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「葬送のフリーレン(TVアニメ動画)」

総合得点
86.6
感想・評価
471
棚に入れた
1549
ランキング
190
★★★★★ 4.2 (471)
物語
4.2
作画
4.3
声優
4.2
音楽
4.2
キャラ
4.2

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葬送のフリーレンの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

薄雪草 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

その魔法使いは、タイムラグにどんな料簡を見せる?

原作は未読ですので、まっさらな気持ちで観ています。

みなさんの評価がとても高いので、期待を込めて視聴継続です。



4話。「葬送」って、生者が死者を悼んで見送るときの言葉ですよね。
{netabare}
だけれど、フリーレンにしてみると、人間と共にできる時間の長さや早さがあまりにも食い違っているので、感情はもちろん、知識さえ自分の場外にほかりっぱなしにしているみたいです。

そこから汲みとると、一義的には、そもそも人間の間尺には合わないズレ感みたいな日常とか価値とかが描かれるような気がします。
となると、葬送って意味の解釈がどんなふうに描かれ、どんなふうに受け止めるかが鑑賞のポイントになってくるのかもしれません。

フリーレン自身は、魔法使いとしては研究熱心に見えますし、能力的にも無双のようにも見えます。
その反面、人間由来の依頼にはマイペースに徹していて、相手に合わせるようなそぶりが少しも見えないんですね。
そこはまぁ、そこはかとないギャップ感で、お茶目な印象のフリーレンです。

見送りのなかには "回顧" や "懐古" といった含みがあって然るべきなのかもしれません。
ですので、そんな人間臭い文化性がどんなフリーレンを形づくるのか興味津々です。

これからのち、人のつながりや重なりが彼女を変えていくのなら、そこに生じるだろう世界観や時間軸の整合性が何を見せてくれるのか、なおさら楽しみで仕方ありません。
{/netabare}


7話までの感想。
{netabare}
とても、とても惹きこまれています。
もしも、もしも "今期の覇権" という表現が相応しいのなら、そう言っても良さそうな期待感が膨らんでいます。

皆さんのレビューを読むにつけ、新しい気づきにはたと膝を打っています。
「なるほど、そういう捉え方もあるのか。」
「あの演出は、そんな意図があったのか。」と。
ほんとうに感謝です。

それに、スタッフの趣向やこだわりのおかげで、毎回、鮮明な気持ちで、フリーレンの世界観へと没入できています。
ともすれば原作に手を出したくもなりますが、そこはぐっとこらえて視聴していきたいと思います。


フランメ。
今やおとぎ話に語られる彼女も、フリーレンには昨日のように思い出される師匠。

その足跡をたどれるのは、一人の継承者のみ。
その功績を体得できるのは、連れあう仲間のみ。

大魔法使いの息吹に触れる口上は、彼らにはおしなべて謎めいています。
ですが、フリーレンがハブとなって、その命脈へと導いているかのようです。

滅びへと向かうかもしれないスタンスにあっても、引き継いだ想いを果たすかのような控えめな台詞。

安易な言葉には流されない彼女の双耳。
真実のみを怜悧に見定める彼女の双眸。

種を蒔き、花を咲かせ、実を生らせるのならと、時の流れを撚り合わせていくフリーレン。

EDに写る彼女の瞳の先に、十重二十重(とえはたえ)にいろどる Timeless が咲き乱れる。

EDに映る彼女の眼差しに、光陰は矢のごとくに、一日千秋に祈る Always が見てとれる。

一瞬のまぼろしとも思える人との交わりを、永続する希望として歌いあげる Milet さんのメロディラインが心を震わせます。

すっかり、すっかりお気に入りです。
{/netabare}


9話。「断頭台のアウラ」回。
{netabare}
作劇としてはとても面白かったです。
次週が待ち遠しく感じられたのは久しぶりでしたし、皆さまのレビューも楽しめました。

ただ、一つ気になるポイントも・・。
作品には直接関係ないので伏せておきます。

{netabare}
流れとしては、フリーレンとフランメの馴れ初めを紹介する回でもありました。
気になったのは、薫陶に語られる「動機と手法」です。

二人の共通項は「魔族への復讐」です。
怒りに滲む悔恨を、知略に置きかえる発想で、行動を創り変え、目的を遂げようと図ります。
それを自らの修行として1000年を費やせるフリーレンなのですね。

「目立たなく生きろ」とのフランメの教えは、フリーレンに臥薪嘗胆と深慮遠謀を促しています。
とは言え、彼女はどんな想いで、人類やエルフの長き被虐の歴史を葬送してきたことでしょう。

その胸中にあって、魔力の体外放出の制御を「何となく?」と見抜いたヒンメルに、待ちに待った時が熟したと判断したフリーレン。
ハイターとの掛け合いにイラついたのも、案外、彼らの計略にまんまと乗せられた、と解釈しても楽しそうです。

いずれにしても、ウィンウィンの10年の長旅がそこから始まったわけでしょうし、その10年の活躍を、わずか1秒にまとめる演出は、すこぶる見応えを感じさせる見事さでした。
このシーン。私は、フリーレンが時間を俯瞰する際の習性を表現していたようにも感じました。


また、二人が一致させた手法は「魔族を魔法で欺くこと」。
意外だったのは(推測ですけれど)魔王討伐においても魔力を全開放しなかったという彼女の怜悧な判断です。

フランメとの魔王をぶっ殺す約束は果たせても、アウラら大魔族を獲り損ねたフリーレン。
魔族を撃ち滅ぼすのが彼女の最終目標なのでしょうから、全存在をかけて復讐心をたぎらせるのは、彼女の意志としては理解できるところです。

それに魔族のプライドを逆手に取る術策は、まさに頭脳戦の極みと言えそうですし、飄々とするフリーレンの風体とのギャップが、フランメの教えの凄みを更に浮き立たせています。


ただ・・・少年誌の人気作の主人公の動機が「復讐」という設定は、そのアイデンティティーにおいて相応しくあるのだろうかと、私はいくらか引き気味です。
また、「欺く」という手法にも、どうにもスッキリしない印象が残ってしまっています。

まぁ、それだけ今の世の中が荒んでいる証左を反映していると言えるのかもしれません。
騙し騙され、謀り謀られ、しゃぶり尽くされ、搾り取られるというこのご時世の悪しざま。

コンテンツとしてのフリーレンは、その体現者なのか、あるいは真逆のアンチテーゼを示しているのか、一視聴者として、今後の展開が気になるところです。
{/netabare}
{/netabare}


10話。グラナト伯爵とモンクのクラフト回。
{netabare}
アウラの魔法によって命を奪われた魂を、(ようやく?)80年越しに解放し、膝を折って葬送するフリーレン。
私は、祈りを手向ける彼女の姿もそうですが、むしろその心の寄せ方に関心を向けました。

アウラに囚われた勇者の全ての魂を解き放つのは、フリーレンの魔力総量でも厳しかった。
ですが、80年前にヒンメルに叱られたのは、彼らを問答無用になぎ払うという不遜な振る舞いでした。

だから、彼女は今回、彼らをアウラの手下として見るのではなく、勇猛果敢に立ち向かった同志として、長き呪縛から解放する妙策を案じたのですね。

「自害しろ」と背越しに言い放ったのは、無念に散った英霊らの雪辱を果たし、彼らの眼前にその首が落ちるのを見せたかったのではないかと読みました。

フリーレンの祈りは、80年前に辱めた英傑らへの非礼に対する禊であると同時に、ヒンメルとのよすがを温めたい想いでもあったのだろうと感じました。



グラナト伯爵は、フリーレンの時間軸では赤子のような存在ですが、フリーレンをリスペクトする態度は大人の振る舞いです。
それは長く独りでいたフリーレンには、なかなか理解しにくいお作法かも知れません。

でも、フランメとの約束に信義を置く以上に、ヒンメルらとの10年で培い、フェルンやシュタルクとの旅で、遂につかみ取った宝ものだったとも言えそうです。

"強い魔法使い" 。
それは、魔力の総量や技術、相手を欺く知恵はもちろんのこと、強大な魔族に立ち向かった勇者たちを慮り、その尊厳に寄り添える人格と態度のことと感じました。



クラフトはモンクであり、モンクとは武闘僧とのこと。
日本の歴史に置き換えると、武蔵坊弁慶に比肩するのでしょう。
両者とも、出自も身の果ても不詳とする伝説的な存在のようです。

クラフトは自身の功績を、女神の称賛に求めています。
エルフと人類には心許ない記憶も、女神を仰ぐならその足もとに心の安寧が得られると言うのです。

ただ、その偶像性への恋着は、抽象概念として結び得ても、誕生日を祝ったり、笑いあったりする輩(ともがら)にはなり得ません。

フリーレンの料簡は、1000年に風化し形骸化されるおとぎ話にではなく、ヒンメルらの10年、そして今生浮世の旅にこそ見出せるものなのでしょうね。



シュタルクが兄から受けていた愛ある薫陶。
そしてアイゼンとフリーレンがこしらえるビッグハンバーグ。
これらのプレゼントが、彼の意志と肉体の強さを "勇者の剣" に値する端緒となればどんなにステキでしょう。

"本物の勇者" 。
それは、神々の審判に適うモニュメントを踏み絵と拘泥しながら生きる道か、あるいは世の毀誉褒貶(きよほうへん)に惑わずに未来へと踏み出すかの違いにあるのかも知れません。



ところで、二人がフェルンにささやいた「いい匂い」と、フェルンが連発していた「エッチ」。

怪しげな薬で、フリーレンを問答無用で真っ裸にしてしまうし(エッチ、なのかな?)。

銀のブレスレットは、古く宗教的には "精神的な束縛" という含意・・。
それをシュタルクにプレゼントするとは、エッチなんて軽口どころでは収まらないような・・。
しかも、どう見たって、いちばん "分厚そう" でしたし。

彼女の純粋にすぎる師弟愛は理解できなくもないですが、解釈次第ではシュタルクを擁護したくもなりますね。
フェルン、ちょっと怖いかもです・・・。
{/netabare}


13話。ザインの今と今更の回。
{netabare}
私としては、評価⭐️5つの回でした。
すべてのキャラのパフォーマンスにワクワクしました。

全体としては、ザインを誘うストーリー展開。
キーワードは「私は今の話をしている。」でした。

「今」とは、出会いの可能性に "期待を含ませる" 言葉。

本当はフランメから託され、フリーレンが引き継いだ言葉でした。
それは「魔王に対抗できる "いつかの今" 、ぶっ殺す "そのときの今" 」です。

でも、長年、魔力の体外放出を10分の1以下に押し込めてきたフリーレンです。
そんな "今" の積み重ねが、魔族への憎悪感も、戦う熱の総量も、自分を欺くまでにこじらせてしまったというのが実相のようでした。
言うなら、自己効力感の欠落と、自己欺瞞という底なし沼です。

彼女はヒンメルに「500年という流れに、戦い方を忘れてしまった。怖くなった。」と話していましたが、それはそのままフランメと過ごした "1000年分の今" を冒涜するものです。

フランメとの約束を反故にすることは、自分自身の生き方を偽ることに他なりません。
だから、ヒンメルから「今の話をしている。」と誘われたときに、胸を衝かれたのではないでしょうか。

80年前、フリーレンはヒンメルに誘われる立場でした。
今回はザインを誘う側、言うならヒンメルの立場です。

何百年と心を欺いてきたフリーレンを、ヒンメルのひと言が確かに変えたのです。
どうしてザインの10年を動かせないものと諦められるでしょう。

フランメから授けられた奥義(投げキッス)をヒンメルに振る舞ったのは、自己効力感(魔法使いとしての矜持)を確認したかったのかもしれません。
確かにヒンメルには効果覿面(てきめん)だったみたいです。
だから、ザインにも絶対的な自信があったのでしょう。

ヒンメルにはシュタルクばりの鼻血を流させ、ザインにはアウラばりの自惚れを糾すのが、フリーレンの料簡だとしたら・・。

これはもう、アイゼン曰くの「罪な女」認定のフリーレンですね。

~   ~   ~   ~

それにしてもフランメから託された魔王討伐までの "その時" 。
まさか "いつもの" ダラダラ評がフリーレンの真実だったとは予想外でした。

およそ主人公で、ここまで約束を先延ばしするキャラは、アニメ界広しといえどもなかなか見当たりません。
ますますフリーレンの素性と素行が分からなくなりそうです。

あえて蒸し返しますが、フランメ仕込みの投げキッス話も、なんだか当てにはならないかも。
だって、あんな生めかしい "しな" をフランメが演じるとは思えませんもの。

いえ、むしろ深慮から教えていたのであれば、さすが大魔法使いの先生、フリーレンの性格を "わかっていらっしゃる" です。
彼女がトラウマに萎縮するのを見越したうえで、元々の意地の強さが発揮できるように仕込んでおいた "奥義中の奥義" と言って良さそうです。

投げキッスという奥義。
その効力は、"魔力に由らず" とも、自己効力感を高めたり、自己欺瞞を打ち消したり、相手の "心臓を撃ちぬく" には威力たっぷりなんですね。
やってみると分かりますよ。何か得体の知れない活気がモリモリ湧き上がってくるのが感じ取れるはずです。(自己の解釈です。)

ところで "今更" ですが、同族嫌悪は自己嫌悪のことでもありますから、ザインの10年とフリーレンの1000年は、"今を選ぶという点において質も量も違いはない" という受け止めが "オチ" なのかもしれません。
{/netabare}


14話。シュタルクは「バカ」?の回。
{netabare}
「乙女の一念、岩をも穿つ」。

ここにきて "生臭坊主" に育てられた綻びが悪目立ちしてきた "乙女な" フェルンです。

そう言えば、彼女は、フリーレンに弟子入りする前から、一途に自分磨きをしていました。

ハイターへの敬慕と、フリーレンに師事したことこそ、フェルンの何よりの強みのはずです。

とは言え、"恋の攻撃魔法には不得手" なフェルンが、"内なる恋に恋してしまったら" 果たしてどうなるか・・。

しかも、相手が "岩男" のシュタルクなら尚のこと・・。

だって、彼は、いつだってハイター様をドン引きさせるアイゼン様の "一番弟子" なんですもの。

これではシュタルクの「バカ認定」が既定路線化していくのは避けられそうもありませんね。



それにしても、大人のゆとりを振る舞いながら、その実、屋根から盗み見する "オトナ" もどうなの?と思っちゃいます。

でも、こういう "バカさ加減" が、フリーレンが一番やってみたかった "人を知ること" なのかもしれませんね。
{/netabare}


15話。タイアップ&イノベーションの回。
{netabare}
今話もよく練られたストーリーラインでした。

前半は、シュタルクとフェルンにはお休みさせて、ザインとフリーレンとのタイアップ&イノベーションです。

新加入のザインには、フリーレンとの連携には今一つ時間不足。
その懐疑を解かしたのが、ハイターから聞かされていた説法です。
その示唆は、僧侶と魔法使いのタイアップには欠かせないヒントのようでした。

両者の魔法は、指向性も有効性も違うので、相互理解は難しいもの。
「だからフリーレンの言葉を信じたのです」というハイターの言葉を信じたザインの勇断。

新参冒険者のザインに必要なのは、パーティーへの理屈抜きの信頼だったのですね。

その結果としての鮮烈な電光石火の攻撃こそが、フリーレンの料簡でした。

ハイターの知見とザインの覚悟とを絡めた、三者三様のタイアップ&イノベーションが楽しめたAパートでした。



Bパートは、ザインとフリーレンはお休みモードで、シュタルクとフェルンのタイアップ&イノベーションのお話でした。

シュタルクの兄弟愛と、オルデン卿の親子愛のタイアップが、思わぬ展開でフェルンとシュタルクのパーティーダンスにイノベートされます。

いつもなら「シュタルク様はバカ」と言ったり言われたりの体面に繕う二人です。
でも、舞踏曲にステップを合わせ、視線を重ねる二人は、とても愛らしく、初々しく感じられました。

プレゼントに交わしあったときの、ちょっぴり雑な心持ちを、思いもかけないフォーマルな気持ちで、受け止めあえたんじゃないでしょうか。

お互いを気遣い合うフェルンとシュタルクのイノベーションは、もしかしたらフリーレンにも同じ感覚を呼び起こしたのかもしれません。

なぜなら、フリーレンもまた、かつてヒンメルからリングをもらった記憶に、懐かしく微笑んでいたのですから。



厄介事の匂い。

旅路でのタイアップ&イノベーションには、心をときめかすツール&シチュエーションとして、指輪も、ブレスレットも、舞踏会も "あり寄りのあり" です。

ですが、大人を自負するザインには、若者&若目立ちする一座は "おこちゃま道中" にしか見えないようです。

ましてや、連れのお姉さんは、魔導書にしか興味がないようです。
理想とするお姉さん像に比べると、今さらながら、厄介事の匂いばかりが鼻に付くのでしょうね。

そんなザインも、一皮むけば、ハイターの上を行くなまぐさ坊主。
若者らの嗅覚なら、"厄介事" のオトナ臭がぷんぷんするのかもですね。

それもまた、タイアップ(協力と提携)& イノベーション(結合と活用)に生み出される "人の心" の匂いなのかも知れません。
{/netabare}


16話。心を受け止める役目、の回。
{netabare}
今話は、耄碌(もうろく)しても、頑固であっても "時の守り人の矜持" が沁み出る良作でした。

Aパートは薄れてしまった妻の面影、つまりフォル爺の内面性を、Bパートでは忘れさられた英雄像の名前、こちらは頑固婦人の外面性に焦点を当てています。

おぼろげな記憶も、風雨に消えた名前も、胸に美しくしておきたい想いは、のちを生きていくためのともしびです。
二人の持ち時間に数百年のタイムラグはあったとしても、胸中深くに秘めている矜持は同じなのでしょうね。

目には見えない心の襞(ひだ)には、過ぎ去った時間を記憶に書き留めた真実が刻まれています。

「フォル爺のおかげだよ」と昔話に花を咲かせる楽しさで、心にひとつ安堵を得たフリーレン。
「未来に持っていってあげる」と、その役目を心に誓うのです。



長寿友達とは、エルフやドワーフのような "長命族" だけの特権ではないと思います。
フランメやヒンメルらも、フリーレンには忘れることのできない面影であり、声であるはず。

それなのにフリーレンの素っ気なさといったら、ほんとうにどうなっているのでしょう。
エルフの先天的な特性なのか、それともフランメの後天的な教えなのかは分かりかねますが・・。

「ほどほどに」だとか、「別に・・・」だとか、まるで他人事のように処するのは、いくら何でも水臭いですよね。
でも、彼女がずいぶんと変わったと思うのは、誰の目にも明らかでしょう。



どうにも不器用で心尽く彼らの旅路は、のんびりとゆっくりと気心を交わしあう旅でもあります。

今のパーティー組みの時間経過は、フリーレンの感覚では、ほんの数秒ほどにしかならないのかもしれません。

でも、タイムライフとしては、フェルンらとともに、多くの視聴者を交えて継承していく確かな懸け橋となるものです。

それは、2倍速とか3倍速とかのタイパでは到底伝えられそうもない、一瞬も目が外せない極上なエピソードばかり。

けれど、やっぱりフリーレンは気だるそうな顔をしてこう言うでしょう。
「私は、ただダラダラと "魔法の収集をしているだけ" だよ。」と。

それが彼女が人払いに使う常套句であることはとっくにバレバレなんです。
でも、かつて「ダラダラと "生きてきただけ"」とヒンメルに言っていたのを私は見逃していません。

ちょっとした言い回しの違いでも、フリーレンの気持ちにどれほどの変化があったのかが窺い知れるというものです。



かつてフランメが、最後にフリーレンに話したのは「私が魔法を好きになった理由」でした。
それはフリーレンに仕込まれた「理想の魔法使い」へ回帰するための処方箋にもなっているようです。

花々が咲き乱れるその真ん中で、フリーレンが楽し気に、軽やかに笑ってほしいと願ったフランメの了簡。
それは、戦うだけの魔法使いではなく、何気ない日常に生きる魔法使いの役目であることへの心遣いです。

1000年を超える寿命のフリーレンです。
彼女が「魔法が好き」と公言するのなら、行き交う人から "魔法使いが好き" と言われることが、あるべき人生の姿形なのでしょう。

