「ZEGAPAIN ゼーガペイン(TVアニメ動画)」

総合得点
77.5
感想・評価
1091
棚に入れた
6598
ランキング
602
★★★★☆ 3.7 (1091)
物語
4.0
作画
3.6
声優
3.6
音楽
3.8
キャラ
3.7

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ネタバレ

空野 落 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 5.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ロボットモノとしてはイマイチだが、SFものとしてみると傑作 2周目からが本番だと思う

2006年の18時に放映された作品。
キャッチコピーは「消されるな、この想い 忘れるな、我が痛み」。このテーマを考えて2周目を見ると色々と思うものがある。

この作品の特徴は圧倒的なSF要素である。6話までが前フリであり7話から一気に話が広がる構成になっている。
なので最初は学園を舞台にした冴えないロボットモノという印象を与えるが、本質はSFである。
なので面白くなるのも7話以降で司令の謎やなぜ人類が滅んだのかという謎を明かしながら、主人公のキョウの葛藤を描く。
先の読めない展開やキョウの熱いハート、ヒロインの神凪とシズノ先輩のダブルヒロイン、ほかのパイロット達との関係など人間関係の展開も面白い。
この作品の面白いところは人間関係や心理描写などが丁寧で人間臭いところにあると思う。
またEDへの入り方や小さな演出など見れば見るほど気づかせる部分があり1周みただけではこにお作品の面白さを100%引き出すことはできないと思う。



逆に悪いところはロボットアクションである。CGで作られているのだが如何せん迫力がない。すべてをCGで作るのは新たな試みであったが、もう少し演出が上手かったらよかったと思う。(もちろん熱くなるシーンもあるのですべてが悪いわけではないが…)
あとはこのSF作品を18時という時間帯にやったことでの知名度のなさや、6話までの導入部分が長いこと。(知名度はパチンコになったことやブルーレイ化などで改善されているが…)


実はこの導入部分も一回見終わってから見ると意味のあるものということがわかる。


ソゴル・キョウ
主人公。インテリでありながら熱血キャラであるという珍しいキャラ設定。色々巻き込まれながらも自分のやるべきことを見つける行動派。過去に事件に巻き込まれ一度大変な目に合うが…

カミナギ・リョーコ
ヒロインその1。今では売れっ子の花澤さんがまだ新人だったころ。キャラとしては少しおせっかいな幼馴染。映画監督になるのが夢のようだが、あまり映画のセンスはない。
後半セレブランとに覚醒するが…色々と大変なヒロイン

ミサキ・シズノ
ヒロインその2。謎の先輩転校生でキョウを導いてくれるナビゲーターキャラ。ただ過去とキョウにはモトカノであり、ある意味三角関係である。
クールビューティで色々魅力的な先輩ヒロイン

シマ
司令であり生徒会長でもある。裏表がある人物だが基本的には頼りになる司令。シズノ先輩ビイキをするがミナトさんには厳しい。ラスボスの臭いがするが…

ミナト
副指令であり、副生徒会長。シマ指令に好意を持っているが冷たくされており、シズノ先輩に敵意を持っている。金髪だが浴衣が似合うという不思議キャラ

マオ・ルーシェン
エースパイロット。美形キャラで、クールキャラでもあるが、実はキョウの後輩。一応男であるが女のようにもみえるという不思議。ゼーガペインの7不思議のうちの一つ

メイウー
メイイェンの姉貴。キョウ曰く性格の悪いほう。キョウにはツンデレだが色々わけがあるらしい。なにかと怒っているイメージがある

メイイェン
メイウーの妹。キョウ曰くかわいいほう。メガネでインテリキャラっぽいが実は天然キャラ。

クリス・アヴニール
助っ人のパイロット。こっちが本当の兄貴キャラ。奥さんのアークとの話は泣ける。それを乗り越えて生きる生きざまな男といえる

アーク・アヴニール
クリスの嫁さん。この作品での「死」とはどのようなものかを語るうえで必要なキャラ。出番は少ないが視聴者への印象は濃い

アビス
敵でありライバルキャラ。中盤から出てくるが、そこそこ熱いキャラである。生死不明だったがパチスロで生きているらしい

シン
アビスのパートナー。女性だが、滅茶苦茶肉弾戦は強い。ただリョウコと友達になったあとは悲しすぎる

ナーガ
一応ラスボス。ただ人物あって人物ではない。幻体であるので実物は存在はしていない。



総括
ロボットものとしては微妙だがSFとしてみると設定が凝っており、演出もよい。2周してみると小さな演出やセリフの意味を深く考察でき、面白い。
このような作品が夕方に放映されていたと思うと2006年と今のアニメ作品の作風の違いを思い知った。


余談
この作品は自分が一番好きな作品である。声優陣も今ではトップクラスの人気を誇る人が多く、色々粗が目立つ部分があるのは確かである。
特にリョーコ花澤さんは棒読みぽい部分があるが、ぶっちゃけ最近の演技よりもこっちのほうが耳に残る。
今ではこのような演技はできないと思うが、自分にとってカミナギリョーコが花澤さんを代表するキャラだと思う。(浅沼さんのキョウも同様であるが…)

投稿 : 2014/02/02
閲覧 : 285
サンキュー:

8

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