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「妄想代理人(TVアニメ動画)」

総合得点
70.4
感想・評価
797
棚に入れた
4183
ランキング
1538
★★★★☆ 3.6 (797)
物語
3.7
作画
3.7
声優
3.6
音楽
3.7
キャラ
3.6

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妄想代理人の感想・評価はどうでしたか?

プリングル さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

芸術的アニメ

音楽、演出、作画、世界観などで「物語」が作られるのが普通のアニメならば、
『妄想代理人』は、それらが「世界観」を作りあげてるアニメだと思います。

とても極端な話、「ストーリー性よりも世界観」というアニメではないでしょうか。
文学で言えば、「文章がひたすらに綺麗」といったのと同じかもしれません。

現実と幻想が今敏監督の手によって混ざりあって、独特な雰囲気で視覚的に刺激のある作品となっています。

『妄想代理人』という作品はエンタメというよりも芸術品という心構えで見る必要があるのかもしれません。

投稿 : 2016/01/15
閲覧 : 230
サンキュー:

6

しまっちゃうおじ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

誰しも現実から逃げたくなることはある

妄想(現実逃避)を題材としてる物語です。

個人的には音楽が平沢進さんで監督が今敏さんだったので気になっていた作

品でした。

「カオス・ヘッド」の萌え要素をなくしてより現実に近づけたような大人向

けの内容だと感じました。ですので、好き嫌いの別れる作品だと思います。


誰しも日曜日に「明日、学校いきたくねぇなぁ。」「明日朝起きたら風邪で

もひかねぇかなぁ。」「そしたら学校休めるのになぁ。」なんて思ったこと

があるのではないでしょうか?そんな些細な想いが起こす物語です。

仕事をしていると最近は「責任」を負いたくない人が多いように感じます。

仕事ができるので責任者のポジションに就くことを提案すると「責任を負い

たくないので」という理由で辞退する人が多いように感じます。

折角のチャンスを棒に振る行為とも想いますが責任を負いたくないと言う気

持ちもすごくわかります。この作品を見ると更に責任を負いたくないという

気持ちがよくわかってしまいます。

その「人間の弱さ」をよく描かれていて人間臭さのある登場人物に共感でき

感情移入しやすい作品だと思います。

「は?」と思ってしまうシーンがいくつかあるかと思いますが、「思考する

こと」を与えてくれる深いテーマがあります。

パプリカが楽しく観られた人は楽しめると思います。

投稿 : 2015/11/14
閲覧 : 251
サンキュー:

3

なすB さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

考えられた考えさせられる作品

よく地上波で放送できたなーって内容です。
1話とか序盤で切る人多そう…ですが最終話は本当に引きこまれます。

最初何の話だ?って感じなんですが
実際のテーマは人間の負の感情とそれと向き合うこと。
サスペンスとかじゃないんですよね。

途中からその感じが分かってくるんですけど
やっぱアニメなので結構だらだら進んでる感じです。
その分最終話のスピード感はよかったです。
ただ歯切れがいいかというと全然ですが。

今監督って私と同じ大学で同じ学部なんですけど
うちの大学ってやたらと考えさせられる課題が多いんですよね。
行き詰まって苦しくて、言い訳に逃れたくてもそれは現実ではなくて
でも逃げた先の現実もある。

大学の課題で何度も経験しました。
逃げたくて逃げたくて逃げたくて
でも弱い自分を認めたくなくて
そんな人は少しばかりの勇気をもらえるかもしれないです。

私は月子の気持ちも他の登場人物の気持ちにも感情移入できました。
人間、弱い部分も強い部分も全部含めて自分なんですよね。
脚光を浴びようと、綺麗な部分だけが本質じゃなくて。
今監督のような人もそういう葛藤があったんだろうなーって。

今の自分をなさけなく思っている方は是非。
でも何の努力もしてこなかった人は多分感情移入できないと思うので
挫折を味わった人向けだと思います。

投稿 : 2015/10/16
閲覧 : 328
サンキュー:

6

えくいてぃ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ちょっと難しいかも??