フランメには、最初から分かっていたようです。
フリーレンが人目を忍ぶ天涯孤独であっていいわけがないことを。
人の心を深く知るべきなのだと。



最も長命なエルフ族。
「葬送のフリーレン」とは、人類にも魔族にも、本質的には "その立ち位置は揺るがない" との意味で間違いないこと。

彼女は、どのようなスパンで関わったとしても、常に見送る側にいます。
視点を変えれば、誰にとっても、彼女に葬送されることを意味しています。

ですが、1000年の静寂も、10年間の戦闘も、この旅自体も、そのお作法で割り切っていいものとは思いたくありません。
ですから、私は、「葬送の」を 『錚々の』と読み替えて、フリーレンの生きざまを捉えてみたいなと思っています。


「どうしたもんだか‥。」とこぼしたザインの揺れる想いも気になるこの頃。
まもなくお正月ですが、早々に時間を進めてもらいたい気分です。

全く、フリーレンには、私の了簡が足らなくなってきました。
これも "どうしたもんだか、な" です・・。
{/netabare}


~     ~     ~
   ~     ~     ~


2期もすっごく楽しめています。


21話まで観たところで一筆。
{netabare}
今話は刺さる台詞がいくつもありました。

「魔法は自由であるべきだ。」(フリーレン)
「魔法は探し求めているときが一番楽しい。」(デンケン)
「こういう魔法使いが平和な時代を切り拓くんだ。」(フランメ)
「魔法の世界では天地がひっくり返ることもある。」(ゼーリエ)

4人の台詞は、魔法使いの矜持と深い含蓄とを、確然と感じさせるものだったと思います。

今後は、大陸魔法協会と聖杖の証とのパワーバランスや、追い求める者と授ける者との大局観の差、既知の魔法解析と魔法への奇知への期待が高まります。

加えて、エルフ特有の長命性に対峙する師匠と弟子、それぞれの人間観(人間を知る旅)なども相まって話は進んでいくものと思います。

もはや本作は、近年まれに見る大河ドラマレベルの夢想夜話といった様相になってきていますね。

どこまでも原作中心主義に突き詰めた演出の妙に期待しています。
{/netabare}


22話。心許(ばか)りのタイムラグ?の回。
{netabare}
物語の進捗でいうと、バトルのあとのお休み回といったところ。
でも、本作の特長は、アフォリズム(人生訓)満載というのがポイントです。
登場するキャラのセリフに、いちいち寓意と含蓄がありますから、ひとつも聞き逃せません。

必ずと言ってもいいほどに、"次回以降の伏線" か、あるいはともすれば "以前の回に掛かる種明かし" になっていて、なるほどそこに結びつくかと頷ける巧みな仕込みになっています。


例えば、共感を得ることで、他者の魔法を使いこなせてしまえるユーベルは、ヴィアベルとの "何気な時間稼ぎの会話" にその伏線が張られていました。
23話以降、この "共感" が、フリーレンや他の受験者たちの絡みに、どんな展開を開いていくのか期待が膨らみます。

また、デンケンが老体に鞭打っても足掻くのは、宮廷魔法使いのトップであっても、故郷の墓参りにも馳せられないもどかしさが折り込まれていました。
名誉も権威も、奥さんへの思慕には到底及ばない、その内面にある境地が、フリーレンをどのように感化させていくのか興味がつきません。


エンデへの旅に同行している私たちも、フリーレンがさまざまな人間の心根に触れながら、相見互いにアフォリズムを "血肉化している姿" に、ともどもに共感を育てているのではないでしょうか。

フリーレンは "カンネの返礼品" は無味乾燥に思えたみたいですが、お冠だったフェルンをとろけさせるには、このうえない "未知の魔法" だったようで、畏まりながらも嬉しそうでしたね。

ともに助け合って第一次試験を乗り越えたともがら。
それぞれが今を生きるのも、それぞれの未来を活かしあうのも、お互いの心を許しあってはじめて "奇知なる魔法使い" になれるのかも知れません。

"人の心とのタイムラグを埋め合わせる旅" 。
それはヒンメルとフランメが遺した、フリーレンのための "アフォリズム"。
わたしは密かにそのように思っています。
{/netabare}


23話。わたし的⭐️5つの回でした。
{netabare}
受験者にとっては、自尊心にも自負心にも触れるその複製体。
ましてや攻撃型に特化している彼らには、敗北は受け止めがたいダンジョン設定です。
北の大地の魔族に対抗するには、いかに戦局に見合う魔法を平常心で使いこなせるか。
最高峰のステータスに問われるのはそこでしょう。

複製体=実力が互角なら、いずれは魔力の消耗戦となることは自明です。
万一、勝ち負けに拘れば "自らの零落に消える" ことになります。
となれば、プライドの選択にも、柔軟な発想と怜悧な計算が試されます。
あたかも・・ミミックに押し込み、吐き出させるように。

フリーレンの複製体に対峙するデンケンのパーティー。
対抗できるとしたら未見のメトーデの魔法能力なのかもしれません。
でも、ゴーレムに次の試験にチャレンジする機会も残されているはずです。



第2次試験官の意向。

ゼンゼは試験官としては協会のメンバー。すなわちゼーリエの主意の体現者でもあります。
試験課題のクリアにのみ価値を置く協会のスタンスは、はたして聖杖の証の料簡にそぐうものなのでしょうか。
もしかしたら、それは平和主義者を主張するゼンゼの信条にも、強い影響を与えるものなのかもしれません。

ゼンゼがフェルンに不思議を感じるのは、伝説の大魔法使いに微塵も物おじしない態度と、ダンジョン攻略に恐怖しない意識性にでしょう。
平和主義を標榜するゼンゼの受験者への期待は、魔法使い同士の融和と信頼なのではないかと見て取りました。
それはフリーレンとフェルンとが、笑いあえる師弟関係に一致できるもの。
ゼンゼが「正解」とほほ笑む理由がそこにみられそうです。



ダンジョンにワクワクするヒンメルの真意。

冒険者の常識は "バカみたいなもの" ?
でも彼の本意は、限られた生をフリーレンと楽しみたいとする本懐にあるはずです。
その世界観は、それぞれが今を生き、今に活かされるという "人の心" を示すことに尽きます。
結果として世界を救えたならと笑う基底にも、今という瞬間に歓びを見つけられる彼の精神性がストレートに伝わってきます。

フリーレンの旅の気づきは、人の気持ち(=ヒンメルの想い)を知るためにあります。
ゼンゼの価値観も、その利益も、平和への希求に見出せます。
ならば、笑顔こそが彼女の評価であり、天地がひっくり返るようなゴールにもなりそうです。

零落の王墓が完璧な複製体を創出するのならば、それを選んだゼンゼが、受験者に求めるダンジョン攻略法はいったい何なのか。
次回がすごく待ち遠しいです。
{/netabare}


24話。フェルン、チャンス到来の回。
{netabare}
Strong-willed.

フェルンを一言で表すとそんな印象です。
訳すと「意志が強い、頑固、決断力がある」になります。

彼女は、両親を亡くし、自死しようとしたときにハイターに出会いました。
フリーレンに言わせれば、酔っ払いの生臭坊主、大人のふりする知ったかぶりです。
そんなハイターでも、フェルンにとっては、慕い、尽くし続けてきた命の恩人です。

フェルンは一心に修練に明け暮れますが、ハイターの余命にはおぼつきません。
でも、命を救ってもらえたフェルンだから、ハイターが天寿を全うする直前まで、自身の魔法技術を磨き、ついに課題をクリアしたのです。

二心なく奉仕してきたフェルンですが、命を賭する旅路の明け暮れも、魔法の技術ではフリーレンの足元には及びもしません。
でも、彼女は Strong-willed.
言うなら、芯の強いナルシスト、淳良なレジリエント、義理堅いデターミンドです。

そんなフェルンが譲れないのが、フリーレンが思わず鼻をくすぐるほどの "いい匂い" なんですね。


そのフリーレンの "完璧な複製体" が、彼女たちの目前に立ちはだかります。
格上の魔法使いに対抗するには、拘束魔法か精神操作魔法だとリヒターは言いきりますが、フェルンはどう受け止めたでしょう。
ゲナウによれば、彼らの本当の相手は、神話に語られる魔物シュピーゲルなのです。

ダンジョンを隅から隅まで愉しむというフリーレンの心意気が、壮観な壁画としてフェルンの心をくすぐります。
「一般攻撃魔法しか使えないよ」というフリーレンの指示は、実はそれで十分にクリアできる能力がフェルンにはあると認められているようなものです。

育ての親ハイターへの高恩、師匠であるフリーレンへの報恩、そしていつか一人前になるための自己研鑽。
ゲナウが指摘するように、冷静な自己分析、チームワークが必要なら、ここでフェルンが頑張らない理由はありません。

なぜなら、実力も、魔力も、技術さえも模倣した完璧な複製体は、謂わば "フリーレンそのもの" なのですから。

リュグナーと対峙したときにフェルンが回想していたのは、フリーレンからの強烈なダメ出しでした。
「生きてきた時間が違う。魔力も技術も違う。私に追いつくことはできないよ。」と。

でも、そう言われっぱなし、凹みっぱなしではいられない Strong-willed なフェルンです。
フリーレンの完璧な複製体と闘う機会なんて、最大にして最高、そして最上のチャンス到来。

いよいよ、魔法使いフェルンの料簡の見せ場です。
{/netabare}  


25話。4人の魔法使いの料簡、の回。
{netabare}
ダンジョン攻略において重要なのは、確かな情報、展開の想定、作戦の練り上げ、そしてチームメンバーの実行能力です。
ゼンゼも「平和主義者」というヒントを出すぐらいの最高難度の一級魔法試験です。
足の引っ張り合いや、独りよがりのあてずっぽうでは、合格など望むべくもないことでしょう。

それにしても、第1次試験での対人戦と、第2次試験の集団的連携とを擦り合わせる難しさは、冷静な合理性、明確な目的意識性、経験豊富な相互信頼が求められるところ。
ラヴィーネら若い魔法使いにとっては、ダブルスタンダードにも見えるデンケンらへの歩み寄りは難しいことなのかも知れませんね。

そんな中、フリーレンが「恥ずかしいもん。」と立つ瀬がない体で申し開きする姿は、なかなかにお茶目で、その場を和ませるにはもってこいだったんじゃないでしょうか。
ただ、それが致命的な隙であっても、それを攻める魔法使いにも弱点があるわけなので、フリーレンには対策済みといったところでしょう。

それにしてもバトルに繰り出されるWフリーレンの攻撃魔法、すごかったですね。
もしも、デンケンたちがあの場にいたら、あっという間に巻き添えになって死んでしまっていたでしょう。
大魔法使いの伯仲するつばぜり合いが、どれほどに凄まじく、また圧があるかを思い知らされました。

今話は、それが堪能できた回でした。
劇場のスクリーンサイズならもっと良かったかもなんて欲張っちゃいますね。





もう一つ、今話のポイントは、"縦" と "横" に交錯する "魔法使いの系譜" が垣間見られました。

"縦" はゼーリエ、フランメ、フリーレン、フェルンと続く時間軸で、師匠と弟子との関係性とも言えるでしょう。
それぞれの思惑と行動がよく理解できる構成と演出でした。

"横" は、ゼーリエとフリーレンだけが共有できる "エルフ種族" という系譜です。
両者は、永遠、長大、立体的な時間軸に生きており、それこそ人知を超越する魔法の深奥の世界観を見せてくれています。

これら二つの時間軸に、3人の大魔法使いの錯綜する想いを生々しく見せていること、そして助演女優の立ち位置に若いフェルンを置くことで、フリーレンの "今" をより強く押し出し、かつバトルの熱量を上げて物語を展開しているところがとても面白かったです。


加えて、エルフの悠久と、人間の刹那の交錯において、それぞれが今をどう扱うか、それぞれにどう生ききるかというテーマを対立させながら、提示されていることにも関心を寄せています。
エルフと人間の時間の尺度の違いから、それぞれが未来をどう見通すかという大きなテーマにもつながっていくでしょう。

フリーレンの先生はフランメですから、人間が語る夢、命の使い方、それを育て、託し、絶えず繋いでいく系譜に、豊かな人間の心があることをフリーレンもきっと気付けるはずです。

私は、物語のファクターには、"キャラクターの人物像" 、"それぞれの動機" 、そして "初発のいきさつ" が大切だろうと思っています。
その意味では、フリーレンの今後の料簡を占うには、肝要な回だったのではないかと感じています。
{/netabare}


26話。フリーレン無双の回。
{netabare}
無詠唱、ノーリアクション、魔力不感知。

無限の、無限による、無限のままを操作する想像力。

大気を用いた圧倒的な物理的質量攻撃。


80年ぶりに見せるフリーレンの料簡。

その術式は、神代のシュピーゲルさえ容易には発動させない。

その身に受けたのは、おそらくは魔王とフェルンの二人だけなのだ。


まさに魔法の高み、魔法使いの極みである。

なるほど、フェルンが震えるのも納得がいく。

伝説の大魔法使いは、かようにして空前絶後を見せ、かくなる敬慕欽仰(けいぼきんぎょう)に相伝されるものなのだ。


{netabare} ところで、フリーレンはミミックの中で、毎回この術式をやってるんじゃないでしょうか。

縦ロール髪におさめる程度の力加減で、ね。
{/netabare}
{/netabare}


27話。わたしの杖、わたしの先生、の回。
{netabare}
フェルンの半生は、魔法の修業、実践、そしてフリーレンの料簡に折々に触れてきました。
それは彼女が大切にしてきた日常で、一人前へと引き上げてくれたフリーレンとの旅です。

フランメに師事したフリーレンの50年。
魔力の揺らぎをコントロールする術を、フェルンはわずか8年で極めたのです。

その才覚はゼーリエの揺らぎさえも喝破する超越した境地。
フランメが種を蒔き、フリーレンが花を咲かせ、フェルンに結実したのです。

ゼーリエのほんの気まぐれから始まった魔法使いの1000年の系譜。
人間の弟子を取るということは、天地がひっくり返ることと同意なのです。


私のなかで、ようやくEDのショートストーリーに繋がりました。

あれはフリーレンの夢。
師が弟子を求める心象です。

生命の限界領域を超え、魂の邂逅を果たしたい姿だったのです。
{/netabare}


28話。錚々の魔法使いたち、の回。
{netabare}
花弁は捨てても、フランメの遺言あっての弟子の育成。
ゼーリエの目利きは、パラダイムシフトばりの当意即妙。
大魔法使いをも呑みこむ胆力が、合格ラインみたいですね。


一代魔法使いデンケンの告白。
妻への愛、魔法フリーク、フリーレンへの憧れ。
らしくないけど、それも格好いいじゃない?


ヒンメルの逸話がヴィアベルを漢にした原動力。
血湧き肉躍る武勇伝であっていい。
ささやかな人助けが矜持であってもいい。


ゼーリエへの尽誠がレルネンの鑑。
不器用な師弟は、魔法のセオリーも武器用でした。
名ばかりの戦いなど時間の無駄、それが冒険者たちの回答でした。


フェルンの旅路につきものの埃と血のり。
神話時代の必然をチョイスしたのは、いったい誰のため?
心を掴まれなかった生活者は、まったく何人いるのかしら?


ヒンメルの死に涙を流したフリーレン。
「また会ったときに恥ずかしいからね。」
彼の魂に出会ったら、果たしてどんな料簡で言うのでしょうね。
{/netabare}


まとめの感想。
{netabare}
まずは、miletさんが歌う Anytime Anywhere が、本作の精神性にまさにぴったりで、とても素晴らしく思いました。

葬送を物語る "長恨歌" 、または旅情を偲ぶ "哀傷歌" 、あるいは魂を呼び交わす "求愛歌" にも感じられます。

ですが、そんなタイムラグを愛(いとお)しみ、心を未来に向かわせるための "応援歌" が一番似つかわしいように思われました。

しっとりと包み込む愛で、力強く背中を押しだしてくれる。
エンディングを飾るに相応しい、聞きごたえのある歌曲でした。





さて、私には、本当にどの回のどんなお話も甲乙つけがたく思えるのですが、あえて15話、16話が、特にお気に入りとなりました。

シュタルクが「跡継ぎには困らなそうだ。」と話した後に、フリーレンが3人に頬を弛ませるシーン。
フォル爺に「未来に連れて行ってあげるからね。」とくすりと鼻を鳴らすシーンです。

フリーレンは、故郷の村を守れなかったことで心が深く傷つくのですが、フランメやヒンメルらとの出会いで自己回復に向かえたとも言えそうです。
ですが、彼女の深層には、成し遂げたことと喪失したもののアンバランスな想いがくすんでいると感じます。

目的達成のこととは言え、1000年もの間、自分のいちばんの強みを10分の1以下に抑え込むなどは想像を絶しますし、大好きな魔法を相手を欺くために使うという自分縛りにも驚きます。

静かな修行の中で、絶対に揺るがない強靭な確信力と、あり得ない程に繊細な想像力を作り上げたフリーレン。
淡白にも思えるその営みの背景には、全てを差し置いてでも成し遂げたかった思いがあったことに、どれだけシンパシーが寄せられるかが、作品を楽しむ一つのポイントです。



フリーレンがゼーリエに「それは本当に偶然だったのかもしれないけれど。」と話すのは、孫弟子としての弁(わきま)えとリスペクトであり、しかし、フランメの直弟子としての信念と意気地とが、混じりあい、せめぎあっていたとも感じます。

世界に50人もいないとされる一級魔法使いの門を、一度に6人に開くことになったフリーレンの料簡。
それはフランメの遺言に耳を傾けたゼーリエの思惑とも重なります。

ただ、三者が語る "人間の時代" は、フリーレンは魔法は自由であるべき、フランメは平和な時代を作るため、ゼーリエは人間の魔法使いがお前を滅ぼす、と解釈に相応の温度差があります。

そんなゼーリエの勧誘を断り、フリーレンに師事することを選んだフェルンは、唯一フランメの薫陶を踏襲できる立場。
であればこそ、人を幸せにする魔法をチョイスしたフェルンが、たまらなくうれしい "フリーレン先生" なのですね。



1000年を生きた大魔法使いと、一級魔法使い最年少合格者のこれから。
それは、時代を平和へと動かしていく魔法の高みへと、さらに昇り詰めていく入り口です。

フェルンはフランメの意をくむ「跡継ぎとしての高み」を、フリーレンは今を生きることのしあわせを「未来に持って行く役割」を、"何度でも果たしていく" のだろうと思います。

そんな気持ちで振り返ると、「葬送のフリーレン」とは、平和を希求する心を永くサポートする者、という読み取り方が、より似つかわしいような気がしてきています。

ということで


The journey to Ende continues


首を長くして待っています。
{/netabare}


おまけ。
{netabare}
これはもう "沼" としか言いようがないのですが、ふとした気づきがありましたので残しておきたいと思いました。

それは、フリーレンは、今もなおヒンメルの葬儀直後のような気分なのでは?という想い(仮説?)です。



28話でゼーリエが「弟子のことを鮮明に思い出せる。」という台詞からずっと引っかかっていたのですが、失敗作と評したフランメでさえも、まるで昨日そこにいたかのように語れるエルフです。
(もちろんそれは演出上の必要なのですが、伏線でもあると思うのです。)

1000年前の出来事が昨日のように思えるのなら、ヒンメルと出会った80年前、彼を葬送した30年前、そこで流した涙とその感情は、フリーレンには、ほんの1分前のことなのかもと思うのです。

これはエルフの記憶する能力による特性なのかもですが、永遠に近い時間を当たり前に生きるDNAのようなものかと思います。
現代の脳科学によれば、人間はそのポテンシャルを20%しか活用していないんだとか。
だから、エルフは、例えば、年表のような相対的な位置関係で捉えるのではなくて、絶対的、包括的、瞬間的、感覚的に出し入れできるのかもしれません。

なので、フリーレンがヒンメルを思い浮かべる行為は、人間でいうところの回想や回顧、昨日や今日ではなく、もっと真近な事象と心情、まるでその時のままであろうことに、私は十分に納得できるのです。



フリーレンがヒンメルを想うこと。

それは人間の時間の感覚なら、若い方ならお爺さんやお婆さんとの思い出だったり、ご年配でしたらご自分の死の直前に幼い頃の記憶を思い出したりとか、そんな具合なのかなと思います。

でも、エルフの感覚なら、フリーレンの想いなら、と思うとき、「葬送の」という冠詞は、まさに今の話のこと、とても生々しいリアルなことのようにも感じます。

ゼーリエは「人間はエルフよりも死に近いところにいる。」と話していて、それを感情に当てればおそらく空疎感だろうかと感じます。
人の命の短さは儚いもの。と同時にそこには「人間を1000年も忘れない哀愁」も混じっているのではないでしょうか。
それは、到底人間には窺い知れないもので、「葬送」の一般的な概念に収まりきるものではないでしょう。

