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「虹色ほたる~永遠の夏休み~(アニメ映画)」

総合得点
63.8
感想・評価
126
棚に入れた
579
ランキング
4044
★★★★☆ 3.7 (126)
物語
3.8
作画
3.7
声優
3.7
音楽
3.9
キャラ
3.6

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虹色ほたる~永遠の夏休み~の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

てとてと さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

昭和のノスタルジーと夏の喪失感。名作な風格だが、微妙に分かり辛いのが一般受けしなかった要因?

30年前にダムに沈んだ村にタイムスリップした小6少年のひと夏の思い出な105分の劇場アニメ。
ひぐらしの鳴く頃には昭和58年、本作は昭和52年である。

【良い点】
古き良き昭和(昭和52年、1977年)の田舎の原風景を、手描きの柔らかいタッチで描いた。
作画は全部手書きで、深夜アニメとは異質な趣あり。楽曲も良い。
昭和後期にしては古過ぎる気はするが(戦後復興~高度成長期ぽい)、フレンドリーな友達や、大らかな大人たち、ヤンチャに村や野山駆け回ったり、カブトムシ取り放題とか、昭和(に憧れる男の子)の理想郷な感じ。
怖いじいさん(本当は良い人)から友達に手を引かれて村を逃げ回るシーンとか、こんな子供時代過ごせたら楽しいだろうなと。

プロットが練られていて、かつ美しい。
タイムスリップして出会った女の子とひと夏の交流(幼いのでラブコメは無し)から、中盤以降判明する女の子の秘密と切ない展開…からの感動の結末。
田舎の夏休みの雰囲気が良く、細かい説明は無くても、記憶忘れるかも?お別れかも?な喪失感は伝わった。
ホタルも儚さ切なさを情緒的に演出した。終盤は(よくわからんが)雰囲気で感動した。

声優陣は子供時代が自然体で良い感じ。大人版ヒロインの能登かわいいよ能登。

【悪い点】
尺の割にストーリが複雑でわかりづらい。
いや、丁寧に見れば理解は出来るんだけど、脚本追うのに精いっぱいで感動まで頭が回らない感じ。
終盤ハッピーエンドも後味は良いんだけど、唐突でご都合感も否めず。

主人公の心情がわかりづらい。
主人公が何考えて何感じてるのか説明不足なまま淡々と状況に流されていくため地味。
モノローグや独白が皆無で主人公に語らせない作劇、無粋さ排してじっくり見せる手法かも知れないが、普通のアニメに慣れている視聴者には取っ付き難かった。

上記二点併せて、プロットだけ良い割に、終始淡々としていて退屈に感じた。
主人公やヒロインに積極的に感情移入できないため、終盤やラストのカタルシスも微妙。
ヒロインは幼女なのでラブコメ的な楽しみ方が出来ないのも地味な一因。

ノスタルジーに関しても描写がステレオタイプな気も。
どう見ても昭和50年代とは思えない。
描写されるなんちゃって昭和52年に共感できるか否か?ちょっと間口が狭い気がする。
主人公が少6とまだ幼い設定なのも微妙、ノスタルジー重視なら主人公は大人にしてタイムスリップ時に子供にした方がよかった。

【総合評価】5点
一流スタッフたちの意欲作で、ちゃんと堪能出来た視聴者からの評価が高い一方、
娯楽性が欠如しており、興行的に振るわなかったのも納得。正直退屈なアニメ映画。
良作か駄作かといえば良作ではある。
評価は「良い」けれど、普通か迷うくらい微妙。

投稿 : 2022/08/01
閲覧 : 169
サンキュー:

6

ネタバレ

にゃん^^ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

「それでも、こどもたちは今を生きる」ってどうゆうイミかよく分からなかったよ。。

小学6年生のユウタくんが
1977年のもうすぐダムになっちゃう村に
1ヶ月くらいの間タイムトリップするおはなし

絵は山の自然とか家とかとってもきれいだった
蛍もすっごくきれいだった^^

でも
人がちょっとヘンな感じだったかなぁ。。
らくがきが動いてるみたいな
「惡の華」の人みたいな
線がぐにゃぐにゃって。。

おはなしは
よく分からないうちに終わっちゃったみたいかなぁ
おばあちゃんの家に
あそびに行ったときのこと思い出しちゃった^^

「たまゆら」とかみたいな
いなかでお友だちとあそんで
きれいな景色とか見るアニメだったのかなぁ。。

初恋みたいなおはなしなのかなぁって思ったけど
ちょっとちがうみたいだし。。
(あっ。。ちょっとあったかも)
もしかしたらこれから。。なのかな?

