atsu さんの感想・評価
2.6
腹たちぬ、考えてみねば
このサイトでも別のところでもかなり上位にある作品で、ここでは物語点も高いです。
しかし、名作たり得たのもアンナの父親の話だけ。そらが初めてサインをもらう話も良かったとは思いますが。アンナの父が {netabare}ああだったのは意外性もあり、アンナを笑わせることが幸せだったこと、改めて再出発できたことも高評価で、唯一涙か出るほど感動したエピソードではありました。{/netabare}
これは比較的アニメ好きにも名作として語られておらず、隠れた名作という扱いを受けているようにも感じますが、隠れるべくして話題にならないだけであり、一般に、多くの人には楽しめない作品ではないでしょうか。癖がキャラクターにもストーリーにもなく、主人公はビジュアルも中身も平凡。1話から、評価は得てるけど大丈夫か?という一抹の不安はありましたが、そのまま最終話までよくありそうな、失敗からの根性と努力で最後は成功というのを繰りかえし退屈。例えそれを繰りかえしても、演出が良ければ面白かったはず。また、ユーリはしつこいし、メイも不快なくらい先輩のそらを陥れる強情すぎる性格。また、幻の大技を完成させたり、何かしらの成功を描いた後にカタルシス描写として盛り上がりがないのも不満点。不快さはありながらも、気持ちが満たされることはない、これはとても面白いとは思えないです。それと不快なキャラ3名はがっつり出てきますが、魅力あるキャラは主要では1人もいません。とにかく、最後まで1話の雰囲気で行きますので、そこで作風が合わないと思った人は51話視た後も、期待外れと思うことでしょう。この作品は子どもに典型的な熱血を見せる用の、長編作品です。見ていて常々感じ、最後までそうだったのですが、大人が子ども向け番組を見ている気分になり、そこには懐かしさもなく「なんで自分はこれを見てるんだっけ。」という空虚な思いが51話という道のりで続きました。名作というからには見終わるまでにそうあってほしいですが、残念でした。フールは特別いなくてもいいキャラでしたし、ユーリに寝返った後に平気な顔で復帰した団員達にも何だかな、という微妙さ、そしてそらがきれい事を言っているように感じられてしまいます。本番までの期限も毎度短すぎて現実味に欠けますし、リハーサル描写はみじんもなく、淡泊すぎる。作品イメージを見たときから、子ども向けなビジュアルに躊躇していましたが、その予想は残念的中。熱血なら野球アニメとか良い作品は多くありそう。特に、主人公そらは常識感覚でどれくらいのレベルにいるのか、天才少女なのか、という疑問があります。運良く入団し次々に主演などを任せられ、いつの間にか主要メンバーになる彼女は日本ではどういう扱いだったのか気になりました。運と才能でやっていく主人公には成長を最後まで感じず、結局何が変わったの?と思いました。ゴールデンフェニックスもレイラの大技であるだろうに、そらは序盤わずかな期間でほぼ完成したりと、そらははじめから大物で最後まで大技をただプロフェッショナルがクリアしていく過程を描いた作品です。メジャーという野球の別作品で例えると、(メジャーのネタバレ) {netabare}主人公茂野吾郎は同世代トップレベルの豪腕強肩ではあります、ここはそらと似ていますが、彼は母を亡くし、父親も野球で亡くすという苦境かつ、本人は自信過剰で未熟さがあり、所属するのは地元の初心者チーム、ライバルは全国優勝チームです。{/netabare}基本的にスポ根ものはどれだけ状況的に主人公が不利であるかが肝であるように思いますし、実際主人公が平均よりも大分下から這い上がることが多く、メジャーであっても主人公の才能に対するバランスはとれています。それに、主人公が本番中堂々と私語を使っているのもどうかと思いましたし、最終盤での知り合いたちの大乱入もお客さんは怒らないの?と思いました。 {netabare}天使の気持ちになったお客は怒らないとも解釈しようと思えばできますが、なんだか…。演出として盛り上げてるから良いでしょうという適当なものを感じる。{/netabare}また、ケンはなぜかそらに序盤で惚れますし、ボリスもなぜかそらのファンに、オーナーもそらを特別待遇、それも序盤から。努力と言うにはあまりにも、天才型主人公が恵まれた話に見える。もはやスポ根ではないです。何か私が苦手なコードギアスに根本で通じるような、実質主人公のイージーゲームになっていて面白さは感じられないですし、成長も感じない。ちなみに幻の大技も滞空時間どうなってるのか、という印象。あと説明台詞が多いです。この作品を特別評価するほどの何かを感じることはできません。天才少女が主人公の、努力のふりをした作品ではないのかと思います。この作品はおすすめできない作品でした。
