「涼宮ハルヒの憂鬱(TVアニメ動画)」

総合得点
89.4
感想・評価
7750
棚に入れた
33173
ランキング
80
★★★★★ 4.1 (7750)
物語
4.0
作画
4.0
声優
4.1
音楽
4.0
キャラ
4.2

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ネタバレ

ソムリエ無冠 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ゼロ年代の断層

個人的には90年代に売れたエヴァの一般化だと思います。
エヴァの場合、人間すべてが生命のスープになってしまう世界が与えられて、そこではじめてそれが自分が望んだ世界ではないと気づき、元の世界に帰ることになるのですが(EOE参照)、ハルヒの場合はそれが閉鎖空間という概念で説明されています。
すなわち、いざ閉鎖空間が与えられ、そこでハルヒの方はどうにかなると思ったわけですが、キョンにとってはそれが必ずしも望んだ世界ではなかったわけです。それでキスをして(要するにハルヒのことが好きだと言って)元の世界に帰ってくることになるわけですが、この構造は実は上記で書いたエヴァンゲリオンと全く同じなのです。

そういうわけで、個人的には、エヴァを学園もの、あるいは日常ものとして一般化したのがハルヒなのではないかと捉えています。
実際、それ以降、日常だけに特化したものや世界観のスケールを小さくした単純な話が増えるわけですが、そうした現象はひとえにこのハルヒが起こしたのではないでしょうか。
2ちゃんねるなどでは過大評価と揶揄されることが多いのですが、私はゼロ年代のアニメの流れを一般化した重大な一作だと捉えています。
言うならば、アニメーションの公式を見出したようなものです。

投稿 : 2014/10/09
閲覧 : 225
サンキュー:

6

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