本来、葬送とは、死者を悼むことで、生きていく者の心を満たすための行為です。
フリーレンとゼーリエとが、そんな "人間の時代" に評価するもの、あるいは期待するものが、何を満たすのか、満たしたいのか、とても興味深いものがあると感じます。

その背景には、平和の軸(フリーレン、フランメ、ヒンメルら)と、戦いの系(ゼーリエ、大陸魔法協会)のそれぞれの志向性に、明々と違いが出るように感じます。
常に命を葬送していくエルフとして、果たしてどちらの立場であっていいのか、物語はいつか方向性を示してくれるのだろうと思います。



ところで、人間の最大の願いは、不老不死と言われます。
その体現者がフリーレン、ゼーリエだと考えてみると、果たして、彼女らの心境や境遇に、どんなシンパシーの接近が必要になるでしょうか。
それをひと言で表現したのが「葬送の」なんだろうと思います。

葬送する者(エルフ)への当事者性は、その心情にどれだけ寄り添えるか、長い人生にどのように帯同するのかという共感によって生まれます。
難しいのは、とんでもない長生きとか、生殖欲求や恋愛感情が生まれにくいわけなので、ちょっとやそっとでは接点が見つからないことです。
長耳という外見上の違いどころではない、内面性の深奥に触れるなど恐ろしくも感じます。

だから、でしょうか。
「生き甲斐の探究」というテーマであれば、フリーレンやゼーリエと同様に、シンパシーが強まるようにも思います。
たとえそれが、受験者の選定や育成であっても、くだらない魔法を集める趣味であっても。

思い留めておきたいのは、ゼーリエもフリーレンも、フランメの遺言を得た者同士の一致点が見えることです。
私は、それを "利己愛と利他愛の融合" と捉えています。

この時世も久しく「人生80年」と喧伝され、「健康寿命(死ぬまでの約10年間)」の充実が提唱される昨今です。
自分を大事にし、他人も愛することは、きっと悪くはないものでしょう。



フリーレンが、今もヒンメルのリアルな面影を胸の内に宿し、軽妙に言葉を交わしあっていることを想像すると、あたかもそれは彼女なりの、例えば恋慕のようにも、情愛のようにも感じられます。

フリーレンが言い残した「人の心を知る」ことの意味を胸に置きながら、ヒンメルの魂に再会するまでの旅に思いを馳せ、あらためて2期が告知されるタイムラグを待ちたいと思います。


それにフリーレンの料簡なら、きっとこう言うと思うのです。


{netabare}「そんなのは瞬きする間もないことだよ。」

と。 {/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/05/05
閲覧 : 979
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39

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アニメ好きなオタク さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ヒンフリはいいぞ

作画がとてもきれいで、変わった始まり方をするアニメだなとは思い、そのまま視聴を続けていたら、ヒンメルって…フリーレン好きだったんじゃ?と気付き、そこで原作を大人買いしました。
YOASOBIのPVも何度見たかわからないぐらいみました。

1クール目の旅と出会いときどき戦いは面白かったのですが、2クール目が長い長い一級魔法使い試験の話になるので、2クール目はちょっと途中で飽きてしまって、今ようやく見終わりました。ちなみに原作に忠実な作品なので、原作もここの部分はあまり楽しいとは思いませんでした。(好みだと思いますが)
でもアニメになった分、動きや派手な魔法がわかりやすくて良かったです。

ただ一級魔法使い試験で登場キャラクターが大幅に増えたので、このキャラたちがまた話に関わってくるんだろうなと思うと続きが楽しみです。原作は引き続き買っていきます。

投稿 : 2024/05/04
閲覧 : 23
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3

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たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

「1000年」生きるエルフから見た世界

週刊少年サンデーの廃刊の危機を「救った」と言われる人気ファンタジーのアニメ化。制作はマッドハウスでなんと親会社の日本テレビがゴールデンで2時間放送を行うという異例の待遇で始まったアニメです。

アニメーションのクオリティはアニメに詳しい人間ならば誰もが知ってるマッドハウス創設時から活躍している錚々たるメンバーが演出やらアニメーターに参加しているのでそれだけで劇場版クオリティーです。

それもその筈、所謂「少年漫画」のお約束からはみ出た「その後のアフターストーリー」からなる珍しい構成がアニメーターとしての好奇心を駆り立てたのだと思います。

なので作品の視点が「映画的」であり「叙情的」です。

1000年を生きるエルフ、およそ300年生きると言われるドワーフ、そして寿命が100年満たない人間のそれぞれの価値観や感情を描き出すストーリーは少年漫画というよりは少女漫画的な感性だと言えなくもありません。

最近の傾向ですが、少年誌や青年誌の内容が「少女漫画」的になっているのは読者層の問題もあると思いますが、良い意味で「新しいアニメの形」になっているのかと思われます。

非常に小説的であり、自叙伝のような作り方をしている気がしますね。

なので演出もたいへん凝った作りになっているので、背景美術やカメラアングルもこだわりが見えると思います。

ただ個人的にはちょっと「叙情的」すぎる気がして作品の緩急がないのが気になります。これは好みの問題だと思いますが。

「ダンジョン飯」くらいメリハリの効いた作品の方が好みなのでこちらの評価となりますが、最近のアニメの中では「推しの子」と同じくらい実験的な作品だと思いました。

投稿 : 2024/05/03
閲覧 : 218
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17

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ValkyOarai さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:----

長生きエルフは人を知りたい

世界を救ったエルフ
しかし寿命は他の人間とは違う、だから人を知るために旅に出る

そしてこのエルフ、フリーレンは
プリキュアになるのだった

投稿 : 2024/04/30
閲覧 : 73
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4

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Mi-24 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

穏やかに、流れゆく時間を楽しむ

先人から受け継いだものを、次の世代へと渡す。

フリーレンとフェルンの二人で旅をしている時が、一番好き。
ゆっくりと、しかし確実に二人の仲を深めていく旅は、見ていて心地良くて素晴らしかった。

途中でシュタルクが加わり三人の旅に。
今度はフェルンとシュタルクの物語をフリーレンが見守る関係性に。
フェルンとシュタルクのやり取りがいいので、これもまた良い。

ゆっくりと語り聞かせるような進行に適度にちょっとしたギャグが挟まるのも良かった。


しかし、魔法試験編は微妙。
ひたすら「フリーレンは凄い!」を繰り返すだけで、かなり不快だった。
フリーレンのミミックギャグも、くどくて鬱陶しい。


素晴らしい作品だったのに、ラストの魔法試験編でケチをつけられた感じがする。

投稿 : 2024/04/28
閲覧 : 31
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5

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ヘンゼル さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:今観てる

新鮮な感覚

原作は1巻のみ購入。
というのもアニメ化する数年前から、既に気になったので買っていました。
その当時は自分の好みには合わなかったので、続きは買わずに半ば忘れかけていたぐらいで・・・。
正直アニメ化する前までは、「そこまで面白いかな」と侮っていましたが、実際蓋を開けてみると、並大抵のアニメを蹴散らせるくらいには面白かったですね。


特に良かったのは作画ですね。
見せ場の作画は圧倒的。
並大抵のアニメ映画以上の作画で、鬼滅の刃とかもそうですが、地上波の普通のアニメで気合が入りすぎなぐらい良かったです。

しかし、全てに気合が入っているかといえばそうではなく、上手く気づかない程度に手を抜いてるんですよ。
例えば引きの絵とか、ダイジェストになっているところとかですね。
こういう視聴者が気づきにくいとこで上手く手を抜いている所が、ちゃんと最後まで予定通りに漕ぎつけた要因なのではないかと思います。


ストーリー面では期待していたものとは違いましたが、普通に楽しめる出来にはなっていましたね。

期待していたものとは違ったというのは、勇者ヒンメルが亡くなって、フリーレンが後悔し、「人間を知る」という名目で旅を始めるという物語の始まり、つまり序盤に受けた印象と、紡がれた物語から感じる印象に相違があったからなんですよね。

始まりは重厚的なんですよ。
人の死を扱っているわけですし、「人間を知る」物語、そして「葬送」というタイトルから感じるのは、魔王が滅び、平和になった世界で出会いと別れ、そして死を送っていく、という情緒的なものを浮かべると思いますし、実際、私はそう感じていましたしね。

ですが、物語が進むにつれてそういった重厚的なものだと感じ取れるのは、メインではなく、サブテーマのような扱いになっているような・・・。

物語が軽くなった、というのは語弊がありますが、カジュアルさが増して、物語の重厚感が薄れたのは否めなかったです。
最初にハンバーグだと思っていたものが、実はハンバーグにかけるソースだったみたいな、物語に風味を持たせる味付けだったんだな、と。
上手い例えが見つかりませんね・・・。もっと語彙力が欲しい。


本作ってなんか特殊なんですよね。
今までにない感情、感覚に思わせてくるというか、気づかせてくれる。

それを如実に感じたのは試験編。
激しい戦闘が行われていたとしても、それがいまいち気分的に盛り上がならない。
というのも、フリーレンやフェルンもそうですが、出てくる殆どのキャラクターにダウナー属性がついていて、そのキャラのテンション感と状況に大きな溝があるからだと思います。

テンションを0~100の間で数値化してみると、本作に出てくる殆どのキャラのテンション感って20~80の間くらいなんですよ。
そのため激しいアクションシーンになったとしても、本作のキャラは80くらいがテンションのMAXなので、状況とテンション感が合っていないなと思ってしまうんですよね。

自分的に戦闘シーンはテンション感的にMAXの100で観たいのに、冷や水が常時注がれてずーっと温度が80度くらいをキープしているような感じで、結局盛り上がる戦闘シーンがぬるま湯みたいな感じで終わってしまう。
そんな感じです。

キャラは凄く好きなんですよ。
デンケンから始まり、ヴィアベルやラント、ユーベル、リヒターといった、そのキャラが抱える個性が本作の作風と凄くマッチしているし、勇者ヒンメルの影響も垣間見える過去回想があって、話の筋道としても非常に考えられたものになっているなと思いました。
だからこそ、もったいないなと強く思います。

ただ擁護するなら、疲れない戦闘シーンではあったかなとは思いますね。
それはそれで新鮮な感覚だったかなと思います。


総評としましては、「作風が物語を狭めることがある」ですね。

試験編以前の作風が、静寂さや物静かなものであるため、ダウナー属性とは相性が良かったのですが、戦闘シーンがメインである試験編は、躍動や成長の要素が多かったために、ダウナー属性とはかなり組み合わせが悪いように感じました。

特定の属性を沢山のキャラにつけるのは構いませんし、それが作品の色としてあるならそれはそれで大切なものだと思います。

ただ、それは同時に縛りでもあり、出来ないことも増えるわけで・・・。
ガンダムシリーズとかもそうですが、戦争をテーマにしているのであまり明るいお話を描けないんですよね。(武闘伝みたいなイレギュラーもありますが)

と、長々と本作の欠点について書きましたが、ちゃんと面白かったですし、キャラも魅力的で、ただやり取りを見るだけでも幸せな気持ちになる日常回は特に好きです。
あとは、メトーデにフリーレンを取られて、嫉妬しているフェルンは個人的にMVPをあげたいと思います。
え?可愛すぎでしょ。

こういうキャラの肉付けが上手い所が、人気な理由だと思いますね。

というわけで以上です。

投稿 : 2024/04/27
閲覧 : 34
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2

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徳寿丸 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

涙葬送

原作未読(2024.4)
素晴らしいアニメだった。まぁ、好みはあるだろうけど、自分は文句のつける所は特に見当たらなかった。
個人的には「キノの旅」「不滅のあなたへ」(1期)のような人間に対するフリーレンの達観した無常観みたいなものを感じつつ、それでいて、自身の人生の楽しみ方、関わる人への不器用ながらの慈しみがとても良く表現されていたと思う。実にMADHouseさんやなと思う。そのキャラの気持ちをどうやって、どうにかして伝えたい、表現したい、そんな拘りや情熱を少なからず感じる、しかし、そう感じたのは全話視聴した後で何となくでしかない。つまり視聴中はそれが当たり前のように自然でそれが当たり前のように受け入れてしまう。
このレベルを他の作品に求めるのは中々に厳しい・・・それはある意味苦行とでもいうか・・・(笑)

私のツボ:YOASOBIさん以外の曲は自分好みでした

投稿 : 2024/04/26
閲覧 : 33
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6

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定年退職 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

すき

すでに3周みてる。
時代を超えて俯瞰した視線がベースにある。
人が後世に残せるものはなにか。
存在意義や承認欲求、天国とはなにか。
いろんなテーマがあり、数年後に見たらまた違う見方ができそう。
チート級の強さで見ていて安心感がある。
微妙な表情の変化がたまらない。
あとキャラ立ち、作画などはもちろんだけど、ヴァイオレット・エヴァーガーデンを彷彿させる音楽のエバン・コールが効いている。

投稿 : 2024/04/24
閲覧 : 29
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4

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ahiro さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

2024.4.19 視聴済み

投稿 : 2024/04/20
閲覧 : 22
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0

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challia さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

アウラ戦以降面白くなってきた

最初の頃はどうかなぁと疑問だったけど、アウラ戦以降は面白く感じました。特に一級試験受験以降のストーリーが興味深く、登場人物ではユーベルが魅力的でした。ただ、やはり初期の頃から感じているフェルン(やシュタルク)の強さへの疑問がマイナス要素として私の中では残ってます。短時間で強くなりすぎではないかなぁと・・。アウラは特別かもしれないけど、500年鍛錬し続けている。人間以外は人間とは比較にならないレベルの長さで修行していると思う。それに数年鍛錬しただけの人間が対抗できるとは、ちょっとその点がひっかかってます。海外では人気が高いみたいなので、応援したいと思います2期制作

投稿 : 2024/04/18
閲覧 : 36
サンキュー:

3

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おおかみ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ありそうな内容だけど

面白かった。YOASOBIが良い歌も歌う。
・過去の仲間との思い出再会。今の仲間の成長や旅の進展など今後も気になってしまう内容
・寿命の違いってのは他アニメでも取りざたされるけどこの作品はキレイに描いている気がする。他のアニメにもそういった物はあるけども
・各キャラが魅力的。特にヒンメル

投稿 : 2024/04/16
閲覧 : 30
サンキュー:

1

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anikorepon さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

しっとり、穏やか、沁みる一言、そして魅せる魔法!

原作未読で新鮮な感覚で視聴できてよかった。

穏やかな日常会話に声優さんの声が響く。
これほど声優さんの演技に心打たれたことはなかったかもしれない。
何気ない会話でありながら、魅力的なキャラクターをより一層引き立てていた。
ある意味、演技力がなければ作品が台無しになるような作品なのかもしれない。

物語の展開はなんとなく先が読めてしまうのだが、独特の雰囲気と演出で期待以上で大満足。
中盤からは序盤の雰囲気を残しつつ、少年漫画らしい熱い展開へ発展。
最後は圧倒的な作画力で魅せる魔法の戦い。

音楽もまた素晴らしく、全体の雰囲気をいい感じに作り出し、本編を最高に盛り上げていた。



絵がとても素晴らしい。
緻密に書き込まれているわけでも、煌びやかなわけでもないが、確かな画力で見る人に強い印象を与える。

背景美術も素晴らし。
爽やかな青空がとても印象的だ。

そして、動く。
やはり、アニメーションは動いてこそ価値があるものだ。
無表情で繰り出される魔法の数々、武器を使ったアクション。
服を着る動き、切り落とされる髪の毛。
天地創造のような魔法の応酬。

物語の雰囲気と相まって、印象に残るアニメーションが盛りだくさんだ。

投稿 : 2024/04/14
閲覧 : 20
サンキュー:

4

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ぴかちゅう さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

向こう数十年試聴に耐えるアニメ

私はだいぶ以前、少年サンデーを読んで育ったのですが、最近は、あまり少年サンデー原作のアニメ話題作も聞かなくなったなぁと思っていたら、こんなに素晴らしい作品が連載されていたのですね。優れた作品にはありがちですが、どのカテゴリーに分類するか難しさもありますが、一応バトルもの・冒険ものになるんでしょうか。

もっとも、最初12話はほとんどバトルもなく、それが唯一の不満だったのですが、後半12話はかなり白熱して、楽しかったです。ただ、フリーレンは強すぎて、特に前半13話では、逆に強さが分かりづらかったり。断頭台のアウラとか、正面から戦ってないですし笑 逆に前半13話でいえば、フェルンvsリュグナーは見応えがありました。あと、フリーレンとフェルンは基本的に一般魔法しか使わない(?)ので、その点からも、強さが分かりづらいですね。他方で、他の魔法使いの魔法はカタカナだったりするので、それはそれで分かりづらいです。服をきれいにする魔法、とかって言ってくれれば分かるんですけどね笑
 
それから、勇者ヒンメルですが、未だに戦っているシーンほとんどない気がします笑 ほんとに強かったんですかね笑

もう少し真面目に評価すると、本作品の特徴は、異なる3つの時代(現在、80年前、1000年前(?))を織り混ぜていることと、寿命の異なるエルフと人間の交流を描いているところでしょうか。これがうまく効いているように思います。特に、本来は感情が希薄なフリーレンが、フランメやヒンメル・ハイター・アイゼンや、フェルンやシュタルクとの交流によって、自分でも気がつかないうちに影響を受けている、という意味では、一人のエルフの成長(?)物語といえるのかもしれません。

それから、私個人として、世界観の設定で面白いな、と思ったのは、魔族は言語を操るのだけども、彼らが言語を使えるのは、話し合いのためではなく、自らに都合のよい状況を作るため、という部分ですね。

あえて微妙だった点を挙げるなら、魔法使い試験で、キャラクターの数がちょっと多すぎたかな、というくらいでしょうか。ただ、競争相手の魔法使いもみんな魅力的だったし、魔法使い試験自体はとても楽しめました。

それと、フリーレンにヒロイン色がないので(フリーレンは主人公というべきでしょうか)、その立ち位置はフェルンなのでしょうが、フェルン可愛いけど、ちょっと面倒くさすぎますね笑 ちょっとやりすぎかなと思います。

向こう数十年、少なくとも20年くらいは試聴に耐えるだろう、トップクラスのアニメだと思うので、久しぶりにかなり高い評価です。

投稿 : 2024/04/10
閲覧 : 34
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9

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fuzzy さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

良作。ありふれた設定なのに新しい発想の数々。

第二クールまで無事終了。
異世界転生ばかりでそれ系は観る気もなくなった昨今のアニメ界。
異世界ではないが
勇者のパーティーものってもう擦り尽くされた設定。

しかしそれが勇者が亡くなったあとの長寿のエルフのその後の話という設定がまず盲点。
ロードス島の頃からあることなのに確かにそうだわ。。

魔法が一般的ではなかった人間界だからこそ魔法を探求したというのもまたほんとの人間界の話のようで面白く。
少年誌ならこの魔法、それよりすごい魔法、それより。。っと魔法インフレになるのが楽しかったが。。この作品での魔法の発想は斬新だなぁと。

またバトルは強さインフレではなく相性や考え方を使っているのがいい。各キャラには一定の魔法しかなく、それがキャラの個性であるようなのもおもしろく。
遠隔操作のメガネくん、今だとテレワークっぽいなとふと思いましたが忘れて下さい。。。

(あ、単行本5巻72Pに『その人が得意とする魔法は人生や人間性に大きく係わっていると思う』って書いてた)


原作の絵がすごいので、アニメは頑張っているが少し物足りなく感じたが、魔法試験のラストのバトルは良かったかと。
全体的なバトルシーンはもう少し長くても良かったかと思うが、この作品の魅力は人間•エルフ模様でもあるから第二クールにつめこむにはしかたないか。

opはヨルシカもYOASOBIも◎でした。
edはチルアウト的な感じだなぁと思いましたが、最終回の流れにあっていてグッときました。

声優陣もぴったりで良かったなぁ

続きはまた何百年後に観れるかなw

良い作品でした。


ってYouTubeのTOHOアニメーションチャンネルでミニアニメ放送してたんかい!知らんかった。。今から観よう


※※※
フェルンとフリーレンが最初に戦った魔族戦で魔族側がドス黒い魔法の色だったのがアニメならではで良かったなぁと。
一級魔法試験のダミーフリーレンとのバトルシーンの魔法の表現も◎でした。

あとどうでもいいフリーレンの疑問
①魔導書をいつも本とか巻物でもらうけどどこにしまってるんだろう。。旅行鞄を良く出すので尚更気になる。(難癖ではなく)
読んだらルーラ的な呪文で専用の書庫に送るとかならおもろいなぁ
②杖を使わなくても魔法を出せる人と杖を失うと出せない人がいるのは何故だろう。魔力の鍛錬の違いかな。