あまり集中して見れなかった(感情移入ができなかった)
ちょっと難しいかも?
最後の数話でようやく理解できた感じでした^^;

人はいろんな妄想(夢や希望や不安や恐怖)を抱いてますけど、
それに囚われすぎちゃうとまともな考えができなくなったり、
仕事や勉強に集中できなくなったり、、、
もし妄想がなければ楽にはなるのかも知れませんが、
人類の進化も止まってしまうのでしょうね~

投稿 : 2015/09/23
閲覧 : 218
サンキュー:

2

ネタバレ

renton000 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

今敏監督唯一のテレビシリーズ

 初見でした。全13話。
 今敏監督らしさとらしくなさの入り混じった作品でした。
 私は今敏監督をかなり高く評価していますが、この作品に関しては少し冗長な感じがあったと思います。今敏監督が作る映画は、2時間でも到底終わらないような分量を90分ほどに押し込めることで、圧倒的な密度を持っています。この作品ではいろいろなパターンの話がありますので、全編を通して密度が高いというわけではありませんでした。明らかに話数を維持するための話もありましたからね。だから悪い、というわけではないんですけど。
 ただ、映画とテレビシリーズはメディアが違いますから、映画では出来ない各話の継続性や連続性みたいなものは、かなり意識的に作られていましたのだとは感じました。
 最初の2話と最後の2話は非常に良かったです。


月子のエロさ(全ての元凶)※ネタバレ要注意:{netabare}
 第一話を見たときから思っていたのですが、月子ってなんかエロくないですか? 体や性格が女っぽいというのではなくて、なんとなくエロい。ここに同意を得られるのかは分かりませんが、私は全ての元凶を知った時にその理由が分かったような気がしました。

 すべては月子の狂言が始まりだったのですが、その狂言の原因とも言えるのが「腹痛により愛犬のリードを手放し、愛犬を事故死させてしまったこと」です。
 月子は、父子家庭において厳しくしつけられて育った子です。そのため、父親に真相を打ち明けることができず、架空の犯人をこしらえてしまいました。一体何が打ち明けられなかった真相なのか?

 月子が打ち明けられなかったのは、「自分の不注意で愛犬を事故死させてしまったこと」ではありません。その不注意の原因である「自分に腹痛が起こったこと」です。
 千と千尋のレビューでも触れているのですが、「思春期に入りたての少女の腹痛」というのは「初潮・生理」を記号化して描いたものです。月子は初潮を迎え、そのために腹痛が起こったのです。そして、その痛みからリードを手放してしまいました。父親に「自分の不注意で」リードを手放したことを打ち明けると、なぜ不注意が起こったのかを説明しなければなりません。月子は「生理が来たから」とは言い出せないために、「あいつのせいで」リードを手放したことにしてしまったのです。

 「思春期に入りたての少女の腹痛」だけでも、「初潮・生理」の記号として十分機能するのですが、今敏監督はこの腹痛が「生理」であることをきちんと説明しています。愛犬マロミの血が流れるシーンです。
 このシーンでは、血が縦方向に流れています。あたかも壁を這う血のようにも見えるのですが、事故の現場は開けた大通りですから、周囲に壁はありません。「道路に沿って横に流れる血」をわざわざ「縦に流れている血」のように見せたのだと感じました。これは、「月子から流れ出る血」である「生理」とリンクするための描写だったのだと思います。

 つまり、全ての元凶というのは、「愛犬マロミの事故死」ではなく、「月子の初潮とそれを言い出せない父子関係」にあったのです。今敏監督が月子を女として描いていたから、エロく見えたのかもしれないな、と思いました。
{/netabare}

「ア=?」「アニ?」:{netabare}
 最後の記号の羅列に関して、どのような見解があるのかを調べてみたのですが、ループ説を採る「ア=?」派とメタフィクション説を採る「アニ?」派があるようですね。私としては、どちらか一方ではなく、両方が正解だと思っています。

