「レディ ジュエルペット(TVアニメ動画)」

総合得点
64.5
感想・評価
60
棚に入れた
216
ランキング
3688
★★★★★ 4.1 (60)
物語
4.3
作画
4.2
声優
3.3
音楽
4.4
キャラ
4.3

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ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

レディたるもの~恋もセカイの救済も、前向きに!

※(2019年3月) 3周目を完走したので評価点数を ★ 4.3 → ★ 4.4 に引き上げます。

◆真に《見る価値ある》ジュニア♀向け作品はこれ!《少女の夢》が詰まった好感の持てる魅力作

『魔法少女まどか☆マギカ』、『魔法少女リリカルなのは』といったバトル系の魔法少女ではない、もっと“本来の”魔法少女らしい作品をチェックしておきたい、という気持ちは前々からあり、その一環として、深夜アニメではなく土曜日朝にテレビ東京・テレビ大阪などで2016年まで放送されていた『ジュエルペット』シリーズの中でも評判の良い本作を一気視してみました(※他に『ジュエルペット☆てぃんくる』も以前視聴済み)。


◆作品テーマについて
{netabare}
「このペン(※マジカル・レター・ペンという魔法のアイテム)を、私の次に使う貴方へ。
この先、貴方はきっと、空を舞い飛ぶほど嬉しいことや、暗い森を彷徨(さまよ)うような悲しいことを経験すると思う。
でも、どんなときも、微笑みを忘れないで。
貴方が、自分で自分を好きだと思えるレディになれますように。」{/netabare}(第1話より)
 ↓
※全体を見終わって、
{netabare}主人公ももなが明るく前向きな性格だったこともあって、
①空を舞い飛ぶほど嬉しいこと、は作品に沢山描かれていたけれど
②暗い森を彷徨うような悲しいこと、は余りそれと分かるようには描かれてなかった感じです。
でも、
③彼女が「どんなときも微笑みを忘れない、自分で自分を好きだと思えるレディ」であろうと常に心掛けたことによって、終盤でそれまで誰も浄化できなかったビースト(魔獣)を浄化でき、作品の結びでの溢れるような幸福を自らにも周囲にも招来できた{/netabare}
・・・という印象を強く受けました。


◆作品情報
{netabare}
原作        サンリオ、セガトイズ
監督        川崎逸朗
シリーズ構成    高橋ナツコ
脚本        高橋ナツコ(14)、金杉弘子(10)、ハラダサヤカ(7)、千葉克彦(6)、武上純希(5)、横谷昌宏(5)、山口宏(4)、荒川稔久(1)
キャラクターデザイン ワダアルコ(原案) 八尋裕子、中西彩、宮川知子(ペットデザイン)
音楽        市川淳
アニメーション制作 ZEXCS、スタジオコメット
製作        テレビ東京 テレビ東京メディアネットウィーヴ
放送局       テレビ東京ほか
放送期間      2014年4月5日 - 2015年3月28日
話数        全52話{/netabare}


◆パート別評価

【序盤】 ジュエルパレス編Ⅰ(第1~15話)(計15話) ★★ 4.6 ※明るいラブコメ調で始まる
【中盤】 ジュエルパレス編Ⅱ(第16~36話)(計21話) ☆ 3.9 ※徐々に不穏な内容に変化
【終盤】 ロイヤルパレス編  (第37~50話)(計14話) ★ 4.3 ※セカイ崩壊の危機に発展
【結び】 アーバンエリア編  (第51~52話)(計2話) ★★ 4.5 ※ラスト2話は意外な展開に
----------------------------------------------------------------------------------
 総合                 (全52話) ★ 4.4

※最終2話はジュエルランド(魔法のある世界)以外の、普通の市街地での物語になるので、便宜的に「アーバンエリア編」と名付けました。

・このように本作は、序盤はラブコメ名作級◎、中盤はミステリー調△で、終盤はセカイ系の良作○へと作品傾向が変化していきます。
・個人的には、1周目は序盤の面白さばかりが強く印象に残りましたが、全体シナリオが頭の中に入って視聴に余裕が出来た2周目は、終盤のセカイ系展開の面白さも楽しめたので、総合評価を ★ 4.2 から ★ 4.3 へと心持ち上げました。
・それでも本作には、個人的にまだ十分に堪能できていない魅力が残っている気がするので、暫く時間をおいて3周目に入りたいと思っています。
・(追記)時間をおいての3周目では、中盤そして終盤も十分以上に楽しめ、ラスト2話の感動も増したので、さらに評価を一段階上げます(★ 4.3 から ★ 4.4 へ)。


