「俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる(TVアニメ動画)」

総合得点
84.1
感想・評価
3480
棚に入れた
18885
ランキング
295
★★★★☆ 3.7 (3480)
物語
3.5
作画
3.7
声優
3.8
音楽
3.6
キャラ
3.8

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ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

コメディらしい、コメディ

 原作は未読。
 基本はハーレムもののラヴコメ。最近のコメディ作品では、笑いはキャラ同士の掛け合いや
パロディなどに任せ、ドラマ部分は単なるネタのための土台だったり、シリアス部分のみ請け
負うような作品が増えてきた感があるが、この作品は割とドラマ部分でも笑いを取るように
頑張っている感じで、本来のコメディらしいコメディといった印象を受けた。
 それだけでなく前述の掛け合いやパロディによる笑いもそれなりに楽しめた。パロディに
関してはやけにジョジョネタが多かったけど。

 主人公である季堂 鋭太が、高校生になると急に数々のヒロインから好意を寄せられるという
お約束のパターンだが、彼の場合は中学時代に妄想世界に生きていたのが、単にドン引きされて
いただけで、元々はもてる素質がちゃんとあったんじゃないかという気がする。
 中学時代に妄想を爆発させていた鋭太が高校生になると変わってしまった理由は特に描かれて
いなかったが、彼の場合は単に高校デビューしたというより、両親が家を出ていってしまった
ことや、幼なじみの春咲 千和の怪我などで、現実を見据えるようになったからでは?と、思える。
 そういう意味では、高校生になっても中二病的な妄想それ自体は否定していないようで、
随所に妄想を肯定するような描写が見られるのは、そのためかなという気がした。

 ハーレムものの主人公はヒロインの好意に鈍感だったり、はぐらかしたりするものもいるが、
鋭太はヒロインの好意をちゃんと判っていて、それを結構真摯に受け止めたりする。
 こういったスタンスがヒロイン達から好意を寄せられる理由の一つに思える。
 もっともどのヒロインに対しても真摯であるから、結果としてややこしい状況を作って
しまっているわけだが。

 一方のヒロイン達だが、それぞれ異なった魅力を持っていたが、いずれの娘もこの手の
他作品に較べて精神的に幼い印象があった。これは見た目は大人びている夏川 真涼などでも
そんな感じ。
 良く言えば純真、悪く言えば幼稚といった感じだが、彼女達の魅力の一つはその精神的幼さ
からくるものがある感じ。

 タイトルこそ修羅場とあるが、実際には修羅場らしい修羅場のようなシーンはない。
 むしろ終盤に至って、真涼のフェイクの恋が本当の恋に変わり(本人は自覚して
いなかったが、もっと以前から恋心は持っていたみたいだが)、千和が幼なじみから一歩進んだ
関係になろうと踏み込み始めたこれからこそ、本当の修羅場が始まりそうな感じ。
 そういう意味では2期があるなら、今度こそ修羅場を楽しめそうな終わり方であった。

 ホワイトを強めた淡いタッチの作画が個人的には結構好きでした。これは人によって好みが
違うとは思うけど。

投稿 : 2013/12/31
閲覧 : 192
サンキュー:

6

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