。


一方で、作画は常に高カロリーというわけではなく、止め絵で凌ぐシーンも。
日常会話パートで、ちびキャラ顔の掛け合いでつなぐ演出はチョット苦手です。

1話にしてこれだと、中盤辺りで作画の息が上がる場面もあるかもしれません。


けれど、動かして題材の魅力を伝えてこそのアニメーションと再認識できた上々の初回。
今期アニメの“もういっぽん”としてオススメしたい作品です。{/netabare}

投稿 : 2023/05/21
閲覧 : 381
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34

きよたか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

柔道はあんま知らないけど専門用語とか
あんまりないしやってる事はわかりやすいから
すんなり頭に入ってくる。
競技中も柔道のロジックより精神論で戦ってるから
素人としてはかえって説得力があった。

メインキャラ達は個性はあるんだけど
突出した能力とかなくて感情移入できたなぁ。
あとキャラデザが良い。
こういう女子部ものって可愛いデザインばっかだけど
野暮ったい感じがあってかなり好き。

アニメは視覚情報大事だよね~

投稿 : 2023/05/20
閲覧 : 79
サンキュー:

3

ガムンダ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

高校女子柔道部のスポ根部活もの

レビュータイトルの通り、割と直球のスポ根部活ものです。
オチャラケ萌え萌え百合百合日常パートもほぼ無しの割と硬派作品です。

「イケメン先生来るかも」からの「先生女だったんですか!?」みたいなベタなヤツ来るかと思ったらそういうの無し。

その為絵づらはほぼ畳になります。

キャラデザも無駄に萌え萌えしてなくて、ちゃんと高校1年生って感じでかえって好感持てます。

まあテンプレ進行ではありますが、こういうのは幾らでも大歓迎です。
スポ根がつまらない訳がない。

でも一般的には日常パート、水着回入れないと人気でないよなあ多分。
その辺媚びれば、「咲」とか「ガルパン」とか「ユーフォ」みたいに続編作りまくって本筋の内容ももっと濃く出来るんでしょうね。言わば取引みたいなもんです。
このキャラデザで水着になられてもアレですけど。


続編は萌え萌えキャッキャアニメでも観ながら期待せずに待つとしましょう。

投稿 : 2023/05/18
閲覧 : 90
サンキュー:

6

うにゃ@ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

そこまで臭くした小手の立場は。。。

格闘技系スポコン。柔道なのでYAWARA!や帯ギュがどうしても連想してしまう。なので比較してしまいそうだが…そんなこと関係なく、テンポよく進んでいく展開とよく動くキャラに目が行き臨場感が凄く比較を忘れ魅入る。
よくある中学校3年の最後の試合から受験を経て高校入学、そして部を作る仲間集めと王道展開からインターハイ・金鷲旗と個人戦より団体戦をメインにサクサク進む。
主人公達の青葉西は滅茶滅茶強いわけでもなく、一本とったときの爽快感を求め部活動を一生懸命続けることで地道に強くなっている感が良い。
主人公の園田未知はもちろん個々のキャラも個性秀でて良い味を出している。試合以外は部活というより日常系の学園生活の展開だったが、未知と安奈の関係性からの話は個人的に好きだった。

100点中80点

投稿 : 2023/05/07
閲覧 : 96
サンキュー:

8

けいP さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

昭和平成令和にかけてのYAWARAリレー?

話は女子高生が柔道部で頑張る
オーソドックスな青春部活モノ。

キャラデザは可愛い娘もいるけど
視聴者に媚を売ったような萌えなモノでもなく
田舎娘の垢抜けない芋っぽさを感じれて好感が持てる。

柔道の試合の描写も
派手な必殺技やアクロバティックな演出はなく
リアル重視な感じ。

それだけに少し地道かな?
でもフレッシュな若々しさとエモさは
堪能できました。

主人公の園田のみっちゃんは
オリンピック金メダリストの
谷亮子さんに何処となく似てる気がする。
もしかしてモデルなのかな?

