「となりのトトロ(アニメ映画)」

総合得点
88.0
感想・評価
1639
棚に入れた
11290
ランキング
134
★★★★☆ 4.0 (1639)
物語
4.1
作画
4.1
声優
3.8
音楽
4.1
キャラ
4.0

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◎TARGET さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

宮崎駿氏が12才当時の時代設定

❏総評

宮崎駿氏によるとこの物語の設定は1953年とある。戦後すぐの時代だ。
宮崎駿氏は1941年生まれなので、1953年当時、彼は12歳である。

恐らく彼が子供の頃に感じた「日本の古き良き時代」を、
メイとサツキの二人の姉妹の視点でノスタルジックに再現したかったのだろう。

私が生まれるずっと前の時代設定なのに、ただの「過去」ではなく
「過去から現在にまで、ずっとつながっている古き良き日本」として
自然にノスタルジーを感じることができる。

何故、昔風の話ではなく現実感をおびてノスタルジーを体感できるのかというと
恐らく、それは宮崎氏が「古き良き時代」だけではなく、
彼がまだ子供だった時代の「純粋な感受性」というものを
視聴者に追体験させてくれているからだと思う。

メイやサツキやカンタの会話からも「純粋な感受性」は読み取れるが、
やはりそれを象徴しているのが「トトロ」や「ネコバス」なのだと思う。

「トトロ」や「ネコバス」は彼らの純粋な「思い」や「願望」の象徴なのだ。

子供のころ、木のウロが人の顔に見えたり、風の音が怖かったりしたことは
誰しも経験したことはあると思う。思い通りいかないことがあれば、神様や
星やサンタとか何かに願いを唱えることもあったと思う。

そのような子供の想像力や純粋な気持ちを言葉でなく、
アニメーション上で「トトロ」というキャラクターとして表現できる
宮崎氏はやはり天才である。(私が言うのもおこがましいが。)

私はノスタルジックなものにはあまり興味は惹かれないのだが、
この作品は好きだ。

投稿 : 2013/08/13
閲覧 : 265
サンキュー:

4

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