でもほんとは
死んじゃうってなに。。みたいなおはなしだったのかも
ユウタくんのお父さん
サエ子ちゃんの{netabare}お兄さん{/netabare}
それで{netabare}サエ子ちゃん{/netabare}も。。

せっかく仲よくなれたお友だちと
はなれてくって悲しいよね。。
このおはなしって
1ヶ月の間にだんだんお友だちがへってって
悲しいおはなしなのかな。。
ちょっと泣いちゃった。。

でも
いつか虹色ほたるが
おねがいをかなえてくれるかも。。って
そう思いながら見てると悲しいだけじゃないかも。。


あと分からなかったのは
「それでも、こどもたちは今を生きる」って。。

{netabare}さいごユウタくんとサエ子ちゃん
あとケンゾウくんもいたみたいだけど
みんなおとなになってて{/netabare}

ずっと子どもたちのおはなしみたいだったけど
このおはなしってほんとは
おとなの人たちの思い出のおはなしだったのかな
いろんなことがあっておとなになるけど
「それでも、こどもたちは今を生きる」なの?

「それでも、こどもたちは今を生きる」って
じゃあおとなの人は今を生きてないの?
それだと
おとなの人(たぶん作った人たち)って
今を生きてなくって
子どものころの思い出では生きてるって
そうゆうおはなしだったの?

やっぱり
にゃんはよく分からなかったのかも。。
映画ってむずかしいおはなしが多いなぁ

投稿 : 2021/09/13
閲覧 : 1110
サンキュー:

91

ネタバレ

tinzei さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 2.5 作画 : 2.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

口開けっ放しのキャラが出る車のCMみたいな作画。

背景はしっかりしてるけどキャラ作画がおかしい、一瞬ロトスコープみたいに実際の人をトレースしてるのかと思ったけど、どうやら違うみたい。一応この作品の特徴らしいけど、昔車のCMであった口開けっ放しのキャラが出るアニメに似ている。


父親が事故に遭った時もう一人犠牲者がいるっていうコッテコテの伏線を回収して、後日談もしっかり描いて、作品全体の構成は悪くない。ただストーリーはやっすいジブリ映画だし、終盤で主人公とサエコが記憶を取り戻すシーンはハッピーエンドから大ハッピーエンドにするためのご都合主義としか思えないし、構成がいいからといってストーリーが面白いわけではない。
後、ED後のメッセージみたいなのも腹立った。

投稿 : 2020/12/12
閲覧 : 200
サンキュー:

1

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

そして未来の為、今を生き抜く。

原作:川口雅幸 氏 音楽:松任谷正隆 氏(歌:ユーミン)
監督は劇場ONE PIECE作品を数多く手掛ける宇田鋼之介氏が
務めた長編アニメ。

{netabare}
ある夏休みの始り、今は亡き父との思い出の地に一人遊びに
来たユウタ。大樹の根元で身体を癒す『蛍じい』と呼ばれる
老人との出会いを切っ掛けに、父が亡くなった時のこの地へ
と送られてしまう。夏休みが終わるその日まで。

そこで出逢う幼い少女さえ子とケンゾーとの一夏の想い出。

ケンゾーに教えてもらった大好きな虫取り。あの時交わした
父との会話を思い出すユウタ。そして同じ屋根の下で過ごし、
妹の様に思うさえ子たちとの楽しくも切ない夏休み。

あの日、不慮の事故によって亡くなったユウタの父と、蛍を
見る為偶然その場所へ居合わせ巻き込まれたさえ子と兄。幸
いにも生き残ったさえ子は、兄の元へ行きたいと、現実世界
で今も生死を彷徨い続けている。

