「デートアライブ [Date A Live](TVアニメ動画)」

総合得点
82.9
感想・評価
2430
棚に入れた
14612
ランキング
339
★★★★☆ 3.7 (2430)
物語
3.5
作画
3.8
声優
3.7
音楽
3.5
キャラ
3.9

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ネタバレ

jethro さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

緊張感がもたらす笑いと感動

2013年末12月発売だったBlu-ray13話付き限定版デート・ア・ライブ9巻を入手し
全話再視聴し本作の素晴らしさを改めて再認識
完全なリピーターになってしまいました。
また、これだけでは渇きをいやす事が出来ずPS3凜祢ユートピアも完全攻略
4月に開始予定の第2シーズンを心待ちにしています。

ということで、勢い余って書いた前回のレビューを改訂も含め
きちんと整理しなおす事にしました。

まずは情報不足で発売に気付かなかった未放映第13話について
本サイトでも扱いが無いレベルの所に持ってきて
たまたまwikiでラノベ原作同梱版限定のOAD版BDを知って慌てて入手しました。
基本予約限定ものですが、店舗入荷しているところも多く
在庫保有の大手家電量販店もあるかもしれませんので
頑張って調べれば、まだ入手できるかもです。

時系列的には4話の冒頭教室シーン以降
四糸乃がまだ仲間になっていない頃のエピソードに当たるのではないかと思います。
内容は折紙とのデートをメインエピソードとしており
尻切れしたTVシリーズの謎を補完するものではありませんが
ファンには嬉しい内容とクオリティそして笑い満載の物語で
これが、原作最新刊と同梱で3800円とは!!発売時期から見て
ファンにとって最高のクリスマスプレゼントだったのではないかと思います。

TVシリーズについて
空間のゆがみによる振動によって発生する災害、空間震が続発するようになった世界
世間にはひた隠しにはされているが
その発生原因は別の次元から出現する精霊によるものだった
対処法は2つ「元凶である精霊を根絶やしにする」or「精霊と友好関係を築く」である
主人公の高校生 五河 士道(いつか しどう)は
後者の方法を達成し精霊の力を無効化できる力をもっており
その力を見出した義理の妹が指揮する組織ラタトスクは彼と共に
「精霊とデートしデレさせる」事により災害根絶を目指すのだった

最高に楽しめます。
コメディをオフザケではなく真剣に取り組んだ感があり好感がもてます。
特に1~3話は絶品、世界観やキャラの紹介だけでなく素晴らしい物語の展開
「3話で最終回です」と仮に言われても納得してしまうぐらい見事な区切り良さ
3話ラストはとにかく怒涛の展開とファンタジックな感動の渦
思い返すだけで震えるような感覚に襲われます。

何事も、平和的な解決が一番な訳で
それを男女の恋愛という方法論で描く単純論法がとても心地の良い視聴意欲を沸かせます。
戦い=デートという戦略は「ギャルゲー」特有の香りがプンプンしますが
一方で、実際に武力を持って殲滅しようとする組織を存在させることにより
デートが生きるか死ぬかの戦いという、あり得ないような究極のデートを成立させており
この「命がけ」さ加減が
作品全体を覆う「笑い」の要素を「緊張感」と「更なる笑い」に昇華させる
更なる笑いは精霊たちのシリアスなまでの緊張感を解きほぐし
緊張感はデートの末に訪れる感動シーンを最大級に盛り上げてくれる

こういった構成や物語の良さに加えて
出演者の方たちの素晴らしい演技
吉本関西風ではない東京仕込のコントを連想させる
ボケツッコミのリズム感はハマリだすと大変な事態になります。
特にラブコメシークエンスにおける掛け合いは最高です。

ラブコメにおいて個性豊かで可愛らしい女性キャラたちの存在は非常に重要ですが
彼女たちを差し置いても、主役の五河士道というキャラクターの気風の良さは気持ちがいい
いわゆる「鈍感」さを一切感じさせない、かといって最強ではない
この普通さ加減が万人を共感させる最大の要素となっています。
これにより、対する女性たちがより魅力的な存在へとなっていき
まさに、ギャルゲーのような疑似体験感覚

好きなヒロインは・・・皆好きですが・・・
だれか一人と言われれば難易度が高そうな狂三(くるみ)かな
あの絶望的で救いようもない状態からどうやって救い出すのか?
攻略的側面から見ても興味津々だし
独特な言葉遣いと見事な黒髪も魅力的ですね

また
令音(れいね)、タマちゃん、クラスメイト3人組み、殿町(とのまち)など
脇を支えるキャストが個性的なのも本作の魅力の一つですね

{netabare}狂三のエピソードはそれなりの終結に到らないまま
琴里エピソードに切り替わってしまいましたが
2期が間近な今となっては「早く来い来い」と心待ちにするばかりです。

特記事項
オープニングの前口上は毎回楽しみでした。
特にギマイ、ジツマイはストライクでした。
ギャルゲーのやる気のない前説
「りんかいにそんざいする、とくしゅさいがいしていせいめいたい・・・」
お気に入りだったこの前説を13話でも使用したセンスは最高でした。{/netabare}

内容に特記して書き綴りましたが作画等クオリティも抜群の本作、良作です。
是非2期が始まる前までに視聴をお勧めします。

(OAD 未放映 第13話視聴後 追加改訂)

投稿 : 2014/01/21
閲覧 : 205
サンキュー:

5

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