banjo さんの感想・評価
3.1
物語 : 1.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 2.5
状態:観終わった
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妄想代理人の感想・評価はどうでしたか?
banjo さんの感想・評価
3.1
物語 : 1.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 2.5
状態:観終わった
TaroTanaka さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
OPのインパクト。
作中で出てくる少年バット。
等々、見てから何年経っても覚えているくらいの強度を持っていると思う。
ただ解釈が如何様にも考えられうる最後だったのは惜しかった。
もう少し収斂した展開にしてほしかった。
UNJrC15621 さんの感想・評価
4.2
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
kabaj31 さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
全13話ですが、かなり濃い内容。
結構惹き付けられます。
遊びゴコロ満載で、色んな物が詰まってます。
とにかく、やりたいようにやってる感じ。
内容は、
なんとなく、黒澤明の「夢」という映画が思い浮かびました。
あぱぱ さんの感想・評価
4.4
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ゆかりさん さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
最初は凄い面白い!
不気味だし謎だし、テンポ良く見れた。
最後また時代は同じ流れを繰り返すって感じだったけど個人的にぱっとしなかったな。
人間の汚いとこを繊細に表現してた。
OP、EDも不気味で引き込まれた。
371 さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
ぱくちぃ さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
考察厨にはたまらないアニメでした!
現代の諸問題などを提起してます。
が、それは表層的なもの。
核心的なテーマは「過去との決別」「現実を受け入れること」であると思います。
一見するとよくわからないシーンも何度も見れば、そのシーンを描こうとした製作陣の意図が分かるはずです。
藤乃 さんの感想・評価
3.0
物語 : 1.5
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:途中で断念した
今敏監督の映画作品を全て見て、「東京ゴッドファーザーズ」「パプリカ」が好きなので期待して視聴。
まず、OP「夢の島思念公園」の強烈さに衝撃を受けました。
歌声が壮大に響く晴れやかな音楽なのに、登場人物が全員気色悪い笑顔で圧倒されます。
頭から歌が離れないくらい中毒性がある曲です。
序盤のストーリーはテンポ良く、次の展開が気になって引きこまれていきました。
しかし、中盤はそれまでのストーリーから離れて路線もころころ変わり、すごいごった煮感です。
しかも間延びして失速しているような感じでした。
一話がすごく長く感じて、見ていて辛くなってきたので断念しました。
テーマも面白いし、映画的な演出や技法が盛り込まれていたので挑戦的な作品だと思います。
ただ、テレビシリーズ13話でやるにはちょっと冗長的だったのが残念です。
今敏監督の作品は映画の方がサクサク進み、すっきりまとまっていて好きです。
ヌンサ さんの感想・評価
4.8
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
大好きな今敏監督、唯一のテレビシリーズです。
それまでに制作された劇場アニメから漏れたエピソードやプロットが素になっているということもあって、第3話には「パーフェクトブルー」第5話には「千年女優」第8話には「東京ゴッドファーザー」みを感じます。
僕がイメージする深夜アニメというものは、まさに今作のようなものです。
たまたまチャンネルを合わせて、見てはいけないものを見てしまった感じ。
何が僕をそんな気持ちにさせるのかなと今回考えてみたのですが、
"無音"の多さが原因ではないかと考えるに至りました。ほぼBGMが無く、画面から聞こえてくるのは生活音のみ、みたいな。特に、無音で暗転するときに最も"深夜アニメさ"を感じます。
アナログノイズのエフェクトにも、深夜アニメ感と同時に懐かしさを覚えます。
声優では、三石琴乃さんがいろんな意味(笑)で最高でした。
{netabare}「ファイト・クラブ」におけるタイラー・ダーデンが、{netabare}今作における少年バットでしょうか。タイラー・ダーデンが「ファイト・クラブ」で"全力で生きないと殺すぞ"というメッセージを内包していたように、今作で少年バットは"言い訳してると殴るぞ"{/netabare}というメッセージを視聴者に提示しているのかもしれません。{/netabare}
あるいは逆に、{netabare}ストレスを抱えた現代人が言えない"辛い気持ち"を少年バットが殴ることによって、
社会に顕在化させた{/netabare}と考えることもできます。
さらには、少年バットは{netabare}"仮病の実体化"{/netabare}だと考えても面白いかもしれませんね
(監督がインタビューでそんな感じの話をしていましたし)
ハッキリとストーリーが解決しておらず円環構造になっている所も、
繰り返しの視聴に耐えうる名作アニメの条件を満たしていると思います。
P.S.第10話を見て、改めて{netabare}制作進行という仕事は絶対にやりたくないな{/netabare}と思ってしまいました(悲しい)
くろ さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
何系なんだろうこのアニメ。
今敏監督特有のごった煮感満載。
ストーリー路線?も色々移り変わります。
時々激しく面白く、時々激しく面白くない。
現代社会が舞台なのに、終始まとわりつく現実離れした異質感。
2クール!? かと思ったら1クールだった、やたら長く感じた。
ラストは…やはりごった煮でした(
一体妄想代理人とは誰なのか!?