父との思い出がユウタをこの地へと招き入れ、運命の少女と
出逢った。過去に縛られ苦しみ続ける彼女を救うために。

最後の祭りの日の夜、「生き続けて」とさえ子を願い励まし、
またいつかこの場所で「蛍を見よう」と約束するユウタ。

時が過ぎ、父と同じバイク乗りになったユウタ。何かを感じ
た彼はこの街のイベントで再びさえ子と出逢う。あの『蛍』
の仕業によって。そして蛍の光に触れた瞬間あの日の記憶が
蘇り、二人の約束が叶う物語。
{/netabare}

一見ご都合主義とも言われる出逢いや背景も、その必然性を
理解した瞬間、何故か切なさに引き込まれていく作品。

そして、さえ子役を演じた木村彩由実さん。非常にリアルな
幼さと豊かな感情表現は、とても初演とは思えないほど。

陽の明るさと影を強調するまるで抽象的な風景。賛否が多い
独特過ぎる手抜きの様な人物描写。

崩壊と言われるその作画も、子供らしいひ弱さと躍動的な動
きを時に感じられ、感動的なストーリーも相まり、良い意味
で印象に残る非常に芸術的な作品だったと思いました。

投稿 : 2019/09/04
閲覧 : 237
ネタバレ

三毛猫メリー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

虹色ほたる

2019.9.1 視聴完了。

タイムスリップする話で割と好みです。
現代に戻ってからが個人的にはモヤモヤしましたが
まあ全体を通して夏の描写が美しいですね。

死に別れでも生き別れでも
別れが悲しいのはなぜなんだろう。

投稿 : 2019/09/01
閲覧 : 256
サンキュー:

11

ネタバレ

蒼い星 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

あにめ昭和昔ばなし。

アニメーション制作:東映アニメーション
2012年5月19日に公開された劇場版作品。
原作は、アルファポリスより発行されている川口雅幸による小説。
監督は宇田鋼之介。

【概要/あらすじ】

小学6年生のユウタは、昨年に父親を交通事故で失くしている。
彼が一人でバスで向かう先は、蛍ヶ丘ダム。
生前に父親に連れられてダム近くの林にカブトムシを採りに行った思い出の場所だ。
林の中で迷い込んだユウタは昔話の世界の住人のような不思議な老人に遭遇する。
喉の渇きを訴える老人にスポーツドリンクを差し出すユウタ。
老人が言うには、これから雨が降るという。
天気予報にそんなの無いと言い、老人の言葉を信じないユウタ。
老人と別れた後、ユウタは大雨に見舞われ崖から転落する。
水の流れに呑み込まれながら老人の声が聞こえる。
気がつくとユウタは丘に倒れていた。
そこは、ダムに沈む前の蛍ヶ丘の村。老人の力で村人の記憶に細工がされていて、
ユウタは、最初に出会った小学3年生の少女・さえ子のいとことして扱われ、
彼女のお婆ちゃんに迎えられて家に泊まり、昭和52年にタイムスリップした事を知る。
そして、老人に言われるままにユウタは村で一ヶ月の間の夏休みを過ごし、友だちを作っていくのだった。

【感想】

居候の下りで『魔太郎がくる!!』の『ヤドカリ一家』を連想したが、気の所為に違いない。

これは、大人から子供たちに向けた道徳教材みたいなノスタルジックな健全映画?

手書き作画で描かれた郷愁たっぷりな田舎アニメではあるが、
町内の子供会で上映してたら、子供はアクビをして寝てそうに思った。
子供がこれを観ても面白がらないだろう。

何故かと言うと、これは平凡な子供ユウタが『あれ?あれ?え!ええ?』言いながら、
妹みたいな、さえ子や同い年のケンゾーと田舎の日常を楽しむだけのアニメである。
ユウタは自発的に何かをするわけでも無い。

昔の田舎の自然、村社会の大人と子供、もしくは子供同士の人と人の交わりを見せることで、
スマホ世代の現代人に感じ取って欲しいものがあるのだろうが、
今の子供には今の時代で育まれた価値観と原風景があり、
大人が美しいと感じるノスタルジーに付き合わされても。
田舎への感情移入やユウタへのシンパシーが生まれるかは疑わしい。
過去にも今にも、良い物も足りない物が両方あるのだから、
時代時代を美化するのも蔑むのにも意味は無い。

