「RWBY Volume 6(OVA)」

総合得点
計測不能
感想・評価
8
棚に入れた
36
ランキング
7719
★★★★★ 4.4 (8)
物語
4.4
作画
4.4
声優
4.6
音楽
4.4
キャラ
4.5

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ネタバレ

エイ8 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

"How do I destroy Salem?" "You can't."

『RWBY』(ルビー)は、アメリカのルースター・ティース・プロダクションが制作したWEBアニメシリーズ。
第六シーズンのVolume 6全13話(October 27, 2018~January 26, 2019)(wikipedia、英語版からの引用も含む)

総時間3時間19分(amazon prime video)
(以降Volumeは「期」として表記)

初っ端は列車でのバトルシーン。事の起こりは少し遡り、駅でのシーンから再開。
次なる目的地がアトラスということでワイスは少し複雑な気分、そもそも彼女はアトラスから苦労して脱出したわけですから当然と言えば当然。

ブレイクはイリヤやサンとお別れの挨拶、特にサンに対しては「友達」と言いながらもほっぺにチュー。アメリカ産ということで男女が平気でハグするシーンが結構ありますがチューはどういう扱いなんでしょうね、ちょっとわかりません。どっちにしろチームRWBYの中でのこういうお色気的なのはぜーんぶブレイクの担当。実は1期より前に公開されたトレイラーではヤンちゃんにちょっとそういうようなシーンがあったりもしたんですが、それ以降は特になし。
ところで現場にはネプチューンもいたのにワイスと絡む様子もなし。この二人の伏線完全になくなってるようです。尚、サンとネプはヴァキュオ(Vacuo)に向かうとのこと。

列車での旅の途中にグリムの群れに襲われる一行。偉そうにしてたディー(Dee)とダッドリー(Dudley)は予想通りの「かませ」キャラでほぼほぼ役立たず、ここでチームRWBYがJNPRと一旦離れ離れに。代わりにクリリン或いはルフィのようなお婆さんマリーア・カラヴェラ(Maria Calavera)が勝手についてくる。実はこの婆さん若かりし頃はグリム・リーパー(The Grimm Reaper)として名を馳せた元凄腕ハンター(しかも美人)、ただルビーと同じく銀の瞳を持っていたことが災いして狙われた結果両目の視力を失う羽目になり現在ではゴーグルのような人工眼を着けている。

オズピンが真実を明らかにしたがらない事に業を煮やし、ルビーらは前回手にいれた知識のレリックを使用、精霊のジン(Jinn)を呼び出す。彼女はレリックを持って名前を唱えることで召喚でき、100年につき3つの質問に答えてくれるのだが、オズピンは全て使用済みだと言ってたがやはりそれも嘘だった。
そしてここで彼、そしてセイラムの過去が明らかに。オズピン、そしてオスカーは全て古代の戦士オズマ(Ozma)が転生していた。彼は過去に塔に幽閉されていたセイラムを救い出したことにより恋に落ちる。当時のセイラムは捉われのお姫様といった感じの実にベタなヒロインキャラであり、それをヒーローであるオズマによって救われるという流れだったのだが、程なくして主人公オズマは病に伏せ死ぬ。が、それを受け入れられなかったセイラムは当時世界に普通に存在していた神々に彼を生き返らせるよう頼む。しかしレムナントを作り上げた兄弟神の一人である光の神(God of Light)はそれを拒否、そこで彼女は彼の弟である闇の神(God of Darkness)を騙す形でオズマの復活に成功した。だがそのことを光の神に察知されてしまい、結果的に彼女はオズマを再び失ってしまう。
怒り狂ったセイラムは人間の軍勢を率いて神々を襲うもあえなく返り討ち、人類は一度滅び、彼女もまた不死の呪いを受けてしまう。そのことに絶望したセイラムはグリムの液体に満たされた沼に飛び込むがそれでも死ぬことは叶わず、代わりにグリムを操る力を持つようになった。

一方のオズマは人類を調和させるという使命を光の神から与えられて復活、一時はセイラムと再会し子供まで設けるも彼女の人間を支配し分断しようとする性向に悩み、結果決裂。4人の娘を連れて夜逃げしようとしたところを待ち構えられあえなくブチ殺される。これが二人の長年に渡る全人類を巻き込んでの夫婦喧嘩の始まり始まりというわけのようです。
ところで当初この娘たちが四季の女神の元になってると思ったのですがどうもそうでもない模様。4人はオズマの転生先の一人である魔法使い(Wizaard)によって力を授けられているわけですが、まあひょっとしたら娘たちの子孫という可能性はありそう。

まあそんなこんなで裏事情が客観的に明らかになってしまったためクロウは激昂、オズピンというかオスカーをぶん殴る。彼は何故怒ったか、結局のところセイラムを倒せないことをオズピンが知っていたからである。彼の「どうすれば私はセイラムを倒せる?」と質問に対しジンは「それは叶わぬ」と答えていたのだ。
とはいえこの辺はレトリック絡んでそうだよなーということで英語版も確認。

"How do I destroy Salem?"
"You can't."