何なのか…!?
{netabare}
最初は事件めいたところから「誰だ!?」で始まり、
何度も何度も出題されて形を変えて、登場人物達が「少年バットがやったんだ!」なんて口々に言うようになって、それでも
「えぇー誰だよ;:」って犯人を追いかけて。
そしてラスト付近でやっとネタバレされるのですが、
デザイナーの子が犬を自分の不注意で死なせてしまったが
それを誰かのせいにした。そうやって何かのせいにしたり
言い訳したりする人間の弱さ、ズルさが実は妄想代理人
――少年バットの正体っていう。
いやぁ人間って面白いですね(´∀`)
色んなシーンが頭に残っているし、決して面白くない作品ではないのだが
好きか嫌いかでいうと、長くて面倒くさいなぁ、という印象。
今敏さんの作品は映画の方がサクサクしてて好きかな。
{/netabare}
退会済のユーザー さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
オープニング曲の圧倒的な鮮烈さに比べると、中身は薄い。
オープニング曲だけで、私は120点くらいこのアニメに付けたい…(笑
時折繰り返し見たくなるほどの麻薬性も孕む、凄まじいまでに、強烈なインパクトをもつオープニングです。
おそらくは、オープニングの出来だけならアニメ史上でも最高ランクではないでしょうか。
内容は、今敏監督のお得意の世界感で、妄想100%。そのサジ加減で、好き嫌いが解れるだろうと思います。
シンプルな構成ながら、ワンクールの強みを活かして、スピンオフ的な描写の回も織り込み、世界観の膨らませ方も上手いと思いますが、やっぱりオープニングが鮮やか過ぎます。
雀犬 さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
2004年、WOW WOWで放送された故・今敏監督が手掛けた最初で最後のTVシリーズです。
全13話のオリジナル作品。
事の始まりは東京・武蔵野で起きた通り魔事件。
被害者の月子が国民的人気の癒しキャラクタ-「マロミ」
の生みの親であるデザイナーだったため話題となります。
その後同じような手口の犯行が続出し、いつしか犯人は「少年バット」と呼ばれはじめます。
被害者たちは皆、生きることから逃げたくなるような悩みを抱えていて、
少年バットは犯罪者でありながら被害者からは救世主のように扱われる奇妙な事態になります。
現実と妄想の境目を曖昧にした独特の表現が本作の見どころのひとつ。
謎の通り魔「少年バット」をめぐるサイコサスペンスですが、
ミステリーのように真犯人を探し出すストーリーではないのでご注意。
それでも「少年バット」の正体について説明しろと言われたら
{netabare}
本作のテーマである「人間の心の弱さ」を表現したもので、
ある時は狂言、ある時は妄想、そしてある時は模倣犯
{/netabare}
ということになりますか。
心の病んだ人間の悲哀をコメディタッチで描きつつ、痛烈に皮肉ったこの作品。
高得点を付けてはいますが正直あまり人にお勧めできないですね。
おそらく、今10代20代の人達が見ても心に響くものがないと思うんです。
それは妄想代理人は世相というものを強く反映している風刺アニメだからです。
もう15年以上前のことになりますが、憶えている方は憶えているでしょう。
1999年から2000年にかけて癒し系ブームというものが起きています。
ヒーリング音楽に始まって、本作のマロミのような癒し系グッズが量産され、
人の性格にまで「癒し系」という言葉を使うようになりました。
ブームの背景にあるのはバブル経済崩壊から長く続く不況だと言われています。
停滞する状況をただ受け入れ、実態のない安らぎを追い求める日本人の姿に対する憂いや憤りが
恐らく今監督にこの作品を作らせたのだと思っています。
「そんなものはまやかしだ。現実を見ろ」と。
しかし残念ながら「失われた10年」は「失われた20年」になり、
癒しという概念はブームが去ってからもすっかり定着し、
もはや私達の価値観に取り込まれてしまったのが現実です。
アニメの世界を見ても現世では冴えない少年が異世界で大活躍する妄想ファンタジーや
女の子がキャッキャウフフする妄想の日常を描く作品がウケています。
悲しいかな、今この作品を見て「妄想に逃避せず現実を直視するべきだ」と言われても