人にとって大切なもの、何十年あとでも不変な宝物はそれぞれ違う。
料理でいえば、慣れない味はいかに高級で珍重されていても美味しくなかったりする。
音楽で例えれば昭和40年代のフォークソングやグループサウンズを平成生まれに薦めたところで、
無条件で飛びつくのはマニアであろう。ビートルズのように世代を超えた素晴らしさもあるにはあるが、
そういうものは一握りだ。大多数は当時を思い出しつつ聞くから感傷に浸れるのであって、
好き好きの感覚は万人の共通ではない。新しいものは、いずれ古くなる。
古いものの多くは理解されなくなって淘汰の果てに、
数十年経っても色褪せること無く語られ続ける一部のものだけが名作と呼ばれる。
世代を重ねる中で、忘れられ埋もれていくのは極々当たり前。
古き良きものを年寄りから若者に伝えようとしても、価値観の隔たりは大きいのだ。
今の年寄りにしたって子供の頃は年寄りから『今時の若いもんは』と言われてきた、それが世代の連鎖である。

これは年寄りが若者にノスタルジーを押し付けているアニメなのかと思えば、作者は1971年生まれと意外と若い。
昭和に良い思い出を持つ40代が子供時代を懐かしみ感涙するための作品、もしくは子供と一緒に観て、
『こんな時代があったんだよ!』と話の種にする類のものなのかもしれない。

にしても、昭和50年代ってそんな昔だったっけ?と作中の情景への違和感が強い。
カセットビジョンが発売されたのが昭和56年、初代ファミコンが昭和58年。作中は昭和52年。
しかし、このアニメは昭和30年代でも通用するぐらい物が無い田舎である。
今時の萌え田舎アニメとは違うベクトルで見せたいものが第一で、かなり作為的な気がした。

最後まで観たがこのアニメは、田舎の良さを知らしめるのにも、ちょっとわざとらしさを感じたのと、
シナリオの転換点や着地点がが安易な感動モノみたくなってしまったという二点で良作になりえなかった。
特徴的な作画と松任谷正孝の音楽とユーミンの歌に彩られているがシナリオ自体は平凡だということで、
この作品を語る言葉が特に思いつかないので、このあたりで〆ることとする。

と!言い忘れてたが、1時間22分ぐらいで『ホーホケキョ となりの山田くん』みたいに、
作画が急に写実的になるのだが、演出意図が意味不明だった。大平晋也というアニメーターが描いたらしい。


これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2018/03/05
閲覧 : 340
サンキュー:

26

ネタバレ

renton000 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

いろいろ惜しい!

あらすじは他の方のレビュー等をご参照ください。

 初見でした。105分くらい。
 面白くなりそうな要素は揃っているのですが、あまり活かし切れていないようでした。なんだかもったいない作品に思えました。主にストーリーと作画についてレビューします。


ストーリーについて:
 泣ける話ではあるんですけどね。でも、何かを失った人が、がんばったり、取り戻したり、新しい何かを見つけたりっていうのは、感動して当たり前だとも思うんですよ。あと別れも。この泣けるシーンに至る描き方が、作品の良し悪しを決めるわけで、泣けるだけが作品の価値だとは言えないですよね。

 で、この作品はと言うと、そもそもストーリーラインがブレてしまうんです。
 ストーリーを構築している要素を挙げてみると、「ユウタと父」「ユウタとサエコ」「サエコと兄」「サエコの生き方」「未来の恋人との別れ」「友人との別れ」「ダムに沈む村」などが挙げられると思います。でも、ここに挙げた各要素の根底に一貫性がありません。バラバラのショートストーリーに近いんです。個々を重たく扱っていないので、物語はスッと流れていくんですが、一本の映画というよりは、オムニバスの作品を見ているような感じを受けてしまいました。一貫しているのは、舞台と季節くらいで、これだけでストーリーを成立させようとしているために、むしろ主題を弱めてしまっています。
 「失われたもの」と「失われなかったもの」があって、後者が「永遠の夏休み」につながるというのは理解できます。でも、個々の話を有機的に結合できないのであれば、もう少し要素を減らしても良かったのではないでしょうか。主人公がこの作品の中で機能してたかどうかすらも疑問が残ります。途中からユウタの話ではなく、サエコの話にスライドしていますからね。良くあるテーマを使うこと自体には、何も問題はないのですが、詰め込みすぎてストーリーラインを瓦解してしまうなら本末転倒です。

