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「葬送のフリーレン(TVアニメ動画)」

総合得点
87.7
感想・評価
540
棚に入れた
1728
ランキング
141
★★★★★ 4.2 (540)
物語
4.2
作画
4.3
声優
4.2
音楽
4.2
キャラ
4.2

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葬送のフリーレンの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

とりあえず簡単な感想

 原作は未読。
 ファンタジーRPG的世界観の中、魔王討伐後のアフターストーリーというのが異彩を放つ。

 ファンタジーやSFで人間と異なる寿命を持つ存在が登場する作品は、共に生きられる時間の
差による離別、共に過ごしている時でも時間感覚の違いなどが描かれることがある。
 本作ももれなくそういった要素があるどころか、むしろそこが一番のテーマであるような感じ。
 ヒンメルとの死別後、人との出会いや過去の思い出を大切にするようになったフリーレンの
旅が話の主軸。
 作品の全体的な雰囲気は静的なものだが、それだけに味わいのあるヒューマンドラマといった
感じで、旅における各エピソードは人生の折り返し点を迎えた人の方が色々と思うところが
あるのではないかと思う。

 フリーレンの行動や考え方は以前とは変わっても時間感覚は早々変えられるはずもなく、
フリーレンの旅においては、そういった部分の人間との違いがシリアス展開にしろ、コメディ
要素にしろ、随所に顔を出してくるのが興味深い。
 フリーレンに関して、長寿ゆえに精神も老成しているのかと思いきや、結構子供じみた部分が
目立つが、単に長生きしているわけではなく、成長速度も遅いみたい。
 そう言えば容姿も少女然としたものだし。
 成長は遅くとも、魔法の修練を長年続けていた成果は出ているわけで、見た目に反した
とんでもない強さを身につけており、随所随所に出てくる戦闘エピソードで発揮されるチート
ぶりも見どころの一つといった感じ。

 フリーレン以外も魅力的なキャラが多く、特に後半の一級魔法使い試験編では数多くのキャラが
登場するため、魅力的なキャラの宝庫といったところ。

2024/07/14

投稿 : 2024/07/14
閲覧 : 28
サンキュー:

3

ネタバレ

えりりん908 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ほんのひとつの、エピソードだけでも

ちゃんとリアルタイムで鑑賞し終えたんですけど、
しばらく引きずっちゃいました。
これだけしっかり、脚本も作画も構成・演出もつくられてしまうと、
そのうえ声優さんたちの演技まで完璧だと、
もう賛辞しか浮かばないんですけど・・・

異世界ハイファンタジーなのに人間と魔族の機微が練りに練り込まれて、
バトルもエピソードも、作画と抒情性。とにかく美しくて。

アニメのハードルが、観る側にとっても、つくる側にとっても、
この作品意向では
グン!と上がったのは、間違いないですね。



以下、過去に書いた感想文です。
:::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;::

12月23日、16話が放送されました。
バトルも無く、ふたつの村での静かな旅路。
それだけなのに、
愛すること、記憶にとどめ切れないこと。
後世に記憶をつむぎ、残し、伝えていくこと。
ふたつの挿話が奇しくも同じテーマを鮮明に映し出してくれていて、
今までリピートして初めて感情を揺さぶられて来たこの作品なのに、
初めて初見で、
胸に詰まって息が苦しいほどの思いをしてしまいました。
この次は年明けになりますね。
葬送のフリーレンという、素晴らしい作品と巡り合えて、
幸せです。

****************************************

12月なかばの今、15話まで放送されていますが、
こんなに「行間の密度がしっかり濃い」アニメって、
なかったんじゃないかな。と、そう感じています。

まるで小説のような。

ラノベやマンガでは稀にしか存在しない、
行間=含み、というか、「想像の余地」が拡がる心地よさ。
これって、アニメでは、正直感じたこと、ほとんどないです。
しいて言えば、
GHOST IN THE SHELLとかカウボーイビバップ、
今敏監督の作品群に少し、かな。
(エヴァンゲリオンみたいに、「脚注」の多い作品は意外とたくさんあるけどw)

だから、よく出来た小説といっしょで、
エピソードが進むたびに、アタマに戻ってまたリピートしてしまう。
そして、たとえば初見ではあまり何も感じなかった、
主人公=フリーレンが泣く初回のシーン、
エピソードが進んで立ち返るほどに、
重みとか意味とかどんどん増していって、
心に刺さって来るし、新しい発見がある。

凄くすごく、頭をフル回転させて、と同時に感情移入して、
しっかりと取り組んでおられる監督と制作プロダクションさんには、
もうアタマが下がりますとしか言えないです。

各話ごとにそんな作劇が、
初回からここまで、いっさいクォリティを落とさないで
紡がれていく。
これって、もう、それだけで奇跡のようで。
だから真面目に感想を書き綴ってしまうと、
到底いつ書き終えられるかもわからない。
そんな作品が、いま、現在進行形で作られているのです。

なので、全部は今は語り切れませんが、
今、最新の15話の、ふたつのエピソードのうちのひとつについて。
このBパートだけでも、
今回限りしか出番のないであろうオルデン卿
その嫡男と次男の物語とか、彼らの出自とか、
たくさんの含み=想像の幅と深さが拡がる感覚があって。

そういうこともあるので、
今回はこのBパートの中の、ひとつのシーンだけ、
抜き出して、感想を。

それは、シュタルクとフェルンの、ダンスシーン。
ペアダンスって、経験の無い人にはまったくわからない分野です。
今までしっかりと描かれたのは、
「ボールルームへようこそ」ぐらい。
ただこれは、競技ダンスなので、普通の社交ダンスとは違いますけど、
それですら主人公の師匠のラテンダンスは割としっかり描かれていたのに、
肝心の、主人公が主戦場とするスタンダード部門は、ペアのフォームが変だったし、
基本は止めカットで、
大きく動くところだけ目立つように作画されていて、
細かい動作は雰囲気しか、描かれてなくて。

他の作品にもたびたび、社交ダンスのシーンは描かれてきていますけど、
大抵は止め絵か天井からの俯瞰でごまかしているし、
ステップを描写するにしても、足元の作画は、
ワンカット、つまり1小節分しか描かれていません。
手技も、よくてアンダーアームターン1回だけしか描かれません。
(例外は、「デスパレード」のオープニングで、題材がオープニングだけに、中々気合いが入っていて、綺麗に手技をいくつも繰り出しています)


それが、この作品では、
フェルンの「本当に似合っていませんね」から
ダンスシーンが終わるまでの、ほんの1分15秒ほどだけで、
リードとフォローの人間関係、
フォロー役のフェルンが1ヶ月レッスンを受けただけで臨む不安感、
3ヶ月リードの訓練を受けてきて、それでもフォローの何倍も大変らしいリード役で、
シュタルクがしっかりと醸し出す「リーダー感」、
そういうところが巧みに描かれていて、見惚れてしまいます。
もちろん、足元のステップもリーダー主導でしっかりとリズムに乗って、
数小節にわたって、ちゃんとワルツしてます。
そして、特筆すべきは、ふたりのあいだの心情をうかがえる技の交換。
フォローって、自信がないと、顔が下を向いて足元を見てしまうし、
何よりも縮こまってしまって右手を大きく上げられないし、
身体の軸線=自分の肩より外に手を出せないものなんですが、
そんな様子が、ちゃんと描かれています。
そしてその状況、フェルンの心情を、しっかりと受け止めながら、
リーダーが視線の高さとダンスの進行方向への視線をしっかり保持して、
フォロー役のフェルンが安心できるように優しい表情を浮かべて、
そこからフォローの信頼を獲得すると、
一気に左手を外に伸ばしてフェルンの右手を導いて、
綺麗なアームホールドを形成してしまう力感。
ここに、シュタルクの強い身体と運動能力と、勇者のような資質が、
垣間見られて。
そして手技もワンハンドエクステンションや持ち替えてのクロスなど、
矢継ぎ早に繰り出して。
ここでシュタルクがしっかり背筋を伸ばしているのと、
空いた腕を自分の背中にピタリと沿わせているの、フェルンが空いた手を飾るのと合わせて、
凄く、すごく綺麗。
そして極め付けは、ペアダンスとしては中級技の、ダウン。
これって普通は、社交ダンスで初めてペアを組んだ同士で出来る技ではありません。
フォローが自分の上半身を、リーダーの腕に預けるのですから、
競技ダンスでの「振りつけ」でもなく、
そして初めての「実践」であっては、
普通なら絶対に出来ないことだと思います。
フェルンは、
短いペアダンスのあいだに、しっかりとシュタルクの修練を理解できて、
それ以上に、戦士としての日々の研鑽を知っているからこそ、
安心して身体をゆだねることが出来るし、
ダンスのあいだにそういう感覚を、フェルンから感じ取っているから、
シュタルクも自信をもって、ダウンをくり出せる。
こういう、ペアダンスならではの気持ちのキャッチボール、というか、
お互いを肌感覚で理解し合うところが、
本当に、本当に美しくて。
ダウンって見て分かりやすい技なんで、アニメではよく使われるけど、
しっかりムーブメント(=予備動作)まで描かれる丁寧さ、豪華さが素敵!
しかもこれ、モーションキャプチャーとかじゃなくて、
手描きらしいのです。
マッドハウスの中に、
きっと社交ダンス好きが、それもかなりの「ダンス狂」が、
ひとりか、あるいは何人か、いるに違いありません。
(そう言えば、デスパレードもマッドハウス制作でしたw)

こんな風に、15話までで既に30近いエピソードを描いて来たなかの、
ほんのひとつのエピソードの中の、ひとつのシーンだけで、
思うこと言いたいこと、言えることはいっぱいで。

これ全部やっていたら、絶対追いつけないし、堪らない。
こんな凄い作品を現実にさせてしまう、
斎藤圭一郎監督。
「ぼっち・ざ・ろっく」のときにも、
アイデア冴えわたる演出術に目を見張りましたけど、
この作品は、それ以上です。


これからの後半ワンクールも、期待でドキドキで、
もう完全に、
ファン目線で作品追い続けてしまっています(^^♪

投稿 : 2024/07/13
閲覧 : 208
サンキュー:

31

ネタバレ

ヘンゼル さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

新鮮な感覚

原作は1巻のみ購入。
というのもアニメ化する数年前から、既に気になったので買っていました。
その当時は自分の好みには合わなかったので、続きは買わずに半ば忘れかけていたぐらいで・・・。
正直アニメ化する前までは、「そこまで面白いかな」と侮っていましたが、実際蓋を開けてみると、並大抵のアニメを蹴散らせるくらいには面白かったですね。

ですが色々と問題もあるなという印象ですね。そこら辺はレビュー後半に書きます。
まずは良い所を。


本作で特に良かったのは作画ですね。
見せ場の作画は圧倒的。
並大抵のアニメ映画以上の作画で、鬼滅の刃とかもそうですが、地上波の普通のアニメで気合が入りすぎなぐらい良かったです。

しかし、全てに気合が入っているかといえばそうではなく、上手く気づかない程度に手を抜いています。
例えば引きの絵とか、ダイジェストになっているところとか。
こういう視聴者が気づきにくいとこで上手く手を抜き、見せ場は本気以上の圧倒的作画で視聴者を感動させてくる。
本当に制作会社様には尊敬しかないです。


ストーリー面では期待していたものとは違いましたが、普通に楽しめる出来にはなっていました。

期待していたものとは違ったというのは、勇者ヒンメルが亡くなって、フリーレンが後悔し、「人間を知る」という名目で旅を始めるという物語の始まり、つまり序盤に受けた印象と、紡がれた物語から感じる印象に自分の中で相違があったからなんですよね。

始まりは重厚的なんですよ。
人の死を扱っているわけですし、「人間を知る」物語、そして「葬送」というタイトルから感じるのは、魔王が滅び、平和になった世界で出会いと別れ、そして死を送っていく、という情緒的なものを浮かべると思いますし、実際、私はそう感じていましたしね。

ですが、物語が進むにつれてそういった重厚的なものだと感じ取れるのは、メインではなく、サブテーマのような扱いになっているような・・・。

物語が軽くなった、というのは語弊がありますが、カジュアルさが増して、物語の重厚感が薄れたのは否めなかったです。
最初にハンバーグだと思っていたものが、実はハンバーグにかけるソースだったみたいな、物語に風味を持たせるための味付けぐらいの扱いだったんだな、と。
上手い例えが見つかりませんね・・・。もっと語彙力が欲しい。

