「東京リベンジャーズ 天竺編(TVアニメ動画)」

総合得点
69.1
感想・評価
74
棚に入れた
273
ランキング
1846
★★★★☆ 3.6 (74)
物語
3.6
作画
3.4
声優
3.6
音楽
3.6
キャラ
3.6

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ネタバレ

テナ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

負けられない戦い

東京卍會VS天竺
物語も終盤の盛り上がり始めるのがこの作品のエピソードで、物語的にも折り返し地点を既に超えた辺りのエピソードになります。

このエピソードでは…………
私は大きくわけて好きなシーンが3つあるので、そこをメインに書いていきます。

1つ目は。

日向にタケミチの秘密がバレて未来の自分の死を知らされるエピソードで、心が折れそうなタケミチの弱気や本音を偶然聞いてしまった日向の「私、死んでもいいよ」って凄く来るセリフだよなぁ〜って。

日向にとってのタケミチはヒーローでカッコよくて、喧嘩はボロボロだけど心が強く誰かの為に常に頑張っている人なんですよね。

そんな人がさ、何度も自分の為に頑張ってくれて、中々諦めない倒れても立ち上がる人がそれでもダメで、泣いて苦しんでいる姿を見ると辛いと思う。
けど、それと同時に誰かが自分の為に頑張ってくれると嬉しいとも思う。
それが好きな人なら尚更嬉しいと思う。

けど、例え未来で死ぬとしても、その人が自分を想ってくれるのと同じくらい、その人を想っているのは同じだから、例え未来で死ぬ事になったとしても、それはタケミチのせいじゃないし責任を感じなくていいよ、ありがとうとか日向の気持ちが沢山込められた一言に私には聞こえたのですよね。

あのままじゃ、多分、タケミチは心が潰れてた。
だから、その重みを日向が下ろさせてくれた。
そして、タケミチは「日向を絶対死なせたくない」って強い気持ちが産まれたのでしょうね。


2つ目。

やっぱりエマちゃんよね。
マイキーとの兄妹エピソードは凄くいい。
佐野万次郎がマイキーである理由がエマの為だったってのも私は素敵に感じたし。

マイキーの考えるエマちゃんの未来の家族のイメージも凄く素敵ですよね。
マイキーは未来で本当は悪に染まった東京卍會の組織のリーダーなんかじゃなくて、マイキーが本当に望んだ未来は、多分あの未来なんだと思う。

ありきたりで普通の日常。
誰1人掛けることなく全員で笑い合える日常。
そして、あれがマイキーに残された最後の幸せの形だったんじゃないかな?

エマちゃんも自分の意識が遠のく中で自分の気持ちをドラケンに伝えて欲しいってマイキーに伝えて、タケミチに「マイキーをよろしくね」って最後はやっぱりマイキー……家族の事で……
多分、最愛の兄の慎一郎や親友のバジが居なくなって、マイキーの心の危うさを知っていたんだと思うんです。

だから、そんなマイキーを心配していて、それが1番の心残りだったのかな?
そして、タケミチならマイキーを任せらるはると思ったからタケミチに託したんだと思う。
このシーンは私はウルウルきましたね。

3つ目。

日向がマイキーとドラケンを立ち直らせるシーンですね。
日向の言葉は残酷かもしれない。
死んだ人間の「もしもの話」をするなんて、ドラケンも怒ってたけど当然だよね。

残酷だとも思う。
だから、立ち上がれと言うのも……

けど、知って欲しかったんだと思う。
沢山の守りたい者をボロボロに成りながらも涙と血を流しても立ち上がる未来からきた泣き虫のヒーローの存在を。
今もボロボロになりながら命を懸けているヒーローを。
そんなヒーローを助けてあげて欲しかったんだと思う。

それに、もしも、タケミチの事を知らずにいつの日かタケミチの「諦めない理由」を知った時にマイキーとドラケンに後悔して欲しくなかったんだと思います。
あの日、拳を握ればなんて後悔をして欲しくなかった。