魔法陣も2種類あるとか
まだまだ探求が足りないなぁ😅

投稿 : 2024/04/06
閲覧 : 66
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16

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けけちゃん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

後半にかけて盛り上がる

最初は正直、これはどうなのかな、おもしろいのかな、と疑問に思いつつも人気作、話題作ということで見進めていた。

一級魔法使いの試験から急におもしろさがそれまでの3倍くらいになった。
「フリーレンは絶対勝つ」と分かりつつも、次の展開が見たくなった。ハラハラせずに安心して話を見ることができるアクションファンタジーアニメだと思う。

投稿 : 2024/04/04
閲覧 : 68
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4

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RFC さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

知ろうとすることそのものが大切なこと

神とかエルフとか人間より長寿すぎる生き物の
「皆先に死んでいく」って不幸。
それを人間視点で描くことは散見されます。
でも今作は、それを長寿側視点で描いています。

これは結構珍しいんでは?そう思い視聴開始。
原作未読。

【作品概要】
魔王を討伐し、凱旋する勇者一行。
 勇者ヒンメル(人間 寿命数十年)
 僧侶ハイター(人間 寿命数十年)
 戦士アイゼン(ドワーフ 寿命数百年)
 魔法使いフリーレン(エルフ 寿命千年以上)

主人公フリーレンは、エルフに比べて短命な人間に
興味がありませんでした。
しかしとあるきっかけで、人間を知ろうとする旅に出ます。

【作品に対する感想】
独特の雰囲気と余韻の、秀作でした。
フリーレンの「知ろうとする思い」こそが
一番大事なものに思えます。

時の流れを強く印象付ける物語、
時間の流れを感じさせる作品に魅力を感じる私としては、
これはもう必勝ですね。

そして緩急のつけ方がいい匙加減でした。
緊迫した戦いと、ふと足を止めて道端の草木を眺める…
この対比がいい作品だと思いました。

2期があれば必ず視聴します。


1)物語
 2クール目からキャラが一気に増えて、
 吉と出るか凶と出るかと心配してましたが、
 全然大丈夫でした。


 ➀種族間の感覚・感性のずれの描写がGood!
  ・時間間隔
   長寿種(エルフ)の主人公フリーレン。
   人間の10~20倍の時間感覚。

   当然原作者がそんな視点に実際立てるわけではないので、
   そういう立場の想像になるわけですが…。

   まあ、人間から見てのハムスターとかカブトムシが
   人間同様の知性を持って、先立って行ったらとしたら…
   そんな感じなんでしょうね。

  ・魔族と人間
   魔族の「そういう生き物」という描かれ方、いいですね。
   人間の物差しでは憎悪の対象ですが、
   魔族はそういう生き物。善も悪もない…と。  
   逆に人間にとってはどうでもいいことが、
   魔族にとってはあり得ないことだったり。


 ➁キャラへの感情移入が何故か短時間でできちゃう
  開始15分で泣かされるとは思わなかったです。
  1クール使っても感情移入できない作品もある中
  これはすごいと思いました。

  1話しか登場しないキャラでも、
  それぞれの人生があったんだなあって感じさせる
  見せ方が上手いんだと思います。

 ➂シュールな笑いの取り方
  感覚のずれがそのままで、みんなマイペース。
  笑いの取り方がシュール。 


2)作画
 バトルの描写すげえです。
 特に魔法の描写。
 敵に応じた色んな戦い方があって楽しめました。
 原作組の方のレビューを見る限り
 原作の戦闘はかなりあっさり風味だそうで、
 アニメ化にあたり大幅な改良があったようですね。
 素晴らしいアレンジだったと思います。

4)音楽
 牧歌的、民族風の音楽がいいですね。
 各話の終わりにはいい余韻を感じることができます。

 ED「Anytime Anywhare」
 余韻を優しく、そして力強く包むいい曲でした。

5)キャラ
 ➀フリーレン
  かなり達観した(人間基準では)BB…じゃなくておねーさん。
  (見た目は炉ですが)
  ただケースによってはお母さん的立ち位置だったり、
  子供のような無邪気さだったり、
  いろんな側面を見せてくれる良き主人公。
  遊び心を忘れてないのは好印象。
  ぼそっと言う突込みが最高です。

  暗いよ~ 怖いよ~ 
  はサンデーのレジェンド級アニメのあれの踏襲?

 ➁フェルン
  見た目は冷淡な印象のフリーレンの弟子。
  ですが、嫉妬や怒りなど負の感情は割とストレートに
  飛ばしてきます(笑
  独占欲めっちゃ強いのは重いと取るかカワイイと取るか。
  アニメのヒロインとしてはややぽっちゃり系なデザインも
  OnlyOneだと思います。
 
 ➂シュタルク
  ヘタレ戦士。という設定なんですけど、
  覚悟決めた時は別人ですね。
  一般人受けがいい所がポイント高いです。

 ➃デンケン
  もうこのおっさん好き過ぎます。
  老獪の域に達していながら、感性はまだまだ若い。


6)印象深いシーン
 {netabare}
 ➀フリーレン「色々教えてもすぐ死ぬでしょ」
  大事にいろいろ教えて育ててもすぐにやめていく
  新人ちゃんが頭よぎったのは私だけ?

 ➁自害しろ
  Fateのランサーを彷彿させるシーンでしたが、
  高慢な魔族のプライドをズタズタにして殺したのは、
  フリーレンにとっての最大の地雷を踏んだからかな…。

 ➂人肌で暖められたシュタルク
  オチがあるとは予想してましたが、
  まさか腕枕付とは予想外(^^;
  
 ➃戦士のハンバーグ
  こんなん泣くわ。

 ➄ハイター「大人のふりしてるだけ」
  なんかこれ、歳食ってよく分かる言葉です。
  私もほんとの心の底は、二十歳くらいから
  変わってない気がします。

 ➅老ドワーフ フォル爺の記憶の中の奥様
  ちょっとこれしんみりする。
  
 ⑦もう付き合っちゃえよ!
  日本全国のファンの代弁してくれてありがとう

 ⑧殴り合いぢゃあああ!
  魔法試験でまさかの肉弾戦。
  もうこのおっさん最高!

 ⑨最強の敵
  デンケンの絶望感ったら。
  その後のフリーレンとフェルンの連携も
  魔法の描写も相まって、凄まじかったですね。

{/netabare}

投稿 : 2024/04/03
閲覧 : 62
サンキュー:

24

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nakagi rin さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

だからもう一度、生まれ変わろうとも、またわたしは

「葬送のフリーレン」
アニメ化は大成功だったのではないでしょうか。
山田鐘人先生(原作)、アベツカサ先生(作画)による漫画作品です。

かねてからの原作ファンであった私としましては、初回を金曜ロードショーにて放送という、ある種の特別扱いに大興奮しておりました。

これは天下とれるぞ!とすら思っておりました。

実際、同クールは某中学生ラブコメや某薬屋を筆頭に多く競合しておりましたが、本作もしっかりと話題になっていて嬉しかったです。

特に戦闘シーンや、感情の起伏を表情で表現するシーンなど、動いているからこそ映える場面をしっかりと作画されていて、たびたび涙腺崩壊しておりました。

また、物語としては、なんといってもフリーレンとヒンメルの関係性。
取り返しがつかないほどに時間が経過してしまってからの、切なすぎる追憶。

フェルンやシュタルクとともに未来へと歩みを進めるフリーレンですが、時折その目に映るのは、もう戻れない頃に見たヒンメルの後ろ姿。

なんでもっと知ろうとしなかったのかと泣き、これからはもっと人間を知ろうと思うと語った彼女の胸中はいったい。

久しぶりに、視聴後の余韻が深く長い作品に出会えました。
おすすめです。

以上、感想でした。

P.S:2期、ありますよね!? 頼みますよ!? アニメの最終回、あの副題と、あのセリフで終わったのなら、お願いします、2期を! 原作を追っている方なら、共感いただけますかね?? 単行本最新刊あたりのお話を、是非アニメで! 待ってますからぁっ!

投稿 : 2024/04/02
閲覧 : 37
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9

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og3jar さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ファンタジーなのに不思議って、変な感じ

ファンタジーで不思議なのは当たり前ですが、不思議がそのまま変わらず不思議で、作品が秀逸だと、あれこれ粗が目につかず、どっぷりと物語に浸かれるところが良いと思います。世界観について作者はよく練っていて、作者が思い描いている一部を僕らは見せて貰っていて、見せていない設定が10倍はありそうな作品なので、あれこれ考えるのも楽しいし、後付け設定もないので、軸もぶれないし。素晴らしい作品だと思います。

ヒンメルの思い、フリーレンの後悔 、ハイターの改心、アイゼンの協力、フランメの予言

ハイターは天国について、例え実在しなくてもあるべきものだと言っていました。その希望をつなぐものがアイゼンが伝えたフランメの手記。
 フリーレンにとっては死者ヒンメルとの対話が必要な事だとアイゼンは言い、物語の方向性が示されました。

7話で、ヒンメルが銅像を残す理由として、視聴者には『後世に僕のイケメンぶりを残して置かないと』と言いながら、一番の理由はフリーレンがメンバーが死亡した後にフリーレンを一人ぼっちにしない為と言っています。

タイトルが『葬送のフリーレン』だから、ヒンメルに対する葬送なのかと思っていたら、8話でリュグナーが『葬送のフリーレン』と言っていた。どうやってタイトル回収するのか楽しみです。

フェルンとシュタルクの存在が視聴者にフリーレンの時間軸ではなく、我々の時間軸での物語を見せてくれます。

製作がマッドハウスなので迫力ある戦闘シーンの見られるんだなと思っています。

2期が楽しみです。

投稿 : 2024/04/02
閲覧 : 94
サンキュー:

13

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くまごろう さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

いいいみで振れ幅が大きい。ヒンメルブーストでさらに!

視聴完了
全28話

ジャンル
ファンタジー、なんだけど異色

タイトル由来
主人公の2つ名 由来は出てきていないが、いくつか意味がふくまれていそう。

設定
魔王がいて勇者がいて、剣と魔法のファンタジー。

ストーリー展開
勇者ヒンメル、僧侶リヒター、戦士アイゼン、魔法使いフリーレンは魔王を倒した。
英雄となりそれぞれの道を歩き出す。しかしヒンメルとリヒターは人間、アイゼンはドワーフ、フリーレンはエルフだった。
ヒンメルを見送り、リヒターの最後を看取り、リヒターが育てていた少女フェルンを弟子とし、また旅に出る。
旅の中でアイゼンの弟子シュタルクも仲間になり、とある魔導書により目的地をかつて魔王城があった地に設定。
しかしそこは現在危険地域に設定されており、1級魔導士の資格がないと立ち入らないと聞き、フェルンとフリーレンは試験に挑む。色々あってフェルンは合格し、目的地に向けて出発!というところで終了。
という3人組(時に4人だったり)の旅路の裏で、ヒンメル達との思い出が蘇る。その当時は短い命である人間たちとの、10年という一瞬の時間として興味を持たず過ぎていった日々が、色鮮やかに。

感想
総評120点
良かった点
設定、ストーリー、キャラ(特にキャラ同士の掛け合い)、絵
悪かった点
なし
レビュー
まず、文句なしの傑作。
設定もかなり奇抜なところからスタートしているにも関わらず王道、と思いきや時折老獪な邪道を挟み込みつつといういい意味で平坦でないストーリー。さらにヒンメル関連の話は感動の振り幅が大きい。個人的には花の話とお祭りの話と幻影を見せるモンスターの話と、、最後も誰もが思っていたであろう別れについてもしっかりヒンメル絡みでカッコよく閉めて、最高か!!
また、それぞれのキャラもすごくいい味を出しているのだが、3人の掛け合いがまた素晴らしい。シュタルクが最高。
映像も綺麗でとても細かいところまでしっかり。
音楽系は特に心に刺さるものがなかったので満点にはなっていないが、他がオーバーしているので平均性でなければ余裕の満点。

なお、キリのいいところでは終わっているが、目的地には到着していないのでまだ途中。2期めちゃ楽しみ!

もう何回か見返したい作品。

投稿 : 2024/04/01
閲覧 : 79
サンキュー:

11

ネタバレ

Jet Osuga さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

むむむっw

正直、ヴィンランド・サガを観て魂が抜けた! もうアニメからは卒業かなぁなんて思っていたのだが、なんとなく観はじめたらハマってしまった。 原作は未読だが不思議な魅力に取りつかれた、もちろんキャラも作画も声優もとっても良かったと思う。 う〜ん、うまく表現できないが面白かったです。

投稿 : 2024/04/01
閲覧 : 43
サンキュー:

5

ネタバレ

をれ、 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

BS日テレで視聴/録画している人は、放送日注意〔第27話は3月30日(土)〕が必要ミタイ。1話から4話まで視ました。その後の感想は機会を見つけて書きたいと思います。

公式サイト;
https://frieren-anime.jp/

ワタシ的視聴手段;
初回;2023年9月29日(金)日本テレビ系21:00(なんと金曜ロードショー枠)
それ以降;2023年9月29日(金)BS日テレ22:30、日本テレビ系23:00
原作完全無知。評価は暫定です。

連続2クール作品ですが、1クール終わったところでの、全体的な感想をチョット。本作は、他に類を見ない行間の優れた作品です。行間の情報量は視聴者によっては無限大です。登場キャラでは、こうでしたが、貴方はどうでしたか、あるいはどうしますか?と毎話毎に何度か尋ねられている気がします。作品を視聴している時も視てない時でさえも作品内容を反芻することで、楽しめてしまう極めて秀でた作品です。

{1話から4話まで視ました。}
人の一生や死について、人間とは違い1000年以上も生きるエルフ視点で描かれたお話のようです。主人公のヒロインのフリーレンCV種崎敦美は、過度にそっけなく人は違う時間の流れで生きています。魔法集めに執着しているようです。それはヒロインの師匠フランメCV田中敦子と何か関係があるのかもしれません。勇者パーティーのメンバーに無理やり弟子を押し付けられた。その子を伴って旅に出た。子供のように身の回りのことができない。かつて冒険を共にしたパーティーの人間メンバーたちの寿命はどんどん尽きていった。そして特に気にかけている様子もない彼らたちとの思い出を時に振り返る。ここまでそんな情景が流れる作品でした。おそらくこの後も似たような展開が続くことでしょう。
 ここまでの感想は、振り返ることができるようなボリュームの人生を持った人を対象にしている作品に思えます。自分の人生の経験や経験したかった当時の自分を振り返るトリガーに本作はなりうるということです。その際、追憶、追想などをして、後悔、あるいは高揚、そんな感情が湧いてくるでしょう。

投稿 : 2024/03/29
閲覧 : 45
サンキュー:

16

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mamiko さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

面白く続きが気になる

勇者一行の仲間だったフリーレンは、二人の最期の別れをします。彼女は普段クールですが、お茶目な所もあります。勇者一行での回想シーンも度々出てきます。セリフにもぐっとくる言葉もあり、バトルシーンも目が離せません。op やedもおすすめです。

投稿 : 2024/03/26
閲覧 : 26
サンキュー:

3

ネタバレ

天地人Ⅱ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

偽 SFスーパー英雄(?)列伝12

勇者ライディーンの放送から48年後(なんか違う)
初回2時間という豪華な展開から始まった作品ですが、力を入れるだけの内容でしたね。

それでは感想を終わります(えっ?)。
シュタルク
「天地人ってさ、すごくあっさり感想終わらせたね」
フリーレン
「だってまた2期が始まった時に恥ずかしいからね」

いや(汗)このセリフ使いたかっただけなんだよ~~~~っ
まあ、それはともかく、昔と違い1クールごとに膨大な作品が放送されるため、あとから思い出そうとしても二元と違うエルフみたいに半年と放送でも一瞬に思えるのかも・・・
魔王を倒した勇者一行ですが、世界には魔族がまだまだ生き残っており、ヒンメルが亡くなった後も、世界の脅威となっている。
そして新たな仲間と共にフリーレンの旅は続いており、アウラとの戦い、1級魔法試験と物語は描かれていきます。

この後北への旅が始まるのでいつか2期がある事を期待したいですね。

おまけ
ゼーリエ
「合格だ、お前 私を見た時どうネタにするか考えただろう?」
「・・・ほんの一瞬だけだ。すぐに諦めた」
「まだ燃えている。普通はこのシーンをネタにするだなんて発想は湧かない」

おまけ2
ゼーリエ
「・・・お前、ふざけるなよ」
「(何が?)これはフリーレンの感想だぞ。まともな感想を書かないバカがどこにいる?」
「驚いたな、オヤジにもぶたれたこと無いのに(それはアムロ)」

ああっ、書くごとにネタがしょーもなくなってしまう(涙)
という訳で最後に

おまけ3
2次試験、フリーレンのコピーどどう戦うか悩むデンケン達
フェルン
「あの、それでしたら」
「もしかしたら私フリーレン様を殺せるかもしれません(どうやって?)」
「こうやってです(ミミックに捕まり足をバタバタさせるコピー)」

イヤ、絶対同じこと考えた人がいるに違いない(逃げ出す天地人)

投稿 : 2024/03/25
閲覧 : 84
サンキュー:

12

ネタバレ

dossun さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

心にしみる物語

24年3月25日視聴済み。

<よかったこと>
・言葉選びがひとつひとつ丁寧でしみる
・フリーレン、フェルン、シュタルクのほのぼのした雰囲気
・種崎さんの声優幅を感じる
・終わりから始まる物語

<うーん>
なし

知り合いから勧められてみたのですが、見てよかったと思える作品でした。
魔王を倒した勇者一行が冒険から戻ってきたところから始まり、エルフであるフリーレンが年老いた元パーティのメンバーのもとを訪れ、さらなる旅に進む話です。
1期目は正直、洗練された言葉選びに涙することも多く、2期目は作画の良さに驚きました。個人的には言葉が響く一期目が非常に気持ち洗われます。
個人的にはシュタルクのキャラ性がほのぼのしていて、いいですね。フェルンの気分に振り回されるシュタルク、、見ててほのぼのします。

25話視聴
・フリーレンのまさかの隙、フェルンだからこそわかる

投稿 : 2024/03/25
閲覧 : 34
サンキュー:

7

ネタバレ

Bハウス さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

過去・現在・未来

2021年に発表されるといきなり漫画大賞を受賞
翌年にアニメ化も発表された時点から話題だったが

ぼっちざろっくの斎藤圭一郎氏が監督に決まり
一段も二段もハードルが上がっていた

そして衝撃の第1話から4話を金曜ロードショーの
2時間枠で放送と言う異例中の異例

全28話と言う近代作品では稀少な大作
その名に恥じない高水準のアニメになった

物語の核はタイトルに書いた通り
長命種であるエルフ・フリーレンの視点で見る
大河ドラマのような歴史小説

共に戦った勇者ヒンメルとの記憶をたどり
もう一度会うための旅をはじめ

勇者パーティの仲間ハイターが助けたフェルンと
ドワーフアイゼンの弟子シュタルクが共にする

前半はかつて戦った魔族の登場や
幼馴染を追いかけて旅をする聖者ザインの話

後半は北部へ行くために必須な1級魔法使いを
取得するための試験編であり

ここでフリーレンの師匠フランメや
フランメを教えたゼーリエの存在が
道の指針を照らすような流れになっている

言葉だと陳腐だし壮大さは言語化しにくい

戦闘シーンの圧倒的な作画力と
普段の日常でのやり取りが緩急ついており
映像で見た方が説得力あるから

元々日本テレビとマットハウスは
浦沢直樹作品を制作していたので
背景の色使いとかは踏襲しているんだけど

見せ場シーンの決め打ちが的確で
アニオリシーンもふんだんに入っているのに

原作勢からは不満は聞かれず
逆に高い解像度で満足したと言わしめているからね

改めて斎藤監督の凄みを知ったよ
各話演出の人が先輩ばかりで苦労しただろうしw

ぼっちで満点出してこの作品下なのかよと
憤る人がいると思うけども

ファンタジーの距離感もあるし
原作ファンも言うように基本は淡々と
物語が流れるのでそこに差をつけたかな

恐らく未確認ライオットより黄金卿編が
先にアニメ化されるから嫉妬もあるw

投稿 : 2024/03/24
閲覧 : 50
サンキュー:

11

ネタバレ

にゃん^^ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

「ソマリと森の神様」系ロードムービーアニメ

公式情報は© 山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会
{netabare}
公式のINTRODUCTION
{netabare}
勇者ヒンメルたちと共に、10年に及ぶ冒険の末に魔王を打ち倒し、世界に平和をもたらした魔法使いフリーレン。 千年以上生きるエルフである彼女は、ヒンメルたちと再会の約束をし、独り旅に出る。それから50年後、フリーレンはヒンメルのもとを訪ねるが、50年前と変わらぬ彼女に対し、ヒンメルは老い、人生は残りわずかだった。 その後、死を迎えたヒンメルを目の当たりにし、これまで“人を知る”ことをしてこなかった自分を痛感し、それを悔いるフリーレンは、“人を知るため”の旅に出る。 その旅路には、さまざまな人との出会い、さまざまな出来事が待っていた―。
{/netabare}

スタッフ{netabare}
原作:山田鐘人・アベツカサ(小学館「週刊少年サンデー」連載中)
監督:斎藤圭一郎
シリーズ構成:鈴木智尋
キャラクターデザイン・総作画監督:長澤礼子
コンセプトアート:吉岡誠子
魔物デザイン:原科大樹
アクションディレクター:岩澤亨
美術監督:高木佐和子
美術設定:杉山晋史
色彩設計:大野春恵
3DCGディレクター:廣住茂徳
撮影監督:伏原あかね
編集:木村佳史子
音響監督:はたしょう二
音楽:Evan Call
アニメーション制作:マッドハウス

主題歌
OP:「勇者」YOASOBI
ED:「Anytime Anywhere」milet
特別ED:「bliss」milet
{/netabare}
キャスト{netabare}
フリーレン:種﨑敦美
フェルン:市ノ瀬加那
シュタルク:小林千晃
ヒンメル:岡本信彦
ハイター:東地宏樹
アイゼン:上田燿司
フランメ:田中敦子
クヴァール:安元洋貴
アウラ:竹達彩奈
リュグナー:諏訪部順一
リーニエ:石見舞菜香
ドラート:大鈴功起
クラフト:子安武人
{/netabare}
{/netabare}

1話ずつの感想


#01 冒険の終わり
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
魔王を倒し王都へ凱旋した勇者ヒンメル一行。各々が冒険した10年を振り返りながらこれからの人生に想いを馳せる中、エルフのフリーレンは感慨にふけることもなく、また魔法探求へと旅立っていく。50年後、皆との約束のためフリーレンは再び王都へ。その再会をきっかけに、彼女は新たな旅へと向かうことに―。
{/netabare}
感想
{netabare}
魔王を倒した勇者グループのその後を
メンバーの魔法使いのエルフ、フリーレンを中心に見せるおはなし。。

凱旋からはじまって、50年後に流星を見るために再開した時のエピソードと
フリー(フリーレン)が勇者ヒンメルの死に立ち会って
自分が彼のことをほとんど知らなかったことに気付き
これからはもっと人間を知ろうと旅に出た。。

そしてまた20年が過ぎ、王都に戻ったフリーを待ってたのは
生き残っていたメンバーのハイターで
彼は弟子を取るのを嫌がるフリーに、魔導書の解読を口実に
養女?のフェルンに魔法を教えるようにたのんだ。。

フェルンは、かしこそうで、卓越した魔力の操作技術を持っていた
ってゆうところでオシマイ。。



長寿のフリーレンの、ゆったりした感じが良かったけど
人の死とか、重いテーマを扱ってるわりには深刻にならずに
テンポが早く、コメディが多くって、見てて飽きない感じだった◎


凱旋の時、10年かけて魔王にやっと勝ったはずの4人が
ぜんぜん傷もなく、元気すぎるのが気になった。。

そして、フリー以外の3人の中で1番若く見えたヒンメルが
50年後に1番老けててびっくり!
いくら歳とっても、あんなに身長が縮んだりしないよねw

逆に、若い時から老けてたハイターが
ほとんど変わってなかったのもおかしかった^^


ヒンメルがなくなった時に泣けなかったフリーが、土葬の時に泣いたのは
それまでは、彼が死んだのがピンとこなかっただけなんじゃないのかな?

にゃんも、おじいちゃんが死んだ時には泣けなかったけど
しばらくしたある日、フと、ドアが開いて帰ってきそうな気がして
もう会えないんだ、って思って、気が付いたら涙が出てたことがあったから
昔のことを思い出してたら、もう会えないのに気がついた、とかなのかも?


2話からは、フリーとフェルンのおはなしになるのかな?
{/netabare}
{/netabare}
#02 別に魔法じゃなくたって…
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
森深くに暮らすハイターを訪ねたフリーレンは、彼と共に暮らす孤児フェルンと出会う。ハイターから頼まれ彼女に魔法を教えるフリーレン。そしてある出来事を機に、共に旅立っていく。
旅先でヒンメルの銅像がある村を訪れたフリーレンは、生前彼が好きだと言っていた花のことを思い出し…。
{/netabare}
感想
{netabare}
前半はハイターが亡くなり、フリーがフェルンと旅に出るまでのおはなしで
ハイターとフェルンの出会いの時の話もあったり。。

フェルンが一人前の魔術師になるためにがんばるのは
ひとりで生きて行けるってゆう事を
ハイターに見せるためだって分かるところで
ウルウルしてきちゃった。。

そしてハイターも、フェルンがひとりぼっちにならないように
フリーといっしょに行かせるために、フリーに魔導書の解読をたのんだ
ってゆうのも分かって、死にかけるハイターと、急ぐフェルンが
いっしょにいなくても気持ちが通じてるところで、また涙が。。


人が死ぬおはなしって、ふつうでも悲しいけど
短い時間の中で、2人の思いが伝わってくる
とってもエモいおはなしだった。。

ただ、魔導書の解読は口実だって、にゃんも先回の感想で書いたけど
長く生きてるフリーが、すぐに気が付かないのって
エルフの精神年齢の成長って、見た目に比例するのかな?って。。



後半は、フリーとフェンルが人助けをしながら旅をしてる途中のおはなしで
その地域に建てられたヒンメルの銅像の世話をしてるおばあさんのたのみで
像をきれいにした後、殺風景な周辺に
フリーが彼の故郷の花を咲かせようと、絶滅したはずの花を探し回るの。。

でも、見つからないはずの花を探して半年が過ぎ
フリーはあちこち回って人助けをするべきだ、って考えるフェンルが
おばあさんに相談して、フリーに忠告してみたら
その矢先に、その花が咲く場所を見つけた。。

フェンルには、魔法を褒めてくれた人がいたから、ってゆう理由で
魔法のレシピを収集するフリーの気持ちが分からなかったけど
自分が魔法を選んだのも、ハイターに褒められたからだって思い出し
くだらないレシピを集めるフリーの気持ちが分かった、ってゆうおはなし。。


前半ほどじゃなかったけど、フリーがヒンメルとの約束を思い出したり
花を効果的に見せてたりして、良いおはなしだった。。

「ソマリと森の神様」みたいなエモいロードムービーアニメみたい。。
{/netabare}
{/netabare}
#03 人を殺す魔法
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
交易都市ヴァルムへとやって来たフリーレンとフェルン。買い出しを手分けしようと言うフリーレンの様子を怪しむフェルンは彼女の後をつけることに。果たしてフリーレンの目的は…。その後、2人はとある村にやってくる。そこにはかつてフリーレンとヒンメルが戦った魔族・クヴァールが封印されていた。
{/netabare}
感想
{netabare}
1話目は、交易都市ヴァルムで、買い出しを任されたフェルンが
1人にするとくだらない物ばかり買ってくるフリーのことを心配して
買い物そっちのけで跡を追うおはなし。。

アクセサリーを探して真剣に悩むフリーを見て
フリーも、おしゃれに気を使うようになったのかな?とか考えたり
スィーツの店を探す彼女を見て、1人だけズルイ!とか思ったりするんだけど
それが自分への誕プレだって分かって、謝ると彼女も謝ってくる。。

彼女は、フェルンの気持ちとか好みをほとんど分からないことを
済まなく思ってたみたいだけど
フェルンから「私を知ろうとしてくれたことがうれしい」って言われても
フェルンの気持ちがよく分からなかったみたい。。


今週も、フリーとフェルンの関係が、伝わって来て良かったけど
バーの荒くれ男たちが実はやさしい人たちだった、ってゆうエピソードが
にゃんは個人的に好きだった^^



2話目はまず
フリーがフェルンに防御魔法の大切さと本の大事さを教える伏線があって
2人が、魔王退治の途中でヒンメルチームが魔族を封印した村を訪れ
封印が解けかかったクヴァールってゆう魔族を完全に退治するおはなし。。

どうしてその時に退治しなかったのか聞くフェルンにフリーは
「クヴァールが強くって勝てなかったかったから」って
彼の必殺技のゾルトラーク(人を殺す魔法)がすごい、ってゆう話を聞いた。。

でも、いざ封印を解いて戦ってみると、フェルンが思ってたより強くなくって
ゾルトラークは、ただの一般攻撃魔法だった。。

そしてフリーの解説で分かったんだけど、ゾルトラークは強すぎたから
彼が封印されてる間に大陸中の魔法使いが進んでゾルトラークを研究、解析し強力な防御魔法や装備が生まれ、今ではただの一般攻撃魔法になっていた。。

それは、前にフリーがフェルンにあげた本を読んでいれば分かったことだけど
フェルンは勉強不足で知らなかっただけ。。

戦いのさいごにフリーが
彼の必殺技のゾルトラークを使って彼を退治して、バトルは終わり。。

それからフェルンは進んで本を読むようになった、ってゆうおはなし^^


封印してる間に魔法が進化して倒せるようになった、ってゆうのは
病気を治すためにコールドスリープで未来に託す
ってゆうのとちょっと似た発想で、おもしろかった。。


勉強は大事だよ、ってゆう教訓のおはなしだったのかも。。
{/netabare}
{/netabare}
#04 魂の眠る地
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
フリーレンとフェルンはアイゼンを訪ねる。旧交を温める中、「大魔法使いフランメの手記」を探すことを手伝ってほしいと頼むアイゼン。3人は、ハイターが生前に割り出した手記が眠る場所がある森奥深くへ。フランメの手記と呼ばれるものはほとんどが偽物だというが、その場所にあるのは偽物か、それとも…?
{/netabare}
感想
{netabare}
前半は、グランツ海峡にやってきたフリーたちのおはなし。。

フリーは偽物だと知って、大魔法使いフランメの著書を対価に受け取り
浜の漂着物の片付けを手伝って、新年の朝日を見るんだけど
フランメの著書ってゆうのは、2話目の伏線だったみたい^^


冒険物ってゆうより日常アニメに近い感じで、大きくなったフェルンが
ブツブツ言いながらフリーの面倒を見るシーンが「お兄ちゃんはおしまい!」
の、なんだかんだ言いながらダメ兄を思いやる、妹のみはりみたいで
ちょっとほのぼのしてて良かった◎

あと、フリーが日の出を見ることがヒンメルの望みだったみたい。。

日の出を見ても、フリーはそれほど喜んでる様には見えなかったんだけど
乗り気じゃない彼女を連れ出してくれたフェルンには感謝してた様で
この辺のフリーの気持ちはよく分からなかったけど
一緒にいた時は気が付かなかっただけで、実はヒンメルが好きだったとか?



後半は、あらすじのおはなしで、アイゼンを訪ねて行ったら
大魔法使いフランメの手記さがしをたのまれるおはなし。。

手記には死者と対話したってゆう記録が残ってるみたいでアイゼンは
30年前にフリーが口にした「ヒンメルを知っておけば」って言ったことで
その言葉を直接彼に伝えさせようとしたみたい。。

そして、フリーたちはフランメの手記を発見したんだけど
実はフランメはフリーの魔法の先生で、1000年前に彼女が予言した通り
フリーはこの場所に手記を探しにやってきた。。

手記には、大陸のはるか北の果てにある、人々が天国と呼ぶ
魂の眠る地オレオールで、かつての戦友たちと対話したと書かれていて
フリーはそこに向かうことになるんだけど、
そこには今、魔王城があって、とても寒いところみたい。。

それで、寒いから行きたくないって言いながら眠ったフリーの上で
アイゼンとフェルンが、フリーのことを話してたんだけど
フリーは良い先生ってゆう事になったw


オレオールは今いる所から10年くらいかかるんだけど
フリーにとってはたったの10年ってゆう感じみたい。。


やっぱりフリーは、ヒンメルと話したいのかな?

アイゼンとハイターは、フリーをヒンメルに合わせたいみたいだけど
それって2人に、恋愛感情みたいなものがあったことに気付いてたから?


それにしても、魔王城に行くまで10年ってゆう事は
帰りもそれなりにかかったんじゃないのかな?

出かけた時にヒンメルが18~20歳だとして
帰ってきた時は、どんなに早くっても35歳くらいにはなってたはずだけど
あんまり老けて見えなかったよね^^

あとフェルンは、フリーが自分のことはあんまり興味がないのかも
とか言ってたけど
誰に対しても淡泊なだけで、興味がないわけじゃないと思う。。


おはなしがやっと動き出したみたい^^
{/netabare}
{/netabare}
#05 死者の幻影
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
フランメが残した手記に記されていた“魂の眠る地<オレオール>”を目指すことに決めたフリーレンとフェルンは、アイゼンと別れ旅路を歩んでいく。今は魔王城があるその場所で、ヒンメルと話すことができるのか…。ある村を訪れると、村人が何人も幽霊に連れ去られ行方不明になっているという。
{/netabare}
感想
{netabare}
アバンでは先回のあらすじをやってたけど
ヒンメルたちとのたった10年ほどの冒険が
何千年も生きるフリーを変えた、ってゆう。。

その、変えた原因を探すのが、フリーの旅の目的なのかな?


前半は、死者の幻影をあやつって人を誘いこみ、食べる魔物退治のおはなしで
ハイターとフェルンの思い出の話があって
フェルンは、自分はハイターの幻影が現れても大丈夫だって思ってたけど
結局、フリーに助けてもらったの^^

以前フランメが出たフリーには、こんどはヒンメルが現れたけど
彼女にとってヒンメルは、それだけ大事な人になってたのかも。。



後半は、リーゲル峡谷で、人を喰う紅鏡竜を退治するおはなしみたいだけど
フリーたち2人では難しくって、パーティーを組もうと、近くの村に住む
アイゼンが推していた彼の弟子で戦士のシュタルクに会ったんだけど
実は彼は、ただの弱虫だった。。ってゆうおはなし。。

竜に立ち向かおうとしたんだけど、恐怖で一歩も動けずにいたら
あっちの方から去って行ってくれて、村から勇者と讃えられ
本当のことを話せないまま、今になったんだって。。

そんな臆病な人はいらない、って思うフェルンとは逆に、フリーは誘い
けっきょく彼は、ひと晩考えることになったんだけど
その晩、大きな物音が気になったフェルンが彼をのぞきに行くと
シュタ(シュタルク)が峡谷の岩壁を切り裂く修行していた、ってゆうおはなし。。


フェルンが、なぜ竜がこの村を襲わないか聞いた時、フリーは
「単なる気まぐれか、あるいは。。」って言いかけてたけど
実は竜は彼の実力を知ってて、戦いたくなかっただけなのかも?

野獣って、相手が弱ければ何とでも戦う、って思ってる人もいるみたいだけど
実は小さくても、毒やキバやツメが鋭かったりで意外と危険だったりして
ちょっとの傷でも弱体化すると、強い敵に出会った時にやられちゃうから
弱そうな相手てもできるだけ戦いたくない、ってゆうのが本音みたい。。


フェルンは、フリーの考えがおかしいと思うことが多いみたいだけど
魔王を退治したメンバーだし、何千年も生きてるんだから
もうちょっと信用した方が良さそう^^

でも若い時って、そんなことさえ分からないのが本当かも。。
{/netabare}
{/netabare}
#06 村の英雄
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
リーゲル峡谷沿いの村で暮らすシュタルクは、紅鏡竜から村を守ったことで村の英雄として讃えられているが、実はとにかく臆病だった。それでも彼の実力を見込むフリーレンは、共に紅鏡竜を倒そうと声をかける。大岩を切り裂くほどの力を持つシュタルクだが、手の震えは止まらない。果たして戦いの場に現れるのか―。
{/netabare}
感想
{netabare}
前半は、フリーのたのみを受け入れたシュタが
けっきょく1人だけで竜を倒したおはなし。。

シュタは毎日、岩壁相手に修行してても、できれば竜と戦いたくなかったけど
フェルンもはじめて戦った時は怖かったけど
魔物から逃げて、追いつめられて、戦う覚悟をしたら退治できた
ってゆう話を聞いたのもあって、竜と戦う覚悟を決めたみたい。。

「必要なものは覚悟だけ、必死に積み上げてきたものは裏切らない」
ってゆうフェルンの言葉が重かった。。

裏切らないけど足りない、ってゆう事もあると思うんだけど
何だかんだ言っても、村人を守るのは自分しかいない
って思ってるシュタがかっこよかった◎

シュタは実は、師匠のアイゼンからも恐れられてたってゆうのも分かったけど
彼に教えてあげた方が良かったんじゃないかな?ってちょっと思った^^

竜とシュタとの戦いは、ちょっとあっけなさすぎたかな?
でも、あれだけ強いから、竜は村を襲わなかったんだろうな。。



後半は、北側諸国の治安悪化でフリーレン一行が関所を通らせてもらえず
2年は城塞都市ヴァールに留まることになるんだけど
フリーレンの名前が知れたとたん、出国の許可が出たってゆうおはなし。。

2年の足止めを
魔法の研究ができるって喜ぶフリーと、長いって感じるフェルン、それに
アイゼンが生きてるうちに帰って
みやげ話をしようとするシュタの気持ちが伝わるおはなしだった^^


前半の最後の方に、フリーがかき氷の氷を魔法で出すおはなしがあったけど
もしかしてカフェのパフェも、魔法で作ってるのかな?

パフェが小さくなったことを不審に思うシュタに
「時の流れは残酷だよな」って、ごまかそうとする店主w

でも、時が流れて物価も上がってるはずだし
北側諸国との取引もなくなったから
本気で「残酷だよな」って言っただけかも^^



後半は、大したおはなしじゃなかったけど
遅れて出てきたシュタの深掘り回ってゆう感じで
ふつうに良かったと思う◎
{/netabare}
{/netabare}
#07 おとぎ話のようなもの
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
フリーレンたちは解放祭と呼ばれるお祭り前日の街にやってくる。そこはかつてフリーレンやヒンメルたちが魔族から守った町だった。町に建てられた自分たちの銅像を見るフリーレンはあることを思い出す―。
その後に訪れたグラナト伯爵が治める街で、フリーレンは突然ある人物に杖を構える―!
{/netabare}
感想
{netabare}
フリーが早起きしたアバンが、何これ?ってゆう感じw

前半は、とくにメインがなかったみたい。。

一行が崖崩れみたいになってるところを片付けて
山道を通れるようにしたところからはじまって
街に着くと解放祭の準備をしていた。。

勇者ヒンメル一行の像を囲んで行うみたいなんだけど
フリーは、ヒンメルが像を作らせてた時のことを思い出し
彼は未来のフリーに、自分たちが存在してたことを思い出させ
ひとりぼっちにさせないようにって言ってたことを思い出してた。。


やっぱりフリーの、ヒンメルへの思いのおはなしだったのかな?

途中で「エルフは恋愛感情や生殖本能みたいなものが欠落してるから」
とか言ってたから、そういう感情がないフリーが
自分の気持ちに気が付いて行く旅になるのかも?


後半は、立ち寄ったある街で、魔族を見つけたフリーが殺そうとするんだけど
それは、魔族から和睦の使者として派遣されたリュグナーの一行で
フリーは彼らを殺そうとした罪で、投獄された。。

でもフリーは
ヒンメルと一緒に行動してた時に会った魔族の少女のことを思い出し
魔族の言葉は、人間をダマすために使ってるだけで
彼らには人間の気持ちが分からない、って知ってた。。

案の定リュグナーは
自分たちにも感情があるみたいに領主をだまして街の防護結界を解除させ
ボスのアウラの軍勢を招き入れる作戦で
リュグナーの仲間が、先に牢獄のフリーを殺しに来たところで終わり。。


最近、クマに人が襲われる事件が続いてて、退治されたりしたけど
そのあと、クマを退治した自治体に
過激な動物保護団体とかから苦情の電話が入って
業務が妨害される事件が発生してるんだって。。

野生のクマは、人間の言葉やルールは通じないんだけど
自分の気持ちを投影して、人格化させる人たちがいるみたい。。

人間ってクマだけじゃなく、無生物の物まで人格化させて
ぬいぐるみや、自分の持ち物にまで名前を付けて話しかけたりするんだけど
魔族は人の、そうゆう気持ちを利用するため、言葉を使うだけだって。。

ちょっとサイコパスに似てるのかな?