しかしカジュアルさが増したからと言って、本作のメインテーマである「人の死」から外れた物語をやっているわけではありません。

ドワーフの話とかはまさに、フリーレンの本質に触れているような話でとても好きです。




では良い所を上げたところで、本作の問題点について思ったことを書いていきたいと思います。

本作における最大の問題点は、「作風と演出の相性が悪かった」という点です。

それを如実に感じたのは試験編。
激しい戦闘が行われていたとしても、それがいまいち気分的に盛り上がらない。
フリーレンやフェルンもそうですが、出てくる殆どのキャラクターにダウナー属性がついていて、そのキャラのテンション感と状況に大きな溝があるからだと思います。

テンションを0~100の間で数値化してみると、本作に出てくる殆どのキャラのテンション感って20~80の間くらいなんですよ。
そのため激しいアクションシーンになったとしても、本作のキャラは80くらいがテンションのMAXなので、状況とテンション感が合っていないなと思ってしまうんですよね。

自分的に戦闘シーンはテンション感的にMAXの100で観たいのに、冷や水が常時注がれてずーっと温度が80度くらいをキープしているような感じで、結局盛り上がる戦闘シーンがぬるま湯みたいな感じで終わってしまう。
そんな感じです。

キャラは凄く好きなんですよ。
デンケンから始まり、ヴィアベルやラント、ユーベル、リヒターといった、そのキャラが抱える個性が本作の作風と凄くマッチしているし、勇者ヒンメルの影響も垣間見える過去回想があって、話の筋道としても非常に考えられたものになっているなと思いました。

作画が本気を出しすぎてしまっているのも原因かなと思いますね。
原作では淡白な戦闘シーンを必要以上にカッコ良くしてしまったせいかもしれません。

しかし逆に言えば、作風とマッチしているシーンも当然あります。

例えば魔族という、人を襲う化け物が本作では無機質で恐ろしいものとして描かれているという所ですね。
この魔族の設定は、どこか冷たい印象を受ける本作の作風にマッチしているなと思いました。

そして、そういう描かれ方をしているうえで、人間と見た目が同じであるアウラのような強い魔族が、死に際に涙を流す人間らしさもあるというのが、いわゆるギャップ萌えというやつなんだと思います。
アウラはフリーレン作中でも屈指の人気キャラですし、そういうのが要因なんじゃないかな?と。

いずれにしろ試験編は、色々とフリーレンの中では異質でしたね。
テンション感に違和感を持つという、自分の中では新鮮な感覚を味わえました。


総評としましては「作風と物語には相性がある」ですね。

試験編以前の作風が、静寂さや物静かなものであるため、ダウナー属性とは相性が良かったのですが、戦闘シーンがメインである試験編は、躍動や成長の要素が多かったために、ダウナー属性とはかなり組み合わせが悪いように感じました。

特定の属性を沢山のキャラにつけるのは構いませんし、それが作品の色としてあるならそれはそれで大切なものだと思います。

ただそれは同時に縛りでもあるので、自分の作品をいかに客観視できるかが意外と重要なんですよね。
ですがこういう作業は本来編集者がやるべき仕事なので、作者さんの責任ではあまりないかな~と思います。

描き方次第な所もあると思うんですけどね。

と、長々と本作のマイナスな感想について書いてしまいました。
すいません。
物語全体として見ればとても面白かったですし、キャラも魅力的で、ただやり取りを見るだけでも幸せな気持ちになる日常回は特に好きです。
作画もきれいですし。
自分的にお気に入りなシーンは、メトーデにフリーレンを取られて、嫉妬しているフェルンですね。
素直にめちゃくちゃ可愛かったです。

こんな風にフェルンに母性本能を持たせたりなど、キャラの肉付けやギャップ萌え、掘り下げ方が上手い所が本作の人気な理由だなと思いました。

というわけで以上です。

投稿 : 2024/06/28
閲覧 : 56
サンキュー:

5

ネタバレ

たくすけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

原作の良さもあるけど制作会社や声優がいい仕事してる

始まる前から何かと見聞きしてた作品。
またジャンプアニメか?と思ったらサンデーでした。


最初に悪い所から。


自分はゴリ押しが苦手でして…
ひねくれてるので鬼滅の刃、呪術廻戦、SPY×FAMILY等を素直に見れなくなってしまう。
ゴリ押しを否定はしません。
売りたいんだから出来る限りの武器を使いたいのはわかるので。
今回のフリーレンはまずOPがYOASOBIという事で、推しの子でアイドルがバズりまくってからそんなに経ってなかったのもあってちょっとウンザリ。
「またYOASOBIかよ…」となりました。
曲は良いけどアニメと合ってないんじゃないかと思ったり。

金曜ロードショー枠を使って1~4話を放送したのもちょっと嫌。
2時間枠に合わせて編集したのではなく普通に1~4話を放送しただけ。
種崎敦美は上手いけど「また種崎敦美ですかぁ」となりました。
こういうひねくれた考えを持ってたので序盤はあまり覚えてないですw
内容が万人受けしないと思ってるのでゴリ押しにモヤモヤします。

我ながら面倒臭い奴だなと思います(笑)


内容については後半の魔法使い選抜試験編はそんなに好きじゃない。
魔法使いではないから仕方ないけどシュタルクの出番が無いのが残念。
それでも面白かったけど、旅アニメが好きなのでザインと別れるまでの方が面白かったかな。



良かった所

雰囲気が良く味があるというんですかね。
なんか心に染みるものがあります。
戦闘以外に派手さは無いけどパーティー内のやり取りや行く先々の人々とのやり取りが丁寧に描かれていて良い。
スピードがゆったりしてるしでセリフの間を上手く取ってる気がする。
なので視聴者にちゃんと伝わってるのではないかと思う。
回想を入れてキャラクターのバックボーンが伝わっており愛着が湧く。

上にも書いたけど旅アニメが好きなのでそれだけでも結構嬉しい(笑)
ちゃんとした旅系は意外と貴重な気がするのでありがたい。
フリーレンが人間を知るという目的があり、時にはズレた発言をしながらも旅をしながら学んでいく展開も良し。

ザインがパーティーを離れたのも良い。
どうせ「やっぱお前達と行くよ」とか言って戻ってくるんじゃないかと思ったけど友に会うという目的を優先した。
そうするのが普通なのかもしれないけど、少年誌掲載の作品は戻ってくるという展開にする事が多いと思うんですよ(イメージでしかないが)
ちょっとした変化球なんじゃないかと思ってます。

大々的に打ち出してきただけあってクオリティーが高い。
魔法使い選抜試験は戦闘の作画や演出の良さあったから面白かったのはある。
面白いつまらないは置いといてマッドハウスは作画が安定してるイメージがある。

旅だけだと飽きてしまうかもしれないので選抜試験編に突入したのは良いと思います。
試験終わって旅を再開したのでしばらくは旅を描く形であって欲しい。
2期は決まってないけどきっとやるでしょう。

2クール目のOPが良い。
曲調だけで言えば1クール目と逆の方が合ってる気がする。
落ち着いていて主張しない邪魔しない劇伴も良かった。



序盤はあまり覚えてないくせに書くのもあれですが全体的に良かったです。
ただ、やはり万人受けはしないかなぁ。
まあそれくらいの方が良いんですけどね。
人気が加熱しすぎると嫌になるのでw
面白いつまらないの評価がはっきり分かれそう。

ゴリ押し感が無ければ素直に受け入れて絶賛してたと思う。
そこは自分が悪いし損してるなと思いますね(苦笑)

投稿 : 2024/06/23
閲覧 : 34
サンキュー:

4

ネタバレ

ハニワピンコ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

時間が変えてくれるわけじゃない

今更この作品の格をあれこれ語る必要もなく、盤石の体制で放送されて当然話題となった本作
自分は作品名と何となくのコンセプトは知った上で、正直アニメ作品としてはあまり好きそうではないコンセプトで進んでいくと思って実際その通りで、1話で魅せてくる感じは成程と思ったけれど、その後のABパートに分かれた短編でキャラの紹介やコンセプトに沿って生かしたエピソードはギャグも交えつつ非常に見やすくちゃんと作られていたが、連作としてやっていく中で、最終目標までの道のりの中で一本のストーリーがあまり描かれず乗り切れてはいなかった。しかしアウラ編は核となる部分が見えてきて、キャラ紹介も済んだ上での活躍と、人間と魔族の違いや過去と現在の違いを見せていく中でのフリーレンの変化も見せてきて面白くなってきた
その後はABパートに分かれた短編でもキャラ自体に興味が持て始めたので、描かれるエピソードエピソードを楽しむ事が出来た
意外とこの作品、ちゃんとギアがかかるまで結構時間が掛かって展開として難しかったと思うけれど、それでもここまで話題になっているってやっぱり1話の掴みってかなり大事なんだなと改めて思った
それと見せ方も、ありがち故に安っぽい感じにもなってしまうテーマでありながら大筋は普遍的だがそれより一歩踏み込んだり 別の視点から見せてくる、道直球過ぎる描き方はもはや描かれすぎている中で、凡庸にならない為には別の捻った“何か”を備えているとやはり作品として強い

大きく話題となったアニメーションについて
原作は未読だけれど、特に戦闘描写はかなり追加がされたと聞いている。実際その通りだと思っており、vsリュグナーのフェルンは、相手の魔法を防ぎながら前進する場面や、城の城壁塔みたいなところの中を通っていく場面をワンショットでカメラを移動させながら見せる、アニメではかなり作画が難しいけれど個人的にかなり好きな見せ方
日常パートもキャラの動作を丁寧に描いていたり、社交ダンスも二人だけでなく周りすらも手書きでやり切っていたりと、アニメーターも他のアニメでよく名前を見るような方だったりが参加して2クール28話作り切る、まさに現代アニメの一つの到達点とも言える出来だった

話題度を踏まえてもほぼ確実に続編はあるでしょう。意外とこの作品は一過性な話題よりは継続的な話題が見込める作品だと思っているので、1年以上間が空いたとしても同様の話題性を得られると思う
簡単に消費されない物語というか、一人一人丁寧に紹介とキャラ同士の関係を、ギャグや信条 過去の出来事などで活躍や出番を与えて魅力的に見せていくのでその分記憶にも心にも残りやすい、もちろんそうするための作者の力量も必要だがやりきっている、今の時代にここまでこの作りで話題になり受け止められているのは凄いことだとは思う
ネット上で伝播された部分もあるけれど、踏み込みすぎない公式の触れ方もかなり上手かった。そのおかげでネット上でもかなり好意的に受け取られているというのもこの作品の強さの一つである

物語 アニメーション 声優 ネット上を含んだ話題性どれをとっても引けを取らない現代アニメの一つの完成系 20年代アニメを定義する一つとも言える今作品は、ムーブメントが大きくというわけではなく、一人一人が当たり前の如く見ていて伝わっていく感じはとても象徴的であると思う

投稿 : 2024/06/08
閲覧 : 34
サンキュー:

8

ネタバレ

カモミール さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

1000年以上生きているエルフの視点での話しが良かった。

魔族との戦闘での痛快さや時々出て来るコメディ要素が面白かった。1000年以上生きているエルフの視点での話しも良かった。

投稿 : 2024/06/01
閲覧 : 31
サンキュー:

2

ネタバレ

かがみ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

いまここから別のいまここへ

ゼロ年代が「萌え要素」と呼ばれたキャラクター設定のデータベースが整備された時代であったとすれば、2010年代は「ナーロッパ」と呼ばれる世界観設定のデータベースが整備された時代であったといえる。そして、このような「ナーロッパ」というデータベースから出力されたシュミラークルの一大潮流が「異世界転生系(なろう系)」というジャンルであった。けれども、このような「異世界転生系(なろう系)」はその傍流に「異世界スローライフ系」と呼ぶべきジャンルを生成していった(もっとも多くの作品において両者は重なり合っている)。そして本作の幅広い受容はこのような「ナーロッパ」というデータベースを基盤とした「異世界スローライフ系」というジャンルがひとつの成熟期を迎えたことを意味している。また同時に「魔王」も「勇者」もこの世から居なくなった「後の」世界を舞台とする本作はヘーゲル的な意味での「歴史」が終焉した後のポストモダンとしての現代の比喩であるともいえる。その意味で何かの目的のために魔法を求めるのではなく魔法それ自体を愛好し、その探求のプロセス自体をも愉しむフリーレンは「いまここ」から「別のいまここ」へと超出していくポストモダンにおけるコンサマトリー的な生を理想化した存在であるといえる。

投稿 : 2024/05/31
閲覧 : 31
サンキュー:

5

ネタバレ

薄雪草 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

その魔法使いは、タイムラグにどんな料簡を見せる?