◆視聴メモ(3周目時点)
{netabare}
・第1話視聴終了時点
ラスト事故チューがピッタリ決まって◎。いきなりの★★(優秀回)。
・第2話視聴終了時点
ラストでファーストバイトはやはり上手い◎。連続で★★(優秀回)。
・第4話視聴終了時点
明らかに脚本上手い◎。早くも3回目★★(優秀回)。
・第11話視聴終了時点
初めて脚本いまいちと思った回△。
・第12話視聴終了時点
女児向け作品なのでこの回は仕方ないのかも△。
・第15話視聴終了時点
序盤の締めとして申し分ない出来。早くも5回目の★★(優秀回)。
・第17話視聴終了時点
この回から徐々に雰囲気がコメディ調からシリアス調に変わっていく。
・第20話視聴終了時点
ミウラとロメオがももなを巡って火花を散らせてて笑(逆ハーレム?)。
・第21話視聴終了時点
レビンがかろんにジュエルを差し出してプロポーズしかろんが承諾って・・・こいつらの年齢設定どうなってるの笑。
・第27話視聴終了時点
この回だけ急に脚本レベルが落ちた印象で残念。唯一の×(疑問回)。
・第30話視聴終了時点
ジュエルパッドからのメンター達の「アグリー(承認)」の力を得た矢でプリンス&プチレディが魔物を浄化する展開の初出。
・第32話視聴終了時点
ルーア(Luea)はブルーアパタイト(Blue apatitem。青リン鉱石、絆を強めるジュエル)の略称だったんですね。
・第34-35話視聴終了時点
ようやくリリアンの謎が明らかに(ここまで話を引っ張り過ぎの感があるのは残念)。
・第41話視聴終了時点
ここから急にセカイ系に。
・第42話視聴終了時点
ルーアとダイアナの過去・リリアン誕生の秘密など本作の主な設定が明かされる回であり、次話からいよいよ急展開。
・第50話視聴終了時点
ジュエルアローを射るのではなく、ファイナルワンドへの願いによってビーストを浄化する、という展開に。
あと、赤いリボンを使った演出は◎。
・第51話視聴終了時点
前回ラストで空から落ちてくる赤いリボンを見たルビィが、その全魔力を使ってももな&カイエンを普通の生活に戻し、自らはぬいぐるみ(動けず話せない存在)になってしまった・・・ということらしいので注意(※作中での説明はない)。
なお、この回で分かったこと→①ももなの家はパン屋さんで、ももなもハート型のパンを手作りしている、②ももなの鞄の形状や同級生の服装から推測して、ももなは中学1~2年くらい。③カイエンは高校生くらい。
・第52(最終)話視聴終了時点
ももな&カイエンは1年くらい記憶が欠落している。
それから、結婚式を挙げていることから、この時点で、ももなは16歳&カイエン18歳以上?(※作中の世界が日本とは限らないからどうでもいいことかも知れませんが){/netabare}


◆各話タイトル&評価(3周目時点)