だとしたら
谷亮子さんの愛称のヤワラは
浦沢直樹先生原作の柔道漫画「YAWARA!」から
来ているから、
昭和、平成、令和にかけて
二次元、三次元またがっての
YAWARAリレーなんじゃ
ないだろうか?
ていう個人の感想で
締めくくりたいと思います。

追記
今ネットで調べたら
谷亮子さんを高校の時に指導者したのが
園田義男さんという方らしい。
そこから名前とったんですかね。

投稿 : 2023/04/30
閲覧 : 153
サンキュー:

15

ネタバレ

waon.n さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

等身大の未知の道

【First】

 柔道は日本発祥の武道であり、原型は柔術で、【柔よく剛を制す】という原理と目的に達する道を【柔道】とする。意訳してはいますが、講道館のサイトから頂戴した文面になります。
 勝つ事は目的を達成するための要素であって目的になっていないってところが割と深い気がして、近代のスポーツで勝つ事が正義だという流れとは実は主旨が若干違うっていうのが日本の武道精神的だと思います。
 それゆえ、ドラマにしやすくこれまでも様々な作品が制作されてきたという流れがあるかと思います。
 しかし、近年こういったスポ根作品では【勝利】が絶対的に必要な要素になっていて、主人公は勝つことが目的になっています。
 確かにその過程を描く事でドラマを作り出すっていう点は柔道だろうと、サッカーだろうとバレーボールだろうとバスケだろうと変わりないです。
 しかし、この柔道というテーマを選んだ時点でこの流れに一石を投じたような気がしています。
 それは彼女たちの動機からくるものだし、そしてなぜ主人公が女性であるのかというところまで等身大で描かれている点にこの作品の稀有な面白さがあふれ出ています。

 ゆるくふわりと、おすすめしたいです。

【Staff】

 原作者            村岡ユウ
 監督             荻原健
 シリーズ構成         皐月彩
 背景             獏プロダクション
 撮影             トゥインクル

 原作者は村岡ユウさん。
 まぁこの作品に触れるまで知らなかった漫画家さんですし、まだ読んだこと無いので、実際にはどういった漫画を描いているのか分からないわけですが、この『もういっぽん!』よりも前に同じく柔道マンガの『むねあつ』という作品や『もういっぽん!』の基となった『やわらか』という作品を描いていました。柔道好きなんだなと言った印象ですね。ここから分かるのは何となくこのテーマを選んでアニメ化までこぎつけたわけではないって事ですね。
 描きだしたい軸みたいなものがある仮定して作品を堪能することをおすすめしたいです。私は何となく観始めちゃったので…。
 監督には荻原健さん。
 こちらは調べたところ元々は撮影スタッフで撮影監督さんをしていた時期もありその後絵コンテや演出をするようになって今回監督をすることになったという感じみたいです。
 あまり聞いたことのないキャリアではありますが、撮影は最終的な絵作りに関してかなり重要な要素なので、確かに面白い試みだぁという感想です。
 撮影の技術や機能が日々進化しているようなので、でできる事とできない事を熟知していれば、作画の負担を軽減でき、演出の幅も広がりそうですね。
 実際、光の処理の中で、影との境目にグラデが入っていたりチラの入り方だったり、こだわりを感じる部分が多々あります。夕日とか本当に綺麗ね。
 シリーズ構成には皐月彩さん。
 経歴は元々脚本家志望だったが、最初はウルトラマンの仕上げ進行から脚本家へ2018年にデビューして今回アニメのシリーズ構成は初になるのかな?って感じです(間違えていたらすみません)。
 一話目であそこまで物語を動かした構成は良かったです。そこから最終話があそこで終わるのも一つの区切りで良かったです。ただ、続きがメッチャ気になってこのまま続編出なかったら嫌だなーって思います(漫画読めば良いんだけどね…)。
 背景と撮影は老舗で安心安全の獏プロダクションさんとトゥインクルさんでした。制作会社が老舗のタツノコプロからの新レーベルからBAKKEN RECORDさん昔から一緒に仕事をしていたんじゃないかなっておもっておりますです。
 背景はテクスチャーが自然で良いですね、綺麗すぎない、使われてきた感じが出ていて雰囲気を感じます。

【Review】

 スポ根ものはどうしてもストーリーラインに既視感が出てしまうものだなと思いました。
 これはもはや受け継がれし伝統ってことでそれ自体で作品が落ちるみたいなことは思いませんが、違いを出さなければ埋もれてしまうのは確かでしょう。
 さて、そうなると視聴してオススメレビューを書いたんだから違いってやつを書かないといけないですね。
 