原作は未読ですので、まっさらな気持ちで観ています。

みなさんの評価がとても高いので、期待を込めて視聴継続です。



4話。「葬送」って、生者が死者を悼んで見送るときの言葉ですよね。
{netabare}
だけれど、フリーレンにしてみると、人間と共にできる時間の長さや早さがあまりにも食い違っているので、感情はもちろん、知識さえ自分の場外にほかりっぱなしにしているみたいです。

そこから汲みとると、一義的には、そもそも人間の間尺には合わないズレ感みたいな日常とか価値とかが描かれるような気がします。
となると、葬送って意味の解釈がどんなふうに描かれ、どんなふうに受け止めるかが鑑賞のポイントになってくるのかもしれません。

フリーレン自身は、魔法使いとしては研究熱心に見えますし、能力的にも無双のようにも見えます。
その反面、人間由来の依頼にはマイペースに徹していて、相手に合わせるようなそぶりが少しも見えないんですね。
そこはまぁ、そこはかとないギャップ感で、お茶目な印象のフリーレンです。

見送りのなかには "回顧" や "懐古" といった含みがあって然るべきなのかもしれません。
ですので、そんな人間臭い文化性がどんなフリーレンを形づくるのか興味津々です。

これからのち、人のつながりや重なりが彼女を変えていくのなら、そこに生じるだろう世界観や時間軸の整合性が何を見せてくれるのか、なおさら楽しみで仕方ありません。
{/netabare}


7話までの感想。
{netabare}
とても、とても惹きこまれています。
もしも、もしも "今期の覇権" という表現が相応しいのなら、そう言っても良さそうな期待感が膨らんでいます。

皆さんのレビューを読むにつけ、新しい気づきにはたと膝を打っています。
「なるほど、そういう捉え方もあるのか。」
「あの演出は、そんな意図があったのか。」と。
ほんとうに感謝です。

それに、スタッフの趣向やこだわりのおかげで、毎回、鮮明な気持ちで、フリーレンの世界観へと没入できています。
ともすれば原作に手を出したくもなりますが、そこはぐっとこらえて視聴していきたいと思います。


フランメ。
今やおとぎ話に語られる彼女も、フリーレンには昨日のように思い出される師匠。

その足跡をたどれるのは、一人の継承者のみ。
その功績を体得できるのは、連れあう仲間のみ。

大魔法使いの息吹に触れる口上は、彼らにはおしなべて謎めいています。
ですが、フリーレンがハブとなって、その命脈へと導いているかのようです。

滅びへと向かうかもしれないスタンスにあっても、引き継いだ想いを果たすかのような控えめな台詞。

安易な言葉には流されない彼女の双耳。
真実のみを怜悧に見定める彼女の双眸。

種を蒔き、花を咲かせ、実を生らせるのならと、時の流れを撚り合わせていくフリーレン。

EDに写る彼女の瞳の先に、十重二十重(とえはたえ)にいろどる Timeless が咲き乱れる。

EDに映る彼女の眼差しに、光陰は矢のごとくに、一日千秋に祈る Always が見てとれる。

一瞬のまぼろしとも思える人との交わりを、永続する希望として歌いあげる Milet さんのメロディラインが心を震わせます。

すっかり、すっかりお気に入りです。
{/netabare}


9話。「断頭台のアウラ」回。
{netabare}
作劇としてはとても面白かったです。
次週が待ち遠しく感じられたのは久しぶりでしたし、皆さまのレビューも楽しめました。

ただ、一つ気になるポイントも・・。
作品には直接関係ないので伏せておきます。

{netabare}
流れとしては、フリーレンとフランメの馴れ初めを紹介する回でもありました。
気になったのは、薫陶に語られる「動機と手法」です。

二人の共通項は「魔族への復讐」です。
怒りに滲む悔恨を、知略に置きかえる発想で、行動を創り変え、目的を遂げようと図ります。
それを自らの修行として1000年を費やせるフリーレンなのですね。

「目立たなく生きろ」とのフランメの教えは、フリーレンに臥薪嘗胆と深慮遠謀を促しています。
とは言え、彼女はどんな想いで、人類やエルフの長き被虐の歴史を葬送してきたことでしょう。

その胸中にあって、魔力の体外放出の制御を「何となく?」と見抜いたヒンメルに、待ちに待った時が熟したと判断したフリーレン。
ハイターとの掛け合いにイラついたのも、案外、彼らの計略にまんまと乗せられた、と解釈しても楽しそうです。

いずれにしても、ウィンウィンの10年の長旅がそこから始まったわけでしょうし、その10年の活躍を、わずか1秒にまとめる演出は、すこぶる見応えを感じさせる見事さでした。
このシーン。私は、フリーレンが時間を俯瞰する際の習性を表現していたようにも感じました。


また、二人が一致させた手法は「魔族を魔法で欺くこと」。
意外だったのは(推測ですけれど)魔王討伐においても魔力を全開放しなかったという彼女の怜悧な判断です。

フランメとの魔王をぶっ殺す約束は果たせても、アウラら大魔族を獲り損ねたフリーレン。
魔族を撃ち滅ぼすのが彼女の最終目標なのでしょうから、全存在をかけて復讐心をたぎらせるのは、彼女の意志としては理解できるところです。

それに魔族のプライドを逆手に取る術策は、まさに頭脳戦の極みと言えそうですし、飄々とするフリーレンの風体とのギャップが、フランメの教えの凄みを更に浮き立たせています。


ただ・・・少年誌の人気作の主人公の動機が「復讐」という設定は、そのアイデンティティーにおいて相応しくあるのだろうかと、私はいくらか引き気味です。
また、「欺く」という手法にも、どうにもスッキリしない印象が残ってしまっています。

まぁ、それだけ今の世の中が荒んでいる証左を反映していると言えるのかもしれません。
騙し騙され、謀り謀られ、しゃぶり尽くされ、搾り取られるというこのご時世の悪しざま。

コンテンツとしてのフリーレンは、その体現者なのか、あるいは真逆のアンチテーゼを示しているのか、一視聴者として、今後の展開が気になるところです。
{/netabare}
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10話。グラナト伯爵とモンクのクラフト回。
{netabare}
アウラの魔法によって命を奪われた魂を、(ようやく?)80年越しに解放し、膝を折って葬送するフリーレン。
私は、祈りを手向ける彼女の姿もそうですが、むしろその心の寄せ方に関心を向けました。

アウラに囚われた勇者の全ての魂を解き放つのは、フリーレンの魔力総量でも厳しかった。
ですが、80年前にヒンメルに叱られたのは、彼らを問答無用になぎ払うという不遜な振る舞いでした。

だから、彼女は今回、彼らをアウラの手下として見るのではなく、勇猛果敢に立ち向かった同志として、長き呪縛から解放する妙策を案じたのですね。

「自害しろ」と背越しに言い放ったのは、無念に散った英霊らの雪辱を果たし、彼らの眼前にその首が落ちるのを見せたかったのではないかと読みました。

フリーレンの祈りは、80年前に辱めた英傑らへの非礼に対する禊であると同時に、ヒンメルとのよすがを温めたい想いでもあったのだろうと感じました。



グラナト伯爵は、フリーレンの時間軸では赤子のような存在ですが、フリーレンをリスペクトする態度は大人の振る舞いです。
それは長く独りでいたフリーレンには、なかなか理解しにくいお作法かも知れません。

でも、フランメとの約束に信義を置く以上に、ヒンメルらとの10年で培い、フェルンやシュタルクとの旅で、遂につかみ取った宝ものだったとも言えそうです。

"強い魔法使い" 。
それは、魔力の総量や技術、相手を欺く知恵はもちろんのこと、強大な魔族に立ち向かった勇者たちを慮り、その尊厳に寄り添える人格と態度のことと感じました。



クラフトはモンクであり、モンクとは武闘僧とのこと。
日本の歴史に置き換えると、武蔵坊弁慶に比肩するのでしょう。
両者とも、出自も身の果ても不詳とする伝説的な存在のようです。

クラフトは自身の功績を、女神の称賛に求めています。
エルフと人類には心許ない記憶も、女神を仰ぐならその足もとに心の安寧が得られると言うのです。

ただ、その偶像性への恋着は、抽象概念として結び得ても、誕生日を祝ったり、笑いあったりする輩(ともがら)にはなり得ません。

フリーレンの料簡は、1000年に風化し形骸化されるおとぎ話にではなく、ヒンメルらの10年、そして今生浮世の旅にこそ見出せるものなのでしょうね。



シュタルクが兄から受けていた愛ある薫陶。
そしてアイゼンとフリーレンがこしらえるビッグハンバーグ。
これらのプレゼントが、彼の意志と肉体の強さを "勇者の剣" に値する端緒となればどんなにステキでしょう。

"本物の勇者" 。
それは、神々の審判に適うモニュメントを踏み絵と拘泥しながら生きる道か、あるいは世の毀誉褒貶(きよほうへん)に惑わずに未来へと踏み出すかの違いにあるのかも知れません。



ところで、二人がフェルンにささやいた「いい匂い」と、フェルンが連発していた「エッチ」。

怪しげな薬で、フリーレンを問答無用で真っ裸にしてしまうし(エッチ、なのかな?)。

銀のブレスレットは、古く宗教的には "精神的な束縛" という含意・・。
それをシュタルクにプレゼントするとは、エッチなんて軽口どころでは収まらないような・・。
しかも、どう見たって、いちばん "分厚そう" でしたし。

彼女の純粋にすぎる師弟愛は理解できなくもないですが、解釈次第ではシュタルクを擁護したくもなりますね。
フェルン、ちょっと怖いかもです・・・。
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13話。ザインの今と今更の回。
{netabare}
私としては、評価⭐️5つの回でした。
すべてのキャラのパフォーマンスにワクワクしました。

全体としては、ザインを誘うストーリー展開。
キーワードは「私は今の話をしている。」でした。

「今」とは、出会いの可能性に "期待を含ませる" 言葉。

本当はフランメから託され、フリーレンが引き継いだ言葉でした。
それは「魔王に対抗できる "いつかの今" 、ぶっ殺す "そのときの今" 」です。

でも、長年、魔力の体外放出を10分の1以下に押し込めてきたフリーレンです。
そんな "今" の積み重ねが、魔族への憎悪感も、戦う熱の総量も、自分を欺くまでにこじらせてしまったというのが実相のようでした。
言うなら、自己効力感の欠落と、自己欺瞞という底なし沼です。

彼女はヒンメルに「500年という流れに、戦い方を忘れてしまった。怖くなった。」と話していましたが、それはそのままフランメと過ごした "1000年分の今" を冒涜するものです。

フランメとの約束を反故にすることは、自分自身の生き方を偽ることに他なりません。
だから、ヒンメルから「今の話をしている。」と誘われたときに、胸を衝かれたのではないでしょうか。

80年前、フリーレンはヒンメルに誘われる立場でした。
今回はザインを誘う側、言うならヒンメルの立場です。

何百年と心を欺いてきたフリーレンを、ヒンメルのひと言が確かに変えたのです。
どうしてザインの10年を動かせないものと諦められるでしょう。

フランメから授けられた奥義(投げキッス)をヒンメルに振る舞ったのは、自己効力感(魔法使いとしての矜持)を確認したかったのかもしれません。
確かにヒンメルには効果覿面(てきめん)だったみたいです。
だから、ザインにも絶対的な自信があったのでしょう。

ヒンメルにはシュタルクばりの鼻血を流させ、ザインにはアウラばりの自惚れを糾すのが、フリーレンの料簡だとしたら・・。

これはもう、アイゼン曰くの「罪な女」認定のフリーレンですね。

~   ~   ~   ~

それにしてもフランメから託された魔王討伐までの "その時" 。
まさか "いつもの" ダラダラ評がフリーレンの真実だったとは予想外でした。

およそ主人公で、ここまで約束を先延ばしするキャラは、アニメ界広しといえどもなかなか見当たりません。
ますますフリーレンの素性と素行が分からなくなりそうです。

あえて蒸し返しますが、フランメ仕込みの投げキッス話も、なんだか当てにはならないかも。
だって、あんな生めかしい "しな" をフランメが演じるとは思えませんもの。

いえ、むしろ深慮から教えていたのであれば、さすが大魔法使いの先生、フリーレンの性格を "わかっていらっしゃる" です。
彼女がトラウマに萎縮するのを見越したうえで、元々の意地の強さが発揮できるように仕込んでおいた "奥義中の奥義" と言って良さそうです。

投げキッスという奥義。
その効力は、"魔力に由らず" とも、自己効力感を高めたり、自己欺瞞を打ち消したり、相手の "心臓を撃ちぬく" には威力たっぷりなんですね。
やってみると分かりますよ。何か得体の知れない活気がモリモリ湧き上がってくるのが感じ取れるはずです。(自己の解釈です。)

