「ラブライブ!school idol project(TVアニメ動画)」

総合得点
87.1
感想・評価
3110
棚に入れた
13415
ランキング
168
★★★★☆ 3.9 (3110)
物語
3.7
作画
4.0
声優
3.7
音楽
4.2
キャラ
4.1

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ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

上手くまとまっていた。

後から読み直してみたら自分でもビックリするくらい読みにくかった……。後日書きなおすかも。
ーーーーーー

物語に関しては、かなり出来が良かったと思う。
「やりたいこと」と云う主題の一貫性や明確な起承転結。
賛否が別れる終盤でしたが、物語の軸がぶれていなかったと思う。
先ずこの物語は2年生が主眼となって動くのだが、1話では「”アイドル”をやりたい」とは明言しておらず、その後「なぜアイドルをしているか」について触れられることのなかった海未とことりも、最終話では「アイドルやりたい」と云う気持ちがしっかりと伝わる言葉を吐き――正直、上手い展開であったと思う。
あの挫折には主人公の成長や主題の強調だけでなく、受け取り方次第では穂乃果に着いてきただけと思うこともできた”2人”もアイドルをやりたかった、という事をハッキリさせる効果があった。そして9人が再び集まり、真のμ'sが完成する。更に、主人公と同時にことり含む他のメンバーも成長していた(海未に関しては役割上ストッパー的な存在であったので成長しているとは断言し難い)
他にも様々な場面でコントラストなシーンが多く、見ていて大変心が動かされた。
更に、調べてみればなんと過去メディアとの整合性が作中に散りばめられているとのこと。
これはもう考えれば考えるほど素晴らしいものである。
少し残念なのは最終話が駆け足であったところ。
しかし13話は基本的に1~3話と対になっている構成であったので、ミュージカル形式で展開していくのも腑に落ちる。

……色んなサイトで物語の主題を曲解した人が時々見られる。
恐らく序盤で「廃校阻止」をプッシュした所為でそのまま受け取ってしまった人が多かったのだろう。
それでも物語の後の展開を見ればラブライブ!がどういう話であったかは十分に理解できたと当方は思うが、現実そうでない人がいる、ということは、原因は先刻述べたものであるのだろうと推測する。
だが「廃校阻止」に関しては、メディア展開の起点でもあり、その根幹を揺るがすことはできない。更にはメディア展開の「起」と物語の「起」を合致させる手法でもあったので、個人的には文句はない。

廃校が阻止されてしまったのも、ラブライブに出場しなかったのも、目的を失った彼女たちがどう動くのかを描く必要があったのは言うまでもない。どうやらこれもアニメ化以前に一部のファンの間では語られていたことのようだ。ならば態々レビューサイトの場を借りてまで言及する余地はない上、多くの人は上記の文だけでも理解できるだろう。

さて、長々と書いてしまったが、結局的には物語自体に文句はない。
ただ終盤で賛否が割れたと云うことは、少なからず曲解してしまった人がいるという事でもあり、このような客観的な評価が求められる場所では減点の対象になり得る。主観のみで評価を下すなら5をあげていた。

声優に関しては、特に言うことはない。
声優慣れしていない人がいたのは事実であり減点対象ではあるが、逆にそれがクセとなった人も多数みられる。それはそのキャラのイメージと声優の声が聴衆の中で一致したとも云える。故に3の評価を出しておく。

キャラの評価だが、キャラデザ賞を獲得していただけのことはあり、それぞれが立っていたと思う。少しキャラが薄いという意見も見られたが、十分であったと思う。それは他のメディアでもキャラの個性は確認できる故、物語の主題性に重点を置いたとも考えられるからであり、アニメだけでそこまで尖らせておく必要もなかったからだ。
だがあくまで”アニメ”だけでの評価なので4.5

次に作画であるが、これは文句が無かった。ダンスパートの2Dと3Dを織り込んだカメラロールも去ることながら、その他のシーンも大変綺麗で楽しめた。ところどころに小ネタを入れている辺りも評価の対象である。

音楽に関しても言わずもがなである。
流石は畑亜貴と言ったところか、歌詞のテーマと物語の間にある種の整合性が保たれていて、感心した。メロディーも様々なものがあったがどれも素晴らしい出来であったと思う。
劇伴に関してもキャラの心情を上手く表していたり、聴衆の心を上手く惹きつけるものであったと思う。


以上の事より、ラブライブ!と云う作品はかなりの出来であったと思う。
更には過去メディアによる地盤などの効果もあり、人気が出たのも十分理解できる。

余談だが、物語の展開に関しては「ありがち」と云うものや「個人的に気にいらなかった」と云うものが存在するが、そもそも王道展開と云うものは物語が綺麗に纏まっている所以のもので、批判の対象になり得ることは無いはずである。
個人的に気に入らなかった、と云う物は、感性なんて人それぞれなのだから問題ないが、そこで扇情的なことを書いたり愚痴紛いの事を書くのはいかがなものなのだろうか。


……作品の魅力に関して自分が感じたことを書いていけばこれを遥かに凌駕する量になると思われるので、これで以上とする。

追記:話のテンポに関しては駆け足気味だと云う意見もあるが、当方は逆に余計な描写が無かったと感じた。自分と同じ意見の人も多く見られたが、一応減点の対象には入れておいた。
終盤の賛否両論で0.4点、これで0.1点程度の減点。

投稿 : 2014/03/29
閲覧 : 170

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