「耳をすませば(アニメ映画)」

総合得点
87.8
感想・評価
1446
棚に入れた
9816
ランキング
139
★★★★☆ 4.0 (1446)
物語
4.1
作画
4.0
声優
3.7
音楽
4.1
キャラ
3.9

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ネタバレ

ヒロトシ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

やりたい事が見つからない人へ

金曜ロードショーでやってるんで、タイムリー的な意味でも。
何回も見てるんで、今更な所もあるんですが。

この作品、恋愛要素とか青春の甘酸っぱさがクローズアップされる事が多いですが、一番伝えたいのは、人生において自分が何をしたいか?というのを今一度問いかける―そんなメッセージが込められているのではないかと感じます。 {netabare}雫が聖司に惹かれていったのも、 {/netabare}自分のやりたい事を既に見定めているという所に周囲の男性にはない魅力を感じたからというのが大きいでしょう。{netabare}雫の最初の印象では「嫌な奴」でしたが、聖司と接していくうちに「大人びた青年」というものに変わっていき、{/netabare}それと合わせて視聴者側の印象も変化していくようにストーリーが進んでいくのがよく出来ているなと感じます。

中学3年生という設定も、思春期真っ只中というよりも、義務教育最後の年ですから、人生で一番最初に「進路」というものを考え始める分岐点として採用されたのではと思います。今の世の中では高校進学がほとんどだと思いますが、私が中学生の時にも進路に就職を選んだのが学年で5人かそこらいたと記憶してます。一足早く世間に飛び込もうとする彼らは私の目からは「ちょっと大人」に見えたものです。全員男子だったから雫みたいに「恋心を抱く」というのはなかったですがw

私団地育ちだったので、この作品の団地の描写の細かさに凄く驚きましたね。部屋もボロイわ、通路も狭いわ。子供部屋も兄弟で兼用は当たり前、勿論寝具は二段ベッドと。家族間のプライバシーなんてほとんどないですから、しょっちゅう顔突き合せなくてはいけないのが嫌で嫌で・・・・今は良い思い出ですがね。

年を経るごとにこの作品を見返すと、あまりに青臭くて、腹立つか、恥ずかしさに悶絶するかのどっちかになるんですが、誰にだってこういう経験は、この作品程強くはないけれど、少なからずあるとは思うんですよね。「耳をすませば」が名作として認知されているのは、そういう点を爽やかに描ききったという所に尽きるのかもしれません。

あー、唐突に思い出しましたが、B'zの「恋心」は名曲ですねえ。まあバッドエンドの話なんですけど、歌詞が切なくて良いです。私は今でもたまに聞いてます。

投稿 : 2013/07/05
閲覧 : 346
サンキュー:

31

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