ところで "今更" ですが、同族嫌悪は自己嫌悪のことでもありますから、ザインの10年とフリーレンの1000年は、"今を選ぶという点において質も量も違いはない" という受け止めが "オチ" なのかもしれません。
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14話。シュタルクは「バカ」?の回。
{netabare}
「乙女の一念、岩をも穿つ」。

ここにきて "生臭坊主" に育てられた綻びが悪目立ちしてきた "乙女な" フェルンです。

そう言えば、彼女は、フリーレンに弟子入りする前から、一途に自分磨きをしていました。

ハイターへの敬慕と、フリーレンに師事したことこそ、フェルンの何よりの強みのはずです。

とは言え、"恋の攻撃魔法には不得手" なフェルンが、"内なる恋に恋してしまったら" 果たしてどうなるか・・。

しかも、相手が "岩男" のシュタルクなら尚のこと・・。

だって、彼は、いつだってハイター様をドン引きさせるアイゼン様の "一番弟子" なんですもの。

これではシュタルクの「バカ認定」が既定路線化していくのは避けられそうもありませんね。



それにしても、大人のゆとりを振る舞いながら、その実、屋根から盗み見する "オトナ" もどうなの?と思っちゃいます。

でも、こういう "バカさ加減" が、フリーレンが一番やってみたかった "人を知ること" なのかもしれませんね。
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15話。タイアップ&イノベーションの回。
{netabare}
今話もよく練られたストーリーラインでした。

前半は、シュタルクとフェルンにはお休みさせて、ザインとフリーレンとのタイアップ&イノベーションです。

新加入のザインには、フリーレンとの連携には今一つ時間不足。
その懐疑を解かしたのが、ハイターから聞かされていた説法です。
その示唆は、僧侶と魔法使いのタイアップには欠かせないヒントのようでした。

両者の魔法は、指向性も有効性も違うので、相互理解は難しいもの。
「だからフリーレンの言葉を信じたのです」というハイターの言葉を信じたザインの勇断。

新参冒険者のザインに必要なのは、パーティーへの理屈抜きの信頼だったのですね。

その結果としての鮮烈な電光石火の攻撃こそが、フリーレンの料簡でした。

ハイターの知見とザインの覚悟とを絡めた、三者三様のタイアップ&イノベーションが楽しめたAパートでした。



Bパートは、ザインとフリーレンはお休みモードで、シュタルクとフェルンのタイアップ&イノベーションのお話でした。

シュタルクの兄弟愛と、オルデン卿の親子愛のタイアップが、思わぬ展開でフェルンとシュタルクのパーティーダンスにイノベートされます。

いつもなら「シュタルク様はバカ」と言ったり言われたりの体面に繕う二人です。
でも、舞踏曲にステップを合わせ、視線を重ねる二人は、とても愛らしく、初々しく感じられました。

プレゼントに交わしあったときの、ちょっぴり雑な心持ちを、思いもかけないフォーマルな気持ちで、受け止めあえたんじゃないでしょうか。

お互いを気遣い合うフェルンとシュタルクのイノベーションは、もしかしたらフリーレンにも同じ感覚を呼び起こしたのかもしれません。

なぜなら、フリーレンもまた、かつてヒンメルからリングをもらった記憶に、懐かしく微笑んでいたのですから。



厄介事の匂い。

旅路でのタイアップ&イノベーションには、心をときめかすツール&シチュエーションとして、指輪も、ブレスレットも、舞踏会も "あり寄りのあり" です。

ですが、大人を自負するザインには、若者&若目立ちする一座は "おこちゃま道中" にしか見えないようです。

ましてや、連れのお姉さんは、魔導書にしか興味がないようです。
理想とするお姉さん像に比べると、今さらながら、厄介事の匂いばかりが鼻に付くのでしょうね。

そんなザインも、一皮むけば、ハイターの上を行くなまぐさ坊主。
若者らの嗅覚なら、"厄介事" のオトナ臭がぷんぷんするのかもですね。

それもまた、タイアップ(協力と提携)& イノベーション(結合と活用)に生み出される "人の心" の匂いなのかも知れません。
{/netabare}


16話。心を受け止める役目、の回。
{netabare}
今話は、耄碌(もうろく)しても、頑固であっても "時の守り人の矜持" が沁み出る良作でした。

Aパートは薄れてしまった妻の面影、つまりフォル爺の内面性を、Bパートでは忘れさられた英雄像の名前、こちらは頑固婦人の外面性に焦点を当てています。

おぼろげな記憶も、風雨に消えた名前も、胸に美しくしておきたい想いは、のちを生きていくためのともしびです。
二人の持ち時間に数百年のタイムラグはあったとしても、胸中深くに秘めている矜持は同じなのでしょうね。

目には見えない心の襞(ひだ)には、過ぎ去った時間を記憶に書き留めた真実が刻まれています。

「フォル爺のおかげだよ」と昔話に花を咲かせる楽しさで、心にひとつ安堵を得たフリーレン。
「未来に持っていってあげる」と、その役目を心に誓うのです。



長寿友達とは、エルフやドワーフのような "長命族" だけの特権ではないと思います。
フランメやヒンメルらも、フリーレンには忘れることのできない面影であり、声であるはず。

それなのにフリーレンの素っ気なさといったら、ほんとうにどうなっているのでしょう。
エルフの先天的な特性なのか、それともフランメの後天的な教えなのかは分かりかねますが・・。

「ほどほどに」だとか、「別に・・・」だとか、まるで他人事のように処するのは、いくら何でも水臭いですよね。
でも、彼女がずいぶんと変わったと思うのは、誰の目にも明らかでしょう。



どうにも不器用で心尽く彼らの旅路は、のんびりとゆっくりと気心を交わしあう旅でもあります。

今のパーティー組みの時間経過は、フリーレンの感覚では、ほんの数秒ほどにしかならないのかもしれません。

でも、タイムライフとしては、フェルンらとともに、多くの視聴者を交えて継承していく確かな懸け橋となるものです。

それは、2倍速とか3倍速とかのタイパでは到底伝えられそうもない、一瞬も目が外せない極上なエピソードばかり。

けれど、やっぱりフリーレンは気だるそうな顔をしてこう言うでしょう。
「私は、ただダラダラと "魔法の収集をしているだけ" だよ。」と。

それが彼女が人払いに使う常套句であることはとっくにバレバレなんです。
でも、かつて「ダラダラと "生きてきただけ"」とヒンメルに言っていたのを私は見逃していません。

ちょっとした言い回しの違いでも、フリーレンの気持ちにどれほどの変化があったのかが窺い知れるというものです。



かつてフランメが、最後にフリーレンに話したのは「私が魔法を好きになった理由」でした。
それはフリーレンに仕込まれた「理想の魔法使い」へ回帰するための処方箋にもなっているようです。

花々が咲き乱れるその真ん中で、フリーレンが楽し気に、軽やかに笑ってほしいと願ったフランメの了簡。
それは、戦うだけの魔法使いではなく、何気ない日常に生きる魔法使いの役目であることへの心遣いです。

1000年を超える寿命のフリーレンです。
彼女が「魔法が好き」と公言するのなら、行き交う人から "魔法使いが好き" と言われることが、あるべき人生の姿形なのでしょう。

フランメには、最初から分かっていたようです。
フリーレンが人目を忍ぶ天涯孤独であっていいわけがないことを。
人の心を深く知るべきなのだと。



最も長命なエルフ族。
「葬送のフリーレン」とは、人類にも魔族にも、本質的には "その立ち位置は揺るがない" との意味で間違いないこと。

彼女は、どのようなスパンで関わったとしても、常に見送る側にいます。
視点を変えれば、誰にとっても、彼女に葬送されることを意味しています。

ですが、1000年の静寂も、10年間の戦闘も、この旅自体も、そのお作法で割り切っていいものとは思いたくありません。
ですから、私は、「葬送の」を 『錚々の』と読み替えて、フリーレンの生きざまを捉えてみたいなと思っています。


「どうしたもんだか‥。」とこぼしたザインの揺れる想いも気になるこの頃。
まもなくお正月ですが、早々に時間を進めてもらいたい気分です。

全く、フリーレンには、私の了簡が足らなくなってきました。
これも "どうしたもんだか、な" です・・。
{/netabare}


~     ~     ~
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2期もすっごく楽しめています。


21話まで観たところで一筆。
{netabare}
今話は刺さる台詞がいくつもありました。

「魔法は自由であるべきだ。」(フリーレン)
「魔法は探し求めているときが一番楽しい。」(デンケン)
「こういう魔法使いが平和な時代を切り拓くんだ。」(フランメ)
「魔法の世界では天地がひっくり返ることもある。」(ゼーリエ)

4人の台詞は、魔法使いの矜持と深い含蓄とを、確然と感じさせるものだったと思います。

今後は、大陸魔法協会と聖杖の証とのパワーバランスや、追い求める者と授ける者との大局観の差、既知の魔法解析と魔法への奇知への期待が高まります。

加えて、エルフ特有の長命性に対峙する師匠と弟子、それぞれの人間観(人間を知る旅)なども相まって話は進んでいくものと思います。

もはや本作は、近年まれに見る大河ドラマレベルの夢想夜話といった様相になってきていますね。

どこまでも原作中心主義に突き詰めた演出の妙に期待しています。
{/netabare}


22話。心許(ばか)りのタイムラグ?の回。
{netabare}
物語の進捗でいうと、バトルのあとのお休み回といったところ。
でも、本作の特長は、アフォリズム(人生訓)満載というのがポイントです。
登場するキャラのセリフに、いちいち寓意と含蓄がありますから、ひとつも聞き逃せません。

必ずと言ってもいいほどに、"次回以降の伏線" か、あるいはともすれば "以前の回に掛かる種明かし" になっていて、なるほどそこに結びつくかと頷ける巧みな仕込みになっています。


例えば、共感を得ることで、他者の魔法を使いこなせてしまえるユーベルは、ヴィアベルとの "何気な時間稼ぎの会話" にその伏線が張られていました。
23話以降、この "共感" が、フリーレンや他の受験者たちの絡みに、どんな展開を開いていくのか期待が膨らみます。

また、デンケンが老体に鞭打っても足掻くのは、宮廷魔法使いのトップであっても、故郷の墓参りにも馳せられないもどかしさが折り込まれていました。
名誉も権威も、奥さんへの思慕には到底及ばない、その内面にある境地が、フリーレンをどのように感化させていくのか興味がつきません。


エンデへの旅に同行している私たちも、フリーレンがさまざまな人間の心根に触れながら、相見互いにアフォリズムを "血肉化している姿" に、ともどもに共感を育てているのではないでしょうか。

フリーレンは "カンネの返礼品" は無味乾燥に思えたみたいですが、お冠だったフェルンをとろけさせるには、このうえない "未知の魔法" だったようで、畏まりながらも嬉しそうでしたね。

ともに助け合って第一次試験を乗り越えたともがら。
それぞれが今を生きるのも、それぞれの未来を活かしあうのも、お互いの心を許しあってはじめて "奇知なる魔法使い" になれるのかも知れません。

"人の心とのタイムラグを埋め合わせる旅" 。
それはヒンメルとフランメが遺した、フリーレンのための "アフォリズム"。
わたしは密かにそのように思っています。
{/netabare}


23話。わたし的⭐️5つの回でした。
{netabare}
受験者にとっては、自尊心にも自負心にも触れるその複製体。
ましてや攻撃型に特化している彼らには、敗北は受け止めがたいダンジョン設定です。
北の大地の魔族に対抗するには、いかに戦局に見合う魔法を平常心で使いこなせるか。
最高峰のステータスに問われるのはそこでしょう。

複製体=実力が互角なら、いずれは魔力の消耗戦となることは自明です。
万一、勝ち負けに拘れば "自らの零落に消える" ことになります。
となれば、プライドの選択にも、柔軟な発想と怜悧な計算が試されます。
あたかも・・ミミックに押し込み、吐き出させるように。

フリーレンの複製体に対峙するデンケンのパーティー。
対抗できるとしたら未見のメトーデの魔法能力なのかもしれません。
でも、ゴーレムに次の試験にチャレンジする機会も残されているはずです。



第2次試験官の意向。

ゼンゼは試験官としては協会のメンバー。すなわちゼーリエの主意の体現者でもあります。
試験課題のクリアにのみ価値を置く協会のスタンスは、はたして聖杖の証の料簡にそぐうものなのでしょうか。
もしかしたら、それは平和主義者を主張するゼンゼの信条にも、強い影響を与えるものなのかもしれません。

ゼンゼがフェルンに不思議を感じるのは、伝説の大魔法使いに微塵も物おじしない態度と、ダンジョン攻略に恐怖しない意識性にでしょう。
平和主義を標榜するゼンゼの受験者への期待は、魔法使い同士の融和と信頼なのではないかと見て取りました。
それはフリーレンとフェルンとが、笑いあえる師弟関係に一致できるもの。
ゼンゼが「正解」とほほ笑む理由がそこにみられそうです。



ダンジョンにワクワクするヒンメルの真意。

冒険者の常識は "バカみたいなもの" ?
でも彼の本意は、限られた生をフリーレンと楽しみたいとする本懐にあるはずです。
その世界観は、それぞれが今を生き、今に活かされるという "人の心" を示すことに尽きます。
結果として世界を救えたならと笑う基底にも、今という瞬間に歓びを見つけられる彼の精神性がストレートに伝わってきます。

フリーレンの旅の気づきは、人の気持ち(=ヒンメルの想い)を知るためにあります。
ゼンゼの価値観も、その利益も、平和への希求に見出せます。
ならば、笑顔こそが彼女の評価であり、天地がひっくり返るようなゴールにもなりそうです。

零落の王墓が完璧な複製体を創出するのならば、それを選んだゼンゼが、受験者に求めるダンジョン攻略法はいったい何なのか。
次回がすごく待ち遠しいです。
{/netabare}


24話。フェルン、チャンス到来の回。
{netabare}
Strong-willed.