アナクロな価値観を押し付けられているようで、感銘を受ける人は少ないと思う。
僕も「現実を切り開く勇気を持つことが大切だと感じた」なーんて
歯が浮くような感想を書けないもの。
妄想は時代を飲み込んでしまったのです。
そもそもバブル時代の「土地の値段が上がり続ける」なんて考えが
日本人の妄想だったというのが最高に皮肉ではありますが。
本編の感想は以上で終わりますが、
今監督の初のTVシリーズということでOPやアイキャッチ、次回予告ならぬ「夢告」など
本編以外でも独創的なアイデアが溢れています。
特に「晴れやかすぎて気持ち悪い」イメージで作ったというOPは
一度見たら忘れられないほど強烈なインパクトがありますので、
これだけでも是非一度見ていただきたい逸品でございます。
それではみなさん、さようなら。
退会済のユーザー さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
1話の出だしは引き込まれる。
カルト、SFぶっ飛びアニメ。
とにかく平沢進のOPが素晴らしい。
今敏監督が2010年に46歳で亡くなったことは
日本アニメ界にとって痛恨の極み。
途中作画崩壊やストーリに不和が生じるが、
作品として割り切って見続けられる。
現代社会の闇や人間の業をリアルに映し出すので
不快な人には嫌悪以外の何物でもない。
狗が身 さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ika_sig さんの感想・評価
4.4
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
結局、作品を理解できないのは作者のせい?それとも観客のせい?
しかし、少なくともそれは知識もセンスも明らかに作者より劣っている一般人の観客が言うことじゃないと思う。
さすがアニメ映画の英傑、TVアニメなのにあらゆる映画の手法を使いこなしている。もはやカットごとに絵が語りかけてくる。
ヘラチオ さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
まず、OPとED映像に衝撃を受けました。独特。
考えれば考えるほどに難しい作品でした。妄想が膨らみすぎて現実のようになってしまうということなんでしょうか?また、一体何を伝えたかったのでしょうか?こうやって考えさせるのが今敏監督の狙いだったのかもしれないですね。
どうでもいいことですが、途中の回で出てくる警察のおじさんを見るのは非常にきつかった。
sin411 さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
星はOPの点数です。内容は3くらいだと。
平沢進さんと出会わせてくれた感謝を込めて。
今敏のアニメは平沢進のプロモーションとしての社会的役割が大きいように今では思う。
はっきり言って名曲中の名曲なのだが、歌詞に一言出てくる『津波』というワードから膨らませたと思われるのだが、OPアニメが凄い。
完全に予知で、怖い。ってくらい凄い。
本編は、最初の頃はまとまったテーマのようなものがあるように思えるが最後の方わけわかんなくなるので評価が低いのも致し方なし。
もっかい見たらわかるかな。わかんないだろうな。
レモン さんの感想・評価
2.3
物語 : 1.5
作画 : 2.5
声優 : 2.5
音楽 : 2.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
駄作扱いされるから期待はしてなかったが他の今敏作品が好きだったので見ることにした
最初の数話は結構面白かったと思ったが、それ以降はただただ意味不明な駄作にしか思えなかった
少年バットの正体もよくわからなかったしパーフェクトブルーの方が正体明かしてる分だけマシだと思う
個人的な今敏作品の評価は
東京ゴットファーザーズ>>千年女優>>>パーフェクトブルー>>パプリカ>>>>妄想代理人
まだLainや灰羽の方が良いんじゃねとも思ってしまう
退会済のユーザー さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:途中で断念した
ダビデ さんの感想・評価
2.0
