「凪のあすから(TVアニメ動画)」

総合得点
90.5
感想・評価
6453
棚に入れた
25532
ランキング
52
★★★★★ 4.2 (6453)
物語
4.2
作画
4.4
声優
4.2
音楽
4.2
キャラ
4.2

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ネタバレ

アニメイト さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 2.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態:今観てる

注意エヴァのネタバレも含む

不愉快なキャラが9割9分→最終回大雑把に良い話にまとまる

4話まで見た時点で
今の所好きなキャラは紡、勇、学校の先生、校長 だけです。
海か陸かだけで差別し合うクラスメイト、好きな女が自分のことを好きじゃないからと好きな相手に当たり散らし泣かせるだけにとどまらず・紡、クラスメイト、姉と付き合っている人、校長、何かあるとすぐにその人が100悪いと決めつけ、自分を省みることもなくそいつを殴りに行き、マシな時で常に誰かを怒鳴りつけている超ド級のクズ男光、光とまなかしか見ておらず陸のクラスメイトと打ち解けようと自分も努力すれば良いのにドクズの光に着いて行ったり甘やかす一種の加害者でありまた海の連中に甘すぎるぐらい味方に立ってくれる紡に怒鳴るちさき、別に好きでも嫌いでもない傍観者キャラから一歩踏み出して料理を差し出し陸の人と仲良くなろうとしたのは継続的な努力ではないが一番海の連中の中で陸の人に恋をするという特別な境遇もあり主人公らしくて高評価だがドクズの光を優しいという人を見る目の無いまなか、お互いのどこが好きとも描かれずになよなよと付き合っていてそこに妻に先立たれたという要素が加わることで妻との関係を乗り越えるだけの理由がどうしてもではないがやや欲しくなることで応援できなくなる恋愛をするカップル、そこまで話が進まずに海にも陸にも自分が愛着の湧かない最初期から出てくる過激派で宮司の娘が陸のものと付き合っていても示しがつかないで済ませるようなヘンな村連中、比喩や捻りのある面白い下ネタではなく発情期だの尻が大きいだのただどストレートに下品な上に言うタイミングもシリアスな時に元気付けるでもなくただ本音を漏らすように言ってくるうろこ様 等々声優の声の殆どが浮いている(合っていない)のもあり耳から入ってくる情報に本当に気持ち悪くなりながら、有名作品だからと一応最後まで見るつもりです。 人からおすすめされた作品ですが、今の所 玉突き事故系恋愛物(あるキャラAが好きな人BはCを好きでCはDを好きDは……という恋愛です)で恋愛のことしか頭になくてかつ相手を思いやる気持ちが全くなく自分のことしか考えず諍いを起こしてばかりのクズ野郎どもが解決を目指さず無駄にドロドロしたり馴れ合ったりする話が好きな人にしか勧められません

17話のBパート(前半15分)までの感想。

その後もクラスメイトと光が仲直りはしたけどどうにもわざとらしいし臭い芝居見せられている感覚、片思い切ないグズグズ、というのに感動する質でもなく、合間の塩水ペットボトルでキラキラワーキャーなどの馴れ合いもワザトラシアホラシで面白いとは感じなかった。冬眠する別々になるもう目覚めないかもしれない、は一泣きポイントだと思うが、うろこ様は大事なことはもっと早く言えとうろこ様には隠す事情があるんなら、それなら宮司やしおし塩村の人ももう少し混乱したり問いただせと言いたくなり、これもイマイチ刺さらなかった。

脚本都合と感じて嫌気がさすか、そうだとしても面白い脚本と感じるかを分ける自分の感性の基準は恐らく、キャラ達が人間が不快の解消あるいは幸せになるためにやっているかどうか。凪あすの13話までの泣きポイントの大半はキャラが不快の解消あるいは幸せになるために動いている感じがしなくて、自分から不幸に向かっていったくせして可哀想だから泣こうという入れ込みは起こらない。



光がおふねひきをやる際、旗を振り、男になったシーンではやや心が動いた。それまで自分の狭い視野で行動して勘違いしてばかりでクソ迷惑な人間だったが、おふねひきを陸の人間からもやってくれと頼まれてからは、ちゃんと人の役に立つことをやり抜ける男になっており、脚本の魅せたいポイントと自分の見方が一致したそれまでで数少ないシーンの一つになった。

