「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 新編 叛逆の物語(アニメ映画)」

総合得点
86.6
感想・評価
1954
棚に入れた
9923
ランキング
190
★★★★★ 4.2 (1954)
物語
4.2
作画
4.3
声優
4.2
音楽
4.3
キャラ
4.2

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ネタバレ

jethro さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

見てない人は絶対読まないでください!!

筋もきっちり通った芸術作品
楽しめました。
{netabare}
物語後半こそ、お待ちかねの物語だが
なんと前半30分は
すぐ隣で上映しているプリキュアそのもの
これは全く望んでいなかった展開だったので
「えーーーーーーーーっマジか」と思いました。
当然、仕掛けの一部だとは予想していましたが
こんなにたくさんの時間をかけて
いわゆる本物の「魔法少女」をやるとは思いませんでした。

「自分はこんなん見るために金払ったわけじゃない」
苛立ちもMAXに達するころ
ついに、ほむら がこの世界に疑問を投げかけてくれます。
「そーだろ、そーだよな、間違いだろ、良くぞ気づいてくれた!!」と拍手
で、ここから先は
「うる星やつらビューティフルドリーマー」をお手本とした物語が展開
抜け出せない世界、そもそも構築したのは誰か
探偵役のほむらがその謎を解き明かしていきます。
状況からして内部の犯行によるもの
であれば
イレギュラーの存在が最も疑わしいと
至極当たり前の答えに行き着きます。
当然、観客もなんだこいつ?新キャラか?
と思われるものに真っ先に気づいているはず。
しかし、それは犯人ではないのです。
このイレギュラーな存在は
レギュラーでありながら、実はイレギュラーな存在
まどか と さやか の二人とともに
犯人救済のために現れていた存在だったのです。
では、真の犯人は?
探偵役が実は真犯人という
映画「エンゼルハート」よろしくのオチ
ようやくそのことに気づく ほむら
救済の手を差し伸べる まどか

この後が本作品の真骨頂

あー、この後書くことは私的な主観入ってますので
人それぞれの解釈があると思います。
ので ご注意ください

そもそも まどか は、世界全体というより宇宙全体を改編してしまい
自身の理想の世界に仕立てたわけです
「でも本当にそれでいいの?」とほむら は思ったわけです。
あるいは「私の望む世界じゃない」と思ったわけです。
理由
「まどか がいない世界だから」
いくら精神的な存在「いつもあなたのそばにいるよ」的な
心だけの親友じゃダメなわけです。
ここら辺まで来ると「親友」を通り越してLOVEなんです。
そう、ほむら は、まどか を愛しているんです。

では ほむら が真に望んだ世界とは何なのか
スバリ、「まどか がいるごく普通の日常」です。
本物のまどか が隣にいて、他の友達も存在する
そんな ごく当たり前の「日常」

まどかを頂点とするというか、神的な存在ともなった
まどかの世界を元のあるべき姿の世界に戻す唯一の方法

そう、それは まどかの世界をぶち壊せる存在になること
つまり、まどか神に対して、ほむら自身が悪魔になることなのです。

そして
ほむらの犠牲愛によって取り戻された日常
転校生として、やって来るのは まどか
1話で描かれるものと全く逆、つまり対(つい)

渡り廊下、記憶に疑念をもつまどか
元のまどか世界に戻ってしまおうとした その瞬間
ほむらは、その意識を制します。
そして「あなたのためなら・・・・何度でも」
痛切なるその思い

キュゥべえを蹴散らす、ほむら
それは、どこかで見たような出来事です。
彼女の「本物のまどかと共にある日常」を取り戻す戦いは
無限ループのように再び始まります。

悪魔になってでも
まどか のそばにいたい、そばにいて欲しいと願う ほむら の壮絶なまでの愛
凄すぎます。
{/netabare}
こんなどえらい筋書きの企画、普通は通らないでしょ
やっぱり大ヒットという経歴は大きいですね
とはいえ
それでも普通はここまでやらないところを
本当に徹底してやってくれた製作者の皆さんに拍手です。
ありがとうです。
心底楽しめました。

投稿 : 2013/10/26
閲覧 : 176
サンキュー:

12

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