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得のいかなかった疑問回

============ レディ ジュエルペット (2014年4月-2015年3月) ===========

 ------------- 【序盤】 ジュエルパレス編Ⅰ ---------------------
{netabare}
第1話 レディのたしなみレディ・ゴー! ★★ 従兄弟の結婚式(アルト&ダイアナ)、ももなジェルパレス(JP)へ、PT(パートナー)カイエン
第2話 レディたるものステキにお食事! ★★ お食事マナー回、PTカイエン
第3話 舞台の上で輝けレディ! ★ ロミオとジュリエット寸劇(№1プリンス・ロメオのPTももな指名)
第4話 お姫様だっこはレディのたしなみ ★★ PTロメオ、半分みずき回
第5話 レディたるものロマンティックな一夜を ★ ももな・リリアン&カイエン・ロメオ4人組の南の島ロマンステージ
第6話 レディたるもの星を手に入れよ! ★ 続き、リリアンとカイエンの関係判明
第7話 ステキなメールはレディのたしなみ ☆ とくにPTなし、かろん回
第8話 レディのハートを射抜け! ★ プリンスの課題、カイエンの憧れと目標 ※ビースト(野獣)初登場
第9話 ステキなレディ・アナウンサー ★ PTソアラ(お料理実況)、半分かろん&レビン回 
第10話 パラソルはレディのたしなみ ★★ PTカイエン、雨の思い出(みずき)、町のホットドッグ屋へ行く約束、半分みずき&ソアラ回
第11話 レディポリスはドキドキがいっぱい ☆ ももな一日警察署長(ティアラ盗難事件、大型客船捜査、帰省)
第12話 赤ちゃんに好かれるのはレディのたしなみ ☆ ラブラ迷い込み・課題協力、ラストでカイエンからのメール
第13話 アフタヌーンティーはレディのたしなみ ★★ ロイヤルパレス(RP)転校生候補のプリンス達、カイエン過労・発熱、流れたデートの約束
第14話 レディは自撮りも華麗に ★ カイエンRP転校決定 ※ホットドッグ写真のメールは◎
第15話 笑顔でさよなら ★★ 休日デート、カイエン出発(ももなの返事) ※ラストでミウラ登場{/netabare}

 ------------- 【中盤】 ジュエルパレス編Ⅱ ---------------------
{netabare}
第16話 読書はレディのたしなみ ★ 来ない便り、連続メール小説事件(かろん&レビン進展)
第17話 人助けはレディのたしなみ ☆ 問題児ミウラのももな救助、ミウラとロメオの喧嘩
第18話 レディファーストはプリンスのたしなみ ★ PTミウラの実力(中世の古城ステージ)、カイエンからのレター
第19話 お化け屋敷もレディのたしなみ ☆ 人形とオルゴール、リリアンの心に芽生える不安
第20話 アルバム作りはレディのたしなみ ☆ ミウラとロメオの対抗心、選ばれたのに辞退したトップオブレディ
第21話 レディたるものフェスティバルの花に ★ ジュエルフェスティバル、レビンのプロポーズ(かろん) 
第22話 レディは一期一会でおもてなし ★ ジュエルパッドを持ってないルビー、ルビーとももなの出遭い(回想)、プチレディXは誰?、正式なプチレディではないももな
第23話 ヒミツを守るのはレディのたしなみ ★ ルーアの以前のプチレディ、カイエンからのレター、PTレビン、ミウラとリリアンの関係性発生、ルーアの焦り
第24話 コロコロはレディのたしなみ ☆ プリンスパレス訪問、ミウラのももな問い詰め(レディになろうとした理由)、クルージング体験ステージ
第25話 スマイルランチはレディのたしなみ ★ お弁当作り、ルーアの不正アクセス、PTミウラ、疑われたミウラと証人ももな
第26話 NOと言えるレディ ★ RP転校生候補の二人、ルビーとももなの行き違い・仲直り(お試しメンター・ペリドット)、レディ・ダイアナからの伝言
第27話 カレーのプリンスさまっ! × 男のこだわりカレー、ルーアの邪(よこしま)な魔法、ミウラのカレー異変・リリアンの機転成功
第28話 レディのサンバカーニバル ☆ JP感謝祭、ルーアの藁人形暴走(黒幕Xの仕業)
第29話 お散歩はレディのたしなみ ★ 臨時わんこ役ネフライトの大切な思い出(ダイアナ)、ルーア3度目の魔法・暴走、ミウラ活躍、ラストでエレナ登場
第30話 レディのハロウィンパーティー ★ 謎の事件予告レター、仮面舞踏会場の争乱、エレナ&カイエン来場・浄化
第31話 プリンスのキノコ鍋 ☆ PTミウラ、オルゴール博物館、曲『永遠の誓い』とアルト&ダイアナの写真
第32話 レディたるものジュエルパワーを味方に ☆ 自分にフィットする宝石選び、意固地なルーアの戸惑い
第33話 大人のデートはドキドキ ★ お寿司作法、アルト&ダイアナのデート追体験(ルーアのジュエルパットの中の世界へ) ※イオタ有能過ぎ笑
第34話 流行りのドレスを着こなすレディ ★ JPの人形コレクション、リリアンとルーアの行き違い(ルーアの人形)、リリアン&ミウラ進展
第35話 クリスマスの準備はレディのたしなみ ★ 黒幕Xとの通信(ルーア)、ももな&リリアンRP転校決定、世界を守る使命、早すぎる雪と魔物の出現(ジュエルランドの異変)、ルーアの以前のプチレディ&オルゴールの持ち主判明、リリアンの秘密
第36話 ロイヤルパレスへ! ★★ 続き、ロメオ告白、ルーアの魔法暴走(4度目)、ミウラ&ロメオRP転校決定、RP到着・カイエンとの再会{/netabare}