オタキングで有名な岡田斗司夫さんは
自分のことをサイコパスだって言ってるけど
実はサイコパスでも、感情がないわけじゃなく
ある対象には、感情移入するみたい。。

それで思い出したけど、何年か前、メンタリストDaiGoさんが
「自分にとって必要のない命は、僕にとって軽いんで
ホームレスの命より、猫を救ってほしい」とか言って炎上してたけど
彼にはホームレスの命より、猫の命の方が大切な、サイコパスみたい。。

そんな感じで、サイコパスの人だって感情がないわけじゃないけど
魔族には、そんな感情は無いみたい。。


でも、あれだけ人間に似てて、言葉も通じると
気持ちも通じるかも?って思っちゃうよね?

それは間違いかもしれないけど、それを信じるのも人間の良いところかも?

このおはなしには、どうゆうオチが付くのかな?
フリーが魔族を退治して終わりなのかな?

それが人にとっていいことだったとしても、何かちがう気もするんだけど。。
{/netabare}
{/netabare}
#08 葬送のフリーレン
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
グラナト伯爵に和睦を申し入れてきた魔族アウラに仕えるリュグナーたちに魔法を放とうとしたことで、フリーレンは捕らえられ牢に入れられる。そんなフリーレンをリュグナーは危険視し、同じくアウラ配下のドラートがフリーレンの命を狙う。そしてフェルンとシュタルクもフリーレンを救うため行動を起こす。
{/netabare}
感想
{netabare}
フリーが、自分を殺しに来たリュグナーの仲間をやっつけ牢から出ると
首を切られて倒れてる衛兵を発見し
自分のせいになるのを恐れて、こっそり逃げることに。。

それを知ったグラナト伯爵は、見ただけで強いのが分かるフリーが
逆らわずに捕まったことで、彼女が衛兵を殺す気が無い事を見抜き
リュグナーのところに行き、仲間が一人いなくなってるのを確かめると
彼を殺そうとしたけどやられ、逆に捕まった。。

その頃、逃げてきたフリーと出会ったフェルンは
フリーからリュグナーたちの始末をまかされ
おびえるシュタといっしょに伯爵のところに向かった。。

シュタは伯爵邸でイスにしばられ、血を流してる伯爵を発見し
ロープを切ろうとしたけど、魔法がかかってて切れず
時間を取られてたらリュグナーたちが戻って来て
ちょっとしたバトルになった。。

でも彼はおとりで、気配を消して隠れてたフェルンが
人を殺す魔法(ゾルトラーク)を改良した魔族を殺す魔法で攻撃すると
リュグナーの片腕を吹き飛ばした。。

彼が腕の再生に時間を取られてる間に
シュタとフェルンは、大ケガした伯爵を連れて逃げた。。

リュグナーは魔族が克服したはずのゾルトラークを使う少女を見て
フリーのことを思い出した。ってゆうおはなし。。



今回はいいおはなしってゆうより、主人公最強系みたいな感じだったけど
バトルがメインにならなくって良かった◎


それにしても、感情を持つような魔族だって現れるかも知れないのに
魔族は絶対的な悪ときめつけるって
なんとなく、このおはなしに似合わない様な気がするんだけど。。
{/netabare}
{/netabare}
#09 断頭台のアウラ
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
ひとり街を出たフリーレンは、七崩賢“断頭台のアウラ”と対峙していた。膨大な魔力を持つアウラは、死者の軍勢を次々とフリーレンにぶつけていく。一方、グラナト伯爵を救出したフェルンとシュタルクだったが、ふたりにもリュグナー、リーニエの魔の手が迫り…。フリーレン一行とアウラ軍の戦いが加速する。
{/netabare}
感想
{netabare}
フリー対アウラの戦いが始まったのと
伯爵を助けたフェルンとシュタがフリー捜しに向かう途中、
フェルンに付けた血の跡を追ってきたリュグナーとリーニエが
2人を襲ってきたおはなし。。


フェルンはリュグナーと、シュタがリーニエと戦ったんだけど
リュグはフェルンより魔力も技術もコントロールも優れていると油断してたら
フリーより早いフェルンのスピードに押されていた。。

シュタは師匠アイゼンの技をコピーしたリーニエに負けていたけど
バトルは最後まで立ってた者の勝ちだ、ってゆうアイゼンの言葉を思い出し
相打ち覚悟で彼女の技を体で受け止め、反撃して勝った。。

リーニエが負けたことを知ったリュグが、そちらに気を取られた瞬間
フェルンのゾルトラークが決まって、リュグは倒れた
ってゆうところでオシマイ。。



バトル自体の動きは多くはなかったけど、2人それぞれが因縁の戦い
ってゆう感じでおもしろかったし
師匠との絆を思い出して勝ってて、バトルだけじゃなくって良かった☆


シュタが、街の人の避難をフェルンにまかせ
出て行こうとしたところは、ちょっと感動したけど
なんだか安っぽい演出だって思ってたら
全力でフリーレンを連れ戻してくる、って言ったところで笑っちゃったw


あと、フェルンの淡々とした戦い方も良かった☆
{/netabare}
{/netabare}
#10 強い魔法使い
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
大魔法使いフランメ。千年以上前に生き、人間でありながら歴史上でも“英雄”と称される魔法使いだった彼女は、ある日魔王軍に襲われ全滅したエルフの集落で、ひとり生き残ったフリーレンと出会う。フランメがフリーレンに教えたものとは…。そして、フリーレンとアウラの戦いに決着がつく。
{/netabare}
感想
{netabare}
フリー対アウラの戦いで
自分の魔力に、絶対的な自信を持つアウラの「服従の天秤」ってゆう
天秤におたがいの魂を乗せ、魔力の大きい方が相手を服従させる
ってゆう魔法にフリーが勝ったおはなしだった。。

ほとんどが、魔法軍に滅ぼされたエルフの村で
生き残ったフリーがフランメに助けられてから
魔力制限で魔族を欺く方法を学ぶおはなしで
本人同士のバトルシーンさえないバトルで、こんなのはじめてだった^^


魔族は言葉を使って人をだますから、魔法使いは
魔力量でウソをつけない魔族を魔法量でだます
ってゆう考えがおもしろかった◎


でも、人間も同じかも。。

どんなにムキムキで強そうな人でも
ふだんから分かっていれば、銃を用意しておくとかできるし
逆に、チンピラが、相手が弱そうに見えてケンカを吹っかけたら
相手が銃を持ってたりすると負ける、ってゆうのと似てるかも^^

だからフリーが街で衛兵に捕まった時
あえて捕まったんだと思う。。


どんなに強くても、変に力なんか見せびらかさずに
平和に暮らすのが一番かも☆彡
{/netabare}
{/netabare}
#11 北側諸国の冬
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
アウラたちを倒したフリーレン、フェルン、シュタルク。平穏が訪れ、死後もアウラに操られていた自身の配下を弔い、グラナト伯爵は最大限の感謝をフリーレンに伝える。フリーレンたちは旅立つが、北側諸国の冬の道は想像以上に厳しく…。そこで彼らはひとりの武道僧(モンク)に出会う。
{/netabare}
感想
{netabare}
前半は、グラナト伯爵領編のその後のおはなしで
伯爵たちに感謝され、戦士たちを祭って、伯爵領を去った。。

弔いの儀式はあったけど、戦士たちに思い入れがあんまりなかったから
「葬送のフリーレン」にしてはふつうだったと思う。。

ただ気になったのは
フェルンが左腕の付け根辺りを、貫通するくらい深く差されたのに
ぜんぜんふつうに過ごしてたこと。。

いくら魔術がうまくても、人間なんだから、あれじゃあ済まないと思う。。

まあ、人間のシュタが、岩壁を切り裂くくらいだから
この世界の人間って、ふつうじゃないのかもしれないけど。。


それで、北部高原の情勢が悪くって、人の往来が制限されているから
一級魔法使いの同行が必要で
これから北側諸国最大の魔法都市オイサーストに試験を受けに行くみたい。。

それにしてもフェルンが、まだ3級魔術師だったなんて知らなかった^^



後半は、雪で遭難しかけて立ち寄った山小屋で
エルフのモンクに出会ったおはなし。。


「迷った」って言いながら
「ふもとに行けば小屋があったはず」ってフリーが言ってたけど
どう行けば山小屋があるふもとに着くか分かってるなら、迷ってないよねw

それに飛べなくても、フリーの魔力はすごいんだから、防御結界とか張って
シュタの体力で運んでもらえば、彼が凍えなくても済んだと思う^^

このおはなしって、心の動きとかは細かいけど
そういう設定は荒いってゆうか、どうでもいいみたい。。


寒さを屈伸でしのいでたモンク(武道僧)のクラフトを見るなり
「中に変態がいるからダメ」って、ドアを閉めてたけど
シュタが凍えそうになってるわりには、余裕があるみたいw

クラフトが凍死しそうなシュタを温めてくれたところがおかしかったw


そのあと3人は小屋で、春になるまでハイターと過ごした。。

その間の会話で彼は、ほめてもらいたくって女神様を信じてたみたいで
フリーのこともほめてあげようか?って聞いてきたけど
フリーはもうすでに、ハイターにほめてもらってたから
女神様にもクラフトにも、ほめてもらわなくっていいみたい^^



もしかして、ハイターもいっしょに行くのかな?って思ったけど
「何百年後かに、また」って言って、あっさり別れたけど
意外とすぐに、どこかで会うのかも^^
{/netabare}
{/netabare}
#12 本物の勇者
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
剣の里にやって来たフリーレンたち。そこは80年前に、世界を滅ぼす災いを撃ち払う者しか抜けない“勇者の剣”をヒンメルが抜いた場所。この里の周辺に湧いてくる魔物を退治するという役目を務めるために訪れたのだった。そしてフリーレンの脳裏には、80年前当時のことが蘇ってきて…。
{/netabare}
感想
{netabare}
はじめは、雪の中で眠っちゃったフリーが夢で
ヒンメルたちと魔王討伐に出かけた時のことを思い出す話から
ヒンメルの剣が、勇者の剣のレプリカだってゆうエピソードがあったけど
その“勇者の剣”が前半のメインテーマだったみたい^^

フリーは50年ごとに「剣の里」ってゆうところに来て
魔物退治をする約束になってたみたいなんだけど
今回はヒンメルといっしょに来た時から80年も経ってて
里長が待っていた^^

その村は、真の勇者しか引き抜けない、ってゆう伝説の剣を守ってて
ヒンメルが来た時、その剣を抜いた、ってゆう事になってたんだけど
実はまだ残ってて、結局ヒンメルは抜けなかった、ってゆうのが
魔物退治のあとで分かった^^

そして、魔物が増えてるのに里が討伐依頼を出さなかった訳は
ヒンメルが剣を抜けなかった、ってゆうのがバレないようにするためで
彼は「僕が魔王を倒して世界の平和を取り戻せば
偽物だろうが本物だろうが関係ない」って言ってたんだって^^

でも、ヒンメルを神格化したがってた人たちが
勝手に彼が、剣を抜いた、ってゆう伝説を作り上げたみたい。。


そして後半は、久しぶりに着いた街で
フリーから、今日がシュタの18歳の誕生日だった、って聞いたフェルンが
プレゼントをあげようと、シュタを買い物に連れ出すおはなしで
フェルンが彼を探してる間、シュタがあちこちで人助けしてるの知った。。

そして、シュタを見つけて、街を2人で歩きながら
何をあげたらいいか悩むフェルンが、直球で聞くと
彼は今まで、誕生日のプレゼントをもらったことがない、って知った。。

そしてシュタの回想がはじまったんだけど
彼はお兄さんが有能な戦士だったせいで
親からは期待されなかったみたい。。

でも、そんなお兄さんはやさしくて、自分の稽古の相手をしてくれたり
村が魔物に襲われた時は、彼を逃がしてくれたことを話し
自分は家族から完全に見放されてたわけじゃない、って
ちょっと分かりかけたみたい。。

そしてフェルンから銀の腕輪のプレゼントをもらって、2人が宿に着くと
フリーがアイゼンから教わった、誕生日のハンバーグを焼いて待ってた。。

そこでシュタは、その巨大ハンバーグはアイゼンからの
精一杯がんばった戦士をねぎらうための贈り物だった、って初めて聞いて
そう言えばお兄さんも、彼にハンバーグを焼いてくれたことを思い出した。。



今まで、誰にも誕プレをもらったことがない、と思ってたシュタが
実は気付かないうちにもらってたことに気付く、ってゆう
ちょっとウルウルしちゃうおはなしだった。。

あとフェルンが、シュタの良いところを発見して気にしはじめたみたいで
腕輪をして帰るシュタの手が、フェルの手と近いシーンが
恋愛フラグを出してたみたいだった。。
{/netabare}
{/netabare}
#13 同族嫌悪
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
北側諸国アルト森林の村の教会で出会った、神父の弟・ザイン。治癒の難しい毒をいとも簡単に解毒する彼の高度な魔法を目の当たりにし、フリーレンは驚く。聞くと、ザインはかつて冒険者を夢見ていたが、旅に出ることなく、村にとどまっているという。ザインの兄は彼を連れ出してほしいと頼み…。
{/netabare}
感想
{netabare}
子どもの頃、冒険者にあこがれた僧侶ザインと知り合って
フリーたちのパーティーにリクルートするまでのおはなし。。

優秀だけど、お酒もタバコもギャンブルも好きな僧侶のザインは、若い頃
幼なじみから冒険者になる様に誘われたんだけど、自分に故郷を残すため
僧侶としてこの村に残ることにしたお兄さんに遠慮して
この村に残ることに決めたから、フリーたちの誘いを断り続けた。。

フリーはそんなザインに、ヒンメルに誘われた時の自分を重ねて見てて
ヒンメルに誘われた時の様に、彼に後悔させないよう
10年前に旅に出た幼なじみを追いかける、ってゆう旅に誘ったみたい。。

さいごは、お兄さんの本音がザインに後悔させたくないことだって知り
フリーたちと冒険の旅に出かけることにした、ってゆうおはなし。。



今回は、ちょっと本筋からズレたおはなしが多かったみたいな気がしたけど
おもしろかったから、良かったと思う^^

フリーの投げキスでヒンメルが倒れたエピソードがあったけど
もしかしてヒンメルはフリーのことが好きだったのかも?
{/netabare}
{/netabare}
#14 若者の特権
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
僧侶ザインが仲間になり、ラート地方を訪れたある日、フェルンとシュタルクが喧嘩をしていた。聞くと、シュタルクがフェルンの誕生日に何も用意してなかったことが原因だという。ザインはふたりの仲直りをさせようとアドバイスを送る。そんなザインにフリーレンが言葉をかけて…。
{/netabare}
感想
{netabare}
前半は、ラート地方の街で
シュタがフェルンの誕生日のプレゼントを用意してなくって
フェルンがキレるおはなし。。

結局フェルンはザインのアドバイスでシュタに謝りに行き
いっしょに買いに行き、鏡蓮華の模様の腕輪をもらった。。


後半は、一行が旅の途中で魔物に襲われ
フリーがヒンメルからもらった指輪を失くすおはなし。。



前半は、シュタとフェルンのラブコメってゆう感じで
フェルンの中で、シュタへの思いが強くなってきたみたい。。


そして後半
ヒンメルからもらった指輪の意味が「久遠の愛情」だと知ったフリーが
彼がそれをくれた時のことを思い出し、マジメに探すことにする
ってゆうおはなしだったみたい。。

ヒンメルが彼女の指にリングをはめる時は、儀式みたいだったし
教会の鐘も鳴って、まるで結婚指輪の様だったから
ますます2人の間に恋愛フラグが立ったみたい^^

ただ、相手はとっくに亡くなってるんだけど
天国に行ったらもしかして。。ってゆう感じかな。。


前半も良かったけど、後半の方がジーンとした^^

ただ、ちょっと残念だったのは
たまたま指輪を見つける魔法が手に入ったけど
それが失くした「物」を探す魔法じゃなく「装飾品」に限るって
偶然が重なったにしては、ピンポイントすぎたところ。。
{/netabare}
{/netabare}
#15 厄介事の匂い
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
ラオブ丘陵の村にやって来たフリーレンたちだったが、村の人々は何らかの“呪い”によって眠らされていた。フリーレンによると、僧侶は女神様の加護により“呪い”が効きづらいという。“呪い”への耐性と知識を持つザインがその種類と発信源を割り出し、4人は原因である魔物の退治に向かう。
{/netabare}
感想
{netabare}
前半は、魔物の“呪い”によって眠らされたラオブ丘陵の村で
“呪い”をかけた魔物の混沌花の亜種を退治するおはなし。。


女神様の加護によりが効きづらい僧侶のザイン以外は、次々眠っちゃって
ザインがひとりで魔物の花と向かい合うことになったんだけど
フリーから「ひとりで戦うな。私を起こせ」って言われてて
迷ったけど、フリーを5秒間だけ起こすことにした。。

ザインは花が、魔法を反射させるのを知って
起きたばかりのフリーに伝えると、彼女は花のコアを魔術で撃ち抜いて
やっつけた、ってゆうおはなし。。


ザインは子どもの頃、ハイターから聞いた
フリーとはコミュニケーションがうまく取れないから
彼女の言ったことを信じることにしたらうまく進むようになった
ってゆう話を思い出し、彼女の言葉を信じて、5秒間に賭けてみた。。

するとフリーは目を覚まし、彼の期待通りに1発で魔物を倒した、ってゆう
新入りザインの活躍と、フリーのすごさが分かるお話だったみたい^^


後半は、フォーリヒで物資を補充しようとしてた一行の前にオルデン卿が現れ
この要塞都市の士気が下がらないように、しばらくシュタを
戦争で亡くなった、英雄であり長男の影武者として雇いたいと話があって
路銀が足りないのが分かったフリーは、しばらく滞在することにした。。


今回のメインは、シュタとフェルンの社交ダンスだったのかな?
フェルンがシュタのことを意識してるのが伝わって、良かった^^

そして、オルデン卿と息子の関係や
心にもない憎まれ口をきいたまま別れた相手への思いとか
セリフは少なかったけど、気持ちの伝わる良いおはなしだった。。
{/netabare}
{/netabare}
#16 長寿友達
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
かつてフリーレンがヒンメルたちと冒険をしていた時に出会ったドワーフの戦士・フォル爺を訪ねた4人。彼はある村をずっと魔物から守っていた。フリーレンは会話を交わす中で、過去のヒンメルの言葉を思い出す…。その後、ある集落を訪れると、そこにはザインが昔共に冒険者になろうと約束した親友の足跡があった。
{/netabare}
感想
{netabare}
前半は、クラー地方で、フリーの長寿友だちで
400年近く村を守ってきたドワーフの戦士フォル爺と会うおはなし。。


大切な記憶でも、いつかは消えてしまう、ってゆうおはなしだったのかな?

