「ウルトラマニアック(TVアニメ動画)」

総合得点
60.3
感想・評価
37
棚に入れた
301
ランキング
5791
★★★★☆ 3.3 (37)
物語
3.4
作画
3.1
声優
3.3
音楽
3.1
キャラ
3.4

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ネタバレ

Lovin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

見た感じ

■概要{netabare}
 原作:吉住渉(「りぼん」連載)

 監督:政木伸一
 シリーズ構成:丸尾みほ
 キャラクタデザイン:下笠美穂
 制作:葦プロダクション
 話数:2クール全26話

 OP:「鏡の中」
     by can/goo

 ED:「ひとつ=運命共同体」
     by can/goo
{/netabare}
■感想
 原作未読でDVDを視聴。鈍臭い魔女っ娘が留学と称して魔法の世界から人間の世界にやってきて騒動を巻き起こす話だが、少し聞いた話によると原作とアニメとでは設定が若干違うらしい。

 既に魔法の世界から多数の魔法使いが移住しているという人間の世界に、落ち零れの鈍臭い魔女っ娘がある目的を持って留学しにきた際に、呆れるほどの鈍臭さで魔女っ娘という秘密を主人公との衝撃的な出会いにより知られてしまう。この出会いのエピソードは第4話にて語られる。

 でも多分、物語の本番はライバルとして鈍臭い魔女っ娘の幼馴染が登場してからになる。この幼馴染も同じく魔法の世界では落ち零れの魔女っ娘で、人間の世界に来た目的は鈍臭い魔女っ娘と同じ。美人だが趣味が黒魔法と意外に根が暗く、加えて鈍臭さ加減は前出の魔女っ娘と大差ない。

 序盤からクライマックスまで日常回といえる拙い魔法が巻き起こす騒動とそれに巻き込まれる主人公達の恋愛や友情が、ラストはある目的に関わる本当の話が中心に描かれる。中学生らしい蒼い話が続く中、踊るほうのクラブに出入りする教育的に良くなさそうな話があったりもする。

 少し面白いと思うのは、秘密にするはずの魔女っ娘ネタを主人公、主人公が好きな男子とその友人にばらしてしまう事。人間の世界の住人には公言していないとはいえ、魔法の世界からの住人の受け入れ態勢が整っているくらい浸透している世界では考えられない話ではない。

 魔女っ娘への変身や魔法の使用にはパソコンと呼ばれるモバイル端末が使用される。変身シーンは100%バンクと呼ばれるアレで、バク中した後にキメ顔でウインクして変身が完了するが、「こんなことしている場合じゃない」と突っ込むシーンがあったりもする。ライバルにも変身シーンはあるがキメ顔はない。

 作画は少し酷いレベルかもしれない。主人公達はテニス部や野球部といった運動部に所属しているが、動きのあるシーンがイマイチだったり、パソコンは伸縮自在なのかと思ったり、顔が微妙なシーンも少なくなかったりだ。それがメインというわけではないが、部活がメインの回もあったりするので許容し難いかもしれない。

 「りぼん」らしく、恋する乙女の主人公、見た目は子供頭脳も子供な魔女っ娘、主人公の憧れである好青年、男子テニス部キャプテンの好青年の友人、ライバルの魔女っ娘の幼馴染がメインで、恋愛だけでなく友情もしっかり見せる。

 タイトルが何故ウルトラマニアックなのか理解できないが、マニアック戦隊の歌を歌うマニアックな少年が登場するからなのか。サブタイトルは、英語とは言い切れない(Ayu&Nina、Dacapo等)が全て横文字で表わされている。

 メインキャラのキャストは堀江由衣、神田朱未、神谷浩史、千葉進歩、千葉妙子と有名どころが務めており、喋るパソコンの声を野川さくら、モブっぽいキャラの一人に徳永愛、スポットで置鮎龍太郎が登場したりとそれなりに豪華と言える。

 作画的にも余り褒められる作品ではないと思うが、魔法に頼りきらず友情で切り抜けようとするところが気に入っているのかもしれない嫌いではない作品である。このレビューも伝えたいことが多く纏めるのに苦労するくらい何故か思い入れのある作品だ。

■蛇足{netabare}
 ペットの擬人化は危険、という教訓を、視覚的に伝える作品だった。
{/netabare}

投稿 : 2014/06/23
閲覧 : 536
サンキュー:

14

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