 ------------- 【終盤】 ロイヤルパレス編 ---------------------
{netabare}
第37話 レディの宝探し ★ 登録されてないレディ(リリアン)、エレナ本格登場、前回のトップ・オブ・レディ(ダイアナ)の辞退 ※カップリング確定回
第38話 レディたちのクリスマス ★ 事故チュー(第2話)の真相、それぞれの進展
第39話 ハッピーニューイヤーはレディのたしなみ ☆ 大晦日~新年の休暇(かろん&みずき達との再会) ※後半は半総集編
第40話 新年を占うのもレディのたしなみ ★ デート回、タロット占い(過去も未来も存在しないリリアン、占いをひっくり返すももな&カイエン、塔から見る初日の出
第41話 レディたるもの絆を大切に… ★ 世界の破滅の危機(溢れ出しそうな“混沌の力”)、黒幕ジョーカー捜し、ミウラの調査進行(ルーアへの疑惑、人形リリアン、兄ではなかったカイエン)
第42話 レディの過去 ★ メンターの絆を深める課題、ルーアの回想(ダイアナとの楽しい日々、駆け落ち、黒幕の接触、リリアン誕生)、ミウラ謹慎3ヶ月の経緯・ルーアとの対峙
第43話 消えるレディ ★ リリアン消滅、開かれる“混沌の扉”、レディ・ジュエルの使命 ※超展開、脚本は×だが見所はある回
第44話 レディはジュエルアローを射る ★ キング・クラウンの非常招集、選ばれた射手エレナ(PTロメオ)、ダイアナの献身 ※ビーストの安っぽさは×
第45話 ルーアがあぶない! ★ 逃亡したルーア捜索、ミウラのジュエルパッドで眠るリリアン、射手エレナ再承認(承認の集まらないももな)、ルーアの後悔(ファイナル・ワンド確保)
第46話 ジョーカーは誰だ? ★ “混沌の鍵穴”の守護者(レディ・ブート)、ファイナルワンド使用の犠牲(ダイアナ)、ジョーカーの正体 ※再び脚本は×だが見所はある回 
第47話 レディジョーカー ★ レクターの告白(ダイアナ/クレア/レクターの過去、彼女の目的と誤算)、レクター消滅 ※同上 
第48話 奪われたレディ ★★ ビーストに取り憑かれたエレナ、ももなの逡巡、リリアン復活と矢の射出、エレナ救出(ロメオ活躍)、リリアン再消滅 ※同上
第49話 運命のジュエルアロー ★ 不安の拡散、矢を射れないももな、ビーストとの対話、扉の完全開放(ジュエルランド崩壊の危機)
第50話 世界を救うのはレディのたしなみ! ★★ キング・クラウンの結界、ファイナル・ワンドへの願い、ビースト浄化、リリアン蘇生、世界の再生{/netabare}

 ------------- 【結び】 アーバンエリア編 ----------------------
{netabare}
第51話 白いうさぎと赤いリボン ★★★ 失われた記憶、二人の再会
第52話 トップオブレディへ ★★ 最後の課題、結婚式、蘇る二人の記憶、ルビー復活、次期レディ・ジュエル&レディの指導者決定{/netabare}
------------------------------------------------------------
★★★(神回)1、★★(優秀回)10、★(良回)29、☆(並回)11、×(疑問回)1 個人評価 ★ 4.4

