「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(アニメ映画)」

総合得点
77.4
感想・評価
1547
棚に入れた
8439
ランキング
609
★★★★☆ 3.9 (1547)
物語
3.6
作画
4.2
声優
4.0
音楽
3.9
キャラ
3.9

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退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

実写コンプレックス

TVシリーズから一貫した置いてけぼり無双
この画面全てを支配してる感は、圧巻としか言い様がないね
正直、エヴァというアニメ作品自体、個人的にはそれ程好きじゃない
ただ、このモノ作りの姿勢には感服せずにはいられないの

クリエイターはオリジナル作品で勝負してナンボ、それはアニメーターも同様
創意工夫したシナリオからメッセージや熱意を感じ取ってもらえれば本望
ところがコレがそう簡単にいかない
大人の事情ってヤツがあれこれ足を引っ張る
広告代理店の圧力、スポンサーの要求、クソ視聴者のリクエスト
やりたくもないラノベやゲーム等のアニメ化を唯々諾々と受け入れるしかないのが現状
拒否れば会社ごと潰されるしね

それらを跳ね除けるパワーが庵野にはある
こういうモノ作りが出来るヒトを真の「クリエーター」って呼ぶんですよ
まーアニメ業界には5人もいないかな


で、そのパワーの源となるものは何か?

それはやっぱり実写に対する強いコンプレックスなんだな
アニメに携わる人種はみんな実写コンプレックスのカタマリと言っていい
日本の代表的な文化として世界が認めてるとかなんとか言われてるけど、作り手や作品の評価に反映されているかと言えば、まだそこまでには至っていない
興行成績が実写を凌駕しようが所詮アニメは低俗な映像コンテンツとして見られてる
現に日本アカデミー賞にアニメ部門が出来たのって2007年、つい最近の話
抑々、アニメ部門を別に設立すること自体、実写と同等に評価する気なんて更々無いのよね


ファン側も同様、作り手に負けず劣らず劣等感が強い

アニメの話をする際、何かと実写と比較する傾向があるでしょ?
ココのレビューが良い例だよ
この世界観は実写じゃ出せないだの、この演出は実写を超えただの・・・
中には実写に怨みでもあるんじゃないかと思うくらい敵視してるヒトもいる
でもふつー下位のモノと比べて評価なんてしないよねw

ところが映画やドラマのレビュー見てもアニメと対比してる例は皆無
向こうはアニメなんて全く視野に無いか、完全に格下に見てるってコト

それが悔しくて仕方がないのよ
中でも庵野や押井はそういう思いが強い
だからこういう作品がつくれるんだな

投稿 : 2014/04/14
閲覧 : 294

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