 一貫性を作り出せていない要因の一つにアイテム描写があります。キーアイテムは、蛍・指切り・握手・帽子・髪飾りなど、各要素に対して個別に用意されています。もっと絞るか関連させるかしなければ、オムニバスからは逸脱できません。数が多いために個々の印象がとても弱くなっています。そのためにエンディングが「え?それがきっかけ?」みたいな変な驚きを持ってしまうんですね。ご都合主義のエンディングは別に嫌いじゃないですが、それは描写を重ねた上でこそ成立するような気がします。アイテム描写が弱いなら、同じ構図で強調しておくでもいいし、ご都合主義ゆえの説得性が欲しかったです。
 携帯電話も強調されてた割に、過去に持っていけないだけ。時代描写くらいにしか役に立っていなかったのではないでしょうか。タイムスリップした先の時代を確認するのもテレビと新聞の日付。分かりやすいけど、あまりセンスは感じられません。神主さんが、鳥居の真ん中を走り抜けちゃうのもやや乱暴に映りました。その後で蛍への思い入れや信仰を語られても説得力に欠けてしまいます。
 他にもいくつか注目してたアイテムやセリフがあったんですけど、ほぼ機能せず。細かなこだわりを感じられず、いろいろと消化不良でした。


作画について:
 背景はきれいでした。山間部という立体を使って描かれた子供たちの動きは、とても躍動感にあふれたものになっていたと思います。ただ、人物描写は過剰演出が過ぎました。
 アニメというのは、動けばいいというものではなくて、動きを表現することに価値があるって思いたいわけです。実写は鼓動がある限り静止させることは出来ません。マンガは動かすことが出来ない。でも、アニメでは止められるし、動かせるんです。この作品は、動きっぱなしで輪郭が不規則にブレるから、どこに注目したらいいのか分かりませんでした。ある意味、実写的なアプローチを試していたんだと思います。ただ、この止められないという制約が、結果として、強調するときには寄るだけといったつまらないカメラワークの繰り返しを許してしまいました。もう少し静止と動きのメリハリをつけてくれるだけでいいんですけどね。ストーリーがあっさりな分、人物描写で味付けしたのかなとも思いますけど、インパクト以上の意味が見出せませんでした。なんというか、好き嫌い以前の表現の部分で不満が残りました。


対象年齢等:
 普段の生活にちょっと疲れちゃった人向けの作品ですかね。何も考えずに見れるし、テーマも重くないからストレスないしね。子供はどうなんでしょうか。これを見るならほかの作品を見て欲しいかな。

投稿 : 2014/08/26
閲覧 : 378
サンキュー:

7

ネタバレ

みのるし さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

腑に落ちない

とてもとてもいい映画でした。

始まっていきなりオープニングで涙でます。
ほんでずーっと出っぱなしです。

映画の放映中は一種のトランス状態だったのか、見終わった後に映画の内容がところどころ腑に落ちない点があったことに気が付いて、『これわいったい??』となりました。

そもそもあの谷の村はなんなんでしょうか。それにやたらうようよいる子供らはなんなんでしょうか。そこにいたおじいおばあは何となくアレかなとは思いましたが、ここには年寄りと子供しかいてへんのかい。仕事とかしてる大人わいや。

とゆうことでラストシーンまでみたらさらに『ああゆうことか?いやいやそおゆうことなのでは?いやいやそれではこれが説明つかんな』みたいなゆらゆら帝国な感情にさいなまれます。

結局細かいところは自分が納得いくよう解釈する為に何度も何度も繰り返し見なあかんとゆうことでまた借りてきて見ようと思います。

あはは。

投稿 : 2014/08/05
閲覧 : 298
サンキュー:

3

ネタバレ

無毒蠍 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 2.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ユウタが過ごした昭和52年の夏。タイムスリップという題材をつかい、ノスタルジックな世界を演出するジュブナイル作品。

