こたろう さんの感想・評価

4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態：観終わった

熱血漫画家漫画

熱血マンガ漫画。第２期です。
別に”熱血マンガ”を描くわけではありません。漫画に対する情熱を燃やす若者と、それを支える大人たち。
そして切磋琢磨する仲間でありライバルでもある漫画家達。まさに漫画バカどもが、商業誌の大人の事情のなかでもがきながらも人気マンガを創りあげていく熱血物語です。
発行部数日本一の少年誌であるジャンプ、そこを舞台にマンガを描く訳ですが、『バクマン。』という作品自体が典型的なジャンプマンガ。
努力、友情、勝利、がてんこ盛りです。


１期のレビューでも書きましたが、私、この漫画（原作）が大好きです。
単行本を何度も読み返して、お話はほとんど記憶しているので、別段このアニメをみて新しい感動を覚えることはありませんでした。
一部サブキャラのエピソードがカットされていたり、扱いが淡白だったりはあるものの、本作はキレイに原作に忠実につくられています。
「ジャンプ」や「集英社」はさすがに名称を変えてありますが変えてあるのは精々でそれくらい。
マンガ作品や漫画家などは実在の実名表現されてるので（他出版社のであってもです）、セリフのやりとりがマンガ好きにとっては、もうタマラナイ。

出版社や放送局の縛りを越えた物言いが作中で堂々と出来ているのがこの作品の気前のいいところです。NHKでこういう作品が放映されることに驚愕というか、時代の流れを感じざるを得ないというか、感慨を覚えます。

もちろん、登場人物や主人公達の描くマンガ作品は架空のものですが、フィクションだってのは理屈ではわかっていても、実名入りのマンガエピソードはまるで本当のジャンプ編集部 の実録を見せられているようでワクワクします。
なんというか、
「僕たちが好きな漫画って、こういうアツい想いで創られてるんだなぁ」
って、思わせてくれるのが魅力的なんです。
現実はこうじゃないのはわかっていますが、それを言うのは無粋というものですｗ
努力！友情！勝利！それがいいのです。題材がスポーツやバトルじゃなかろうがね。


最終回の最後のシーン鳥肌ものの感動でした。
原作でもすっごい好きなシーン。
う～ん、やっぱり好きな作品は冷静なレビューになりませんｗ