plm さんの感想・評価
4.1
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態：観終わった
カニのハサミのような髪型
私的分類【ダーク王道ファンタジー、闘争、空想、謎、シリアス】
可愛い絵柄とよくあるバトルモノっぽいPVとは裏腹に、本編は怪奇演出と陰鬱さ漂うストーリー展開。
ダークな作風で、１話完結系の話やキャラクターの掘り下げに安定感があった。
鬱っ気は強いがその実、絶望に抗い立ち向かい続けるという情熱さ、王道的な面も。
キャラクターや敵、小物や背景のデザインが多種多様で、世界観・設定も凝っている。
公式サイトのコンテンツが充実していて、それらを眺めることも楽しみだった。
創作的なエネルギーを感じることのできる作品だったと思う。
作品の印象としてはパッとしないものの、惹き込まれる独特の魅力がありキャラクターも良かったので、
想像を膨らますのが好き！って人には結構合うアニメかもしれない。
あと縛るのどんだけ好きなんだよｗｗ
■ラスト周辺について思ったこと
{netabare} ・対消滅とは何だったのか……。
・機関とか何だったんすか……。
・エティアさんとかアリエルさんなんで封印されてるの？なんで役にたたんの？
・ラスボス小者化するのやめて～
このへんが不完全燃焼でもったいない部分。
また、やってることが基本的に終始変わらないこと。
声を聞いたよ！ → だが殺す！ のパターンしかなかった。
無意味かもしれないけど選び続ける！みたいな意志を示したことが"答え"なのかもしれないけれど、
「現状を受け入れて、どうしようもないのでその時々の流れにまかせて諦めるよ」
というように捉えられないこともない……まぁつまり行動をした結果何かを変えるというものがなく、
具体性もない精神論に収束して、うおおおおおおおって叫んでるだけになってしまっていて、
お話の展開的に胸がスッとするような劇的な転換みたいなものはなかったなと。
まぁもともとの設定上、そんな素晴らしい解決法があるわけないんだが、
それならそれでもうどうしようもないくらいどん底な展開が一つほしかったところ。
一作品としては中途半端な着地になってしまったという印象がぬぐえない。
でもこっから派生させて枝分かれさせていく素材としてはいい終わり方なのかもしれない。
創作の下地としてはけっこうそそられるような雰囲気がある。
サイドビューRPGとかにしたら面白そう。エフェクトのデザインとかがゲームっぽい。
{/netabare}
▼視聴前感想
１話 パッと見まったく気にならなかったが、オリアニと聞いてみてみることに。
{netabare} まどマギっぽい～との評判を聞いて、言いたいことはわかるけど結構違う気がする。
まどマギは魔法少女モノに対するギャップや別の観点を取り入れたメタ的作風だったと思うけれど、
これは最初から確固たる脳内ザ・ワールドがあって、それを広げていっている印象。
まだ方向性はわからないけれど、新しい世界観でやっていこうという力強さは感じた。
キャラクター紹介やタロットの説明との掛け合わせあたりを読んでいるとそれが伝わってくる・・。
こう同人作品的なオーラを感じるので個性に期待してちょっと注目。
{/netabare}
２話 あれやっぱまどマギっぽいかもｗｗｗ
{netabare} タロット使いが２２人・・敵の悪魔２２匹と風呂敷をでっかく広げてきたもんだ。
ダエモニア（悪魔）の設定や、少女たちに架せられた重い使命はまどマギを彷彿とさせられた。
タロットを元にしたキャラクター性はいいね。公式の暗示のおかげで長所と危うさがハッキリしている。
今のあかりはまさに太陽の逆位置「急速な衰え・元気が出ない」状態を意味しているのか。
独特の雰囲気と先の読めない物語に、期待は高まっている。
{/netabare}
３話 タス・・ケテ
{netabare} 敵に対して何の疑問も抱かずにただ倒す、という構図から脱却しようとしていてなかなか深い。
しかし結局のところ結果は変えられなかったため、あかりが振り回しただけのお話に終わってしまった。
節制の子の部屋がタコすぎて笑ったｗｗｗ でも戦闘で一番いい活躍しているのはこの子かもしれない。
思えばこの子のウェーブ髪型もタコをイメージしたものなのかと、全体的にデザインが秀逸だなぁ。
タロットは今のところ敵と味方で被ってないから、両者２２枚あると書かれてたけど半々ずつでるのかな。
残り全部敵かもしれないが、「正義」とか「隠者」あたりが新キャラとしてでてきたら面白いかも。
教皇、女教皇、戦車、死神、塔あたりは敵っぽいしなー。
{/netabare}
公式でタロット占いができる素敵なファンサービスあった！ http://www.geneitaiyo.com/fortune/
タロット解説や設定など副次的なコンテンツをなぞりながら観ると、深みがでてきて面白いアニメだね。