OP 「Your Love」
ED 「Run With U」


◆考察メモ(1周目時点)

◇ヲタ向けアニメではありません

・少女に侍(はべ)る小動物がオンナキャラ(仲人(なこうど)気取りのうるさ型のオバサンに見えるときもあるし無邪気な子供に見えるときもある)
・OPに表示される連載雑誌名が、『幼稚園』、『小学1年生』、『小学2年生』、『ぷっちぐみ』
・EDの冒頭部がガッカリするヴィジュアルの女性達の実写ダンスシーンになっています。

◇その他気づいた点

・主人公ももなが自然に明るくて前向きで、個人的な好感度がかなり高く、途中何度か視聴を打ち切りにしようと思ったけど、何とか我慢して最後まで視聴できました(単に自分の好みのキャラだったとも言えますが、『まどマギ』のまどか、『アイマス』の春香と共通した、控えめな中での本質的な性格の明るさ・強さがあったように思えた→内向的な『ジュエルペット☆てぃんくる』の主人公あかりよりも好感度が高いくらい)。
・男性キャラが実に紳士的な点も感じが良いと思いました。

・主人公その他のレディ候補生の年齢は小学6年生(『ジュエルペット☆てぃんくる』の主人公あかりが小学6年だったため)あるいは中学1年生(セーラー服姿のため)。
・問題は男キャラの年齢設定で、リリアンがももなと同い年だとすれば、その兄のカイエンは2~3才以上年上に見える(そもそも小学6年~中学1年くらいだと男女の身長は女子の方がむしろ高いはず。本作の男子は女子より普通に高身長なのでやはり数年年上と考えるのが妥当。)。

・本作のメインターゲットは、ももなと同じ小学6年生~中学1年生およびその前後1年程度(=小学5年~中学2年=11~14才)の少女ととりあえず思いたい。
・というのは、ももなとレディ候補生達の心のトキメキや揺らめきが、まさにこの年代特有のものに見えるから。
・放送時間が毎週土曜日の朝7~9時台(テレビ東京・テレビ大阪他)という点も上記を補強
・ただし実際の視聴者は、もう少し下の年齢層(小学4年以下~)の少女およびその保護者(主に母親)が多い感じもあり、作品の作りとして、そうした層(=母親層)に好感を持たれるような方向性が重視されているようにも見えました。

・序盤は、一話毎の脚本が良くて予想外にストーリーに引き込まれてしまいました。
・ところが中盤に入ってしばらくすると脚本が次第に怪しくなっていき(それでも良回は幾つもありますが)、
・終盤、急にセカイ系になって(中盤からそれを匂わす伏線が色々と出てきましたが)、それ以降は割りと粗の目立つ展開に。
・それでもラスト4話は綺麗に締めてくれたので後味は悪くなかったです(というより、見始めの頃はこんなラストになるとは全然思っていなかったので結構驚きました→年齢設定どうなってるの?という疑問も出ましたが)。

・本作はメインターゲットが上記のとおりのためか、目線の低さが徹底していますが、だからといって内容が浅薄なわけではありません。
・というのは、本作で描かれている(特に少女側の)恋愛感情の推移は、普遍性が高いように見えるため。


◇まとめると・・・

{netabare}・本作は小学6年生くらいの少女の恋愛観や夢・憧れを描いた作品として見れば、かなり面白いし、感動できるシーンも幾つもあったように思いました。{/netabare}

・いずれにせよ視聴者が、主人公ももなにどのくらい好感を持つか、が作品の評価に強く影響すると思うので、序盤の数話を見て外れだと思った方は早々に視聴を打ち切ったほうが良い作品でしょう。
・一方私のように、ももなに好感を持った方にとっては、中弛みを我慢して終盤まで視聴を続ければ、ラスト4話(※とくに第51話)で意外な感動が得られる作品となるのではないでしょうか。

投稿 : 2019/03/26
閲覧 : 911
サンキュー:

24

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