「シュヴァリエ(TVアニメ動画)」

総合得点
63.8
感想・評価
165
棚に入れた
1103
ランキング
4042
★★★★☆ 3.7 (165)
物語
3.8
作画
3.7
声優
3.7
音楽
3.6
キャラ
3.7

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ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:今観てる

さらりと渋い 騎士道かな(12話まで)

「RD電脳調査室」の監督なんだね。
渋い。まじめ。
腐敗しきったフランスを正すための魔術的な騎士道…
脂っ気のない「巌窟王」…ときどき「鋼の錬金術士」風味?
冲方丁原作。
(小説、漫画、アニメとそれぞれ物語が異なるらしい。史実を絡めての別ルート創作って感じなのかな。)

倒してゆく敵たちの哀れさ愚かさがきちんと描かれていて、好感。

何でも知ってる魔女みたいなフランス王妃様がステキ。にこやかに、されこうべとお話しちゃうんです。

主人公デオンが窮地に陥ると、志半ばで亡くなったリアお姉様が降臨するんだ。イタコ的な降霊というか、髪がファッと広がって、キリリっとして強くなる。お姉様の女声で闘ってピシャンとしたことを言う。ドキドキしちゃうね。

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7話までフランス編
頼もしい仲間たちがデオンの周りに集う…
フランス王妃の下より参じた、若々しくも忠誠心厚いロビン少年、訳あり風来坊な風格ある色男デュラン、剣の先生テラゴリー。
帽子を落とすと頭がザビエル(懐かしい)な先生がかっこいいよ!

新たに登場した敵対する「カリオストロ伯爵」!の人生を芝居に例えたセリフ回し。
他にも皆、練られたセリフ回しに醍醐味がある。

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7話〜ロシア編
リアを殺し、国の娘たちを襲う謎の魔術「王家の詩」を操る勢力追うデオンらフランスの四銃士。手掛かりとなる改革教団のボロンゾフはロシアへと逃亡。
四銃士もロシアに渡り、女帝エリザベータに謁見。フランスとロシアの友好にリア姉が一躍買っていたことがわかる。
女が窮屈に虐げられる国の体質を変えたいという女帝は、リアを心から信頼しあう友になっていたという。
そこはかとなーく漂っていたフェミニズムがここでさらに確実に。

仮装パーティに女装しての謁見なんだけど、史実でもデオンは女装に縁のある人生を送ったらしく、名のD'Éonから異性装癖の心理学用語「エオニズム」がイギリス人学者によって作られたという。

腐敗してる貴族に背中の桜吹雪みせつける女帝が、カッコ良いっす。
“ロシア人はタダじゃ笑わない、無表情が基本で、たとえ店員でも愛想笑いが皆無。”と読んだ事があるけど、そんな鉄板のクールさが感じられてまたよし。

なのに、エリザベータ陛下ぁーーー!
政治再生のために集めていた配下の者達。さあ皆さん、お待たせ!って駆け込んだら、頼れる仲間はみんな 目がリアルに死んでる…怖い…。
顔色ひとつ変えずに受け入れる女帝 T_T 美しい壮絶な最期。
「王家の詩」は女帝の生き絶える血を捧げなければ発動しないという融通の効かないものらしく、改革教団のマクシミリアンが執拗に狙っていたのだ。彼も「生き血でOKならなァ…マジ惜しいっすよ!」って言ってた。

次期国王の座は貴方に、と言われると目の色変えて飛びつく、DVダメ貴族、ピョートル。国王の座ってそんなに渇望するものなのか。

「俺たちは誰とも徒党を、組まない。誰にも、媚びない。だが上前は、はねる。(ニヤリ)」悪リオストロ伯爵、いかすぜ…。
そして相棒である妻・ロレンツィアはよく裸になってる不思議ちゃん。彼女の霊感セリフが妙〜に艶っぽいのだ。
「やだ…こんな…の…はじめて…」
(-。-; いやいやいや待って違うって本当。リア様降臨の霊気を感じ取っての心震える感涙なんだけど、本当にこの二人、敵ながらアッパレ。

亡きエリザベータの気高き遺志を継ぐべく、夫に虐げられていたエカテリーナが立ち上がる。デオン達フランスの騎士をかくまい、かつ後ろ盾を受けて。案の定丸投げ帝王となっていた夫・ピョートルを蹴落とす凛々しさよ。中心人物は男なのに、こういうトコがフェミニズム。この人史実でも凄く、エリザベータよりwikiが長ーい。日本では「おろしや国酔夢譚」にも登場の女帝。

敵方・貴族の誇りに人生を捧げた日陰者ボロンゾフの最期、エカテリーナによってけじめをつけられたピョートルの哀れな最期、しっかりと苦く虚しく…。本当の戦いはこれからだ!!
(現在12話まで視聴)

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これからイギリス編へ。

文句。OPが…一昔前のhitomiみたいなポップス調なのは、どうにか出来なかったのかな。作品に合わせて、大昔のクラシックを使えばよかったのでは…。EDは憂いがあって耳触りよいよ。

投稿 : 2013/11/04
閲覧 : 328

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