14話から面白くなり、16話の美海とさゆの喧嘩でついに、”面白くなってきた”とそう思った。

5年の歳月を経て、同級生だった4人のうち一人は歳を取り、2人はそのままで、1人は行方不明。5年差が縮まるもの、遠ざかるもの、その出来事についてじっくり戸惑いやトキメキを描く作品は初めて見るため、とても面白く感じた。

ネガティブな感情描写が減り、ポジティブな感情描写が増えたり、子どもを描写することから大人を描写することが増えたことで不快が減り、快感が増えた。

一言でまとめると
良いところ
コールドスリープでキャラと周りの時間がズレる設定で、恋愛関係はどうなるのかを詳しく描写したところが面白い。

悪いところ
説明不足と質問不足で残当に不幸になる。その不幸についての描写が多く、試聴時間のうちで1割ぐらいはそう(体感はもっと長い)なのと、そこがちょっと沈んだ、とかならまだ耐えられるが、激しく怒ったりワンワン泣いたりする、よって鬱陶しい。
キャラの心情や事件の状況についてキャラに言葉であけすけに言わせることが多すぎるきらいがある そこ暗喩や表情、視線、だけで描いて終わらせとけばまだ情緒的と思えなくもなかったのに言葉で言わせちゃったらつまらないしわざとらしくて臭い芝居見てる感じ…とか、既に事件の情報を見ている私は整理し切っていたのにもう一度キャラに状況を言わせて私の気持ちが順当なペースで次に行こうとするのをちょっと待って先行きすぎだからと引き戻されておっとっと、となることがあった。

声優の声は聞いてりゃそれがそのキャラのデフォとして慣れるもの

26話、最終回まで見た。
なんか、良い話でまとまったっぽい。変わるとか変わらないとかの話がしつこかったり、やたらめったら叫んで泣き喚いて喧しかったのは、変わっても変わらなくても良いとか、好きな気持ちはそれで傷ついたとしても良いもの・大切なものだと最終的に肯定的に捉える、ハッピーエンドのための流れに使うものだったようだ。

とりあえずはハッピーエンドになってくれて良かった。

個人的にはそこまで感動はしなかった。自分の好きになれるパターンは恐らく、応援できるような夢があって、それに向かって困難を環境や自分自身から受けながら、それに克ち、夢を最終的にその夢の内容は変化してもしなくても、何かしらを叶える話。

人を好きになるって素晴らしいことなんだ、をオチにするには、人を好きになることで起きたら何かしらの良いことを描く必要があると思う。凪あすの場合はそこがイマイチ、自分には分からなかった。片思いでも好きになる感情そのものの良さに気づけていなかったから光達人間も人を傷つけたし海神様もぬくみ雪を降らせてしまう悲しみを抱いていたが、海神様に好きになる気持ちの素晴らしさを美海や人達が教えて、海神様も納得してハッピーエンド、なら分かる。が、おじょしさまと両思いだったのを勘違いしていた、だと、片思いでぐちゃぐちゃになって人を傷つけて、と前置きしてからそれでも好きの気持ちは素晴らしい! とクライマックスで逆転させるべきものを逆転できておらず、逆転のきっかけ、ハッピーエンドの決定打として弱い。 それと少し海神が心変わりする場面の迫力が弱かった。あんな広い海に対して細い御霊火が駆けて、極々狭いおじょしさまの墓場を燃やすのではなくて、まなかや美海を連れて行った時のように巨大な渦潮や津波のようにより壮大な自然現象や発光、地滑りなどしおししお全体を巻き込んだりして、ドラマチックな演出方法はなかったものかな…と思う。その後海がやや時化て、ぬくみ雪が止んで綺麗な晴れになる演出は凄く良かった。

光はまっすぐと美海から良い言い方では言われているけど、最後まで状況を見ることができないんだよな…おふねひきでまなかが一度連れて行かれて、奉られて海神様に閉じ込められている様子のまなかを見るからにヤバそうなのに無理やり連れて帰りそれによってまなかは人を好きになれない後遺症が残り(逆にその程度で済んで私は拍子抜けした)、再び今度は連れて行かれないようにするための対策もせずにおふねひきをやって、案の定美海を連れて行かれ、また強引に閉じ込める殻(繭?)を破って連れ帰ろうとする。

美海、紡、まなか、(これはそこまで問題ではないが光もやや)、の3人は名前がそのキャラのストーリー上の役割と同じなため、先の展開のネタバレになってるとかはまだ良いが、キャラが勝手に動いてストーリーが展開する、のではなく、ストーリーの私物感を出してしまっており、作り手の作為を感じるのが、話に移入しづらくする要因になっていた。