 この記号の羅列を数式として見ると、第一話で登場したものと全く同じものですから、第一話へのループを描いたという「ア=?」派の見解は正しいものだと思います。そもそも第13話の次回予告が妄想代理人の全話に係るものですからね。否定のしようがないでしょう。

 ですが、「ア=?」だからといって、「アニ?」すなわち「アニメ」が否定されるとは思えません。そもそも今敏監督は、分かりやすいエンディングの解答を用意する方ではありません。これはどの作品を見ても同じです。「ア=?」を明らかにした以上、それを隠れ蓑にした別の解釈も用意していたと考えるのがいいように思えます。

 アニメ制作回に「鰐淵良宏」なる演出家(だっけ?)が出てきます。この人物は、第2話の絵コンテを担当者としてもスタッフロールに出てきています。つまり、アニメ内の架空の登場人物が、現実の妄想代理人のスタッフとして名前を連ねていたということです。
 この「鰐淵良宏」なる人物について、妄想代理人のwikiには、「2話の絵コンテ担当の鰐淵良宏は実在の人物ではなく、10話「マロミまどろみ」に登場する架空のアニメスタッフの名前。実際は今が担当していた(DVD6巻収録コメンタリー「妄想ラジオ」より)。」と書いてあります。つまり、今敏監督がアニメ内に登場していたということ。これは、劇中の製作者が妄想代理人の製作者でもあったというメタフィクションの要素です。

 また、フィギュアオタクの人が出てきますが、彼は当初、作中作のフィギュアを愛でていました。その後、妄想代理人の登場人物のフィギュアを制作しているシーンが出てきます。こちらも、作中の視聴者が妄想代理人の視聴者でもあったというメタフィンクションの要素です。

 つまり、どちらもアニメの世界と現実の世界のリンクを描いたメタフィクションになっていたということです。したがって、この作品が「アニ?」すなわち「アニメ」であるという解釈は、これらがフラグとなっていると考えれば、メタフィクションの締めとしては合理性のあるものだと思われます。

 この作品は、他の今敏監督作品よりも社会風刺的な部分が色濃いですが、風刺を作品内で見せるにとどまらず、現実とのリンクをメタフィクションとして見せることでより説得性を持たせようとしていたのだと私は考えています。
{/netabare}

 というのが、当初書いていたレビューの抜粋です。長いので大半を削りましたが、「千と千尋で書いた」という文言だけを加筆しておきました。妄想代理人も他の今敏監督作品と同時期(去年の夏から秋ごろ)に視聴して、レビューも用意していたのですが、当時は映画のレビュー以外載せる気が無かったので掲載していませんでした。まぁお蔵入りさせたまま忘れていたわけですが…。
 で、最近「KON'S TONE」という今敏監督のオフィシャルサイトを発見したのですが、その中で今敏監督自身から大変興味深い指摘がなされていたので、それについて一部をご紹介したいと思います。
 このレビューでは主に月子についてのみ触れます。全て引用ですが、※だけは私のコメントです。


妄想の十三終わり無き最終回。-その11-:{netabare}
 大雑把にまとめてしまえば、「幼い月子は不注意からマロミの手綱を放し、そのせいでマロミは車に轢かれて死んでしまい、それを自分のせいだと認めたくない月子はその内部から少年バットを生んだ」ということになる。
 それまでの少年バットやボンドによってもたらされた被害に比べてひどく小さな出来事であり、そのギャップは意図したところ。馬庭が解説してくれた真相と何も変わらないが、この回想で大きな要素が付け加えられる。初潮である。

 この発端となる女性を仮に、“月子”と名付ける。取りたてて深い意味はないが、妄想代理人を生み出した彼女の背景には女性特有の苦しみがあったことにしたい。「生理」については私は実感をもって考えることは出来ないが、大変な苦痛を伴う女性もいるようだし、狂言を演じてしまった、あるいは演じざるを得なかった月子の事情としても考えられよう。「生む」というイメージには血もつきまとう。