「タケミチ君はエマちゃんを救えたかもしれないと思っています」は日向ちゃんのセリフです。

タケミチにはもぅ、エマちゃんを救う事は出来ない……けど、ドラケンとマイキーにはまだ救う力があるタケミチを救う力が。

ただ、このシーンって確か原作ではもっと長かった気がします。
アニメではカットされてる気がする……
原作ではもっと詳しく説明それていた気がするんですが……
詳しくは覚えてないけど、カットされてたとしたら、このシーンはカットしちゃダメですね…………

さて、今回は色々な点に決着と一段落のエピソードでもありますね。

マイキーVSイザナはね。
何か、イザナって未来のマイキーに被る部分があるよね。
イザナのやった事は許されないけど、今はたった2人の兄弟なのに拳を握らなきゃいけないなんて悲しいよね。

イザナに取っては家族の繋がりは血なんだね。
慎一郎は血の繋がりなんて、どうだっていいと話ていましたね。

私も同じ意見かな。
言い方悪いけど、私は血の繋がりに家族を感じた事がないんですよね。
血の繋がりって家族の証明の1つではあると思うんですよ。
それに繋がりを大切にする事は素敵な事だとも思う。

けど、それだけのもで、血が繋がっているから家族ってより家族だから家族って感じがするんですよね。

感覚って言うのかな、直感?テレパシー?運命?伝え方は難しいけど……

気持ちで感じ取れる気がするんですよね。
別に血の繋がりを調べたことも無いけど家族です。
つまり血が繋がってなくても、家族だと思う気持ちがあればそれが家族の証明になると思うんです。

家族と向き合う気持ちや一緒に過ごす時間の方が私は大切だと思う。
血の繋だけが家族の証明じゃない。

だから、慎一郎は「どうでもいい事」って言ったんだと思う。

けど、イザナはずっと欲しかったんだと思う。
同じ血が流れてる家族って事実が……
だから自分は家族じゃない、部外者だとも感じたし、その事実を教えてくれなかった事が寂しかったんだよね。
家族なら尚更話して欲しかったんじゃないかな?

でも、彼は、家族を知らなければ良かった、そうすれば孤独でも耐えられたって話したけどそうなのかな?

本当に?家族だと想って迎えにきてくれた慎一郎、お兄ちゃんってずっと想っていてくれたエマ、妹を殺されてまで兄貴だと呼んでくれたマイキーの家族として気持ちは余計だったのかな?

慎一郎が兄として一緒に居てくれた時間もイザナが楽しそうにしてた笑顔も、全部無くなっちゃうのかな?
血が繋がっていないって理由で家族にはなれなかったのかな?

それはイザナに苦しみしか与えられなかったのかな?
その気持ちも時間も無かった方が幸せだったのかな?

血の繋がりなんてなくても家族だと私は断言したい!
彼は怖かったんだよね、慎一郎達に血が繋がってないから家族じゃないって否定されるのが、いつか捨てられるんじゃないかって。

けど、それは逃げだよ。
血の繋がりの有無なんて関係ないのに血の繋がりがないって理由を付けて、血の繋がりなんて必要無いよって人が繋いでくれた手を離して、本当は嬉しいのに、捨てられるくらいなら自分から捨てちゃえって自分に言い聞かせて無理して納得しようとしてさ。

その結果、慎一郎を憎んで、エマを殺して、マイキーと殴りあって、イザナが悪い訳じゃないかも知れない、彼もある意味被害者かもしれない。
けど、彼がもっと素直に慎一郎やエマやマイキーに向き合って入れば違った道があったのかも知れないですね。

イザナが最後に本当はどう感じていたのかは解らないけど、もしも本当に血が繋がって居なければ家族を感じられないのなら……私は凄く悲しく思います。


タケミチVS木崎

因縁の2人が遂に決着。
木崎は絶対に許せないかな。
他人を利用して彼の計画で沢山の人が傷つき命を落としました。
日向を殺害する理由も自分勝手な逆恨み、タケミチを標的にするのは嫉妬。

