退会済のユーザー さんの感想・評価

3.5
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 2.5 状態：観終わった

中学生が空想するような物語

アクセルワールドを見た最初の印象は、1980年代のさすがの猿飛でした。
まあ主人公の体型以外は接点ないかもですが。
アクセルワールドは他のネットゲームを題材にしたものと違い、ネットゲーム内での加速の能力が現実世界にも持ち込めるとした所に新しさを感じました。
ネットゲームを夢の世界に置き換えるなら、1980年代の佐々木淳子の漫画【ダークグリーン】を思い出します。
バーチャルなネットゲームを舞台にした作品は、現実の複数の人が同じ夢の世界で出会い冒険するというモチーフの、発展形なのではないかと感じます。
1970年代には、【ポールのミラクル大作戦】なんてのもありましたね。

主人公のハルユキは身長が低く、まん丸に太っていてバーチャルなネットの世界ではブタをアバターにしています。
ハルユキはいじめられっ子で劣等感の塊で、性格もウジウジしていますが、基本的には善良です。
彼には一つだけ特技がありました。
それは反射神経が常人を超えるレベルで発達しているというものですが、現実の世界ではそれを活かす術はありませんでした。
しかし脳神経を加速させる秘密のネットゲーム、アクセルワールド内では彼の能力はきわめて有効です。
そこに目をつけた貴族的な美少女黒雪姫は、彼をアクセルワールドの世界に誘います。

主人公は精神的に弱く、未熟で、自分にも他人にも甘いので、同じく心の弱さを持つ仲間たちが彼の元に集い、互いに傷を舐め合います。

・・・でも、そういう物語もいいんじゃないかな。