物語 : 1.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 2.0
キャラ : 1.0
状態:途中で断念した
1話目から4話目・・・ う~ん,なかなか設定に入り込めない。
5話目・・・う~ん、、断念しようかな。。(最後)ん? 次の話までは観てみよう。
その後,9話まで観ましたが、やっぱり、入り込めない。断念しました。
入り込めないというか、世界観を私には理解する頭が足りなかったのだと思います。
残念です。
退会済のユーザー さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 5.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
夢と現実を行きつ戻りつ、
やがて双方が混ざり合って、
煩悩にまみれた人間の暗部をあぶりだす。
あらゆるセオリーを無視するかの如く、
一見関係のないピースを縦横無尽に組み合わせていく、
そのバランス感覚は見事。
平沢進の音楽もまたすばらし。
いまさらながら日本アニメ界はこれほどまでに、
とんでもなく惜しい人を失くしていたのかと、
ただただ残念に思う。
これはアニメじゃない さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 3.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
丸米 さんの感想・評価
4.5
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
こうして、関係ないと思っている私たちにも、罰されることによって救われようとする心があること、そんな見逃してしまいがちな事実・真実は私達一人ひとりにも潜在するのだということ。
ややこしいことは語り尽くせませんが、とにかく一度見てみて下さい。
DB さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
いわゆるサスペンスものでしたが、導入部は結構出来がよかったと思っていたのですが、結末がどうも・・・。
後半に入ってからパワーがなくなり、最後はグダグダで終わってしまったような気がします。ただ、この作品の目的が現代社会の病的な部分を気持ち悪く見せるということなら成功かも。
ぱえりか さんの感想・評価
1.5
物語 : 1.5
作画 : 1.5
声優 : 1.5
音楽 : 1.5
キャラ : 1.5
状態:観終わった
をぬ さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
追い詰められた人々を少年バットが救う。
今敏と平沢進のタッグの世界観スゲエ
10年ぶりくらいに観ました
今観たらどうかなーと思ったけど
やっぱり引き込まれました
8話は再度見直したら泣けますね
タケ坊 さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
2004年、今敏監督唯一のオリジナルTVアニメ。
この作品はかなり好き嫌いが別れるだろう、というか観る者を選ぶんじゃないだろうか。
視聴者が想像し考えて解釈しなければならないので、
必然的にある程度の大人向け、ということになるんだろうと思う。
このように言うと、非常に難解なアニメなのかというイメージを持たれるかもしれないが、
本筋のストーリー自体はそこまで難解なものではないと思う。
ただ、「ながら観」で理解できるような、薄っぺらい作品でないことは明らかで、
注意深く観なければ(注意して観ても)混乱することは間違いない。
自分はメモを取りながら2回観たけど、
作品をより理解したいと思って、今敏監督のオフィシャルページ「KON’S TONE」の中の、
妄想代理人の製作過程、秘話、解説を読ませてもらった。
そこでは、
<話や物語や人物を説明することほど、あるいは説明されることほどつまらない ことはない。
<そういうのがお好みなら「水戸黄門」とか「NHK朝の連続テレビ小説」でも見ていた方がよろしい。
と仰っているくらいなので、視聴者に読み取る能力や想像力がなければ、
(理解できなくても自分で考え解釈することが楽しいと思えなければ)サッパリ楽しめないだろうと思う。
こういう作品を説明不足とか視聴者置き去り、と言うのはお門違い。