昭和52年にタイムスリップしてしまった小学6年生の少年ユウタが
とまどいながらも掛け替えのない夏休みの一月を過ごしていく物語です。

物語の舞台となる町はダム建設が決定していて住人は出ていくことが決まっています。
そういった状況の中で過ごす最後の夏休みということもあり、
どことなく哀愁というか物悲しさのようなものを感じました。
しかし内容的に合う合わないがはっきりしそうな作品に感じ、
タイムスリップに奇跡的な要素などそれらをどこまで許容できるかで
この作品の評価が変わってくるかもしれません。
そもそも田舎町で過ごす夏休みという設定が人によっては退屈に思えるかも。
特にこれといって大きなイベントはなく爆発力はありません。
作品的にじんわりくる感動系だと思うのですが号泣というより、
本当にじんわりという感じです。

設定的に真新しさを感じなかったので少々退屈に感じる部分もありました。
ノベルゲームとかでも田舎町がダム建設によって云々という設定は珍しくありません。
それにタイムスリップという設定が加わったのはいいのですが
結局は田舎町で過ごす夏休みという軸は変わりませんので
新鮮さはあまりないのです。
タイムスリップという設定がそこまで活きてなかったようにも思えます。
同じ時代を過ごした少年たちが大人になって再会するという
ストレートな内容でもあまり違いはないように感じました。
ただタイムスリップという設定があることにより、
小さなイベントを盛り込めたという印象です。
まぁタイムスリップという設定が重要に感じたかどうかは、
観る人の受け取り方しだいですし無いほうがよかったとも思いません。
確かにこれは埋もれてるかも…と思いながらも埋もれるのも納得な感じ。
発掘されてこそ輝く作品で個人的に人にオススメするような作品ではなかったかな。

ノスタルジーな雰囲気をつくりながらも死生観もあつかってましたが
視聴後の感想としてはカラフルというアニメに近いかもしれません。
個人的にノスタルジーと死生観は混ざり合いませんでした…

この作品を観て思ったのは「こんな夏休みを過ごしたかった」ということ。
道じゃない道を駆け抜ける喜び!川で泳いだり虫とったり祭りに行ったり蛍見たり…
とにかくすべてが楽しそうで普通に羨ましかったです。
夏休みの一月って子供のころは結構長く感じたけど
大人になった今はすごい短く感じますよね…
それこそタイトルじゃないけど永遠に感じられるくらい長かったような気がします。
まるで夏の間だけ時間が止まってるかのような感覚…
キャッチコピーに「それでも、こどもたちは今を生きる」とありましたが
その時間が子供たちだけの永遠だとしても「今」を生きるということでしょうか。

子供たちの今とは大人たちの歩んできた道であり想い出なのかもね。
子供たちの今が大人たちの過去であり、子供たちの未来が大人たちの今である…
そんなことを感じさせてくれる懐かしい香りのする作品でした。

【B+75】

投稿 : 2014/04/20
閲覧 : 369
サンキュー:

3

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

タイトルなし

1時間45分弱の映画。
山で不思議なおじいさんに助けられ、気がついたらダムに沈んだはずの村の近くにいて、その村で夏祭りが終わるまでの1ヶ月間、夏休みを過ごすことになるお話。

人との出会い。なんてことはない話かもしれないけど・・、ジーンと、心に触れました。物語の中のような経験したのお祭りくらいだけど、直接関わる内容じゃなくても、これまでのちょっとした体験とか友達のこととかたくさん思い出した。
感傷に浸りたい時にいい作品かな。

投稿 : 2013/05/27
閲覧 : 220
ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

なんという奇跡

30年以上前の1977年にタイムスリップしてしまった、少年ユウタが夏休みに不思議な体験した感動ファンタジー。ということでちょっぴり期待して見てみました。

やはり一番の見所は変幻自在な表情を見せる作画でしょうね。特に終盤作画がガラッと変わって灯籠の路を駈上って行くシーンは圧巻でした。賛否両論あると思いますが、なんだかんだで数年は記憶にこびり付きそうです(笑)あまりに作画に目を奪われすぎて初見ではストーリーに入り込めませんでしたが、二回目見ると色々細かく伏線張ってたりするのも分かって結構楽しめました。

ただ、内容はいまいち判然としないと言うか・・・前半は良かったんですけど後半が・・・
「ユウタ」と「さえ子」、「ユウタ」と「ケンゾー」の別れのクライマックスが二本立ての終盤はちょっと苦しい。肉親との死別、ダムへ沈みゆく村、郷愁を描きながらも喪失を乗り越えるお話自体はとても良かったですけど、むしろ主人公の「ユウタ」の過去を中心にもっと話を掘り下げて欲しかったです。

