maruo さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
私たちの選択は・・・ A
<あらすじ>
本作品の社会では、既にロボットが実用化されており、アンドロイド(人型ロボット)は見た目人間と区別がつかないようにまで発展しています。
しかし、アンドロイドは家電製品と同じような扱いで、人間とは一線を画した、蔑むべき存在として描かれています。
アンドロイドに傾倒する人間は社会的に問題がある人間とされるほか、反ロボット団体「倫理委員会」なるものまで存在しています。
本作の主人公リクオは普通の高校生で、自宅にはハウスロイドのサミィがいます。
彼は、サミィを便利な道具として、人間扱いすることがないように気を遣っています。
ある日、リクオはサミィの行動ログから、命令していない行動をしているらしいことに気が付きます。
友達のマサキと一緒にログを頼りに探索していくと、そこにはイヴの時間という喫茶店がありました。
その喫茶店は、「人間とロボットを区別しない」というルールを掲げた一風変わった喫茶店でした。
最初は戸惑いを見せたリクオでしたが、イヴの時間に通い他の人々(アンドロイド?;見た目だけじゃ区別できないのです)と交わるにつれ、徐々に考え方が変わっていくようになります・・・。
この作品は、ごく簡単に言うと、人とロボット・アンドロイドが心を通わせることができるかという物語です。
物語は、ほぼ喫茶店イヴの時間を舞台に進みますので、何か大きな事件が起こる訳でもなく、人とアンドロイドとの触れ合いで進行していきます。
正直、これで良く1時間40分持つなぁと思いましたが、不思議と退屈はしませんでした。
個人的には、人間と区別ができない程度のアンドロイドの登場は、かなり先のことになると思うので(少なくとも20~30年先とは思えない)、余りリアリティのある話とは思えませんでした。
しかし、人間が科学技術の進歩を求め続ける以上、アンドロイドの問題はいつかは起こりうると思います。
そういう意味では非常に興味深い話でした。
今でも、ペットをまるで本物の家族のように扱うことが珍しいことではないことを考えると、ロボットも家族や友人と同様に扱う社会が到来してもおかしくないかもしれません。
しかし、この作品のように、ロボットと人間に明らかな線引きをする社会となった場合には、私は(いえ私はもう生きていないかもしれませんが)果たしてどうするだろうか。
多分ですけれども、二次元萌えと蔑まれてもアニメにはまるようにww、きっとアンドロイドとも心を通わせようと試みるかもしれません。
同じように考える人は少数派かもしれませんが、でも相当数いるのではないかと信じています。
あにこれに参加している皆さんが大きな希望ですww