ローズ さんの感想・評価

3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態：観終わった

大人の暗闇と子供の可能性

ガストレアという異形な生物を排除するために作られた民間警備会社、略して民警。
その民警の１つである天童民間警備会社で働く里見蓮太郎（さとみ　れんたろう）は仕事が上手くいかずに貧乏生活をしていた。
里見の相棒である藍原延珠（あいはら　えんじゅ）と共にガストレアと戦うのであった。

話の設定が少し複雑なので説明します。
寄生生物・ガストレアが世界中に現れ人類を襲います。
そのガストレアの進行を止める為に特殊な金属バラニウムによって建築された巨大な壁であるモノリスによって守られている人類はエリアと呼ばれている空間で生活しています。
作中で問題になるのはガストレアウイルス。
生物に寄生して巨大化・凶暴化します。
ガストレア抑制因子を持ちながらウイルスの宿主になっている子供を「呪われた子供たち」と呼ぶようになっています。
ただしガストレアウイルスに感染していることによって人の限界を超える能力を受ける恩恵もあります。
全員女性で赤く光る目を持った呪われた子供たち。
ガストレアを退治するには必要な人材ですが、ガストレア化する可能性も秘めた諸刃の剣。
イニシエーターと呼ばれるガストレアウイルスによって高い戦闘力を持つ子供とペアを組むプロモーターと呼ばれる民警社員がコンビを組んでガストレアに対峙する事となります。
（一部、Wiki参照）

普通にしていても忌み嫌われるガストレアウイルスを持っている呪われた子供たち。
たしかに世の中にとっては危険因子なのかもしれません。
イニシエーターとなり超人的な能力を持つからといって幼い頃から危険な仕事を手伝うのは宿命となるのでしょうか。
視聴している人の中で子供が好きな人にとっては残酷な描写も多々あります。
始めから子供を道具と考えて冷たい目で視聴したほうが見る側としてもダメージが少ないです。
個人的に 可愛い子供をそのように設定してしまう事に対して とても後ろめたい気持ちになってしまうのですが。

話の軸となる異形の生物・ガストレアとそのガストレアウイルスを持った呪われた子供たち。
ガストレアが存在しなければ話が成立しないので仕方が無い側面もあります。
しかし、そのガストレアウイルスを持った子供たちの扱いが酷すぎます。
危険な要因として嫌われる事は当たり前なのかもしれませんが、それでも心は痛みます。
あまり感情移入しないで視聴したほうがよさそうですね。

子供の扱いが酷いので、単純なバトル物として視聴したほうが楽に見る事ができます。
子供に対して心が痛みますからね。
自分は視聴後に後味の悪さが残りました。
ある程度、覚悟を決めて視聴するかどうかを決めたほうがよさそうです。
どうせ見るのであれば、単なるバトル物として見る事をおススメします。