☆物語☆
物語は「感染するサイコサスペンス」という謳い文句どおりだけど、
内容は現代の社会的な問題と絡めて、ブラックかつアイロニーに溢れている。
監督が「KON’S TONE」の中で仰るには、
<改めて断る必要もないだろうが、「妄想代理人」は犯人探しの話ではないし、謎解きでもない。
<だってそういう話の構図を使っているじゃないか、という反論 は子供じみている。
<定型のルー ルに従ってしか物を見られないのは想像力の貧困である。
<私は観客にも自分自身にも、少しでも知的活動を要請したいと思う方だ。
とあるように、物語の中で起こる事件や出来事から、一体この作品が何を言いたいのか考えないといけない。
これはとにかく観てもらうしかないのかな、と思うし、ネタバレは避けるべきかと。
まぁ後半の11話、13話辺りでハッキリ言いたいことを言っているとは思うけど。。
因みに「KON’S TONE」を読ませてもらうと、一つ一つのシーンやカットに込められている意味が、
非常に深いなぁと感心した。
ただ、部分部分の繋がりでちょっと都合良いな、と思えるのが少々気になるかな。
これが今監督のTVアニメ唯一の作品とのことだが、
この作品も話数削って映画くらいの尺にしたほうが、より濃密な作品になったかもしれないな、とは思う。
でも個人的に興味深かったのは、物語の本筋から逸れるサイドストーリーの10話。
アニメ制作の現場が舞台になっているものだが、かなりブラックな話。
これを観る限り、「SHIROBAKO」の元ネタの一つになっているものだなという事が判る。
というのも、この話の主人公は制作進行の猿田という、どうにもこうにも使えない人物なのだが、
声優が「SHIROBAKO」でもうだつの上がらない制作進行、高梨役の吉野裕行さんが担当されていて、
これは狙ってやっている事が明らかなキャスティング。
「SHIROBAKO」自体パロディやオマージュに溢れた作品ですが、改めて心憎いなぁと。
☆声優☆
演技力のある声優が揃っている印象。
特に深夜アニメでのキャスティングとしては珍しい、ベテラン声優さん達の演技が素晴らしい。
監督からの注文も結構あったようですが、見事に応えているなと思う。
☆キャラ☆
声優陣の演技による所も大きいかと思いますが、かなりインパクトが強い。
何を考えているか解らないキャラも存在するが、
各キャラの内面、心理が物語を構成する上で非常に重要な役割を持っている。
☆作画☆
今監督のこれまでの映画作品に関わったスタッフが多く採用されていて、
動き自体はそこまで派手ではないが、各キャラの表情の変化など、細かい所に気を配った作画だなという印象。
全体的な色合いがセル画のアニメを思わせるようなトーンで味わい深い。
「KON’S TONE」を読ませてもらうと、作品の制作はかなりいっぱいいっぱいだったというのがよく分かった。
☆音楽☆
文句の付けようのない素晴らしさ。
OP,ED、作中のBGMを全て平沢進氏が担当されているが、
兎にも角にも、まず最初に聴いたOPのインパクトは本当に強烈なものだった。
OPの「夢の島思念公園」は爽快感や高揚感に溢れた明るい曲調だが、
その歌詞はとてつもない皮肉を含んでおり、
どうにもこうにも不気味なOPアニメーションとの相互作用は、まさにインパクトの塊。
これは数あるアニメのOPの中でもトップクラスのインパクトではないだろうか。
それに対するEDのギャップがまたなんとも言えず、これまた意味深。
サントラも聴いてみたが、作品中のBGMのクオリティ、センスは素晴らしい。
本当にこの平沢進という人の才能は計り知れないですね。。
最近の深夜アニメは、たとえ面白くても想像力や視聴者独自に解釈が必要とされるような、
深みのある作品が少ないのが残念だと思ってて(作っても円盤が売れないから仕方ないのだろうが)、
何気にネットで「大人向けアニメ」を検索してて、面白そうだと思って観てみたのが出会い。
視聴後、こんな作品作れる人って恐ろしい才能と知性の持ち主だなぁ、と思ったものの、
2010年に46歳という若さで既に他界されてると知った...つくづく残念。。
「KON’S TONE」を読んでいると、自分にも他人にも非常に厳しい人だな、というのがよく解るが、
それは本作の持つテーマやメッセージにも現れているな、と実感した。
