タック二階堂 さんの感想・評価
4.1
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 2.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
小指を立てろ!叫べ!川崎の狂犬!
詳細は公式でも。
アニメオリジナル作品です。制作は東映アニメーション。シリーズ構成・脚本は花田十輝さんです。
んーっと、この変な動きの3DCGは置いておいて、ストーリーはさすがの花田脚本。ジャンルはまるっきり違いますが「よりもい」の初回と同じような感覚になりました。
何者でもない主人公が、人との出会いを通じてバンド活動で自分を見つけていく青春ストーリーといった感じになるのかな。
CGに慣れるまでが勝負といったところ。
=====第2話視聴後、追記です。
{netabare}
ドロドロとした闇を内包した自分に対する怒り、諦念…
そういったものを歌に叩きつけるのがロック!
なんていうか、「うんたんうんたん。何かしなくちゃなぁ」とか、「私、キラキラしたい! ドキドキしたい!」といったきっかけでバンド活動を始めるガールズバンドアニメのアンチテーゼのような…
そういう意味では「ぼっち・ざ・ろっく」に近いのかもしれないですね。
や、OPアニメに衝撃。
OPだからなのかもしれませんが、手描きのめちゃくちゃキレイな作画。
いや、それを本編でやれよ、こんな変な3DCGじゃなくてさ…
花田脚本が光を放った良回でした。うん、ホント「よりもい」の空気がある気がします。テーマはぜんぜん違うけど。
{/netabare}
=====第3話視聴後、追記です。
{netabare}
面白いんだよ、面白いからこそ、話に集中させてくれよって腹が立ってしょうがない。
ヌルヌル動く変な3DCG、慣れねえよ、いつまでもさ。
で、その一点なら、開き直ってこういうもんだって頭を切り替えることもできるよ。でもさ、声優!!! なんでそんなに大根なんだよ!!
わかりますよ。ガールズバンドのプロモーション的な意味合いのある作品だってことは。でも、それにしたって下手くそすぎるでしょ。特に黒髪ロングのドラム! 棒読みだって、もうすこしまともですよ。
なんかなぁ。話自体は面白いのに、話に集中できないストレスがハンパねえ…
{/netabare}
=====第5話視聴後、追記です。
{netabare}
ダイヤモンドダストに新加入したボーカルは、実はニナの元友達でした。下駄箱で靴を隠されたシーンからの、「ニナが悪いんだからね」と吐き捨てたあいつが、大好きだったガールズバンドのボーカル? ふざけんなふざけんなふざけんな!!!
いやあ、ロックだねぇ。
冴えわたる花田脚本。鬱屈としたドロドロと心の中に溜まる澱のようなどす黒い感情。吐き出せ! 思いっきりシャウトしろ!
話の面白さで気にならなくなってきたのか、それともCGの技術が上がってきたのか、変な動きのCGがライブシーンでは神作画に見えてきましたw
でも、茶化してきた対バンの他のバンドの金髪男。てめえはダメだ。なんで手描きなんだよ、浮いてるだろうがw
{/netabare}
=====第8話視聴後、追記です。
{netabare}
ずっと怒ってんな、ニナw
だが、それがいい。こんなに好感度の低い、自分勝手でめんどくさい主人公も珍しいw
バンドのボーカルは、これぐらい自己主張が強くて、いろいろ拗らせてるぐらいでちょうどいいんです。
面白いねぇ。
{/netabare}
=====第11話視聴後、追記です。
{netabare}
ごめんなさい、変な3DCGとか言って。ライブシーン、素晴らしかったです。3DCGだからこそ描ける最高のステージだったと思います。
ガールズバンドアニメの金字塔は「けいおん!」と思ってきました。そして、その系譜を継ぐものが「ぼっち・ざ・ろっく」かなと。
いやいや、相手にならんです。軽々と超えてきました。もしかすると、そびえ立つ金字塔さえも…
ただただ圧倒。
ロックな魂で、観る者をねじ伏せてきました。これがロックだ。
{/netabare}
=====最終話視聴後、感想です。
{netabare}
サブスクで新曲が思ったより伸びなかったトゲトゲ。せっかく所属したレコ社も辞める決断をします。
対バンのダイダスがチケット販売が伸びるように、同日で演ることを許諾しましたが、それをあいつに知らされたことが耐えられないニナ。そしてニナの過去が明らかになります。
嫌なものは嫌。
好きなことだけやって生きていく。
言葉にすると簡単ですが、そんな生き方を誰でもできるわけではない。
そこを目指すトゲトゲたちに、エールを贈りたくなる。そんな傑作でした。
そこはかとなく「よりもい」要素も感じさせる花田脚本が光っていましたね。今期では間違いなく上位に位置する良い作品でした。
{/netabare}