フォル爺が、この村を守るきっかけになった大切な人のことや
ヒンメルたちが魔王を倒したことを忘れて行くのはさびしいことだったけど
フリーと話したことでその人が夢に出てきた
ってゆう希望的なおはなしもあって良かった☆



後半は、ローア街道沿いのとある集落で、ザインが
冒険者を始めるきっかけになった親友の“戦士ゴリラ”の足取りを知る
おはなし。。


一行は、ゴリラと仲が良かったと言われる“頑固婆さん”に会い
いくつかの依頼をこなす、ってゆうRPG展開のさいごに
昔この世を救ったってゆう英雄の像磨きをしたんだけど
そのうちの1人は僧侶クラフトで、もう一人はザインに似てた。。

そしてお婆さんから、ゴリラは北側諸国中部の交易都市テューアに向かった
って聞いたんだけど、それはフリーたちが向かうオイサーストとは反対方向で
ザインが悩むところでオシマイ。。


お婆さんの依頼は、コミカルでそれなりにはおもしろかったけど
ちょっと尺伸ばしみたいな感じもしたかも。。

今回は
“ゴリラ”とか“あごひげ”ってゆうあだ名がおもしろくて
センチメンタルより、コメディ回ってゆう方が近いかも?
{/netabare}
{/netabare}
#17 じゃあ元気で
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
ザインは親友の戦士ゴリラの手がかりを得るも、彼が向かった先はフリーレンたちの目的地とは別の道だった。そんな中、滞在する集落に寒波が到来し、ひと月の足止めを余儀なくされた4人だが、それぞれの過ごし方で日々を楽しむ。ある日、フェルンとシュタルクが喧嘩をし、フリーレンはザインを頼るが…。
{/netabare}
感想
{netabare}
前半はあらすじのおはなしで
ザインがゴリラを追いかけて、一行から別れることになるおはなし。。


フェルンとシュタが、くだらないことでケンカして
ザインが仲裁に入るシーンがあったけど
「もう付き合っちゃえよ!」がおかしかったw

2人の仲は公認ってゆう感じなのかも^^

そして、もうすぐお別れなザインに2人の仲裁を任せたのも
仲間といっしょに過ごす楽しさを味あわせたい、って願う
フリーの計画だったのかも。。


ひとつ気になったのは、ザインがひとりで旅立つ時
荷物を持ってなかったことかな。。

フェルンが魔法を使う時、杖を呼び出してたから
たぶん収納魔法が使えるんだと思うけど
ザインにもそういうのがあるのかな。。


後半は、フェルンがカゼをひいて寝込むおはなしで
フリーは彼女の手を握ってあげてたんだけど、子ども扱いするなって言われて
やめて、シュタといっしょに薬草を取りに行った。。

途中、シュタから
「人には心の支えが必要で、支えてもらって悪い気分になる奴はいない」
って言われて、自分が寝込んだ時ヒンメルが、同じことを言って
手を握ってくれたことを思い出したの。。

そして帰ってから、こんどは恥ずかしくないように
2人だけになったときに手を握ってあげて
フェルンは薬草のおかげもあって、良くなって
3人でまた旅に出た、ってゆうところでオシマイ。。


にゃんは昔、おばさんが子どもを連れて遊びに来た時
にゃんママといっしょに買い物に出かけるので
子守をたのまれたことがあるんだけど、おむつを取り替えたりしたから
そのいとこが大人になっても、何だか子どもの頃を思い出しちゃって。。

フリーはフェルンを育ててきたから
その子が大きくなっても、いつまでも子どもに感じるのかも^^
{/netabare}
{/netabare}
#18 一級魔法使い選抜試験
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
ザインと別れ、魔法都市オイサーストにやって来たフリーレンたち。この先の北部高原に入るには一級魔法使いの同行が義務付けられる。一級魔法使い試験は合格者が一人も出ない年もあり、そして死傷者が出ることもある難関。フリーレンとフェルンが向かった試験の会場には手練れの魔法使いたちが集まっていた。
{/netabare}
感想
{netabare}
魔法都市オイサーストで
フリーとフェルンが一級魔法使いの試験を受けるおはなし。。


前半は、フリーがフェルンに試験の心構えや魔法使いの現状とかを教えたり
一級試験に挑むには五級を持ってないとだめだと分かり
フリーがあきらめていると、彼女の持ってる聖杖の証を見た偉い人が
特別に一級試験を受けられるようにしてくれたりしたおはなし。。

そして、試験の日まで修行。。


あと、一級試験を受けに来た、ユーベルってゆう荒っぽい女の魔法使いが
盗賊に襲われそうになって、通りかかったクラフトに助けられる
ってゆうエピソードがあった。。

クラフトは近くで殺された盗賊を見つけて、それが彼女の仕業だって見抜き
そのままだとまた盗賊を殺すだろうと思って
彼らを助けるために先にやっつけただけみたい。。

今回はフリーたちと関わらなかったけど
わざわざ彼女のエピソードを出すって、重要なキャラになるのかな?


後半は第一次試験で、3人で組んで試験を受けることになるんだけど
選抜試験のメインキャラの紹介をザックリとやって、ユーベルも出てたけど
彼女は前の二級試験で試験官を殺して失格になったみたい。。

フリーとフェルンは違うパーティーになって、
フェルンはユーベルと同じ班。。

そして、明日の日没までに隕鉄鳥(シュティレ)を捕まえ
支給された籠に入れて3人そろって戻ってくる試験が始まったけど
今回はフリーのパーティーのエピソードで
フリーといっしょになったラヴィーネとカンネのキャラ紹介がメイン。。

ラヴィとカンネは幼なじみだけどケンカばかりしてて
フリーをあきれさせてたけど
シュティレを捕まえる時には、すごい連携を見せてた。。

そのシュティレは、試験の課題になるくらい頑丈で高速で
けっきょく逃げられちゃった^^


そして夜、カンネが雨音で目覚めるとフリーがいなくて
さがしに出ると雨は降ってない。。

それに気を取られてたら鳥型魔獣に襲われ、フリーに助けてもらって
彼女にラヴィとの仲のことを話すんだけど
ラヴィはちょっと荒っぽいけどやさしくって
実は、それほど仲が悪いわけじゃないみたいだって分かった^^

さいごはカンネがフリーに発見したことを話し
フリーが、もしかしたらシュティレを簡単に捕まえられるかも?って
言われてたけど、雨音と何か関係あるのかな?
{/netabare}
{/netabare}
#19 入念な計画
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
一級魔法使い試験の第一次試験は、3人ずつのパーティーに分かれ、試験場に生息する隕鉄鳥<シュティレ>を日没までに捕獲し、さらにパーティー全員が揃っていることが合格の条件。シュティレは捕獲が困難なため受験者同士の争奪戦=サバイバルの様相を呈していく。カンネとラヴィーネと組んだフリーレンの作戦は…。
{/netabare}
感想
{netabare}
フリーたちのパーティーは
魔力を感知し近づかないようにしてるシュティレが水場に来ることを知って
水を使えなくしたり、水に魔力を込めたりして一か所に集中させ
魔力を消したフリーが待ち伏せし、鳥を捕まえる魔法で捕まえた。。

そんなフリーの作戦を読んだグループがいて、その魔法を使ったときに
魔力を消して隠れてるフリーの班を発見し、戦いを挑んできた。。


フェルンとユーベル、ラントの班は、早いうちにシュティレを捕まえてて
それをねらった他の班に襲われてバトル。。



そんな感じで、後半は魔力バトルってゆう感じ。。

シュティレを捕まえるのに、もうちょっと苦労するのかな?って思ったら
フリーはそれほどでもなかったし
フェルンの班は、どうやって捕まえたかも分からなくって
ちょっとモヤモヤしたかな。。

バトルは、いろんなタイプの魔法使いがいて
わりとおもしろかった^^
{/netabare}
{/netabare}
#20 必要な殺し
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
一級魔法使い試験の第一次試験、フェルンはエーレと、ヴィアベルはユーベルと、ラントはシャルフと対峙する。ヴィアベルはユーベルとそれぞれ自身の魔法で戦う中で、彼女から危険なにおいを感じ取り…。一方、シュティレを捕獲したフリーレン組だったが、そこにデンケン・リヒター・ラオフェン組が狙いを定める。
{/netabare}
感想
{netabare}
メインは、フェルン班とユーベル、シャルフ、エーレの班との戦いと
人間ドラマってゆう感じで、たぶんこの班で一番強いのはエーレだと思うけど
フェルンの一般攻撃魔法の大量攻撃で、力を使い果たし負けた。。

ヴィアベル対ユーベルは
見た物を拘束できる魔法を持ったユーベルに拘束されたけど、
エーレに勝ったフェルンがユーベルにウソをついて
エーレを殺した、って言ったからあきらめた。。

フェルンは戦い方も危なげなかったけど、ちゃんとウソもつけるし
フリーから鳥を捕まえる魔法もしっかり習ってたってw

ユーベルは自分をクールに見せてたけど
結局、女性や子供を殺すのは苦手みたいで
負けて動けなくなったエーレとシャルフたちを連れ
さいごに自力でシュティレを捕まえたところは、ホッとしちゃった^^



あとはフリーたちだけど
高速で移動する魔法(ジルヴェーア)を使うラオフェンに鳥籠を奪われ
リヒターがラヴィーネとカンネを押さえ
デンケンがフリーと戦うことになったけど、きっとフリーが勝つよね^^



フリーもフェルンも、いつも無表情で戦ってるから
すごく余裕がありそうに感じるんだけど、たぶんそうなんだと思う^^

殺し合い、みたいな言葉は出て来るけど
今のところ人間ドラマを見せてるってゆう感じで
バトルも悪くないみたい◎
{/netabare}
{/netabare}
#21 魔法の世界
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
一級魔法使い試験の第一次試験、シュティレをデンケンのパーティーに奪われたフリーレンたち。カンネとラヴィーネは圧倒的に魔力に差のあるリヒターに苦戦する。そしてフリーレンはデンケンとの戦闘の中である策を考えていた。日没が、第一次試験のタイムリミットが迫る。果たして二次試験に進むのは―!?
{/netabare}
感想
{netabare}
今回のおはなしは、イメージできないことはできない、ってゆうことと
2つのフラグとその回収がメインテーマだったみたい^^


イメージできないことはできない、ってゆうのは
1000年前、フランメが弟子のフリーを連れて師匠のゼーリエに会いに行った時
フランメが言った「フリーは魔王を倒すけど、私も師匠もムリ」で
「平和な時代の自分の姿が想像できないから」って言ったところ。。

それと、ラヴィーネがリヒターに「人体の6割は水で出来てる」のに
「不用意に(水を操る)カンネに近寄っていいのか?」って聞いたとき、彼が
「詳しくイメージできないものは魔法では実現できない」って言ってたことで
こっちは魔法だったけど、現実でもイメージできないことは無理だと思う。。

にゃんは小学生の時、自転車に乗りたくて練習してたんだけど
運動オンチだったから、何度練習しても乗れなかったことがあって
でもある晩、自転車に乗る夢を見て、「何だ、難しくないんだ」って思ったら
乗れるようになったから、イメージできるって大事なんだと思う^^

ただイメージができるようになるためには
一生懸命勉強して仕組みをよく理解したり、何度も練習しないと
ぼんやりとしたイメージしかできないからダメで
きっと魔法も、現実とおんなじなのかも?って。。


1つ目のフラグはリヒターの立てた「イメージが大事」ってゆうフラグで
自分自身が雨の中のカンネに勝てるイメージを持てなくって負けちゃった^^

2つ目は、ゲナウがゼンゼに言った
「大魔法使いゼーリエの結界は、天地がひっくり返ってもありえない」で
結界の解析をしてたフリーが、結界を破っちゃったこと!


結局フリーたちの班がシュティレを守り通し
6班18人が1次試験を突破したけど、さいごにほかの班員から
力づくでシュティレを奪おうとしたデンケンたちは合格したみたいだったけど
デンケンにお墓参りに行かせてあげたいから、良かった☆

それにしてもフェルンは、鳥を捕まえる魔法とか
それほど役に立ちそうじゃない魔法でも覚えておいて良かった^^

服が透けて見える魔法も、そのうちきっと役に立つよね?
相手が武器を隠し持ってるかもしれない時とかもあるかもだから^^
{/netabare}
{/netabare}
#22 次からは敵同士
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
第一次試験は18人が合格し、フリーレンとフェルンも二次試験へ。試験は3日後、合格者たちは解散し、各々でその時を待つ。フリーレンたちも宿へと戻るが、シュタルクがあることでフェルンの機嫌を損ねてしまい、機嫌を直してもらおうと3人はオイサーストの街へと繰り出す。すると偶然受験者たちと顔を合わせて…。
{/netabare}
感想
{netabare}
1次試験が終わって、2次試験が始まるまでの中休みのおはなしで
フリーとフェルンが宿に戻り、フェルンのご機嫌取りに街に出て
第一次試験で活躍してたサブキャラたちと会う、ってゆう感じの
ちょっと深掘りをかねた、ほのぼの日常ってゆう感じかな^^


すぐに怒るフェルンが、ちょっとウザ過ぎかも。。


ラオフェンを孫みたいにかわいがるデンケンに
リヒターがツッコミを入れるシーンがおかしかったけど
おじいさん、お父さん、孫娘、みたいな雰囲気で
試験が終わったら、この3人でパーティーを組んだら良さそうかな?って^^


あと、クールなラントに、積極的にからんでくユーベルだったけど
彼女はラントのことが気に入ってるのかな?


カンネとラヴィーネが、お菓子を持ってフリーのところに遊びに来てたけど
2人はとても仲が良さそうで、それを眺めてるフリーの笑顔が良かった☆


カン×ラヴィが来て、フェルンも入れて4人で女子会の間
シュタはヴィアベルの狩りに付き合わされてたけど
ヴィアベルも本当は、悪い人じゃなさそうで良かった◎


さいごは、1次試験に残った人たちの所に、2次試験の案内通知が来て
いよいよ。。ってゆう感じで
たぶん2次試験編でサブキャラになりそうな人たちの顔を
ちょっとずつ見せてた^^


2次試験の担当試験官はゼンゼで
眠たそうな目をした女の子ってゆう見た目だったけど
試験は厳しくて、過去4回は、一人も合格者がいなかったとか。。

「私は平和主義」とか言ってたけど、もしかしてバッドフラグかな?

どんな試験になるんだろう?
{/netabare}
{/netabare}
#23 迷宮攻略
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
一級魔法使い選抜第二次試験、試験官のゼンゼが用意したのはダンジョン攻略。「零落の王墓」の最深部に辿り着いた者は全員合格という。しかしそこは未踏破の難攻不落のダンジョンだった。フリーレンたち受験者はそれぞれ内部へと入っていくが、待ち受けていたのは魔物やトラップ、そして驚きの“魔法”だった。
{/netabare}
感想
{netabare}
2次試験は、ゼンゼが担当。。

明日の夜明けまでに、未踏破のダンジョン「零落の王墓」の最深部まで
無事にたどり着くことってゆう内容で
緊急時のために脱出用ゴーレムを渡された受験生は、ある者は1人で
ある者はグループを組んで迷宮に入って行った。。

「零落の王墓」ってゆう名前のダンジョンだけど
お墓を試験会場にするって、何だか悪いことのような気がするんだけど。。


ゼンゼ自身も合格者を確認するために
フリーとフェルンたちについて入って行った。。

他受験者の中には脱落者も出てたけど、フリーがミミックに引っかかる以外は
危なげなく迷宮攻略を楽しんでるような2人が
もうじき最深部に達しようとするのを見て
ゼンゼは2人といっしょに来てよかった、と思ってた。。

そのころ、最深部に近づいていた他の受験生たちは
ダンジョン攻略中の受験生たちの複製体に襲われていた
ってゆうところでオシマイ。。



ダンジョンって言っても王墓なんだから
受験会場にするのって、何だか不謹慎な気がした。。


ヒンメルのダンジョン好きが分からないと言いながら
魔導書や魔道具をさがすのを楽しむフリーがかわいかった^^


フリーが平気でミミックに挑むのは、出られるのが分かってるからだけど
でも、脱出に魔法を使いたくないのは、髪が縦ロールになるから
ってゆうのがおかしかったけど
食べられて、ミミックのよだれまみれになるのはいいのかな?w


デンケンたち4人の受験生の前に
フリーの複製体が現れたところで終わったけど
デンケンは一次試験の時に、フリーにあっさり負けた気がするんだけど
今回は他に3人いるし、何とかなるのかな?
{/netabare}
{/netabare}
#24 完璧な複製体
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
第二次試験でダンジョン「零落の王墓」に入った受験者たちの前に、彼らの複製体が立ちふさがる。その複製体は魔法によりそれぞれの実力・魔力・技術などを完全にコピーした実体だった。その中で、ユーベルたちは自身の複製体に遭遇してしまう。一方、デンケンたちはフリーレンの複製体を前に足止めを食らい…。
{/netabare}
感想
{netabare}
「零落の王墓」の主は、シュピーゲルってゆう神話の時代の魔物みたいで
受験者と互角な複製体を作り出す能力を持ってるみたい。。
今回はいろんな受験者たちが戦ったけど
ユーベルとラントの前に現れたユーベルの複製体を
ラントが複製体だって見抜いてたユーベルが、ラントを試すようにして
彼に倒させた話が、クールな2人の気持ちが伝わってくるみたいでよかった◎


エーデル、ドゥンスト、ブライのチームは、複ゼンゼと戦った。。

そしてエーデルは、
複製体には心がないから精神操作魔法は通じない、って見抜いたけど脱落。。

ドゥンスト、ブライは逃げたけど
公式のキャラ紹介に名前が載ってないから、たぶん不合格になると思う^^;


ゲナウが誰かに「シュピーゲルは迷宮に入り込んだ対象者の記憶を読み取り
複製体を創り出してる」って解説してたけど
それだと、対象者の記憶にない能力とかについては複製できないはずだから
複製体は本物より、使える魔法の数とか能力が下なんじゃないかな?

ゼンゼは好きな魔法を何でも与えられるくらいの魔法使いみたいだから
どんな魔法でも使えるはずで、見ただけで死ぬ魔法とかもあるはずだから
もしゼンゼの複製体が完璧なら、誰にも勝てないと思う。。


フリーとフェルンが
ゴール手前の部屋の前でたむろするデンケン一行とメトーデを発見して
彼らが自分の複製体にジャマされてることを知りおもしろがるフリーと
作戦会議がはじまった。。

メトーデがフリーの能力を調べようと抱き寄せると、ふくれっ面になり
取り返そうとするフェルンがおかしかった^^


ヴィアベル、エーレ、シャルフの3人は
ヴィアベルを中心に自分たちの複製体と戦ってたけど、勝てそう。。


さいごに、力技で行く方向に決まり、フェルンが手を挙げて
「私はフリーレンを殺せるかもしれない」と言い出したところでオシマイ^^

前にフリーが、フェルンの方が動きが速い、とか言ってたと思うから
相性次第かも。。

フリー対複フリーの能力が互角なら
1級魔法使い候補がほかに5人もいるんだから
他の複製体が出てこない限り、勝てると思う☆彡
{/netabare}
{/netabare}
#25 致命的な隙
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
第二次試験の合格条件であるダンジョン最深部に行くには、フリーレンの複製体を倒さねばならなかった。複製体を前にしたデンケンやラヴィーネたちと合流したフリーレンとフェルンは、魔法使いたちそれぞれが持つ情報や知識で、複製体打倒の作戦を立てる。その中でフリーレンの脳裏に浮かぶ記憶とは…。
{/netabare}
感想
{netabare}
あらすじのおはなしで、
主にお兄さんが零落の王墓攻略の先遣隊だったラヴィーネからの情報で
作戦が立てられたんだけど、試験官のゼンゼが
未踏破の迷宮とか言ってた割に、かなり詳しすぎだと思う。。

未踏破の迷宮だし、先遣隊はシュピーゲルを倒してもいないはずなのに
「本体は攻撃手段を持たない脆弱な魔物」とか、
実際に戦ったなら攻撃手段が無いのは分かったとしても
脆弱かどうかは分からないはず。。

それに「ソイツを倒せば複製体は全部消える」って
零落の王墓攻略のマニュアル本でもあったたの?w


フリーとフェルンが2人っきりで戦うことにして
他のメンバーは、その他の複製体の相手をすることになって
バトルがはじまった。。

フリーは魔法を使う瞬間、一瞬だけ魔力探知が途切れるから
隠れて他フェルンが、そこを狙って攻撃したところでオシマイだった。。


後半の半分は、フリーがフランメの遺言状をゼーリエに渡したときの会話で

手紙は、フランメの後押しで人類が魔法の研究を始めたから
彼女の後を継いで宮廷魔法使いの教育をしてほしいってゆう内容だったけど
ゼンゼは、魔法は特別であるべきだから
才能ある者以外に教えるつもりはないって断った。。

でもにゃんは、野球でも将棋でも天才がが出て来るようになるためには
その天才を支えるたくさんの人がいないと、だめだと思うけど。。

その時のゼーリエの予言で
人間の魔法が急激に進化して、そのうちフリーを殺せる人間が出て来るだろう
って言ってたけど、今回がその時、ってゆう感じかな?

ちょっといいおはなしではあったけど、内容はあんまりなかったみたいで
今回は、何となく引きのばしたみたいに感じた。。
{/netabare}
{/netabare}
#26 魔法の高み
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
零落の王墓に住まう神話の時代の魔物シュピーゲルが作った、王墓に入った者の複製体たち。シュピーゲルを倒すため、フリーレンとフェルンはフリーレンの複製体と戦うが苦戦する。一方、デンケンやラヴィーネたちも複製体と戦うが、試験官である一級魔法使いゼンゼの複製体の魔法が猛威を振るう。
{/netabare}
感想
{netabare}
簡単には倒せないと思ってたけど、複フリー対フリー&フェルンの戦いは続き
フェルンが複フリーに致命傷を与え、トドメを刺そうとしたところを
複フリーの魔力を全く感じない攻撃魔法で反撃され、動けなくなった。。

でもそれで複フリーのスキができて
結局フリーがトドメを刺して戦いは終わり
あとはシュピーゲルをあっさり倒してオシマイで
残って最深部に集まった全員が第二次試験に合格しておはなしも終わり。。


その複フリーとのバトルの合間に、他のみんなのバトルのエピソードがあって
それぞれが相性の良い相手を選んだり、連係プレーで戦ったりしてたから
割と簡単に複製体をやっつけて行ったんだけど
リヒターとラヴィーネは魔力探知にかからない複ゼンゼに奇襲されて脱落。。

そして、倒した相手がシュピーゲルを倒すまでは復活し続けてきて
みんなも持久戦を覚悟した。。


そしてメインはユーベル対複ゼンゼのバトルで
ゼンゼは強いけどユーベル相手には弱いってゆう、ゼンゼの回想があった。。

ユーベルは前回の二級魔法使い選抜試験の時
どんな攻撃魔法も通さないほどの防御術式が組み込まれた外套を着けた試験官ブルグ一級魔法使いを切り殺して失格になったエピソードで
ユーベルは理屈に関係なく、切れると思った物は何でも切れるみたい。。

にゃんは、それくらいしないと合格できない試験なんだから
それで失格になるのはおかしいって思ったけど
もしかしてゼンゼは、ユーベルを怖がっていたのかも?