興味をもった人は、是非「KON’S TONE」も読んでみてほしいと思う。
たこやきトンママン さんの感想・評価
3.2
物語 : 2.0
作画 : 4.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
●絵を動かすことを楽しんでいるのが伝わってくる。
"キャラクター"が全面に押し出された最近のアニメではあまり感じられないような、
映像を表現手法として楽しんでいる感がすごく伝わってくる。
ちょっとしたトリックを入れている点も
「何度も見返してね」と言っているように感じられる。
どことなく"映画的"で、TVシリーズとして13話やるのはちょっと冗長に感じた。
●今回はどうやってメインストーリーにつながるの?というドキドキワクワク。
ほぼ毎話、異なるキャラクターが一人称視点になって話が進むので、
何が起こるんだろうというドキドキ感がある。
「あ、この人は前の話のこのキャラに繋がるのか」という発見的な楽しさも。
ただ、メインストーリーがぼんやりしているので、
大きく広がった伏線がどわっと収束してたり、
起承転結がしっかりしてたり、という爽快感のようなものはない。
●いつ「嘘だよーん」と言われてもおかしくない、現実と虚構の境目が分からなくなる感覚。
作中のキーキャラクターである少年バットの正体が{netabare}
妄想と現実の狭間を行ったり来たりするシンボル
{netabare}
(『攻殻機動隊』の笑い男のような、
一人の妄想を皆が勝手に受け継いでいく存在)
{/netabare}
なのと同様に、
作中の現実と各キャラの頭の中のことが入り乱れ、
ドロドロ溶け合っていくような不思議な映像。
見ているうちにその境目が分からなくなり、
次の回になってやっと、
「前回のアレは作中の現実だったんだ」と分かるような。
いつ「あれは嘘だよーん」と言われるのか、ビクビクしながら見ていた。
そういえば今監督の『千年女優』もそんな感じだった。
得意なテイストだったのかな?
ぴ さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
世界館や音楽は割と好きなんですが途中絵がダメなところがありくじけそうになりました(-。-;
一話目からルポライター気持ち悪い。気持ち悪いというのも魅力の1つでしょうか。
最終話は謎も解けますし1クールなのでサクサクみれます。
妄想代理人のレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。
あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら。
妄想代理人のレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら
こちらのフォーム よりお問い合わせください。
『妄想代理人』(もうそうだいりにん)は、マッドハウス製作の今敏監督によるアニメ作品。
疲れた現代社会を癒す人気キャラクター「マロミ」をデザインした鷺月子は、ある夜、通り魔少年バットに襲われた。
突如世間に現れた少年バットは次々と人々を襲いはじめ、市井の人々を恐怖へと陥れていく。しかし、幾人も被害者が出、多くの目撃者がいるにも関わらず、少年バットは一向に捕まりそうになかった。刑事猪狩慶一と馬庭光弘は捜査を進める中、被害者の持つ不思議な共通項に辿り着くのだが…。
(TVアニメ動画『妄想代理人』のwikipedia・公式サイト等参照)
能登麻美子、桃井はるこ、阪口大助、飯塚昭三、関俊彦、槐柳二、京田尚子、内海賢二、陶山章央、山口眞弓、中嶋聡彦、水樹奈々、藤原啓治、三石琴乃、津村まこと、郷里大輔
原作:今敏、 総監督:今敏、シリーズ構成:水上清資、キャラクターデザイン:安藤雅司、美術監督:池信孝、色彩設計:橋本賢、撮影監督:須貝克俊、編集:瀬山武司、音楽:平沢進、音響監督:三間雅文、音響効果:倉橋静男
ジャンル:アニメ映画
放送時期:2006年11月25日
医療研究所が開発した他人と夢を共有できる画期的なテクノロジー“DCミニ”。だがそれが盗まれ、悪用して他人の夢に強制介入し、悪夢を見せ精神を崩壊させる事件が発生するように。一体、犯人の正体は? そして目的は何なのか?事件の解明に挑む美人セラピストの千葉敦子は、クライアントの夢の中へ...