※やはり「初潮」が描かれていましたね。そして、「月経」「月のもの」という「生理」の言い換えから「月子」と名付けられたようです。


 初潮の訪れは「子供時代の終わり」(そう単純化してもいけないが)と考えられるし、つまりは「子供の死」である、と考えた。マロミという「子犬」の死も同様である。死には「血」のイメージも付帯する。タラリと血が流れるカットは、「初潮」と同時に「子(犬)の死」も表したつもりである。
 轢かれて死んだマロミは「子供の月子」と言い換えて差し支えない。その死んだ筈のマロミがぬいぐるみのマロミとして、月子主観では「生き残った」ということは、子供のままの月子が生き残った、ということだと考えていた。月子の「不思議ちゃん」「社会性の欠如」はこの生き残った子供の月子であり、大人への通過儀礼をうまく通り抜けられなかった、というイメージである。
 また「初潮=子供の死」は同時に「生む」機能が整ったということも意味している。そのイメージが「少年バットが生まれる」ことに繋がっていると思う。シナリオでは幼い月子のすぐそばに少年バットが立っている、というイメージだったが、もっと直接的に「月子から生まれた」ことを絵にしたかったので、幼い月子の影が少年バットのシルエットになっている、とした。理屈がどうこういう問題ではなく、言語によらないイメージとしての説得力が得られたと思う。

※「初潮」は「子供が終わること」と「大人になること」を意味しますが、月子は子供(マロミ)を抱えたまま大人になり、さらに少年バットという子を産んでしまった、ということのようです。なるほど。
{/netabare}

妄想の十三終わり無き最終回。-その12-:{netabare}
※回想シーンの絵コンテが掲載され、今敏監督による解説が加えられています。

「ほらぁ〜もう行くよ、マロミィ」
 能都さんの甘ったれた感じの声が非常にいい感じだった。キャプションにもあるように、ここでの月子は「わざとらしく困って」みせている。子供が動物に接する際、動物を「子供扱い」する態度はよく見られると思うが、この月子も同様で、つまりは「お母さんごっこ」である。お母さんごっこをしていたら、本当にお母さんになるための準備が来てしまった、という皮肉が重ねてある。

 ここの月子を描くにあたっては「肉」を大切にしたつもりである。特にふくらはぎ。腿に圧迫されて平たく潰れた感じのふくらはぎ、ここに「肉」を表そうとしてみた。月子の背後に見える公園のスツールが赤色なのは無論「血」の象徴。
 血と肉から逃れられない、という感じを重ねてみた。さらに次のカットでマロミが車に轢かれて死ぬ、という繋がりで「血」「肉」は「死」から逃れられないことも暗示したかったが、したかっただけに終わっているかもしれない(笑)

「あいつが来たんだもん!!」という「あいつ」とは無論「少年バット」と「血」のダブルミーニング。

※血が流れるシーンについて、絵コンテには「車道と歩道の段差の部分、血が流れ落ちる。マロミの血です。月の死者の象徴でもある、と。」と書いてありました。実際に縦に流れるところで縦に流れていたようです。私のレビューは間違っていましたね、恥ずかしい(笑)。
 なお、エンディングの記号式に関しては、私が確認した中では触れられていませんでした。
{/netabare}

 具体的なページについては失念してしまいましたが、「100の完成品を作るためには、200から300のアイデアを出す」というようなことも書いてありました。今敏監督作品の密度の高さが理解できたように思います。
 文章量が多いので「KON'S TONE」はまだほとんど読めていませんが、製作者の意図に触れられたり、こだわりを垣間見れたりできる貴重な情報源ですからね。継続して読み進めたいと思っています。
 今敏監督が亡くなっているのを知ったのは、確か去年の今時分で、パプリカとパーフェクトブルーを初視聴した直後だったかと記憶しています。この時期にまた今敏監督作品のレビューを引っ張り出すことになるとは露程も思っていませんでしたが、なんにせよこのレビューが8月24日に間に合ってよかったです!

