「さくら荘のペットな彼女(TVアニメ動画)」

総合得点
88.5
感想・評価
5362
棚に入れた
26075
ランキング
107
★★★★☆ 4.0 (5362)
物語
4.0
作画
4.0
声優
4.0
音楽
3.8
キャラ
4.1

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ネタバレ

こなそ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

サムゲ荘と呼ばないで。

色々事件(?)があり、そのせいか評価を落としてしまった不遇の作品と言われますが、そういう難しいことは気にせず、全体の感想を述べたいと思いますネ。(原作ファンの方すみません)


~あらすじ~

水明芸術大付属高校に通う高校2年生の主人公「神田空太」は、ペット禁止の一般寮で捨て猫を飼って保護していたことがバれてしまう。

猫を捨てるか寮を出るかの2択を迫られる中、寮を出ることを選択した空太が移った先は、凄い才能を持つが、手のつけられない変人の集まるヤバイ場所と噂される、「さくら荘」という学生寮だった。。


天才的アニメーターながら、思考回路がぶっとんだ変人「上井草美咲」
その美咲の幼馴染みで、彼の脚本と美咲のアニメーションで雑誌にも掲載される実力の持ち主の「三鷹仁」(但し相当の女たらしw)
この二人の先輩に入寮を歓迎されるも、周りからの目や騒がしい生活から逃れるために、早く捨て猫の貰い手を探し、一刻も早くさくら荘を抜け出そうと決意する空太。

そんな中、空太は寮の管理人かつ美術の教員の「千石千尋」から、従姉妹が転校してくるので迎えに行って欲しいと頼まれる。
そして桜の花びらが舞い散る中、千尋の従姉妹の「椎名ましろ」という美少女に出会う。


「何故ましろは一般寮ではなく、さくら荘に?」
そう疑問に感じる空太であったが、翌日その理由が明らかになる。
ましろは天才的画力を持つ漫画家の卵であったが、漫画を書くこと以外に何も興味を持たず、自分で着替えすらままならないほど常識と生活能力が欠如した変人だったのだ。

そして空太は、なりゆきでましろの介護を担当する「ましろ当番」に任命されてしまう。。。


~感想~

2クール(24話)あるので見ごたえはバッチリです!
評価できる点は色々あるのですが、個人的に第一に挙げるとすれば、脇役が放つ輝きではないでしょうか。

恋愛系のラノベというと、自分のイメージでは
「主人公モテモテハーレム!他のキャラ?知らねーよ勝手にしろ!!」
みたいな勝手な(w)イメージがあるんですが、この作品中では主人公総モテではなく、各キャラクター毎に恋に悩む描写が事細かに描かれていて、なかなか生々しい人間描写ができているんじゃないかなーと思います。

想いのすれ違いや、自分のコンプレックスから一歩踏み出せない、このままの関係を壊すのが怖い、そういった恋愛のジレンマは結構リアルに描かれているので、モヤモヤを抱えながらも何とかしようと必死にもがくキャラの様子はなかなか見ごたえがありました。また、そこから各キャラの人間性が垣間見えて、グッとキャラの魅力が掘り下げられていると思います。

正直言うと、主人公よりも脇役のほうが恋愛してます。
そういう意味では少し珍しいかもしれません。


第二に、これも個人的ですが主人公の空太に共感できるところが多かったです。
例えば、日常生活はてんでダメで人間としてどうなんだ?と疑問に思うましろであっても、漫画にかける熱意とその才能はすさまじく、反面、夢に向かって一歩踏み出せない空太が、知らずのうちにましろにコンプレックスを抱えて葛藤する描写。

{netabare}また、ゲームの企画の審査が落選となり、落ち込む空太になんとか励まそうとするましろに、才能のある人に自分の気持ちはわからないと逆切れして突き放してしまう描写。{/netabare}

こういった圧倒的な才能を前に、自分を比較してコンプレックスを感じる描写は、誰でも経験したことがあるし、共感できるのではないかと思います。


作画や曲もいいのですが、とにかくストーリーと心情描写に長けている作品です。


色々言われていますが、そういうのは置いておいて、とにかくストーリーを評価してほしい、正当な評価をしてほしいと切に願う作品です。

おススメします!!

投稿 : 2014/01/04
閲覧 : 257
サンキュー:

18

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