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:2013年春アニメ
常に女子のことばかりを考えている横寺陽人は、所属している陸上部の部長、鋼鉄の王から次期部長に指名される。しかし陽人はもともと水泳部の女の子の水着を見るという不純な動機で陸上部に所属していたため、断りたいと考えたが、どうしても建前で喋ってしまい、本音が言えず断れずにいた。 そん...
ジャンル:アニメ映画
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アイドルグループのチャムに所属する霧越未麻(きりごえ みま)は突如グループ脱退を宣言し、女優への転身を計る。かつてのアイドルからの脱却を目指すと自分を納得させ(つつも事務所の方針に流されるままに)、ドラマ出演でレイプシーンを演じる。さらにはヘアヌードのオファーが来るなど、アイド...
ジャンル:アニメ映画
放送時期:2002年9月14日
芸能界を引退して久しい伝説の大女優・藤原千代子は、自分の所属していた映画会社「銀映」の古い撮影所が老朽化によって取り壊されることについてのインタビューの依頼を承諾し、それまで一切受けなかった取材に30年ぶりに応じた。千代子のファンだった立花源也は、カメラマンの井田恭二と共にイン...
ジャンル:アニメ映画
放送時期:2003年11月8日
自称・元競輪選手のギンちゃん、元ドラァグ・クイーンのハナちゃん、家出少女のミユキ、三人は新宿の公園でホームレス生活を送っていた。クリスマスの晩、ハナちゃんの提案でゴミ捨て場にクリスマス・プレゼントを探しに出かけた三人は、赤ちゃんを拾ってしまう。赤ちゃんに「清子」と名付け、自分...
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:2008年秋アニメ
現代の東京・渋谷で俗に「ニュージェネレーションの狂気」と呼ばれる不可解で猟奇的な事件が連続して発生する中、渋谷在住の高校生で引きこもり寸前の生活を送るオタク少年、西條拓巳はインターネットのチャットで「将軍」と名乗る人物が掲載した次のニュージェネの事件を顕示させるような残酷な画...
ジャンル:OVA
放送時期:2000年4月26日
後に「トップをねらえ!2」で監督を務める鶴巻和哉の初監督作品である。脚本は「少女革命ウテナ」「桜蘭高校ホスト部」の榎戸洋司、キャラクターデザインは「ふしぎの海のナディア」「新世紀エヴァンゲリオン」の貞本義行が担当した。 ベースギターを背負いベスパのバイクに乗ってやってきた謎の...
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:2009年夏アニメ
この世界とは異なる【平行世界】からやって来た不思議なOL・ぷらぐ。彼女の正体は、元気を無くしてしまった人達に元気を注入する【充電ちゃん】なのであった!?
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:2021年春アニメ
フシは最初、地上に投げ込まれた“球"だった。持っていたのは「刺激を受けた物の姿へ変化できる能力」と「死んでも再生できる能力」。球から小石、オオカミ、そして少年へと姿を変化させていくが、赤子のように何も知らぬままさまよう。やがて出会う人々に生きる術を教えられ温かい感情を知り、人間...
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:2017年冬アニメ
2015年、渋谷。 6年前に起きた大災害、渋谷地震から復興された街に新設された私立高校『碧朋学園』に通う青年宮代拓留は、自身が設立した新聞部の活動の一環として『ニュージェネレーションの狂気の再来』と称される連続殺人事件を追っていた。 情報強者を自称する拓留は持ち前の好奇心と行動...