 まずは、主役たちが女性である点。
 一括りにするのは良くないとは思いますが、概ねリアリストが多い気がしています。これは、男のスポ根ものだったらまず、全国大会優勝で日本一! を目指したり、ちょっとリアルにしても全国出場とかって話になりますよね。
 ところが主人公である園田未知は一度はもう柔道はやらないと決めたけれど、あるきっかけによりやっぱり一本を取りたい。ってところからのモチベーションでした。
 この瞬間の気持ちを大事にする感じが女性らしさでもあると思います。
 そして違いの2点目が、この目標の違いです(現実ではまたちょっと違うけど)。
 少年漫画とも少女漫画とも違う絶妙なバランスでありながら実はここがボリュームゾーンだったりします。
 全国目指してないから本気じゃないって誰が決めた! と私は思います。スポーツを楽しむってそういう事でしょ? そしてそれを描いている作品だと思うので、これで良いと私は思います。

 本当に主人公が等身大でずば抜けた身体能力があるわけでもなく、天才的な技術があるわけでも無い点。
 やっぱり女性の柔道といえば、浦沢直樹さんの『YAWARA』が頭に浮かびますよね? 世代によるか…。あの作品では天才って感じだったような記憶です。帯をギュッとねも身体能力の化物的な印象(懐かしいなおい)。
 スポーツものの主人公でここまで普通だと華が無いって感じてしまうのが普通の感覚かなと思いますが、先述している通り、頑張っている姿を描き、ハラハラする試合を描けていれば作品的に勝ちなので、主人公に魅力があればいいのです。
 そして、天才が同じ部活の中にいるからOKみたいなノリですね。ついでに同じ部活内に天才がいる『ハイキュー!』という作品はバチバチにライバル心を燃やしているが、お互いに切磋琢磨している様子ではあるもののライバルだ! みたいな描写ではないですね。
 どちらも観ていて良い関係だと思えるのは変わりないですが、見せ方は明らかに違うと言って良いです。

 とりあえず、違いについてはここまで。

 さて、ストーリーラインは王道ではありましたが、いかんせんスポーツものは話が長いったらもうね。
 んで、今回12話ではなんと!春から始まって夏までです!
 インターハイ予選と夏の金鷲旗って大会に出たよってところまでです。試合をするとどうしても尺とっちゃいますからね。仕方ないってことでやっぱり12話きついっすわ。
 ってな事で最終回の最後のは夏の金鷲旗で優勝候補と対戦して相手の秘密兵器である留学生のエマ・デュラン。フランス人でした。
 このエマさんも愉快で良いキャラをしていました。スポーツを楽しむことを忘れず一生懸命です。
 
 海外の選手も先述した日本の柔道を体現していたように思えます。
 その道を行く者たちの純粋な姿には心を惹かれずにはいられません。
 2期目には個人的に好きなキャラの南雲安奈ちゃんの活躍がきっと描かれるでしょうから期待しています。
 2期目やらないなら漫画買っちゃうからね!
 本当この後の彼女たちの躍動する姿を見たいと心から思います。

【おわりに】

 作画の事とかキャラの魅力とか掘るところもありましたが、ちょっと疲れちゃったったので、軽くここで。
 作画に関しては、柔道っていうかなり繊細な動きを専門家ではないアニメーターが描くのはかなり大変だったと思います。映像とかいっぱい見て書いたんだと思います。本当に頑張っています。
 絵のキャラデのデフォルメがあれ位で良かった、原作がリアル寄りだったらヤバかったでしょうねw
 南雲安奈もそうですが、途中加入の先輩で姫野紬も良いです。可愛いっていうのもそうですし、面倒見の良い先輩でこんな優しい先輩いたら甘えたくなるだろうなって思いますね。途中加入ってこともあり一歩引いているところもあるけれど、見えないところで頑張っている姿とかキュンとして時雨です。

 あー続きみたい。ただそれだけ。製作委員会様よろしくお願いします。別にスタジオ変わっても良いですし、声優変わっても良いので!

 では、よしなに(笑)

投稿 : 2023/04/23
閲覧 : 97
サンキュー:

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もういっぽん!のストーリー・あらすじ

『週刊少年チャンピオン』にて大人気連載中! かわいくアツい、柔道ガールズ・ダイアリーがTVアニメ化! 柔道はもう卒業(おしまい)! 高校では彼氏作って甘酸っぱい三年間を送るんだ。 日焼けすると道着が擦れて痛いし、寝技で髪の毛抜けまくるし、寒稽古つらいし、鼻血は出るし、骨折するし失神するし、たいして強くなれなかったから、もうやらないって決めたの。 だから……だから思い出させないでよぉ。 この”一本”の、気持ちよさ。 (TVアニメ動画『もういっぽん!』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2023年冬アニメ

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