以下視聴時、リアルタイムの感想(ネタバレがあるかもしれないです)
1話:
テンプレート感はあるが、面白くなる可能性はあると評価の高さもあって
思える。欠点といえる部分は感じないけれど、特別に引き込まれる段階でもない。サーカスの精が話し始めて終了、今後に期待。
2話:ゴールデンフェニックスという難度の高い演技への課題にやむを得ず挑戦する事となった空。友人の協力もあり、なんとか頑張るが結果はいかに。51話あるのでこれからどうなっていくのか変化が楽しみです。
3話:裏方に任じられる空が厳しさ、失敗や反省を経てサーカスの役割を果たす話。ステージ外の注目されにくい脇役に徹する空は、決して輝かしくは
なくともお客さんに向けた頑張りは結果的に報われるものとなってました。最後に訪れる小さく大きい1歩はとても今後が楽しみにさせてくれます。
4話:トリプルイリュージョンをシンデレラで演じることとなるそらと2人の友人、しかしそこにはトランポリンを見て母を思う少女もいる。頑張る3人
が協力して技を完成させる。
5話:父との再会、そして失敗や親子の事情が描かれる話でした。
6話:そらはオットセイを見つけて飼うことになったが、それを許可できない
オーナー。今までの出会いがあってか許可をもらえるようになったそら。
7話:エリートだが、機械的なパフォーマンスを見せる少女をそらが変えていく話。うん、今のところはまだよくある話が続いているように感じる。
8話:レイラさんの父親が登場し、忙しい父と疎遠で孤独な彼女をそらがなんとか励まして行く話でした。
9話:そらが気を失う経験をしたのちにそれが恐ろしく、飛べなくなる様子には、私も怖そうだと思っていたので共感しました。
10話:人魚姫の主演として演じる舞台はなぜだか不評。そらは周りに厳しすぎる言葉を掛けられながらも、道を開きました。今のところはどれもスポ根で乗り越える典型エピソードに感じる。
11話:友人のアンナの父と再会すると、彼はもうかつてアンナを笑わせてくれた格好いい姿ではなく、そんな彼をそらが元気づける話。感動もあり涙しました、良かったとおもいます。
12話:アラビアンナイトをレイラと一緒に演じることになるそら。練習を積んでなんとかレイラにも共演を認めてもらえたようです。
13話:レイラとそらの初公演までの時間はわずか。最後まで息を合わせる特訓をやめず、最後には私も凄いと思いましたが、無事に演目をやりきることができました。
14話:ゲスト出演で他のステージへ出るそらでしたが、よそ者として笑いものにされてしまう。けれど自分なりのやり方でステージと観客、腕のあるパメラに受け入れられる結果に。どんな壁も越えてゆくそらはいつも通りでした。
15話:サラさんとカロスの関係に踏み込んだ今回は、そらによってカレイドステージも2人の仲もハッピーエンドとなり、そこはいつも通りよかったのではないかと思いますが、よくあるすれ違いの恋でした。
16話:ユーリの思いは謎だが、彼の誘いによってカレイドメンバーは次々いなくなってしまう。友人と再会したそらは、それでもカレイドステージに残り何とかしようと模索することを決める。ユーリとカロスの間に何があったのか。
17話:カロスはオーナーを下ろされカレイドステージはいよいよ終了。しかし先輩レイラと新人達は諦めずにステージでお客さんを楽しませようと決意。
18話:少人数でのステージをそらの友人ミアが演出を担当し、成功へと持って行きました。ミアの成長が見られたかと思います。
19話:そらたちは寮に居場所を失い、裏方ケンの実家へと移動。そらの義母が妊娠したことで動揺するそら、母に愛されていたことに気づき、前向きになる。
20話:かつてのステージ関係者を再招集し、遊園地でのパフォーマンスにこぎ着けたそら達だが、カロス去った元メンバーを執拗に追い詰めるユーリはいまだに目の敵にしている模様。
21話:前話で登場した謎の人物、仮面スターはレイラらしい。遊園地でのパフォーマンスでは事故で子供を救出することに協力。
22話:しつこいユーリが運営に関わる大会では、またしても別チームを利用してレイラやそらの妨害工作を。いつまでやるんだユーリさん…。、
23話:レイラはついにフールを目にする。そこからは幻の大技への2人の挑戦が始まり、カロスのもとへとむかうことに。