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:2004年冬アニメ
「笑い男事件」が解決して半年…労働力不足を補うため国外から招かれた約300万人の招慰難民。日に日に存在感を増す招慰難民と、国家の孤立を謳うインディビジュアリストたちの対立は深まり、テロが頻発するようになった。その状況の中で「個別の11人」を名乗るテロリストがテロと自決を決行する。 ...
ジャンル:アニメ映画
放送時期:2004年3月6日
草薙素子(少佐)がいなくなって3年後の2032年。 少女型の愛玩用アンドロイド(ガイノイド)「ロクス・ソルスType2052 “ハダリ(HADALY)”」が原因不明の暴走をおこし、所有者を惨殺するという事件が発生した。被害者の中に政治家や元公安関係者がいたことから公安9 課で捜査を担当することになり...
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:2004年冬アニメ
憧れの小笠原祥子に身だしなみを整えてもらった事をきっかけに、福沢祐巳が薔薇の館を訪ねると、学園祭の劇について揉めていた。王子役として花寺学院の生徒会長が来る事を聞き、シンデレラ役の祥子が辞退を望んだ為である。 役から逃げる為に祥子は祐巳を妹にすると言うも、祐巳はその申し出を断...
ジャンル:OVA
放送時期:2004年3月3日
集英社刊「週刊少年ジャンプ」連載の人気漫画を原作にしたOVA作品で、本作は伝説のハンター専用ゲーム""グリードアイランド""を舞台に展開されるシリーズとなっている。主人公は、行方不明の父親を探すためにハンターとなったゴン・フリークス。友だちのキルアとともに、父の消...
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:2004年冬アニメ
『妄想代理人』(もうそうだいりにん)は、マッドハウス製作の今敏監督によるアニメ作品。 疲れた現代社会を癒す人気キャラクター「マロミ」をデザインした鷺月子は、ある夜、通り魔少年バットに襲われた。 突如世間に現れた少年バットは次々と人々を襲いはじめ、市井の人々を恐怖へと陥れていく...
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:2004年冬アニメ
子供の頃からプロ野球選手になることが夢だった波多野憲二(はたの けんじ)。しかし、夏の甲子園大会、東東京地区予選・3回戦で敗退してしまう。 だが、野球部の監督であり、担任の筒井は、そんな憲二に違う才能を見出していた。そしてある日、以前の筒井の教え子でプロ・ボートレーサーの萩原麻...
ジャンル:アニメ映画
放送時期:2004年3月6日
ある日、のび太は川でおぼれていた子犬を助け、ドラえもんの道具「壁かけ犬小屋」でママに見つからないようこっそりと飼いはじめる。のび太は子犬に「イチ」と名付け、良く懐き頭も良いイチとのび太の間にはたちまち友情が生まれていた。そんなある日、のび太と遊んでいたイチはのび太の思い出の品...
ジャンル:OVA
放送時期:2004年1月21日
漫画家・熊倉裕一によるコミック作品をOVA化。先に展開されたテレビアニメ版では映像化されなかったエピソードを全3巻で描いている。王ドロボウのジンと相棒のキールは、あるお宝を手に入れるべく、あえて第七監獄という刑務所に入所する。そのお宝とは、その昔、カンパリという名の奇術師が、眠...
ジャンル:OVA
放送時期:2004年1月1日
2004年のOVA作品。 原作は『まじっく快斗』第4巻に掲載した「クリスタル・マザー」。 本作は、コナンと蘭が登場するオリジナルストーリーになっており、エピローグは劇場版『名探偵コナン 銀翼の奇術師』に繋がるように描かれている。 アニメ『まじっく快斗』で「涙のクリスタル・マザー」...
ジャンル:OVA
放送時期:2004年1月28日
アニメ学校を卒業し、念願のアニメ業界に就職することになった大黒みき子は、初めての職場「スタジオプチ」に出社、そこで「制作デスク」である追浜の手厚い歓迎を受けることになる。 しかし、その追浜は大黒みき子に「くろみ」というあだ名(名字と名前の「黒み」の部分をとって命名)を勝手に付...