無毒蠍 さんの感想・評価

3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態：観終わった

リョウを狙うは女殺し屋！？百万ドルの裏に隠された危険な香り…

シティーハンター劇場版第二弾！
第一弾は90分近くありましたが第二弾は50分ほどと短くなり気軽に観やすくなっています。
50分という尺のわりには内容は濃く感じました。

今回はエミリーという金髪美女から百万ドルでボディーガードをしてほしいと依頼されます、
しかしこのエミリーという女性…序盤から怪しさプンプンなんですよ。
ボディーガードを雇うわりには危険感知能力が並外れてますし、
護身用に銃まで持ち歩いてる…しかも一度も撃ったことないと言っていたのに
手にはプロでもそうそう出来ないガンたこがあります。
そんな時海坊主から不安になるような噂を聞くんですよね。
「リョウを殺しにロスからやってきた殺し屋がいる」

私はこんな美人が殺し屋なはずない！と思いながら視聴してました。
そして信じてよかったですね！
リョウを狙う殺し屋はダグラスという男で
エミリーは兄を殺したダグラスと接触するためにリョウに近づいたのです。
裏の世界でNo.1になるためにリョウを狙うダグラス…
その情報をつかんだエミリーが依頼主を装って二人のところへころがりこんだということですね。

でもそうすると一つだけ納得のいかないシーンがあるんですよ。
エミリーが殺し屋じゃないんだったら何故リョウが寝てるときに部屋に入って銃を抜いたのでしょうか？
あのシーンはどう考えてもリョウを殺す機会をうかがってたようにしか思えないんですよね。
まさかリョウの技量をチェックするためにあんな事をしたんじゃないですよね？
それはさすがに無理がありますよ、理由としては少々無茶ですな。

トリガーは指先ではなく心でひく…
作中でリョウがエミリーに言った一言ですがかつて彼女の兄も同じことを言っていました。
兄を殺されて憎しみに取り憑かれていた彼女はすっかり忘れていたようです。
「銃は人を殺す道具ではなく身を守るものだ」
リョウはエミリーにそう言いましたが彼女の兄もまた同じ考えだったのでしょう。
じゃなきゃ実の妹に銃なんて教えませんよ、
兄が妹に教えたのは人の殺し方ではなく身の守り方なんだよね。

リョウを狙っていた殺し屋ダグラス…リョウを殺すことに躍起になってはいましたが
彼もまたある人物に雇われていたんですよね、
しかしリョウを倒して名を上げることには興味があったみたいで頑張ってます。
このダグラスという男は殺し屋ですが何となく憎めないようなキャラでした、
というのも武器が爆弾を仕掛けたプラモデルで特攻するというオタッキーな戦法なんですｗ
ひたすらプラモを組み立ててる姿は本当に殺し屋？と思ってしまうほどでした。
そんなユニークな彼でしたがリョウとの間には絶望的な差があり何も出来ずに完敗…
まぁこれはリョウちゃんが凄すぎるというのもあるよね。
エミリーの正体や事件の黒幕、敵の狙い…リョウは最初から全てお見通しだったのです！
ここらへんは冴子に調べさせたんでしょうね、行動に無駄がありません。

ダグラスも最後に下着をバラまいてリョウちゃんの隙をつき一矢報いるんですよｗ
ダグラスじたいは結局完敗でしたが後にダグラスのバラまいた下着を持ってることで
香に誤解されハンマーされちゃいます。
こういったかたちではありますがダグラスも一矢報いることが出来て本望でしょう。

そしてそのダグラスを裏で操っていた黒幕がエミリーの上司だったんです。
彼は二重スパイでその事をエミリーの兄に知られたのでダグラスに命じ殺害…
さらに不要になったダグラスもリョウに殺させようとしてました。
つまり今回の事件はダグラスにリョウを殺させるのが目的ではなく
リョウにダグラスを始末させるのが本当の狙いだったんですよね。
ずいぶん面倒なことやりますよねｗ
かなり慎重な男なのかなぁ。
ここでリョウが黒幕に言い放つ一言がまたカッコいい！
「貴様のたった一つのミスは俺をターゲットにしたことだ…」

仰るとおりｗ

今回海坊主もちょこちょこ登場しますが目立った活躍はありません。
しかしEDは海坊主きっかけでしたｗ
50分ほどにしては内容もあってまとまってた気がするのでよかったですね。

【A80点】