. さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態：観終わった
天使ちゃんマジ天使.... なのでございます。
何故落ちている食券を1枚しか拾わないのか・・・・。それがこの作品の最大の謎でございます。
天使様が髪を振り乱しながら情熱的にピアノを弾くOP。曲はLia様の「My Soul,Your Beats!」でございます。大変印象的なオープニングで、ワタクシは何度も何度も繰り返し再生してしまった程でございます。
そう言えば、ワタクシのお姉様が自宅のピアノ前で、この曲をオーバアクションに髪を振り乱しながら演奏していたことを思い出しました。お姉様と目が合った時、とても恥ずかしそうにされていたのは、このOPを真似ていたからでございますね・・・。今思い出しても微笑ましいお話でございます。
キャラクタが某アニメに似ているとか、某アニメのシーンを真似しているとか、批判も多い作品と伺っております。ですがワタクシ、真似されたと言われる方のアニメも視聴させていただいておりますが、それを踏まえた上でも不快感は感じませんでした事、ここにお伝えいたしたいと存じます。ワタクシ、大変この作品を好きでございますﾖ。
お話は死後の世界。なんらかの原因でまともな青春時代を送れなかった若者達が死後一つの学園に集められ、そこで楽しい学園生活を過ごす・・・。思い残す事が無くなった若者達は、輪廻転生により新たな人生へと旅立っていく。その様な世界設定となっております。輪廻転生・天使等というキーワードから、いささか宗教的なイメージもお持ちになられるかと存じますが、微塵もその様な事はございません。良い意味で頭を使わず、気軽に、そして楽しく拝見する事が出来る作品でございます。お話は13話構成。比較的短時間でもご覧いただけるかと存じます。
死後の世界の学園で、神が決めた人生にあがなう者達がおりました。ヒロインの名前は涼宮ハルヒ.....ｹﾞﾌﾝｹﾞﾌﾝ...、元い！”仲村 ゆり”様。そして彼女を中心とする”死んだ世界戦線”の面々でございます。彼らは志半ばで死した者、突然の事故で死した者、あがなうことの出来ない病で死した者など様々な理由でこの世界に送られてきました。何故私が死せねばならなかったのか、何故私は他の人と同じ様に最後まで人生を全うする事が出来なかったのか・・・。彼らは問うのでございます。そして結論に辿り着く。”神だ！”。神がいるならば、何故私たちだけにこの様な理不尽な人生を強いたのか！彼らは決意いたします。 そう・・・・。神の決めた道に逆らう事を、”神にあがなう事を！”
死後の世界での学園は神が作った物でございましょうか。そして学園の秩序を守るのが”天使”様でございます。天使様の声を担当されるのは”花澤香菜”様。声が可愛らしいだけでなく、感情を内に秘めた、素晴らしい演技でございます。主人公の”音無 結弦”様を担当されるのは”神谷浩史”様。化物語でも”阿良々木暦”様をご担当され、しゃべくりまくりの名演をされましたが、この作品でも味のある演技をされておられます。戦線メンバー達のキャラクタ設定がとても個性的でございますね。ちゃらんぽらんだけどやる時は”たま”にやる”日向 秀樹”様、特徴が無いのが特徴の”大山”様。意味不明な英語を話し(だけど本当は英語は不得意)、誰も正体を知らない謎の男”TK"。等々。とにかくみな様が個性的でございます。
ドタバタだけど笑いあり、しんみりとさせるエピソードや泣けるお話もあり。そして作品タイトルが示す通りの音楽要素で学園バンドもあり！ 色々な要素が”ぎっしり”と詰まった作品でございます。特に学園バンドであるGirls Dead Monster。略して”ガルデモ”の演奏はお勧めでございますよ。第一話で演奏される「Crow Song」はノリノリのバンドサウンド。そして10話EDで使われる”「一番の宝物 (Yui ver.)」”はギター弾き語りの切ないメロディー。これは反則でございましょう・・・。こんな素敵な曲を聴いて泣くなと？ それは無理な相談でございます。他にもともかく名曲揃いの”ガルデモ”。このバンドの歌を聴けるだけでも得した気分になれてしまう事”間違い無し”でございます。
天使ちゃんこと”立華 かなで”様。彼女は何か特別な目的をお持ちの様でございます。
死後の世界は、現世と時間軸の繋がりが異なるのだそうでございます。だから先に学園に来た方が必ずしも先にお亡くなりになったと言う訳では無く、後から来た方の方が現世では先にお亡くなりになっている可能性もあるとの事・・・。かなで様はお待ちになられておられます。ある方が学園にお見えになることを。その方にお会いする為に、彼女は理不尽な境遇に耐え続けます。彼女の目的は一体何なのでございましょうか？そして彼女の正体とは？ 衝撃、そして号泣必至の結末は13話にて！