フェルンを一言で表すとそんな印象です。
訳すと「意志が強い、頑固、決断力がある」になります。

彼女は、両親を亡くし、自死しようとしたときにハイターに出会いました。
フリーレンに言わせれば、酔っ払いの生臭坊主、大人のふりする知ったかぶりです。
そんなハイターでも、フェルンにとっては、慕い、尽くし続けてきた命の恩人です。

フェルンは一心に修練に明け暮れますが、ハイターの余命にはおぼつきません。
でも、命を救ってもらえたフェルンだから、ハイターが天寿を全うする直前まで、自身の魔法技術を磨き、ついに課題をクリアしたのです。

二心なく奉仕してきたフェルンですが、命を賭する旅路の明け暮れも、魔法の技術ではフリーレンの足元には及びもしません。
でも、彼女は Strong-willed.
言うなら、芯の強いナルシスト、淳良なレジリエント、義理堅いデターミンドです。

そんなフェルンが譲れないのが、フリーレンが思わず鼻をくすぐるほどの "いい匂い" なんですね。


そのフリーレンの "完璧な複製体" が、彼女たちの目前に立ちはだかります。
格上の魔法使いに対抗するには、拘束魔法か精神操作魔法だとリヒターは言いきりますが、フェルンはどう受け止めたでしょう。
ゲナウによれば、彼らの本当の相手は、神話に語られる魔物シュピーゲルなのです。

ダンジョンを隅から隅まで愉しむというフリーレンの心意気が、壮観な壁画としてフェルンの心をくすぐります。
「一般攻撃魔法しか使えないよ」というフリーレンの指示は、実はそれで十分にクリアできる能力がフェルンにはあると認められているようなものです。

育ての親ハイターへの高恩、師匠であるフリーレンへの報恩、そしていつか一人前になるための自己研鑽。
ゲナウが指摘するように、冷静な自己分析、チームワークが必要なら、ここでフェルンが頑張らない理由はありません。

なぜなら、実力も、魔力も、技術さえも模倣した完璧な複製体は、謂わば "フリーレンそのもの" なのですから。

リュグナーと対峙したときにフェルンが回想していたのは、フリーレンからの強烈なダメ出しでした。
「生きてきた時間が違う。魔力も技術も違う。私に追いつくことはできないよ。」と。

でも、そう言われっぱなし、凹みっぱなしではいられない Strong-willed なフェルンです。
フリーレンの完璧な複製体と闘う機会なんて、最大にして最高、そして最上のチャンス到来。

いよいよ、魔法使いフェルンの料簡の見せ場です。
{/netabare}  


25話。4人の魔法使いの料簡、の回。
{netabare}
ダンジョン攻略において重要なのは、確かな情報、展開の想定、作戦の練り上げ、そしてチームメンバーの実行能力です。
ゼンゼも「平和主義者」というヒントを出すぐらいの最高難度の一級魔法試験です。
足の引っ張り合いや、独りよがりのあてずっぽうでは、合格など望むべくもないことでしょう。

それにしても、第1次試験での対人戦と、第2次試験の集団的連携とを擦り合わせる難しさは、冷静な合理性、明確な目的意識性、経験豊富な相互信頼が求められるところ。
ラヴィーネら若い魔法使いにとっては、ダブルスタンダードにも見えるデンケンらへの歩み寄りは難しいことなのかも知れませんね。

そんな中、フリーレンが「恥ずかしいもん。」と立つ瀬がない体で申し開きする姿は、なかなかにお茶目で、その場を和ませるにはもってこいだったんじゃないでしょうか。
ただ、それが致命的な隙であっても、それを攻める魔法使いにも弱点があるわけなので、フリーレンには対策済みといったところでしょう。

それにしてもバトルに繰り出されるWフリーレンの攻撃魔法、すごかったですね。
もしも、デンケンたちがあの場にいたら、あっという間に巻き添えになって死んでしまっていたでしょう。
大魔法使いの伯仲するつばぜり合いが、どれほどに凄まじく、また圧があるかを思い知らされました。

今話は、それが堪能できた回でした。
劇場のスクリーンサイズならもっと良かったかもなんて欲張っちゃいますね。





もう一つ、今話のポイントは、"縦" と "横" に交錯する "魔法使いの系譜" が垣間見られました。

"縦" はゼーリエ、フランメ、フリーレン、フェルンと続く時間軸で、師匠と弟子との関係性とも言えるでしょう。
それぞれの思惑と行動がよく理解できる構成と演出でした。

"横" は、ゼーリエとフリーレンだけが共有できる "エルフ種族" という系譜です。
両者は、永遠、長大、立体的な時間軸に生きており、それこそ人知を超越する魔法の深奥の世界観を見せてくれています。

これら二つの時間軸に、3人の大魔法使いの錯綜する想いを生々しく見せていること、そして助演女優の立ち位置に若いフェルンを置くことで、フリーレンの "今" をより強く押し出し、かつバトルの熱量を上げて物語を展開しているところがとても面白かったです。


加えて、エルフの悠久と、人間の刹那の交錯において、それぞれが今をどう扱うか、それぞれにどう生ききるかというテーマを対立させながら、提示されていることにも関心を寄せています。
エルフと人間の時間の尺度の違いから、それぞれが未来をどう見通すかという大きなテーマにもつながっていくでしょう。

フリーレンの先生はフランメですから、人間が語る夢、命の使い方、それを育て、託し、絶えず繋いでいく系譜に、豊かな人間の心があることをフリーレンもきっと気付けるはずです。

私は、物語のファクターには、"キャラクターの人物像" 、"それぞれの動機" 、そして "初発のいきさつ" が大切だろうと思っています。
その意味では、フリーレンの今後の料簡を占うには、肝要な回だったのではないかと感じています。
{/netabare}


26話。フリーレン無双の回。
{netabare}
無詠唱、ノーリアクション、魔力不感知。

無限の、無限による、無限のままを操作する想像力。

大気を用いた圧倒的な物理的質量攻撃。


80年ぶりに見せるフリーレンの料簡。

その術式は、神代のシュピーゲルさえ容易には発動させない。

その身に受けたのは、おそらくは魔王とフェルンの二人だけなのだ。


まさに魔法の高み、魔法使いの極みである。

なるほど、フェルンが震えるのも納得がいく。

伝説の大魔法使いは、かようにして空前絶後を見せ、かくなる敬慕欽仰(けいぼきんぎょう)に相伝されるものなのだ。


{netabare} ところで、フリーレンはミミックの中で、毎回この術式をやってるんじゃないでしょうか。

縦ロール髪におさめる程度の力加減で、ね。
{/netabare}
{/netabare}


27話。わたしの杖、わたしの先生、の回。
{netabare}
フェルンの半生は、魔法の修業、実践、そしてフリーレンの料簡に折々に触れてきました。
それは彼女が大切にしてきた日常で、一人前へと引き上げてくれたフリーレンとの旅です。

フランメに師事したフリーレンの50年。
魔力の揺らぎをコントロールする術を、フェルンはわずか8年で極めたのです。

その才覚はゼーリエの揺らぎさえも喝破する超越した境地。
フランメが種を蒔き、フリーレンが花を咲かせ、フェルンに結実したのです。

ゼーリエのほんの気まぐれから始まった魔法使いの1000年の系譜。
人間の弟子を取るということは、天地がひっくり返ることと同意なのです。


私のなかで、ようやくEDのショートストーリーに繋がりました。

あれはフリーレンの夢。
師が弟子を求める心象です。

生命の限界領域を超え、魂の邂逅を果たしたい姿だったのです。
{/netabare}


28話。錚々の魔法使いたち、の回。
{netabare}
花弁は捨てても、フランメの遺言あっての弟子の育成。
ゼーリエの目利きは、パラダイムシフトばりの当意即妙。
大魔法使いをも呑みこむ胆力が、合格ラインみたいですね。


一代魔法使いデンケンの告白。
妻への愛、魔法フリーク、フリーレンへの憧れ。
らしくないけど、それも格好いいじゃない?


ヒンメルの逸話がヴィアベルを漢にした原動力。
血湧き肉躍る武勇伝であっていい。
ささやかな人助けが矜持であってもいい。


ゼーリエへの尽誠がレルネンの鑑。
不器用な師弟は、魔法のセオリーも武器用でした。
名ばかりの戦いなど時間の無駄、それが冒険者たちの回答でした。


フェルンの旅路につきものの埃と血のり。
神話時代の必然をチョイスしたのは、いったい誰のため?
心を掴まれなかった生活者は、まったく何人いるのかしら?


ヒンメルの死に涙を流したフリーレン。
「また会ったときに恥ずかしいからね。」
彼の魂に出会ったら、果たしてどんな料簡で言うのでしょうね。
{/netabare}


まとめの感想。
{netabare}
まずは、miletさんが歌う Anytime Anywhere が、本作の精神性にまさにぴったりで、とても素晴らしく思いました。

葬送を物語る "長恨歌" 、または旅情を偲ぶ "哀傷歌" 、あるいは魂を呼び交わす "求愛歌" にも感じられます。

ですが、そんなタイムラグを愛(いとお)しみ、心を未来に向かわせるための "応援歌" が一番似つかわしいように思われました。

しっとりと包み込む愛で、力強く背中を押しだしてくれる。
エンディングを飾るに相応しい、聞きごたえのある歌曲でした。





さて、私には、本当にどの回のどんなお話も甲乙つけがたく思えるのですが、あえて15話、16話が、特にお気に入りとなりました。

シュタルクが「跡継ぎには困らなそうだ。」と話した後に、フリーレンが3人に頬を弛ませるシーン。
フォル爺に「未来に連れて行ってあげるからね。」とくすりと鼻を鳴らすシーンです。

フリーレンは、故郷の村を守れなかったことで心が深く傷つくのですが、フランメやヒンメルらとの出会いで自己回復に向かえたとも言えそうです。
ですが、彼女の深層には、成し遂げたことと喪失したもののアンバランスな想いがくすんでいると感じます。

目的達成のこととは言え、1000年もの間、自分のいちばんの強みを10分の1以下に抑え込むなどは想像を絶しますし、大好きな魔法を相手を欺くために使うという自分縛りにも驚きます。

静かな修行の中で、絶対に揺るがない強靭な確信力と、あり得ない程に繊細な想像力を作り上げたフリーレン。
淡白にも思えるその営みの背景には、全てを差し置いてでも成し遂げたかった思いがあったことに、どれだけシンパシーが寄せられるかが、作品を楽しむ一つのポイントです。



フリーレンがゼーリエに「それは本当に偶然だったのかもしれないけれど。」と話すのは、孫弟子としての弁(わきま)えとリスペクトであり、しかし、フランメの直弟子としての信念と意気地とが、混じりあい、せめぎあっていたとも感じます。

世界に50人もいないとされる一級魔法使いの門を、一度に6人に開くことになったフリーレンの料簡。
それはフランメの遺言に耳を傾けたゼーリエの思惑とも重なります。

ただ、三者が語る "人間の時代" は、フリーレンは魔法は自由であるべき、フランメは平和な時代を作るため、ゼーリエは人間の魔法使いがお前を滅ぼす、と解釈に相応の温度差があります。