話全体の構成自体は、とりあえず褒められたものだと思う。恋しては他人に当たって傷つけまくり、うろこ様が(それならそうともっと年齢が上のグラマラスに好色を示すよう強調して欲しかったが)それまでの軽薄、好色な様子とは反対に、ちんちくりんでそばかすのおじょし様をずっと好きだということとか、変わらないでいたい変わっちゃったとか、を引っくるめてそれでも良いんだ、怒りも悲しみもあるし、荒れることもあるけど全部ひっくるめて良いとしてくれる優しいのが海、とか最後に綺麗にまとまっていたと思う。

でもそこに至る過程がな…ちょっと程度が低いというか、恋愛したからってそこまで他人にキレ散らかす経験は少なくとも自分にはないから共感しづらいし、悩みのスケールの小ささの割に悩み方が荒れ狂い過ぎるから引くしクソ迷惑な野郎どもだな、勝手に不幸になってろ、とイライラが募るし…

片思いだとしても好きな気持ちは良い、の描写が片思いが辛いと荒れ狂っている描写が散々全員分描かれたにも関わらずかなり少なかった。紡がやっぱり帰ってきて良かった、とかさゆが勉強頑張れたのとかも要が居たから、と言ったり、告白してみて要を救えたり。美海が私を思って泣いてくれるひとを思えて良かった、と思ったり。言うてそのぐらいじゃないか?その60倍は嘆き悲しみキレて吠えての描写を見せつけていたのだが。もちろん絶対量ではないものの、もう少しハッキリした良かった、と思える印象深いシーンを増やした方が良かった。

(エヴァQ2012年11月17日
凪のあすから2013年10月3日

海神シールドから美海を助けようとするところ、綾波を第10の使徒から助けようとするシーンを彷彿とさせられたし、周りと時間がズレる設定がQだし、この2作品の公開日と凪あすの放送日が近いから、別にパクったとかは思わないし自分の知らない他作品でも似たシーンがあるかもしれないと思うけど、ちょっと時期が近過ぎてメタ視点になりまた物語への移入度が下がってしまった。と、これはそこまで重要じゃない話。)

嫉妬して怒鳴ったり、相手を悪だと決めつけるようなシーンが少し多過ぎたかな…それを減らして、その分恋して良かった、というシーンの割合を増やしてくれたら、大分好きになってたと思う。子どもじみたやり方でただ想い人に想われているだけの相手に食ってかかるのとか多過ぎたしもう分かったってしつこい、1.2回で十分3回でお、おう…それ以降はもう勘弁してくれ。変わる変わらないもキーフーレーズなのは分かるけどもっとさりげない台詞にしてくれ、臭すぎる。好きな相手が別の相手を好きで…というのとか良いよね美海は、好きな人が目覚めてさ(と口に出す前のうぬぬ…となっているシーン)、とか、赤いウミウシに言う秘密とか、そういうもっと内向的で、自虐的なシーンで好きになることの悪い面を描くのが主だったら、不快になって勝手にもっと不幸になれ、と思うことなく切ないね、応援するよ、となっていたかも。いや、それもあんまり長いと飽きてうんざりしていただろうな…根本的にこういう嫌な気分に恋しているキャラがなる時間が長いパターンの恋愛ものは(恋愛ものそのものは好き)自分に合わないんだろう。もっとさりげない視線とかトキメキとかを描写して感じで想っている、メリハリつけてドバーッと一気に想いが溢れ出す、とかなら特にメチャクチャ好きだけど。

うろこ様とっ捕まえて聞く!じゃねーよ、何名案閃いたみたいな演出になってるんだ最初から一番状況を知ってそうな存在に聞け 言うとしてもなんで思いつかなかったんだ!だろ…等々のストーリーを動かすためにある程度キャラが不可解な選択を取ることは、多少だったりさりげなさがあったり、他にキャラがストーリーの私物感を出す要素が無ければ別に自分はそこまで評価を下げない。面白いストーリーを外部からの侵略者とか、常に主人公グループ外から問題を持ってくる存在に依存することで作るのではなく、主人公側からも問題を起こす役を出すことが、ストーリーの幅を広げると思っているからだ。けれど凪あすの場合は登場人物の全てがストーリーのための舞台装置。でしかないとは言わないが、殆どのキャラの構成要素のうち8割程度がそうだと感じてしまった。これではキャラに移入し、その側に立ってストーリーに振り回されて感情を動かされることができない。

