Lovin さんの感想・評価

4.0
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態：観終わった

観た感じ

■概要{netabare}
　原作：橘いづみ（「ガンガンＯＮＬＩＮＥ」掲載）

　監督：山崎みつえ
　シリーズ構成：中村能子
　キャラクタデザイン：谷口淳一郎
　制作：動画工房

　ＯＰ：「君じゃなきゃダメみたい」
　　　　　ｂｙ　オーイシマサヨシ

　ＥＤ：「ウラオモテ・フォーチュン」
　　　　　ｂｙ　佐倉千代（ＣＶ：小澤亜李）
{/netabare}
■感想
　原作漫画は未読でＴＶ放送を視聴。キセキの世代の話。

　タイトルにある野崎くんは、夢野咲子というＰ．Ｎ．で少女漫画の連載を持っている。だが、バスケット経験者なので大柄で朴訥としているためか、それを周囲に訴えても信じて貰えない。余りしつこくしても、と言うことで訴えることは止めてしまった。

　主人公は多分、そんな彼に助けられたと思っている同級生の佐倉千代なのかもしれない。何しろ野崎くんの頭の中は連載漫画用のネタ探しで一杯過ぎて、自身の恋愛のことなど全く考えていないニブチンだからだ。

　それが象徴的に描かれたのが、千代が告白したシーンだった。勇気を出したつもり（出せていないが）の千代が誤って「ファンでした」と発言してしまうが、野崎くんにはそれを受け入れる背景が有り過ぎた。普通なら「ファンってなんやねん」となるところ、徐に色紙を取り出し、「夢野咲子」と書かれた直筆サインを渡してしまう。

　そんな野崎くんも、実は以前から千代に目をつけていた。名前を知っていたのかは定かではないが、校内に貼られたポスターの、はみ出しの少ない塗りの技術に。

　野崎くんの少女漫画に対する飽くなき探究心はこの程度ではない。ここから先は、ご自身の目で確かめて頂くのが一番かと思う。長々と書いたあらすじも、第１話のＡパートレベルだと思う。話としては若干不条理系混ざりのコメディである。

　このレビューは何故あらすじに固執したのか？それは、これ以降に余り強い印象が無いからである。それは、作品が地味なのではない、同時期に他にも同じくらい面白い作品があったからだ。この作品が中盤から強い印象を残すことを出来なくした作品、それは「ばらかもん」だ。「ばらかもん」が悪いわけではない、「ばらかもん」に負けないくらいの面白さがあった。ただ、その「ばらかもん」でさえ、中盤以降の強い印象は余り無いのだ。本作品も「ばらかもん」も非常に興味深く面白いのに、一体どういうことなのか？それは・・・自分語りなので止める。

　間違いなく面白いし、人に奨めることに全くの躊躇もしない作品なので、是非多くの方視聴頂きたいと思う。キセキの世代という言葉を借用した理由は、あの面子が同じ学校の三学年に集中していてることを良く良く考えれば、間違いなくキセキだと思ったからだ。

■蛇足{netabare}
　ポケモンはしないので良くわからないが、

　カラーリングは確かに似ている。

　ちなみに米国で「ポケットモンスター」と発言すると、

　白い目で見られるのでご注意ください。
{/netabare}