投稿 : 2015/08/23
閲覧 : 583
サンキュー:

11

ネタバレ

ノリノリメガネ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

たとえ辛くても現実を生きていく勇気を持とう

僕は今敏監督のファンで、彼の作品はいつも僕のツボを突いてくるのだけど、客観的に見れば重苦しい世界観なのもあって、人を選ぶ作品かなと思う。
ミステリー要素もあって、真相や次の展開が気になって一気に観たくなる作品。

1話完結型で、序盤はストレス社会にさらされた登場人物が精神の限界を迎えるときに少年バットが現れ、彼らを殴打していくことで現実逃避を助けていく展開が続く。それが事件化され、2人の刑事(猪狩・馬庭)が捜査をすすめていくというストーリー。

果たして少年バットとは一体何なのか。
次第に妄想が膨れ上がり、少年バットは力を付け、現実に影響を与えるように。

独自の捜査の先に刑事はひとつの結論にたどり着く。

少年バットもマロミもある少女の現実逃避から生まれた虚像であった。ラストは生み出した本人が現実を受け入れたことで虚像は消失。つまり、「妄想代理人」とは一人の少女が過去の辛い出来事を受け入れるまでの話といえる。
後半、猪狩の妻が不幸な身の上であるにもかかわらず決して現実を諦めない姿には感動した。

BGM、OP、EDも素敵。回によってまちまちなところもあるが、作画も概ね安定している。各回によって登場人物や構成を変える等意欲的。

人間のストレスや精神疾患(解離性障害)に焦点を当てつつも、絶望の中に小さな希望を見出せる素晴らしい作品。

投稿 : 2015/08/13
閲覧 : 223
サンキュー:

1

ネタバレ

フローズン さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

最終回、素晴らしかった

・アニメオリジナルの13話構成、今監督最初で最後のテレビシリーズ作品
・今作品は「パーフェクトブルー」以外見ていて凄く良かったので今回も期待して視聴

・「少年バットを追う刑事2人、そして鷺月子」という話の本筋は正直いって面白いなとは感じなかった
・のめり込んで、どうなってしまうんだ!?というような真相を知りたい欲求はそこまで沸かず、「ああ、今回はこうなったのね」というちょっと冷めた見方しかできなかった
・2週目からは話の仕組みが掴めているので話の捉え方が分かり、面白くなるのでしょうが、初見の1週目ではよく捉えきれなかった。想像力が足りなかったのが今回の自分の敗因かもしれない

・それよりも少年バットの登場による市勢の動向というか名もなき人々の募る不安感が面白かった。それが最終回に繋がってくるんでしょうね
・また自殺オフ会の8話、オムニバス形式の9話がとても面白かった。この2話は定期的にくり返し見たいですね
・そしてSHIROBAKOの前身かもしれない第10話。SHIROBAKOでタロー役を演じていた吉野裕行さんがこの回でも制作進行役を演じていたとは
・しかし妄想代理人の描くアニメ制作現場はSHIOBAKOとは違いかなり現実的。いや、実際アニメの現場なんて見たことないですけど(笑)

・最終回、素晴らしかった。飯塚昭三さんの名演もさることながらちょっと感動しちゃいました。絵的には「おじさんがバットを振り回して現実に戻る」だけなんですがここで泣きそうになりますよ
・奥さん絡みのストーリーのフリも聞いているし、平沢進氏の楽曲の力強さも相まって滅茶苦茶カタルシスを感じた

・あとこの作品で最も素晴らしいのって作画じゃないですかね。そんな見方はしませんけども音を消してぼっーと見たとしても楽しめるんじゃないですかね。高品質すぎる

・今監督作品で未視聴は「パーフェクトブルー」だけになってしまった。その作品を見てしまうともう今監督作品を初見できないという謎の及び腰を持ってしまっている・・でも絶対見ますよ