そんなゼーリエの勧誘を断り、フリーレンに師事することを選んだフェルンは、唯一フランメの薫陶を踏襲できる立場。
であればこそ、人を幸せにする魔法をチョイスしたフェルンが、たまらなくうれしい "フリーレン先生" なのですね。



1000年を生きた大魔法使いと、一級魔法使い最年少合格者のこれから。
それは、時代を平和へと動かしていく魔法の高みへと、さらに昇り詰めていく入り口です。

フェルンはフランメの意をくむ「跡継ぎとしての高み」を、フリーレンは今を生きることのしあわせを「未来に持って行く役割」を、"何度でも果たしていく" のだろうと思います。

そんな気持ちで振り返ると、「葬送のフリーレン」とは、平和を希求する心を永くサポートする者、という読み取り方が、より似つかわしいような気がしてきています。

ということで


The journey to Ende continues


首を長くして待っています。
{/netabare}


おまけ。
{netabare}
これはもう "沼" としか言いようがないのですが、ふとした気づきがありましたので残しておきたいと思いました。

それは、フリーレンは、今もなおヒンメルの葬儀直後のような気分なのでは?という想い(仮説?)です。



28話でゼーリエが「弟子のことを鮮明に思い出せる。」という台詞からずっと引っかかっていたのですが、失敗作と評したフランメでさえも、まるで昨日そこにいたかのように語れるエルフです。
(もちろんそれは演出上の必要なのですが、伏線でもあると思うのです。)

1000年前の出来事が昨日のように思えるのなら、ヒンメルと出会った80年前、彼を葬送した30年前、そこで流した涙とその感情は、フリーレンには、ほんの1分前のことなのかもと思うのです。

これはエルフの記憶する能力による特性なのかもですが、永遠に近い時間を当たり前に生きるDNAのようなものかと思います。
現代の脳科学によれば、人間はそのポテンシャルを20%しか活用していないんだとか。
だから、エルフは、例えば、年表のような相対的な位置関係で捉えるのではなくて、絶対的、包括的、瞬間的、感覚的に出し入れできるのかもしれません。

なので、フリーレンがヒンメルを思い浮かべる行為は、人間でいうところの回想や回顧、昨日や今日ではなく、もっと真近な事象と心情、まるでその時のままであろうことに、私は十分に納得できるのです。



フリーレンがヒンメルを想うこと。

それは人間の時間の感覚なら、若い方ならお爺さんやお婆さんとの思い出だったり、ご年配でしたらご自分の死の直前に幼い頃の記憶を思い出したりとか、そんな具合なのかなと思います。

でも、エルフの感覚なら、フリーレンの想いなら、と思うとき、「葬送の」という冠詞は、まさに今の話のこと、とても生々しいリアルなことのようにも感じます。

ゼーリエは「人間はエルフよりも死に近いところにいる。」と話していて、それを感情に当てればおそらく空疎感だろうかと感じます。
人の命の短さは儚いもの。と同時にそこには「人間を1000年も忘れない哀愁」も混じっているのではないでしょうか。
それは、到底人間には窺い知れないもので、「葬送」の一般的な概念に収まりきるものではないでしょう。

本来、葬送とは、死者を悼むことで、生きていく者の心を満たすための行為です。
フリーレンとゼーリエとが、そんな "人間の時代" に評価するもの、あるいは期待するものが、何を満たすのか、満たしたいのか、とても興味深いものがあると感じます。

その背景には、平和の軸(フリーレン、フランメ、ヒンメルら)と、戦いの系(ゼーリエ、大陸魔法協会)のそれぞれの志向性に、明々と違いが出るように感じます。
常に命を葬送していくエルフとして、果たしてどちらの立場であっていいのか、物語はいつか方向性を示してくれるのだろうと思います。



ところで、人間の最大の願いは、不老不死と言われます。
その体現者がフリーレン、ゼーリエだと考えてみると、果たして、彼女らの心境や境遇に、どんなシンパシーの接近が必要になるでしょうか。
それをひと言で表現したのが「葬送の」なんだろうと思います。

葬送する者(エルフ)への当事者性は、その心情にどれだけ寄り添えるか、長い人生にどのように帯同するのかという共感によって生まれます。
難しいのは、とんでもない長生きとか、生殖欲求や恋愛感情が生まれにくいわけなので、ちょっとやそっとでは接点が見つからないことです。
長耳という外見上の違いどころではない、内面性の深奥に触れるなど恐ろしくも感じます。

だから、でしょうか。
「生き甲斐の探究」というテーマであれば、フリーレンやゼーリエと同様に、シンパシーが強まるようにも思います。
たとえそれが、受験者の選定や育成であっても、くだらない魔法を集める趣味であっても。

思い留めておきたいのは、ゼーリエもフリーレンも、フランメの遺言を得た者同士の一致点が見えることです。
私は、それを "利己愛と利他愛の融合" と捉えています。

この時世も久しく「人生80年」と喧伝され、「健康寿命(死ぬまでの約10年間)」の充実が提唱される昨今です。
自分を大事にし、他人も愛することは、きっと悪くはないものでしょう。



フリーレンが、今もヒンメルのリアルな面影を胸の内に宿し、軽妙に言葉を交わしあっていることを想像すると、あたかもそれは彼女なりの、例えば恋慕のようにも、情愛のようにも感じられます。

フリーレンが言い残した「人の心を知る」ことの意味を胸に置きながら、ヒンメルの魂に再会するまでの旅に思いを馳せ、あらためて2期が告知されるタイムラグを待ちたいと思います。


それにフリーレンの料簡なら、きっとこう言うと思うのです。


{netabare}「そんなのは瞬きする間もないことだよ。」

と。 {/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/05/05
閲覧 : 1019
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アニメ好きなオタク さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ヒンフリはいいぞ

作画がとてもきれいで、変わった始まり方をするアニメだなとは思い、そのまま視聴を続けていたら、ヒンメルって…フリーレン好きだったんじゃ?と気付き、そこで原作を大人買いしました。
YOASOBIのPVも何度見たかわからないぐらいみました。

1クール目の旅と出会いときどき戦いは面白かったのですが、2クール目が長い長い一級魔法使い試験の話になるので、2クール目はちょっと途中で飽きてしまって、今ようやく見終わりました。ちなみに原作に忠実な作品なので、原作もここの部分はあまり楽しいとは思いませんでした。(好みだと思いますが)
でもアニメになった分、動きや派手な魔法がわかりやすくて良かったです。

ただ一級魔法使い試験で登場キャラクターが大幅に増えたので、このキャラたちがまた話に関わってくるんだろうなと思うと続きが楽しみです。原作は引き続き買っていきます。

投稿 : 2024/05/04
閲覧 : 30
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たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

「1000年」生きるエルフから見た世界

週刊少年サンデーの廃刊の危機を「救った」と言われる人気ファンタジーのアニメ化。制作はマッドハウスでなんと親会社の日本テレビがゴールデンで2時間放送を行うという異例の待遇で始まったアニメです。

アニメーションのクオリティはアニメに詳しい人間ならば誰もが知ってるマッドハウス創設時から活躍している錚々たるメンバーが演出やらアニメーターに参加しているのでそれだけで劇場版クオリティーです。

それもその筈、所謂「少年漫画」のお約束からはみ出た「その後のアフターストーリー」からなる珍しい構成がアニメーターとしての好奇心を駆り立てたのだと思います。

なので作品の視点が「映画的」であり「叙情的」です。

1000年を生きるエルフ、およそ300年生きると言われるドワーフ、そして寿命が100年満たない人間のそれぞれの価値観や感情を描き出すストーリーは少年漫画というよりは少女漫画的な感性だと言えなくもありません。

最近の傾向ですが、少年誌や青年誌の内容が「少女漫画」的になっているのは読者層の問題もあると思いますが、良い意味で「新しいアニメの形」になっているのかと思われます。

非常に小説的であり、自叙伝のような作り方をしている気がしますね。

なので演出もたいへん凝った作りになっているので、背景美術やカメラアングルもこだわりが見えると思います。

ただ個人的にはちょっと「叙情的」すぎる気がして作品の緩急がないのが気になります。これは好みの問題だと思いますが。

「ダンジョン飯」くらいメリハリの効いた作品の方が好みなのでこちらの評価となりますが、最近のアニメの中では「推しの子」と同じくらい実験的な作品だと思いました。

投稿 : 2024/05/03
閲覧 : 236
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ValkyOarai さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:----

長生きエルフは人を知りたい

世界を救ったエルフ
しかし寿命は他の人間とは違う、だから人を知るために旅に出る

そしてこのエルフ、フリーレンは
プリキュアになるのだった

投稿 : 2024/04/30
閲覧 : 84
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Mi-24 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

穏やかに、流れゆく時間を楽しむ

先人から受け継いだものを、次の世代へと渡す。

フリーレンとフェルンの二人で旅をしている時が、一番好き。
ゆっくりと、しかし確実に二人の仲を深めていく旅は、見ていて心地良くて素晴らしかった。

途中でシュタルクが加わり三人の旅に。
今度はフェルンとシュタルクの物語をフリーレンが見守る関係性に。
フェルンとシュタルクのやり取りがいいので、これもまた良い。

ゆっくりと語り聞かせるような進行に適度にちょっとしたギャグが挟まるのも良かった。


しかし、魔法試験編は微妙。
ひたすら「フリーレンは凄い!」を繰り返すだけで、かなり不快だった。
フリーレンのミミックギャグも、くどくて鬱陶しい。


素晴らしい作品だったのに、ラストの魔法試験編でケチをつけられた感じがする。

投稿 : 2024/04/28
閲覧 : 37
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徳寿丸 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

涙葬送

原作未読(2024.4)
素晴らしいアニメだった。まぁ、好みはあるだろうけど、自分は文句のつける所は特に見当たらなかった。
個人的には「キノの旅」「不滅のあなたへ」(1期)のような人間に対するフリーレンの達観した無常観みたいなものを感じつつ、それでいて、自身の人生の楽しみ方、関わる人への不器用ながらの慈しみがとても良く表現されていたと思う。実にMADHouseさんやなと思う。そのキャラの気持ちをどうやって、どうにかして伝えたい、表現したい、そんな拘りや情熱を少なからず感じる、しかし、そう感じたのは全話視聴した後で何となくでしかない。つまり視聴中はそれが当たり前のように自然でそれが当たり前のように受け入れてしまう。
このレベルを他の作品に求めるのは中々に厳しい・・・それはある意味苦行とでもいうか・・・(笑)

私のツボ:YOASOBIさん以外の曲は自分好みでした

投稿 : 2024/04/26
閲覧 : 52
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定年退職 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

すき

すでに3周みてる。
時代を超えて俯瞰した視線がベースにある。
人が後世に残せるものはなにか。
存在意義や承認欲求、天国とはなにか。
いろんなテーマがあり、数年後に見たらまた違う見方ができそう。
チート級の強さで見ていて安心感がある。
微妙な表情の変化がたまらない。
あとキャラ立ち、作画などはもちろんだけど、ヴァイオレット・エヴァーガーデンを彷彿させる音楽のエバン・コールが効いている。

投稿 : 2024/04/24
閲覧 : 35
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ahiro さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

2024.4.19 視聴済み

投稿 : 2024/04/20
閲覧 : 26
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challia さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

アウラ戦以降面白くなってきた

最初の頃はどうかなぁと疑問だったけど、アウラ戦以降は面白く感じました。特に一級試験受験以降のストーリーが興味深く、登場人物ではユーベルが魅力的でした。ただ、やはり初期の頃から感じているフェルン(やシュタルク)の強さへの疑問がマイナス要素として私の中では残ってます。短時間で強くなりすぎではないかなぁと・・。アウラは特別かもしれないけど、500年鍛錬し続けている。人間以外は人間とは比較にならないレベルの長さで修行していると思う。それに数年鍛錬しただけの人間が対抗できるとは、ちょっとその点がひっかかってます。海外では人気が高いみたいなので、応援したいと思います2期制作

投稿 : 2024/04/18
閲覧 : 44
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おおかみ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ありそうな内容だけど

面白かった。YOASOBIが良い歌も歌う。
・過去の仲間との思い出再会。今の仲間の成長や旅の進展など今後も気になってしまう内容
・寿命の違いってのは他アニメでも取りざたされるけどこの作品はキレイに描いている気がする。他のアニメにもそういった物はあるけども
・各キャラが魅力的。特にヒンメル

投稿 : 2024/04/16
閲覧 : 36
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anikorepon さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

しっとり、穏やか、沁みる一言、そして魅せる魔法!