作品の見どころの中心であろう恋愛については、人を傷つけまくるというデカすぎるマイナス要素を除いても、プラスとマイナスとで釣り合ってプラマイゼロ。カップリングとかを考える人もいようが、ちさきは光→紡になり、まなかは紡が好きと限りなく見せかけてやっぱり光で、要はちさき→ややさゆの線も残し と最初の玉突き大事故から一気に整理される。それはそれでハッピーエンドで喜ばしいというのがプラスでマイナスは拍子抜けで、プラマイゼロ。そして変わっても良い、というのも作品メッセージの一つだそうなので、別に誰と誰がくっついてもいいんじゃない?となり、あんまりこだわりがない、特に誰と誰のカップリングが好き、という感情を失ってしまった。ずっと片思いで荒れ狂ってる描写が多過ぎる一方で、あんまりこのカップルお似合いだね、尊いね、幸せそうだね、という描写が少ない。だから推せる根拠がない。光とまなかは光が怒鳴ってばかりでまなか可愛そーというかまなかが保護者みたいーと思ってたし、要はちさきにあんまりアプローチしないし、要もちさきも光の金魚のフンで存在意義あんまり無いな、だし、ちさきもなんで光が好きなんだ?というのが後の方になるまで無いままだったからただ玉突き事故を描くために→一本書き足されたみたいな扱いだなと思ったし。さゆと美海はまだ好きになる瞬間が描かれていたから良かった。年下組は推せるわ。んでもって推し二人共不憫だわ。二人とも他人に迷惑をかけたシーンはさゆはおじょしさま破壊、美海はどっかい ぐらいで、他さゆが見せつけてんの?は全くキレ過ぎでもないし5年間の眠りというフィクションならでは設定があって面白いシーンだったし。さゆは自分の想いを自己成長に繋げ要も救い、美海はまなかに最後まで当たることなく光に尽くし、海神様を救い(?)家族も海も好きで居続けたし、エナも目覚めさせたし二クール目の主人公でカッコよかった。それでも玉突き大事故のために恋愛させられた感があったり、舞台装置感があるからこの二人ですらそこまで移入はしなかったけど、それでもまだプラスかな。30%ぐらいプラス。恋愛模様を素直に良いな、この恋愛、と思えないんだよな…。なんか結局年齢が上な方が得をしていくだけの結果になったからさ。19歳組は5年分成長して、その間に二人だけで集中して関係を深めて、付き合うだけの理由を溜め込んで、身体も大人になって二人とも強くなりかつエロくなり生殖活動に関連する恋愛するにはピッタリです、みたいな。元々13〜14歳組は幼なじみの分のリードがあるのと、まあ脚本としても一応中心グループだしまぁまぁそこそこ普通です、みたいな。ただ19歳組には知識と経験と肉体から子ども扱いされます。8〜9歳組はスタートが幼なじみの分リードされたところから始まり、子供に見られているところから。4歳の晃くんも幼なじみのリードを取られ、幼児扱いから。 この人のこれが良かった、こんなところが良かった、ではなく、脚本都合で恋に落ちた+しかも年取ったもん勝ちのカースト制で本当のカースト制同様の下のものとは付き合わない状態。(本家では概念・抽象ではなく具体的・詳細に現実を描写すれば周囲や親から反対されながら付き合った人もいるが) そのカースト制が一つの障害であって、それを乗り越えて成立するカップルができたのであれば推せたが、唯一可能性がある、さゆと要は本当にくっついたわけでも無いし、年齢も一緒。5年のズレが生じた、と言うところでは、あっこれが所謂乗り越えるべき障害になって、これを乗り越えて本当に尊いカップルが産まれるのかな、と期待したんだが、全然できねーじゃん。ズレを生じさせた意味って結局なんだったの?マウスのオス3匹とメス4匹を一緒のケースに入れたら片思い連鎖状態でカップル成立しなかった状態から、歳というケースで別々に区切ってカップルが成立するように、外部環境の変化で強制したカップリングのよう。歳の差カップルを産まず、ロリコン、ショタコンにしなかったのは社会的には健全だけど、何だか物足りない。だからあんまり凪あすの恋愛模様を良いとは感じられないな。

背景を描いた・作った人たちはとても良い仕事をしていた。また最終回のED Rayさんの lullはとても感動した。

投稿 : 2023/09/05
閲覧 : 206
サンキュー:

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