「電脳コイル(TVアニメ動画)」

総合得点
84.0
感想・評価
1966
棚に入れた
11135
ランキング
298
★★★★☆ 3.9 (1966)
物語
4.2
作画
3.9
声優
3.7
音楽
3.8
キャラ
3.8

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ネタバレ

りゅうじん さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

「本物」とは何か

SFを小学生の日常に取り込む設定。
07年とは思えない映像クオリティ。
これらは今でも新鮮で、突出している。

しかしそれら以上に強く印象に残るのは、この作品が示したメッセージだ。

「本物」とは何か?

既にARなどの技術が開発され、電脳コイルの世界に近づきつつある中で、現実世界でも当然出てくるであろうこの「問い」。

{netabare}
作品中で大人達は、「触れられるものこそが本物」とし、電脳世界を否定した。
子供達(ヤサコ)は、その考えを認めながらも、もう一つの答えを出した。

「そこに「ある」と感じる「心」も本物」。

「何か」に関わって、そこから様々な感情を得たとき、それが存在しているものかどうかに関わらず、その「何か」はすでに自分にとって「本物」なのだ。

このアニメだってそうだが、小説や、映画などの空想作品が創られるのも、人間がそこに描かれている世界を一時的にでも「本物」と感じることが出来るから、と言える。
電脳世界も同じ事であり、人間は、そういう感性を持っている。そこがネット世界や拡張現実を考えていく上での一つのキーになっている事は間違いない。
{/netabare}


この作品は大人達の考えを否定していないのが凄いところで、科学の発展の中での認識というものについて選択肢を提示した、様々な意味で深い作品である。

投稿 : 2013/06/30
閲覧 : 136
サンキュー:

5

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