ワタ さんの感想・評価

3.7
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態：観終わった

ぼっちじゃないよ～

原作既読、1期・阿知賀編視聴済み。

まず一言、「2クールで決勝までやれ！」

事情は分かりますよ。要はストックがないんですｗ

そうは言っても、コンテンツの盛り上がりとしては5年前の1期放送時がピークで
そこからは緩やかに下り続けていて、もう強固な信者向けのコンテンツになってる感はあるので
新規ファン＆話題性の確保のためなんだろうけど
1クール分のストックが溜まったら順次アニメ化なんてことはしないで
当分先になってもいいから、やっぱり2クールで決勝までやって欲しかったです。
気長に待ちます。待てますよ、少なくとも私は。多分。何だかんだで咲信者なので。

まあ、なんもかんも政治・・・じゃなかった、原作の超遅筆が悪い。
で、いくら信者でも一時期の熱が若干冷めてしまった要因は他にもあります。

↓以下ネタバレ（阿知賀編のネタバレも含みます）↓

{netabare}初期の頃から強豪校として煽ってきた永水女子の早期敗退や
全国大会3連覇を目指す作中最強の白糸台のまさかの2位通過など
阿知賀編以降、原作者は読者の予想を裏切って驚かせることに拘り過ぎてる気がする。
たとえ予想通りの展開でも、魅せ方次第でいくらでも面白くすることはできるのに・・・
個人的に愛宕ネキと末原ちゃんが好きなので、永水女子の敗退はまあよしとして、
白糸台の件は本当にがっかり。
白糸台はぶっちぎりの1位で、残り3校で2位の座を争う展開に素直にすればいいのにさ。
決勝を前にして王者として君臨する白糸台を弱体化させるなんて言語道断ですよ～
さすがに照の面目は保てましたが。（マタンゴと淡は犠牲になったのだ）{/netabare}


前置きが長くなりましたが、全国編の感想に入ります。

11話（大将戦）からが本番ですね。エンジンかかるの遅いんだよ（憤怒）

回想シーンの多さは言うに及ばず、
正直、5年前の1期と比べて作画も演出も劣化してるし、声優の演技も覇気がないし
音楽もせっかく素晴らしいBGMを取り揃えてるのに使いどころを外してたりと、
これどうしたもんかなーと思いつつ観てましたが・・・

そもそも原作自体が長野決勝や阿知賀編準決と比べて地味というか、
全体的にアニメ映えしない内容ではあったと思います。
天江衣や宮永照のような絶望感すら感じさせる圧倒的強者もいないし。

・・・と思ってたらいましたよ、我らが主人公・宮永咲さんです！
で、改めて、咲は主人公の器じゃないなーとｗ
主人公なのに心理描写が極端に少ないし、覚醒の兆しを見せると前髪で目が隠れるし
何考えてるかさっぱり分からないから、もうめっちゃ不気味。
そんなラスボス的オーラを漂わせる咲さんの無双っぷり。これが実に爽快。
副将戦までの停滞した空気を吹き飛ばし、すっかり目が覚めましたｗ


それにしてもキャラクターが本当に増えました。
阿知賀編も含めれば、本格的な試合描写のあるチームが現時点で13、
出場選手以外の監督・コーチ・後輩キャラ、雑用、執事、実況解説等も含めれば
100人超えるんじゃないだろうか。
当然、これだけ多いと色んな意味で「かぶり」が出てしまうわけですが
ビジュアル、性格、麻雀の打ち筋（能力）など、どれか一つは印象に焼きつくし
試合や回想を通じて「キャラを立たせる」作者の手腕は見事としかいいようがない。

全国で新キャラ出しても、
1期の長野勢の個性あふれるメンツの前には霞むんじゃないかと言われてたけど
実際、宮守女子などには多くの固定ファンが付くほどの人気ぶりですからね。