24話:鉄球を使った厳しい訓練をつらい気持ちになるまでやり続けたそら。レイラも対等なパートナーとしてそらに合わせて減量をしていた。追いつきたいそらは、悩みながらも自力で這い上がっていく。
25話:カロスト2人の覚悟を知ったユーリ、いよいよ大技を演じる本番が目前になる。カロスとユーリの父の過去を思い、ユーリはカロスを誤解していたことに気づけたので、やっとわだかまりは消え、話も進みそうです。
26話:今までに出会った仲間達、カレイドスターの売却もいとわない大人達、そして心待ちにするメンバーや観客達を圧倒する幻の大技がついに姿を現した。私も、これは本当に危険そうだなー、と思いましたが、成功し大小はレイラが払うことに。そらへの思いは託され、カレイドスターは去って行くようです。
27話:総集編前編
28話:総集編後編
29話:レイラのいないステージにフランスの大人気スターがやってくるが、
そらとの相性は悪そうです。新たな入団者も乱入し、カレイドステーは一体どうなるのやら。
30話:ディアボロマシーンだったロゼッタが再び母との確執を抱えカレイド ステージにやってきました。入団が許可されカロスも嬉しそう。
31話:ドラキュラを演じるに際し、新人メイはそらと、レオンのパートナーを競い回転ブランコを独占。熱を出しながら挑むそらは落下しメイにあざ笑われるが、レイラを馬鹿にしたレオンに対しては反発し、意地を見せる。
32話:アイススケート対決でそらはメイに破れ、レオンはそらの手を取らず。落ちたそらはこれからどんな成長を見せるのか。
33話:ロゼッタはディアボロのプロでもブランコは初心者。そらに教えを請い小学校を訪れるが、そこでは自分を見つめ直すきっかけが。メイに主演を奪われているそらはどうなるんですかね。
34話:レイラさんをそらとメイは訪ね、2人は舞台でレイラさんと共演する。
35話;幼い頃に亡くなった母。の残したノートを手に、トランポリンが本当は好きな少女は舞台で実現させる。
36話:レオンは新人メイを潰しにかかる。死に神の異名を持つ彼はそらを鍛え始めるが、それは恐怖からのようですね。
37話:レオンに利用されたと知ったメイは落胆し、そしてついに死に神の技を完成させる。そらはメイに敗北し挫折する。
38話:ユーリと再会し、そらは大会出場を目指す。きっと最終回では優勝してレオンやメイにも認めてもらえるでしょう。ケンの心臓病がよくなれば良いですが。
39話:見にくくなるほど本気の祭典、そこでは裏切りや嫌がらせもある。厳しい世界で敗北したそらは今後どうなっていくのか、レオンのいるカレイドステージは一体。
40話:突如帰国し、友人とも再会。そこで自分が理想としていたサーカスのあり方、自分も観客も笑顔になるステージの気づきを得るそらだった。
41話:カレイドステージのあるアメリカへと戻ると部屋もなく。レオンはソフィという女性と過去に大きな出来事があったようで、かなり取り乱している。
42話:そらはついにレオンと天使の技を完成。故障する危機を超えて軽やかな演技を見せるそらでした。励ましをくれるなかまとの関係も良かったです。
43話;銀行強盗をパフォーマンスで改心させるのは相手にも人の心が見れて良かったです。ボリスもなんだかんだで逮捕しされる関係を築けて幸せですね。
44話:夢を持つ、持たないその違いで開いてしまった差。
45話:レオンとソフィ兄妹をおしえた方の話を聞き、天使の技を真に完成させることを決心するそらには幻の大技のときにあった自信を感じます。
46話:ユーリとレオンが対決、明らかになった2人とレオンの亡き妹の過去。悲しいエピソードであり、ソフィを大切にし最後までそばにいたレオンは良い兄でした。
47話:そらはサーカスで起源となったじょせいにあった。天使の心を呼び覚ますという気づきは深みを感じるものであり、人に希望を持てる気がしました。
48話:レオンは協力せずとも、そらは仲間とともに自力で練習中。皮がむけても食らいつく厳しいバランス特訓で、つらそうですね。
49話:脅威の特訓レベルで心は揺らぎながらも、覚悟とともに高く舞い上がり、ぶれることなく着地。これは心身ともに別格のプレイヤーとしての成長を感じます。
50話:レイラとそら、天使の技を掛けて最後の戦い。役を終えたことを認めるレイラはそらを真のパートナーとして後押しした。
最終51話:そらは高難度技を完全に演じ、客も同僚も感動へと導く天使の姿を見せた。フールは見えなくなるレイラだが、夢は誇りへ、そして誇りは若い夢へと受け継がれる。