ラストはねぇ・・・うーん・・・やりすぎだろう、あれは(笑)お前はイエスキリストかw
個人的には好きにはなれない部分が多かったですが、何回か見ていくと色々発見があって面白かったです。一見の価値はあると思います、はい。

投稿 : 2013/05/01
閲覧 : 307
ネタバレ

南のエデン さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

運命をまつ蛍、空一面に輝いてw

蛍のタイトルに魅入られて借りたのだけれど、私にとって蛍のつくタイトルははずれはないのですw


正直絵は好きになれなかったけど、内容は良かったwww


ゆうたくんは、父親を亡くし、おもいでの山にかぶとむしを取りに一人でかけるのです。


そこで不思議な老人に、会うのです。老人には親切にするものですね^^


ゆうたくんも老人に親切にしてあげました。おかげで不思議な体験をすることになります。


豪雨で死ぬ目にあうところ、命を救われ、過去に送られ、そこで一ヶ月夏休みを体験することになるのですよ^^


そこは、ダムに沈んだ村で消えた村なのです、そこでの体験は、ゆうたくんを少しだけ大人に成長させるのです。


そこで知り合えた、サエコちゃんと運命の出会いをするのです。しかし、サエコちゃんの望みは死んだお兄さんと一緒に逝くこと::


不思議な世界の中で、蛍の一生に人生を重ね、小さな約束をかわし、あの、きれいな、きれいな、きれいな村のなかで別れる二人にもう涙で前が見えなくなりました::


村の人たちも沈む村に思いをいだきながら、わかれていきます。


最後は蛍だけが残り、輝いて運命をまっています。


ラストは蛍と運命の出会いに奇跡が味付けをしてくれるのです::


もう私感動したwwwww絵が好きじゃないのにここまで感動できるなんておもいませんでした^^

投稿 : 2012/12/06
閲覧 : 307
サンキュー:

11

暴走インコ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.5 作画 : 2.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/12/18
閲覧 : 4

いさ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/12/15
閲覧 : 8

としちゃん さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/11/01
閲覧 : 4

薄雪草 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/04/29
閲覧 : 6

nana さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/03/11
閲覧 : 6

sarari さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2022/08/05
閲覧 : 11

おみや さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2021/04/18
閲覧 : 21

くまお さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2020/04/13
閲覧 : 48

AKIRA777 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 2.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

投稿 : 2019/11/27
閲覧 : 40

SHIRO さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観たい

投稿 : 2019/07/09
閲覧 : 42

Tadano さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2019/02/16
閲覧 : 47

踏切太郎 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 2.5 作画 : 3.5 声優 : 1.5 音楽 : 3.5 キャラ : 2.5 状態:途中で断念した

投稿 : 2019/02/06
閲覧 : 47

pop22 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 2.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2018/06/01
閲覧 : 54

藤乃 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2018/01/01
閲覧 : 52

ホットケーキ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2017/10/26
閲覧 : 47

DkPEG28418 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2017/10/03
閲覧 : 60

因果 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2017/03/27
閲覧 : 49

エゴ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2017/02/18
閲覧 : 58
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虹色ほたる~永遠の夏休み~のストーリー・あらすじ

ネット小説として人気を博した原作を、大人気アニメ『ワンピース』のシリーズディレクターを勤めた宇田鋼之介を監督に迎え映画化。現代から1970年代にタイムスリップしてしまった少年のひと夏を、日本を代表するアニメーターたちが表情豊かに描く。自然の美しさや、子どもたちの活き活きとした姿を“アニメならでは“の表現で描いている。(アニメ映画『虹色ほたる~永遠の夏休み~』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2012年5月19日
制作会社
東映アニメーション
主題歌
≪ED≫松任谷由実『愛と遠い日の未来へ』

スタッフ

原作:川口雅幸、 監督:宇田鋼之介、脚本:国井桂、キャラクターデザイン・作画監督:森久司、画面設計:山下高明、美術監督:田村せいき、音楽:松任谷正隆

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