原作未読で新鮮な感覚で視聴できてよかった。

穏やかな日常会話に声優さんの声が響く。
これほど声優さんの演技に心打たれたことはなかったかもしれない。
何気ない会話でありながら、魅力的なキャラクターをより一層引き立てていた。
ある意味、演技力がなければ作品が台無しになるような作品なのかもしれない。

物語の展開はなんとなく先が読めてしまうのだが、独特の雰囲気と演出で期待以上で大満足。
中盤からは序盤の雰囲気を残しつつ、少年漫画らしい熱い展開へ発展。
最後は圧倒的な作画力で魅せる魔法の戦い。

音楽もまた素晴らしく、全体の雰囲気をいい感じに作り出し、本編を最高に盛り上げていた。



絵がとても素晴らしい。
緻密に書き込まれているわけでも、煌びやかなわけでもないが、確かな画力で見る人に強い印象を与える。

背景美術も素晴らし。
爽やかな青空がとても印象的だ。

そして、動く。
やはり、アニメーションは動いてこそ価値があるものだ。
無表情で繰り出される魔法の数々、武器を使ったアクション。
服を着る動き、切り落とされる髪の毛。
天地創造のような魔法の応酬。

物語の雰囲気と相まって、印象に残るアニメーションが盛りだくさんだ。

投稿 : 2024/04/14
閲覧 : 24
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ぴかちゅう さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

向こう数十年試聴に耐えるアニメ

私はだいぶ以前、少年サンデーを読んで育ったのですが、最近は、あまり少年サンデー原作のアニメ話題作も聞かなくなったなぁと思っていたら、こんなに素晴らしい作品が連載されていたのですね。優れた作品にはありがちですが、どのカテゴリーに分類するか難しさもありますが、一応バトルもの・冒険ものになるんでしょうか。

もっとも、最初12話はほとんどバトルもなく、それが唯一の不満だったのですが、後半12話はかなり白熱して、楽しかったです。ただ、フリーレンは強すぎて、特に前半13話では、逆に強さが分かりづらかったり。断頭台のアウラとか、正面から戦ってないですし笑 逆に前半13話でいえば、フェルンvsリュグナーは見応えがありました。あと、フリーレンとフェルンは基本的に一般魔法しか使わない(?)ので、その点からも、強さが分かりづらいですね。他方で、他の魔法使いの魔法はカタカナだったりするので、それはそれで分かりづらいです。服をきれいにする魔法、とかって言ってくれれば分かるんですけどね笑
 
それから、勇者ヒンメルですが、未だに戦っているシーンほとんどない気がします笑 ほんとに強かったんですかね笑

もう少し真面目に評価すると、本作品の特徴は、異なる3つの時代(現在、80年前、1000年前(?))を織り混ぜていることと、寿命の異なるエルフと人間の交流を描いているところでしょうか。これがうまく効いているように思います。特に、本来は感情が希薄なフリーレンが、フランメやヒンメル・ハイター・アイゼンや、フェルンやシュタルクとの交流によって、自分でも気がつかないうちに影響を受けている、という意味では、一人のエルフの成長(?)物語といえるのかもしれません。

それから、私個人として、世界観の設定で面白いな、と思ったのは、魔族は言語を操るのだけども、彼らが言語を使えるのは、話し合いのためではなく、自らに都合のよい状況を作るため、という部分ですね。

あえて微妙だった点を挙げるなら、魔法使い試験で、キャラクターの数がちょっと多すぎたかな、というくらいでしょうか。ただ、競争相手の魔法使いもみんな魅力的だったし、魔法使い試験自体はとても楽しめました。

それと、フリーレンにヒロイン色がないので(フリーレンは主人公というべきでしょうか)、その立ち位置はフェルンなのでしょうが、フェルン可愛いけど、ちょっと面倒くさすぎますね笑 ちょっとやりすぎかなと思います。

向こう数十年、少なくとも20年くらいは試聴に耐えるだろう、トップクラスのアニメだと思うので、久しぶりにかなり高い評価です。

投稿 : 2024/04/10
閲覧 : 46
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10

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fuzzy さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

良作。ありふれた設定なのに新しい発想の数々。

第二クールまで無事終了。
異世界転生ばかりでそれ系は観る気もなくなった昨今のアニメ界。
異世界ではないが
勇者のパーティーものってもう擦り尽くされた設定。

しかしそれが勇者が亡くなったあとの長寿のエルフのその後の話という設定がまず盲点。
ロードス島の頃からあることなのに確かにそうだわ。。

魔法が一般的ではなかった人間界だからこそ魔法を探求したというのもまたほんとの人間界の話のようで面白く。
少年誌ならこの魔法、それよりすごい魔法、それより。。っと魔法インフレになるのが楽しかったが。。この作品での魔法の発想は斬新だなぁと。

またバトルは強さインフレではなく相性や考え方を使っているのがいい。各キャラには一定の魔法しかなく、それがキャラの個性であるようなのもおもしろく。
遠隔操作のメガネくん、今だとテレワークっぽいなとふと思いましたが忘れて下さい。。。

(あ、単行本5巻72Pに『その人が得意とする魔法は人生や人間性に大きく係わっていると思う』って書いてた)


原作の絵がすごいので、アニメは頑張っているが少し物足りなく感じたが、魔法試験のラストのバトルは良かったかと。
全体的なバトルシーンはもう少し長くても良かったかと思うが、この作品の魅力は人間•エルフ模様でもあるから第二クールにつめこむにはしかたないか。

opはヨルシカもYOASOBIも◎でした。
edはチルアウト的な感じだなぁと思いましたが、最終回の流れにあっていてグッときました。

声優陣もぴったりで良かったなぁ

続きはまた何百年後に観れるかなw

良い作品でした。


ってYouTubeのTOHOアニメーションチャンネルでミニアニメ放送してたんかい!知らんかった。。今から観よう


※※※
フェルンとフリーレンが最初に戦った魔族戦で魔族側がドス黒い魔法の色だったのがアニメならではで良かったなぁと。
一級魔法試験のダミーフリーレンとのバトルシーンの魔法の表現も◎でした。

あとどうでもいいフリーレンの疑問
①魔導書をいつも本とか巻物でもらうけどどこにしまってるんだろう。。旅行鞄を良く出すので尚更気になる。(難癖ではなく)
読んだらルーラ的な呪文で専用の書庫に送るとかならおもろいなぁ
②杖を使わなくても魔法を出せる人と杖を失うと出せない人がいるのは何故だろう。魔力の鍛錬の違いかな。

魔法陣も2種類あるとか
まだまだ探求が足りないなぁ😅

投稿 : 2024/04/06
閲覧 : 74
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けけちゃん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

後半にかけて盛り上がる

最初は正直、これはどうなのかな、おもしろいのかな、と疑問に思いつつも人気作、話題作ということで見進めていた。

一級魔法使いの試験から急におもしろさがそれまでの3倍くらいになった。
「フリーレンは絶対勝つ」と分かりつつも、次の展開が見たくなった。ハラハラせずに安心して話を見ることができるアクションファンタジーアニメだと思う。

投稿 : 2024/04/04
閲覧 : 85
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RFC さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

知ろうとすることそのものが大切なこと

神とかエルフとか人間より長寿すぎる生き物の
「皆先に死んでいく」って不幸。
それを人間視点で描くことは散見されます。
でも今作は、それを長寿側視点で描いています。

これは結構珍しいんでは?そう思い視聴開始。
原作未読。

【作品概要】
魔王を討伐し、凱旋する勇者一行。
 勇者ヒンメル(人間 寿命数十年)
 僧侶ハイター(人間 寿命数十年)
 戦士アイゼン(ドワーフ 寿命数百年)
 魔法使いフリーレン(エルフ 寿命千年以上)

主人公フリーレンは、エルフに比べて短命な人間に
興味がありませんでした。
しかしとあるきっかけで、人間を知ろうとする旅に出ます。

【作品に対する感想】
独特の雰囲気と余韻の、秀作でした。
フリーレンの「知ろうとする思い」こそが
一番大事なものに思えます。

時の流れを強く印象付ける物語、
時間の流れを感じさせる作品に魅力を感じる私としては、
これはもう必勝ですね。

そして緩急のつけ方がいい匙加減でした。
緊迫した戦いと、ふと足を止めて道端の草木を眺める…
この対比がいい作品だと思いました。

2期があれば必ず視聴します。


1)物語
 2クール目からキャラが一気に増えて、
 吉と出るか凶と出るかと心配してましたが、
 全然大丈夫でした。


 ➀種族間の感覚・感性のずれの描写がGood!
  ・時間間隔
   長寿種(エルフ)の主人公フリーレン。
   人間の10~20倍の時間感覚。

   当然原作者がそんな視点に実際立てるわけではないので、
   そういう立場の想像になるわけですが…。

   まあ、人間から見てのハムスターとかカブトムシが
   人間同様の知性を持って、先立って行ったらとしたら…
   そんな感じなんでしょうね。

  ・魔族と人間
   魔族の「そういう生き物」という描かれ方、いいですね。
   人間の物差しでは憎悪の対象ですが、
   魔族はそういう生き物。善も悪もない…と。  
   逆に人間にとってはどうでもいいことが、
   魔族にとってはあり得ないことだったり。


 ➁キャラへの感情移入が何故か短時間でできちゃう
  開始15分で泣かされるとは思わなかったです。
  1クール使っても感情移入できない作品もある中
  これはすごいと思いました。

  1話しか登場しないキャラでも、
  それぞれの人生があったんだなあって感じさせる
  見せ方が上手いんだと思います。

 ➂シュールな笑いの取り方
  感覚のずれがそのままで、みんなマイペース。
  笑いの取り方がシュール。 


2)作画
 バトルの描写すげえです。
 特に魔法の描写。
 敵に応じた色んな戦い方があって楽しめました。
 原作組の方のレビューを見る限り
 原作の戦闘はかなりあっさり風味だそうで、
 アニメ化にあたり大幅な改良があったようですね。
 素晴らしいアレンジだったと思います。

4)音楽
 牧歌的、民族風の音楽がいいですね。
 各話の終わりにはいい余韻を感じることができます。

 ED「Anytime Anywhare」
 余韻を優しく、そして力強く包むいい曲でした。

5)キャラ
 ➀フリーレン
  かなり達観した(人間基準では)BB…じゃなくておねーさん。
  (見た目は炉ですが)
  ただケースによってはお母さん的立ち位置だったり、
  子供のような無邪気さだったり、
  いろんな側面を見せてくれる良き主人公。
  遊び心を忘れてないのは好印象。
  ぼそっと言う突込みが最高です。

  暗いよ~ 怖いよ~ 
  はサンデーのレジェンド級アニメのあれの踏襲?

 ➁フェルン
  見た目は冷淡な印象のフリーレンの弟子。
  ですが、嫉妬や怒りなど負の感情は割とストレートに
  飛ばしてきます(笑
  独占欲めっちゃ強いのは重いと取るかカワイイと取るか。
  アニメのヒロインとしてはややぽっちゃり系なデザインも
  OnlyOneだと思います。
 
 ➂シュタルク
  ヘタレ戦士。という設定なんですけど、
  覚悟決めた時は別人ですね。
  一般人受けがいい所がポイント高いです。

 ➃デンケン
  もうこのおっさん好き過ぎます。
  老獪の域に達していながら、感性はまだまだ若い。


6)印象深いシーン
 {netabare}
 ➀フリーレン「色々教えてもすぐ死ぬでしょ」
  大事にいろいろ教えて育ててもすぐにやめていく
  新人ちゃんが頭よぎったのは私だけ?

 ➁自害しろ
  Fateのランサーを彷彿させるシーンでしたが、
  高慢な魔族のプライドをズタズタにして殺したのは、
  フリーレンにとっての最大の地雷を踏んだからかな…。

 ➂人肌で暖められたシュタルク
  オチがあるとは予想してましたが、
  まさか腕枕付とは予想外(^^;
  
 ➃戦士のハンバーグ
  こんなん泣くわ。

 ➄ハイター「大人のふりしてるだけ」
  なんかこれ、歳食ってよく分かる言葉です。
  私もほんとの心の底は、二十歳くらいから
  変わってない気がします。

 ➅老ドワーフ フォル爺の記憶の中の奥様
  ちょっとこれしんみりする。
  
 ⑦もう付き合っちゃえよ!
  日本全国のファンの代弁してくれてありがとう

 ⑧殴り合いぢゃあああ!
  魔法試験でまさかの肉弾戦。
  もうこのおっさん最高!

