ヒロトシ さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態：観終わった
ガキンチョの心を鷲づかみにした、格好良さを追求した作品
RPGの世界を基調としたアニメとしてはワタルが先駆者であると思いますが、私としては世代的にこの作品が一番印象に残っています。当時は同時期にレイアースも放送していたんですけども、こういうの流行していたんですかね。実は総集編が多いのが、玉に瑕ですけども、善と悪がはっきりしていて、主人公達が挫折を味わいながら成長していったり、敵として戦ったかつてのライバルが仲間に加わったり、最終決戦では絶体絶命のピンチに仲間のパワーを受けて主人公アデューが全てに決着をつける等、王道オンパレードな展開が全編に渡って繰り広げられますが、主人公達にはそれぞれドラクエみたいに専門の職業が割り振られていたり、生身で戦うだけでなく、リューと呼ばれるロボットでも戦う等、戦闘がバリエーションに富んでいて、当時小学生だった私の心を見事に鷲づかみ。後に知った事ですが、ヒロインのパフィー役が矢島晶子さんと聞いて驚きました。Wガンダムのリリーナ役といい、ヒロインも上手くこなすその演技力に脱帽しました。パフィーは心優しくて少し控えめなヒロインですが、結構大胆な所もあって、胸からカードを出して、リューを呼び出すシーンはちょっとドキドキしたりしましたw
この作品の最大の特徴として『クラスチェンジ』と呼ばれる形で、後半戦ではリューが後継機に進化するんです。この良い意味でRPGっぽい強化の仕方が本当にツボ。単純に子供に受ける要素を上手く選び出して、ピンポイントで使っているなあと今作品を振り返ると、そう感じますね。でもこの辺りの要素はワタルで既にやっているんですけどねw
後、この作品は、実は音楽担当している方が豪華絢爛で、大島ミチルさんや佐橋俊彦さんが名前を連ねているんですよ。特撮詳しい方なら知ってるかな。アニメも多く担当されていらっしゃいますが。とにかく、そのせいか非常に熱くて格好良い楽曲が多く、主人公アデュー達がリューを呼ぶシーンの音楽は今聞いても思わずテンションが上がっちゃいますね。OPも名曲揃いですし、演出に使われている四人同時にリューを呼び出すカットも格好良くて好きです。何か格好良いばかり言っていますが、本当にこの作品は格好良い要素が多いんですよ。残念ながらOVA版は見ていないんですが、テレビ版とはまた違った方向性の作品のようなので、是非とも機会があれば視聴したいものです。