結局ユーベルは、複ゼンゼの髪をぜんぶ切り落として勝った。。



バトルとしては、わりとおもしろかったし
フェルンが複フリーを倒すと視聴者に思わせておいて
実はフリーが勝つ、ってゆう展開もおもしろかったけど
ゼーリエが言った「フリーを倒すのは魔王か人間か」の話って何だったの?


あと、ユーベルが複ゼンゼに勝つエピソードは
ちょっと説明っぽかったかな。。

どうしてかってゆうと、この世界の魔法って
「とある魔術の禁書目録」の「自分だけの現実」で「超能力」が決まる
ってゆう理屈とほぼ同じ原理で発動するみたいだからで
それを説明されても、今さらってゆう感じ。。

もしかしたら魔力量なんてゆうのも、ただの思い込みだったりするのかも^^
{/netabare}
{/netabare}
#27 人間の時代
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
零落の王墓を攻略し、フリーレンやフェルンをはじめとする12名が第二次試験に合格した。その二次試験で粉々になってしまったフェルンの杖を直そうとフリーレンはある場所を訪ねる…。そして一級魔法使い選抜試験の最終試験、その合否のカギは、フランメの師匠で大陸魔法協会の創始者であるゼーリエが握っていた。
{/netabare}
感想
{netabare}
前半は、第二次試験で壊れた、ハイターからもらった大事な杖を
フリーから買い換えたらいいって言われてフェルンがふくれてたんだけど
フリーはひそかにハイターの魔術道具店に行き、直してもらってた
ってゆうおはなし。。


久しぶりのシュタの登場で
訳の分からないおじいさんのギャグシーンで、あれ?再放送?って思ったけど
必要なかったかな。。

フリーはあまり考えずに「買い換えたら?」って言っちゃったけど
フェルンがふくれたのを見て、空気を読んだのかも^^

フリーの何気ないやさしさが良かった◎



後半は最終試験で、二次試験にフリーが入ってたせいで
一級魔法使いにふさわしくない人たちまで選ばれちゃったので
ゼーリエ自らが直感で判断することになり
人数が半分くらいに絞られた。。

花畑を出す魔法が好きなフリーは不合格^^

ゼンゼはフェルンも落としたかったみたいだけど
自分の直感にウソはつけなかったみたいで、フェルンは合格になった^^


ゼーリエってツンデレだよね
魔力制限もしてるし
花畑の魔法をくだらない、と言いながら花が好きそうだし
けっきょくフランメの遺言も聞き届けてるし^^

もしかしてフランメがその魔法が好きだったのは
ゼーリエを喜ばせるためだったのかな?

フリーを落としたのも、きっと深い意味なんかなくって
彼女が一級魔法使いを認定できるくらいの実力者だってゆうのが分かってて
そんな称号なんか必要ないだろう、って考えたんじゃないかな。。

フェルンは1000年前に自分が予言した「人間の時代が来る」の人間だって
分かったんだと思う。。
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#28 また会ったときに恥ずかしいからね
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
一級魔法使い試験の最終試験、フェルンはゼーリエから合格を告げられた。続くデンケン、ヴィアベル、ユーベルたちの合否は…。そして試験を終えた受験者同士の間には、始まる前にはなかった不思議な感情が…。そして、フリーレンたちが魔法都市オイサーストを旅立つ時が近づく―。
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感想
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フェルンが合格したところから、他の人たちも、合格しそうな人は合格し
そうでない人は落ちた。。

たぶん、一級魔法使いの自分がイメージできた人は合格したんだと思う^^


そのあとフェルンがシュタを連れてお菓子屋に行くと
デンケンとラオフェンに出会い、お茶とお菓子をごちそうになって
彼の話を聞いた。。

ラオフェンは孫代わりってゆう感じなのかな?
いっしょに連れてって、弟子にでもするつもりなのかも?

魔法が楽しいものだと思い出させてくれたフリーに感謝してたけど
戦争の道具としてだと、平和な時代には逆に役に立たないかも^^


新しい魔導書を仕入れたフリーは街で困ってる人を助けるヴィアベルに出会い
ちょっと意外だったみたいだけど、彼も
ヒンメルの仲間だったのに困ってる人を助けないフリーが意外だったみたいで彼からヒンメルにあこがれて魔法使いになった話を聞かされた。。

誰かの善行が誰かを動かす、そんなちょっといいおはなしだった。。


一級合格の副賞で、特権魔法授与式に行くフェルンに誘われたフリーが
会場に着くと門前払い。。

ゼーリエはフリーが嫌いなんじゃなく
戦争以外に魔法を使おうとするフリーが、うらやましいのかも?

本当は自分も楽しい魔法を使いたいけど
スナオになれないのがゼーリエだから。。

それにしても嫌がるエルフの顔が、ショボーってしててかわいいw


フェルンを待ちながらシュタと話をしてたら
一級魔法使いのレルネンが現れて、勝負を挑んできたけど
フリーはガードするだけ。。

彼がどうしてフリーと戦おうとした理由は
死ぬ前に歴史に名を残したかった、からかな?

フリーには勝てない、ってゆうのは分かってたはずだけど
ゼーリエがデンケンを合格にした時の理由が「まだ燃えている」だったから
ゼーリエに、まだ燃えている自分を認めてもらいたかったのかな。。

でもフリーからゼーリエが、「歴史にその名を残せずとも
弟子を取って後悔したことは一度もない」って言ってたことを聞かされて
戦意を失くしてたから
やっぱりゼーリエに認めてもらいたかっただけなのかも^^


そして新たな旅立ち。。

フェルンは、「服の汚れをきれいさっぱり落とす魔法」をもらって
ゼーリエからいやな顔されてたけど、実用的でにゃんも欲しいかもw

そして、カンネとラヴィーネに別れを告げて旅立ったけど
3年後にまた頑張る、って言った2人に、「そう、よかった」って
すごくそっけない態度をしてた。。

ヒンメルもそうだったみたいで
あっさり別れる彼が言ってた「だってまた会ったときに恥ずかしいからね」
ってゆう言葉を思い出し、自分もつぶやいたところでオシマイ^^

にゃんも、人と別れる時はそっけない方かな。。

「また会ったときに恥ずかしいから」じゃなく
いくら別れを惜しんでも、別れるのが悲しくなるだけだから。。



今回は、フリーとみんなとの別れのおはなしで
みんなそれぞれいろんな思いを持ってたみたいだったけど
語られてもフリーは、「そっ」とか「そう」とかゆう返事をするだけで
タイトルは「そっ、そう、のフリーレン」の方が良かったかも^^
{/netabare}
{/netabare}


見おわって。。


魔王を倒したパーティーの1員で
長寿なエルフ族の少女・フリーレンが、仲間たちが亡くなったあと
彼ら(特に勇者ヒンメル)の思いなんかを考えながら
旅をするおはなし。。

魔族以外はキホン、みんないい人で
ほのぼの・ちょっといい話系ロードムービーアニメで
おはなしはもちろん、作画も
動くシーンと動かないシーンのメリハリがあって良かった◎


あるアニメ系YouTuberの人が、最近のアニメは子供向けになってきてる
とか言ってたけど、おはなしが分かりやすい、ってゆう意味だったみたい。。

にゃんも前に「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」の感想に
「気持ちが分かりにくい」って書いたけど、何となく伝わってくるものの
登場人物の口を借りたりして、正解をはっきりさせないから
見おわっても、何だかモヤモヤが残る、ってゆうのが本当かも?

でも、本当の人の気持ちって、正解があるものじゃなくって
その時によって、好きとか嫌いとかいろいろな思いが混ざってたりするから
正解を出さない方が、見てる人が勝手にキャラの気持ちを想像しながら見て
その人の経験とか、精神年齢によって、より深く感じられて良いのかも?


このアニメがヒットしたから
これからはこういう大人向けのアニメが増えていくかも?









.

投稿 : 2024/03/23
閲覧 : 524
サンキュー:

64

ネタバレ

モストマスキュラー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ここ数年で見たアニメの中で一番面白かった

タイトルのとおり、個人的にはここ数年で見たアニメの中で、一番良い作品だった。
演出、作画、音響、ストーリー・・・どれをとっても、他のアニメとは一線を画すクオリティだったと思う。
色々な意味で、まるで映画のようなアニメだな、と感じた。

演出として、意識的に間をしっかりとつくることで、視聴者を画面に引き付けるという、映画のような手法が使われていた。
そのおかげか、集中しようと思わなくても、自然とアニメにグッと集中して入り込むことができた。
25分がこんなに短く感じたアニメは久しぶりだ。

作画も綺麗で、違和感を感じるところはほとんどなかった。

キャラクターの美しさもさることながら、背景も実に美しかった。
背景美術のレベルの高さを感じる。
どこを切り取っても、そのままパソコンの壁紙にできそうなくらい、クオリティが高い。

戦闘描写の作画もとてつもないクオリティだったと思う。

原作ではあっさりとしていた戦闘描写だったが、これがアニメでは大幅に拡張され、激しい動きを伴う迫力あるものになった。

これを、原作改変だとして非難する人もいるかもしれない。
しかし、私はそうは思わない。
漫画をアニメ化するにあたって、必要な改変だったと思う。
むしろ、原作を忠実に再現していたら、紙芝居だと揶揄されていただろう。

原作改変が問題になっている昨今である。
ストーリーを原作者に無断で改変するのはもちろん論外だ。
しかし、演出面に関しては、漫画に最適な演出と、アニメに最適な演出が違う以上、ある程度の改変は必要だろう。

音響面もとても素晴らしかった。

特に戦闘シーンの音響は、まるでアクションものの洋画のような迫力があった。
それなりのスピーカーやサブウーファーをつけた環境で視聴すると、魔法の爆発音などは、身体にズシンとくるような音の圧が感じられた。
劇場版ならともかく、TVアニメでこれだけ迫力ある音の表現をしている作品はなかなかないと思う。

ストーリーも良かった。
勇者ヒンメルの死をきっかけに、これまで他人を知ろうとしてこなかったことを後悔したフリーレンが、人間を知る旅に出る物語。

基本的に、魔王討伐後の平和を表しているような、ゆったりとした雰囲気が良い。

フリーレンが、徐々に人間のことを知っていくという成長物語としても面白い。

フリーレンは、勇者パーティで旅をしていた頃と比べて格段に人付き合いが上手くなった。
しかし、それでもまだまだ未熟な部分がある。
フェルンの気持ちを理解できずに怒らせてしまったり、エルフと人間の時間感覚の違いからすれ違いを起こしてしまったりする。
フェルンの宥め方も下手で、美味しいものを食べさせて機嫌を治すくらいのことしかできない。
それでもフリーレンはなんとかフェルンのことを理解しようと頑張る。
フェルンもそれをわかっていて、フリーレンが自分を理解しようとしてくれていることを嬉しいと感じている。
こういうところに尊さを感じる。

また、この作品に出てくるキャラクターはどれも魅力的だ。

強力な魔法使いでありながら、人付き合いが苦手で、どこか他者とズレているところがあるフリーレン。
基本的に相手を様付けで呼んだり、言葉遣いが敬語だったりで、一見大人びて見えるが、性格はむしろ年齢以上に幼いところがあるフェルン。
屈強な戦士でありながら、戦士らしくない臆病さや愛嬌を持った性格をしており、それ故に色々な人から好かれるシュタルク。

これらのメインキャラが魅力的なのはもちろんのこと、サブキャラクターまで魅力的なのも、この作品の良いところだと思う。

80年のブランクがありながら、一瞬で現代の防御魔法の仕組みと弱点を見破り、天才の片鱗を見せつけたクヴァール。
魔族と人間の違いを視聴者に深く印象付けたアウラと首切り役人。
出世のためなら手段を選ばないという、非情な宮廷魔法使いでありながら、受験理由が妻の墓参りのためだったり、孫のような年齢の娘をついつい甘やかしてしまうデンケン。

などなど、上げ始めればキリがないくらい、魅力的なキャラクターが多い。

サブキャラクターが魅力的な作品は、見ていて面白い。
一気に世界観が広がる感じがするというか、作品の世界に没入できる感じがする。
名作というのはどれも、主人公サイドだけでなく、敵も魅力的な気がする。

ここまでこの作品のことをべた褒めしてきた。
実際、素晴らしい作品だと思っている。

しかし、見る人によっては退屈に感じるかもしれないとも思う。

この作品はゆったりとしていて、あまり刺激的な部分がない。
メインとなるのは戦闘ではなく、フリーレンとそれを取り巻く人間模様だ。
このアニメの面白さは、派手にガツンとくるものではなく、じんわりと染みてくるようなものなので、アニメにわかりやすい刺激や興奮を求める層にとっては退屈に感じるのではないだろうか。

戦闘描写は素晴らしいが、そもそも戦闘描写が少ないアニメだ。
2クール目は割と多いが、1クール目は少ない。
戦闘がない回で挫折した視聴者も結構いそうな気がする。

人を選ぶアニメであるかもしれないが、私のように刺さる人にはがっつり刺さる。
まあそもそもこれだけ人気になった時点で、刺さらない人より刺さる人のほうが圧倒的に多いんだろうけど。

書きたいことをがむしゃらに書きなぐっていたら、全然まとまりのない感想になってしまった。
まだまだ書きたいことはあるが、更にまとまりのないものになりそうなので、この辺にしておく。

要は、めちゃくちゃ面白かったってことです。

2期が早くも楽しみだ。
是非、製作してほしい。
願わくば、1期と同じか、それ以上のクオリティで。

あと、ラオフェンかわいいよラオフェン

投稿 : 2024/03/23
閲覧 : 37
サンキュー:

9

ネタバレ

あぱぱ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

牧歌的な時間の流れ

視聴回数 視聴中

この作品は、時間の流れを「あとこれだけ」と感じるか「まだこれくらい」と感じるのかという感じ方が絶妙に素晴らしい作品です。

春アニメまで飽かせる事ないアニメの一押しです。
(次番組は転スラなので個人的には嬉しいです)

アニメの最終回になれば、レビューを改めてしたいと思っています。

3/23 追記

視聴回数 全話1回

最終回まで視聴しました。
この作品のテーマは「ロードムービー」「千載一遇」「日常茶飯」

魔王(魔族)を討伐する目的で始まるロードムービー。
ただしパーティの中に長寿フリーレンが含まれているのが物語の重要なところです。

フリーレンはエルフで長寿であるがために、人間との接し方の感覚が違います。

{netabare} フリーレンの日常茶飯は、長い年月から 変化がない生活を過ごしていましたが、ふいに訪れる出会いで変化を体験していきます。{/netabare}

「千載一遇」は勇者「ヒンメル」「アイゼン」「ハイター」の魔王討伐パーティ。
時代を隔てて「フェルン」「シュタルク」と同行するという、出会うして出会った巡り合いが物語を盛り上げてくれます。

{netabare} 長寿フリーレンは「日常茶飯」に対して、感情を大きく揺さぶられる事がないですが、人間と接する事で「日常茶飯」にも大切な事がある事に気づいていきます。{/netabare}

まだ視聴されてない方へおすすめするのは「日常茶飯は、ある日突然の千載一遇で、今までとは違った人生へ変えられる」というストーリーを楽しめれる方にはおすすめです。

【追記】

最終回まで視聴しましたが来週も余韻に浸れる放送があります。
「フラアニ特別編 『葬送のフリーレン』大感謝祭 ~人の心を知る軌跡」

投稿 : 2024/03/23
閲覧 : 58
サンキュー:

11

ネタバレ

Takaさん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

葬送のフリーレン

勇者ヒンメルの死をきっかけに、フリーレンは人間を知るための旅を始める話。

随所にヒンメルとの回想シーンが出て、ヒンメルの存在感と言葉・行動が染みるはずだったんだけど、アニメどうした?

原作ストックは使い果たした感はあるし、2期はないかな。

投稿 : 2024/03/23
閲覧 : 70
サンキュー:

2

ネタバレ

タック二階堂 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

また会ったときに恥ずかしいからね。

詳細は公式サイトでも見てください。

言わずと知れた小学館『週刊少年サンデー』連載中の、原作・山田鐘人さん、アベツカサさんの作画によるコミックスの待望のアニメ化作品。累計発行部数1,000万部突破。第14回マンガ大賞、第25回手塚治虫文化賞新生賞を受賞した作品です。

制作は「宇宙よりも遠い場所」のマッドハウス。監督は「ぼっち・ざ・ろっく」の斎藤圭一郎さんです。

初回は、なんと日テレ「金曜ロードショー」2時間枠で放送。OPにYOASOBI「勇者」、EDにmillet「Anytime Anywhere」という力の入れよう。まさに「約束された覇権アニメ」といったところでしょうか。

10年にも及ぶ魔王討伐の旅により勝利を収めた勇者一行。だが、エルフ族のフリーレンにとって10年というのは、たいした時間ではない。しかし、せいぜい100年ぐらいしか生きられない人間にとっては、10年……しかも青年期の10年というのは非常に長く、そして重い。

そんな寿命のギャップによって、フリーレンには大抵のことは取るに足らない事象。だからこそ、50年に一度の大流星群も単なる現象でしかない。

他者に対して、あるいは森羅万象さまざまなことに深い興味を持たなかったフリーレンだが、ともに旅をした勇者・ヒンメルの老衰死に「なぜ、もっと人を知ろうとしなかったのだろう」と落涙する。そして、人というものを知るために、フリーレンは10年前の軌跡をたどる旅を始める。旧友・ハイターの遺した弟子・フェルンとともに…

というお話です。

初回2時間SP。ケチのつけようがないスタートダッシュだったと思います。全体的にトーンを抑えめにした演出。これが、本作の世界観を実によく表現されていると感じました。【推しの子】の動画工房が失敗できない背水の陣だったように、マッドハウスも絶対にコケられないお膳立てをされ、それにじゅうぶん応える成果物を出してきたという印象です。

この作品のために、わざわざ金夜にアニメ放送枠を作った日テレ。その子会社であるマッドハウスは、ジブリが傘下に加わった日テレに対して存在感をアピールできたんじゃないかと思う初回でした。

=====最終話視聴後、感想です。
{netabare}
この作品をアニメ化するのって、かなり難易度が高いんじゃないかなって思っていました。なにせ、フリーレンのキャラが淡々としていて、感情の起伏が少ないタイプだから。

それでも、2クールに渡って原作の空気感をしっかりと再現していて、それでいてストーリーの構成も文句なし。下馬評の高すぎる期待感を軽々と超えていった傑作だと思います。

もちろん、これだけの話題作ですし、また2期で会えるでしょう。だから、涙はしまっておきました。

だって、また会ったときに恥ずかしいからね。
{/netabare}

投稿 : 2024/03/23
閲覧 : 132
サンキュー:

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葬送のフリーレンのストーリー・あらすじ

勇者ヒンメルたちと共に、10年に及ぶ冒険の末に魔王を打ち倒し、世界に平和をもたらした魔法使いフリーレン。 千年以上生きるエルフである彼女は、ヒンメルたちと再会の約束をし、独り旅に出る。それから50年後、フリーレンはヒンメルのもとを訪ねるが、50年前と変わらぬ彼女に対し、ヒンメルは老い、人生は残りわずかだった。 その後、死を迎えたヒンメルを目の当たりにし、これまで“人を知る”ことをしてこなかった自分を痛感し、それを悔いるフリーレンは、“人を知るため”の旅に出る。 その旅路には、さまざまな人との出会い、さまざまな出来事が待っていた―。(TVアニメ動画『葬送のフリーレン』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2023年秋アニメ

この頃(2023年秋アニメ)の他の作品

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