まあこれだけ見ればオズマには出来ません、としか言ってないですよね。しかもdestroyとか人相手に使う言葉じゃなくないですかねw
これでは「あなた(オズマ)には破壊できません」でしかなくオズマ以外の誰かなら可能、またオズマでも破壊以外なら可能と言ってるようにしか読み取れません。まあ多分オチとしては彼の愛が彼女の心を解きほぐした~って感じにすごくなりそうではありますw
ちなみにレリックの一つに破壊のレリック(Relic of Destruction)がありますが、セイラムはオズマにだけは破壊できないか、それとも誰によっても破壊できないかで扱いが変わってきそうです。まあレムナントの歴史は相当長いようなのでその間に一回も試していないとかそもそもそれだけの期間セイラムも何チンタラやってたんだよという気がしなくもないですが。

まあそんなこんなで雰囲気最悪な状況で訪れた村では突然のホラー展開。結論から言えば過去に住民達によって連れてこられたアパシー(Apathy)なるグリムの力により無気力状態にされるとのこと。このせいで住民達は寝たまま死亡しミイラのようになる……というこの点からわかったのですが、この世界の人間たちもちゃんと肉体のまま死滅するみたいですね。というのも1期最初のナレーションで人は「塵」より産まれたと言ってましたしピュラの死に様がアレだったのでこの世界の人間もまたグリムのように消滅するのかと思ってたのですが違ったようです。
それはそうと、この村についてグダグダになってたこともあってかブレイクがヤンに「あなたを守る」と言ったら超不機嫌に。その前段の「私が傍にいる」ではニッコリしてたのに……乙女心って難しいw
そして特にクロウおじさんを筆頭にグダグダ状態になり、挙句の果てにせっかく手に入れたレリックすらも失っても良しとした一同、とはいえ命辛々バイオハザード状態から逃れることに成功。ルビーの銀色の瞳について先達のマリーアから色々情報を聞けたこともプラス。
そして一行はようやくアーガス(Argus)に到着、アーガス特別急行(Argus Limited)にて先に到着していたジョーンらと合流を果たす。

アーガスにはジョーンの姉がいた。最初観た時は家政婦というかシッター的ポジションかと思ったのですがどうやらこの人も百合というかマイノリティ枠の模様。
オスカーが家出したりなんかしてる裏でジョーンはピュラの像を発見。そこで彼女の親族らしき女性が現れるが忽然と消える。FANDOMのスクリプトではこの人物は「Red Haired Woman」と表記されています。いやそのまんまですけど確かに彼女が何者かという明示はされてませんからね。

さて個人的にRWBYシリーズの中で最低のシーンだと思ってるのがキャロライン・コルドヴィン(Caroline Cordovin)の乗ったロボット戦。夕方にやってるようなアメコミアニメに出てくる安っぽい形状のロボットなんて今更出されても……というのがすごく率直な印象。どうして今頃になって1期の頃を下回るデザインのメカなんぞ出そうと思ったのか甚だ疑問です。せめてカッコよかったらまだマシだったんですがねえ……
そもそもこのコルドウィン周りそのものがエピソードとしてちょ~っと酷くないですかね?というかマリーアも。彼女は視力を失った後は狙われるのを恐れて目立たないようにしていた筈なのにアーガス軍事基地の主要人物であるコルドウィン相手に堂々と喧嘩売るような行為を繰り返していた等矛盾も散見。裏でアダム戦をやりたかったとかルビーの銀色の瞳を再び使わせたかったとか意図があったのかもしれないですが、エピソードとしての魅力は正直なかったです。
一方で、そのアダム戦においてもケリをつけさせるためだけのシーンという感じ。これによりブレイクもヤンもアダムを完全に乗り越えたという意味では重要なシーンではあるものの、正直こんなところで出すのは脈略が無さすぎないか?という気も。
まあなんにせよこれでブレイクとヤンの仲が一層深まったと言えなくもないんですが、二人の互いへの感情は少し違う気がするんですよねえ。

一方ではシンダー様が早くも復活、通りすがりの女性から色々と奪い、町を彷徨う。そして酒場でミストラルのギャング組織のリーダーであるリル・ミス・マラカイト(Lil' Miss Malachite)にルビーの捜索を依頼。ちなみにこのマラカイトさん、先述したヤンのトレイラー"Yellow" Trailerなどで登場した双子のメラニー、ミルシャ・マラカイトの母親でもあるとのこと。
マラカイトの策略にはまりシンダーはニオと再会、バトルに発展。どうやらニオはシンダーのせいでローマンが死んだと逆恨み?している模様。最終的には女神の力を見せつけることにより協力関係に。どちらも共通の敵はルビー。
衣装も絶対領域を解放しての本気モード。「運命を信じるかって聞かれた事があるの。喜んで答えるわ、今は信じてる」いやあの時も肯定してませんでしたっけ?まあいっか。

ルビーらは盗んだ飛空艇でアトラスに到着。そこではどういうわけかの厳戒態勢モード。
そして、セイラムのもとでグリムが大量発生。はてさて一体どうなっていくのか?

ではまた7期のレビューで。

投稿 : 2023/03/12
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サンキュー:

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