 ⑨最強の敵
  デンケンの絶望感ったら。
  その後のフリーレンとフェルンの連携も
  魔法の描写も相まって、凄まじかったですね。

{/netabare}

投稿 : 2024/04/03
閲覧 : 71
サンキュー:

24

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nakagi rin さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

だからもう一度、生まれ変わろうとも、またわたしは

「葬送のフリーレン」
アニメ化は大成功だったのではないでしょうか。
山田鐘人先生(原作)、アベツカサ先生(作画)による漫画作品です。

かねてからの原作ファンであった私としましては、初回を金曜ロードショーにて放送という、ある種の特別扱いに大興奮しておりました。

これは天下とれるぞ!とすら思っておりました。

実際、同クールは某中学生ラブコメや某薬屋を筆頭に多く競合しておりましたが、本作もしっかりと話題になっていて嬉しかったです。

特に戦闘シーンや、感情の起伏を表情で表現するシーンなど、動いているからこそ映える場面をしっかりと作画されていて、たびたび涙腺崩壊しておりました。

また、物語としては、なんといってもフリーレンとヒンメルの関係性。
取り返しがつかないほどに時間が経過してしまってからの、切なすぎる追憶。

フェルンやシュタルクとともに未来へと歩みを進めるフリーレンですが、時折その目に映るのは、もう戻れない頃に見たヒンメルの後ろ姿。

なんでもっと知ろうとしなかったのかと泣き、これからはもっと人間を知ろうと思うと語った彼女の胸中はいったい。

久しぶりに、視聴後の余韻が深く長い作品に出会えました。
おすすめです。

以上、感想でした。

P.S:2期、ありますよね!? 頼みますよ!? アニメの最終回、あの副題と、あのセリフで終わったのなら、お願いします、2期を! 原作を追っている方なら、共感いただけますかね?? 単行本最新刊あたりのお話を、是非アニメで! 待ってますからぁっ!

投稿 : 2024/04/02
閲覧 : 47
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10

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og3jar さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ファンタジーなのに不思議って、変な感じ

ファンタジーで不思議なのは当たり前ですが、不思議がそのまま変わらず不思議で、作品が秀逸だと、あれこれ粗が目につかず、どっぷりと物語に浸かれるところが良いと思います。世界観について作者はよく練っていて、作者が思い描いている一部を僕らは見せて貰っていて、見せていない設定が10倍はありそうな作品なので、あれこれ考えるのも楽しいし、後付け設定もないので、軸もぶれないし。素晴らしい作品だと思います。

ヒンメルの思い、フリーレンの後悔 、ハイターの改心、アイゼンの協力、フランメの予言

ハイターは天国について、例え実在しなくてもあるべきものだと言っていました。その希望をつなぐものがアイゼンが伝えたフランメの手記。
 フリーレンにとっては死者ヒンメルとの対話が必要な事だとアイゼンは言い、物語の方向性が示されました。

7話で、ヒンメルが銅像を残す理由として、視聴者には『後世に僕のイケメンぶりを残して置かないと』と言いながら、一番の理由はフリーレンがメンバーが死亡した後にフリーレンを一人ぼっちにしない為と言っています。

タイトルが『葬送のフリーレン』だから、ヒンメルに対する葬送なのかと思っていたら、8話でリュグナーが『葬送のフリーレン』と言っていた。どうやってタイトル回収するのか楽しみです。

フェルンとシュタルクの存在が視聴者にフリーレンの時間軸ではなく、我々の時間軸での物語を見せてくれます。

製作がマッドハウスなので迫力ある戦闘シーンの見られるんだなと思っています。

2期が楽しみです。

投稿 : 2024/04/02
閲覧 : 100
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くまごろう さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

いいいみで振れ幅が大きい。ヒンメルブーストでさらに!

視聴完了
全28話

ジャンル
ファンタジー、なんだけど異色

タイトル由来
主人公の2つ名 由来は出てきていないが、いくつか意味がふくまれていそう。

設定
魔王がいて勇者がいて、剣と魔法のファンタジー。

ストーリー展開
勇者ヒンメル、僧侶リヒター、戦士アイゼン、魔法使いフリーレンは魔王を倒した。
英雄となりそれぞれの道を歩き出す。しかしヒンメルとリヒターは人間、アイゼンはドワーフ、フリーレンはエルフだった。
ヒンメルを見送り、リヒターの最後を看取り、リヒターが育てていた少女フェルンを弟子とし、また旅に出る。
旅の中でアイゼンの弟子シュタルクも仲間になり、とある魔導書により目的地をかつて魔王城があった地に設定。
しかしそこは現在危険地域に設定されており、1級魔導士の資格がないと立ち入らないと聞き、フェルンとフリーレンは試験に挑む。色々あってフェルンは合格し、目的地に向けて出発!というところで終了。
という3人組(時に4人だったり)の旅路の裏で、ヒンメル達との思い出が蘇る。その当時は短い命である人間たちとの、10年という一瞬の時間として興味を持たず過ぎていった日々が、色鮮やかに。

感想
総評120点
良かった点
設定、ストーリー、キャラ(特にキャラ同士の掛け合い)、絵
悪かった点
なし
レビュー
まず、文句なしの傑作。
設定もかなり奇抜なところからスタートしているにも関わらず王道、と思いきや時折老獪な邪道を挟み込みつつといういい意味で平坦でないストーリー。さらにヒンメル関連の話は感動の振り幅が大きい。個人的には花の話とお祭りの話と幻影を見せるモンスターの話と、、最後も誰もが思っていたであろう別れについてもしっかりヒンメル絡みでカッコよく閉めて、最高か!!
また、それぞれのキャラもすごくいい味を出しているのだが、3人の掛け合いがまた素晴らしい。シュタルクが最高。
映像も綺麗でとても細かいところまでしっかり。
音楽系は特に心に刺さるものがなかったので満点にはなっていないが、他がオーバーしているので平均性でなければ余裕の満点。

なお、キリのいいところでは終わっているが、目的地には到着していないのでまだ途中。2期めちゃ楽しみ!

もう何回か見返したい作品。

投稿 : 2024/04/01
閲覧 : 86
サンキュー:

14

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Jet Osuga さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

むむむっw

正直、ヴィンランド・サガを観て魂が抜けた! もうアニメからは卒業かなぁなんて思っていたのだが、なんとなく観はじめたらハマってしまった。 原作は未読だが不思議な魅力に取りつかれた、もちろんキャラも作画も声優もとっても良かったと思う。 う〜ん、うまく表現できないが面白かったです。

投稿 : 2024/04/01
閲覧 : 47
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mamiko さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

面白く続きが気になる

勇者一行の仲間だったフリーレンは、二人の最期の別れをします。彼女は普段クールですが、お茶目な所もあります。勇者一行での回想シーンも度々出てきます。セリフにもぐっとくる言葉もあり、バトルシーンも目が離せません。op やedもおすすめです。

投稿 : 2024/03/26
閲覧 : 30
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3

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天地人Ⅱ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

偽 SFスーパー英雄(?)列伝12

勇者ライディーンの放送から48年後(なんか違う)
初回2時間という豪華な展開から始まった作品ですが、力を入れるだけの内容でしたね。

それでは感想を終わります(えっ?)。
シュタルク
「天地人ってさ、すごくあっさり感想終わらせたね」
フリーレン
「だってまた2期が始まった時に恥ずかしいからね」

いや(汗)このセリフ使いたかっただけなんだよ~~~~っ
まあ、それはともかく、昔と違い1クールごとに膨大な作品が放送されるため、あとから思い出そうとしても二元と違うエルフみたいに半年と放送でも一瞬に思えるのかも・・・
魔王を倒した勇者一行ですが、世界には魔族がまだまだ生き残っており、ヒンメルが亡くなった後も、世界の脅威となっている。
そして新たな仲間と共にフリーレンの旅は続いており、アウラとの戦い、1級魔法試験と物語は描かれていきます。

この後北への旅が始まるのでいつか2期がある事を期待したいですね。

おまけ
ゼーリエ
「合格だ、お前 私を見た時どうネタにするか考えただろう?」
「・・・ほんの一瞬だけだ。すぐに諦めた」
「まだ燃えている。普通はこのシーンをネタにするだなんて発想は湧かない」

おまけ2
ゼーリエ
「・・・お前、ふざけるなよ」
「(何が?)これはフリーレンの感想だぞ。まともな感想を書かないバカがどこにいる?」
「驚いたな、オヤジにもぶたれたこと無いのに(それはアムロ)」

ああっ、書くごとにネタがしょーもなくなってしまう(涙)
という訳で最後に

おまけ3
2次試験、フリーレンのコピーどどう戦うか悩むデンケン達
フェルン
「あの、それでしたら」
「もしかしたら私フリーレン様を殺せるかもしれません(どうやって?)」
「こうやってです(ミミックに捕まり足をバタバタさせるコピー)」

イヤ、絶対同じこと考えた人がいるに違いない(逃げ出す天地人)

投稿 : 2024/03/25
閲覧 : 96
サンキュー:

13

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dossun さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

心にしみる物語

24年3月25日視聴済み。

<よかったこと>
・言葉選びがひとつひとつ丁寧でしみる
・フリーレン、フェルン、シュタルクのほのぼのした雰囲気
・種崎さんの声優幅を感じる
・終わりから始まる物語

<うーん>
なし

知り合いから勧められてみたのですが、見てよかったと思える作品でした。
魔王を倒した勇者一行が冒険から戻ってきたところから始まり、エルフであるフリーレンが年老いた元パーティのメンバーのもとを訪れ、さらなる旅に進む話です。
1期目は正直、洗練された言葉選びに涙することも多く、2期目は作画の良さに驚きました。個人的には言葉が響く一期目が非常に気持ち洗われます。
個人的にはシュタルクのキャラ性がほのぼのしていて、いいですね。フェルンの気分に振り回されるシュタルク、、見ててほのぼのします。

25話視聴
・フリーレンのまさかの隙、フェルンだからこそわかる

投稿 : 2024/03/25
閲覧 : 40
サンキュー:

8

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Bハウス さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

過去・現在・未来

2021年に発表されるといきなり漫画大賞を受賞
翌年にアニメ化も発表された時点から話題だったが

ぼっちざろっくの斎藤圭一郎氏が監督に決まり
一段も二段もハードルが上がっていた

そして衝撃の第1話から4話を金曜ロードショーの
2時間枠で放送と言う異例中の異例

全28話と言う近代作品では稀少な大作
その名に恥じない高水準のアニメになった

物語の核はタイトルに書いた通り
長命種であるエルフ・フリーレンの視点で見る
大河ドラマのような歴史小説

共に戦った勇者ヒンメルとの記憶をたどり
もう一度会うための旅をはじめ

勇者パーティの仲間ハイターが助けたフェルンと
ドワーフアイゼンの弟子シュタルクが共にする

前半はかつて戦った魔族の登場や
幼馴染を追いかけて旅をする聖者ザインの話

後半は北部へ行くために必須な1級魔法使いを
取得するための試験編であり

ここでフリーレンの師匠フランメや
フランメを教えたゼーリエの存在が
道の指針を照らすような流れになっている

言葉だと陳腐だし壮大さは言語化しにくい

戦闘シーンの圧倒的な作画力と
普段の日常でのやり取りが緩急ついており
映像で見た方が説得力あるから

元々日本テレビとマットハウスは
浦沢直樹作品を制作していたので
背景の色使いとかは踏襲しているんだけど

見せ場シーンの決め打ちが的確で
アニオリシーンもふんだんに入っているのに

原作勢からは不満は聞かれず
逆に高い解像度で満足したと言わしめているからね

改めて斎藤監督の凄みを知ったよ
各話演出の人が先輩ばかりで苦労しただろうしw

ぼっちで満点出してこの作品下なのかよと
憤る人がいると思うけども

ファンタジーの距離感もあるし
原作ファンも言うように基本は淡々と
物語が流れるのでそこに差をつけたかな

恐らく未確認ライオットより黄金卿編が
先にアニメ化されるから嫉妬もあるw

投稿 : 2024/03/24
閲覧 : 64
サンキュー:

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葬送のフリーレンのストーリー・あらすじ

勇者ヒンメルたちと共に、10年に及ぶ冒険の末に魔王を打ち倒し、世界に平和をもたらした魔法使いフリーレン。 千年以上生きるエルフである彼女は、ヒンメルたちと再会の約束をし、独り旅に出る。それから50年後、フリーレンはヒンメルのもとを訪ねるが、50年前と変わらぬ彼女に対し、ヒンメルは老い、人生は残りわずかだった。 その後、死を迎えたヒンメルを目の当たりにし、これまで“人を知る”ことをしてこなかった自分を痛感し、それを悔いるフリーレンは、“人を知るため”の旅に出る。 その旅路には、さまざまな人との出会い、さまざまな出来事が待っていた―。(TVアニメ動画『葬送のフリーレン』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2023年秋アニメ

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