怖いよね。
私は誰かが人を想うって凄い事だと思うし思われるのも凄く嬉しいとは思う。
けどさ、同時に怖くもあるんだよね。
気持ちの押し付けで、自分の気持が報われないと好きな人でも傷つけるその押し付けが凄く怖いとも思うんだ。

「人を想う」って気持ちの押し付けじゃないんだよね。
そりゃ、想いが報われないと悲しいよ。
けどさ、その人の気持を考えたり、その人の気持を応援出来る、相手の気持ちを尊重できる、それが「好き」って感情なんだと思ってます。


だから、逆恨みとかでDVとかそう言う行為で相手を傷つけたりとかする人って本当にその人が好きなのかな?って疑ってしまいます。
いゃ、多分、それは「好き」じゃないよ。
歪んだ愛情や気持ちって本当に怖いよね。

木崎は日向が好きです日向がタケミチをヒーローみたいって言うから木崎はタケミチに憧れてたけど、まず根本が違う気がする。

確かにタケミチは日向のヒーローです。
けど、日向はヒーローだからタケミチが好きな訳じゃない。
最初はヒーローかも知れないけど、タケミチを知ってタケミチを好きになった、だからって自分もヒーローになれば日向が振り向いてくれるなんてないよ。

木崎は天才なんだと思う。
神童と呼ばれるくらいに頭がいいんだろうね。
タケミチが過去を帰る度にタイムリープなしで未来を書き換える立ち回りが出来る。
こんな凄いのに、どうして気づけないのだろう?
簡単な事に……
少し考えたら解るとおもうけど……

彼は彼のままで良かったんだと思う。
だって、木崎って日向にアプローチもしないでタケミチの背中を追いかける事しかしなかった。
それで、日向が振り向かない?
当然でしょう、目的が日向に振り向いて貰うからヒーローになる事にスリかわってるじゃん。

もっと、気持を伝えたり、話しをしたりとか何も努力してないじゃん。
何かした?ただヒーローごっこしてただけじゃん

「日向も神童の俺が好きだ」って言うけど人の気持ちを決めつけてダメだから殺します?
本当にふざけるなって言いたくなりますね……


で、最後は衝撃でしたね。
けど、私は当然の報いだと思います。
彼はエマちゃんの命を奪いました。
イザナを銃殺しましたし、彼のしょうもない計画で沢山の人が傷つき間接的に命を落とした人も居ました。

それだけの事をしたのです「俺は死にたくねぇ」は通じません。
だって、皆そうだもん、死んだ人達は死にたくなかったよ、バジもエマもイザナも、残された人も死んで欲しくなかったよ。
だから、彼の結末は可哀想だと思わなかったですね。

で、最後は……えぇ!!!
1話足りませんけど?
あれ?あれ?
私はてっきり、タケミチがマイキーと〇〇をして未来に戻り〇〇〇に居る所までがラスト……ってか天竺編ではないのですか?
嘘っ!え?なんで?なんで?
もしかしたら最終話は2話連続で私が見逃したとか?
めちゃくちゃ中途半端で終わってんじゃん……

最終章はアニメもする気はしますが……
あの話を1話に持ってくるの?
絶対最終回に持ってきた方が……
私、あのシーンも好きなのにww

さて、まとめに入ります。

VS天竺は私的にはなんだろ?
東京リベンジャーズって不良の漫画で、男の子の強さとか友情や絆、そう言うのが描かれていたと思うんですけど、天竺編は、女の子の持つ強さや優しさ思いやりが強く描かれているシーンが凄く印象的に見えるんですよね。

そう言うのは、陽菜ちゃんやエマちゃんを通じて凄く感じる事が出来ました。
今までも、そうしたシーンはあったけど、より強く感じたのは今回かな?
聖夜編もそうだけど、家族ってテーマもいいよね。

今回は1つの決着がついたエピソードだと思います。
原作は完結してるので是非続編もして欲しいです。

投稿 : 2023/12/28
閲覧 : 32
サンキュー:

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