投稿 : 2015/06/24
閲覧 : 333
サンキュー:

9

kuroko85 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ようやく見終わりました。

まあ、マッドハウスらしいというか
少し(いや、かなり)しつこい。
途中までなら、面白いと感じられる事を
マッドハウスの場合、かなりごり押しする事がある。
この話も、5話くらいまでなら
まだ楽しく見れるのだけど、
それ以降になると、「押し付け」感が強い。

「パーフェクトブルー」はOKなんだけど、
「パプリカ」はしつこい。
この作品にも「パプリカ」的なものを感じました。

投稿 : 2015/06/22
閲覧 : 278
サンキュー:

4

RickyJP さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

見るならネタバレ無しのほうが断然良いです。

かなり難解なアニメです。

でもって所々変にコミカルな描写だったり、
ぶっ飛んでたりして、大半の人は見るのが辛いところがあります。

ですが最後まで見れたのは少年バットは何なのか?
それがずっと気になっていたからだと思います。

ネタバレありでも楽しめる人も勿論いますが、
ネタバレなしで見ることを強く推奨します。

私は平沢進さんが好きで、今敏×平沢進作品が見たかったのがきっかけでした。

しかし、ネタバレなしのレビューとなるとかなり書けることが限られますね笑

この物語で起こる事は決して起こりえないことではないと思うのですが、私だけでしょうかねw

とにかく、ある種の「引き金」が引かれてしまった世界で、
どう収束するのか、傍観する気持ちで見てみてください。

投稿 : 2015/05/07
閲覧 : 285
サンキュー:

3

もやし猫 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

訳のわからなさがずば抜けている

今敏監督を知った作品です。
次々に少年バットに殴られていった人達は、幸せになったのかならないのか...
といった哲学的に考えさせられるアニメでした...
ただ、話が進むにつれて「今なんの話してるの?どういうこと?」と理解できない展開だったり、つながってないようでつながってるの?という説明のしづらいわけのわからない話になったりします笑。でも、途中で観るのをやめるのはもったいないと思います。
パプリカやPERFECT BLUEと同様に、『寝ている時に見る「夢」が具現化されている。』というの感じました。(パプリカはまさにそうですが笑)
夢って何だか脈絡がないけど繋がっていて楽しいじゃないですか。そういうのが表れているから、妄想代理人に引き込まれてしまうんだと思います。
わけがわからなくても最後まで観れば何かしら感じるはずです!

投稿 : 2015/04/28
閲覧 : 342
サンキュー:

1

ネタバレ

charley さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

今敏ワールド全開!

 平沢の衝撃的なOPに始まり、最終話まで続く奇妙な予告「夢告」に終わる、独特なアニメです。

 妄想代理人というタイトルから、見る前に様々なストーリーが想像されますが、最後にそういう意味か、と落ち着きます。
 作中に漂う妙な非現実感や暗がりがもともと不気味とも取れる物語をさらにさらに不気味なものにしています。

 パーフェクト・ブルーや千年女優、パプリカなどの今敏のほかの作品と同様、現実と非現実が曖昧に入り乱れることによって独特な世界観を演出しています。

 また、アニメ中で起こったことは必ずしも空想世界の出来事でないことをほのめかして終わることによって、見終わった後に現実世界に対しても、今敏の世界が広がっているように錯覚さえさせます。

 素晴らしい作品です。

{netabare}「その居場所がないって現実こそが、俺の、本当の居場所なんだ!」{/netabare}

投稿 : 2015/03/30
閲覧 : 204
サンキュー:

1

フーカム さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

不思議な感覚に誘われて…

とても不思議で奇妙な感覚を覚える物語
TV番組の"世にも奇妙な物語"が好きな人や伏線、比喩(メタファ)などの直接言葉には表れていない描写からメッセージなどを読みとるのが好きな人にオススメ

人は妄想する生き物である
あーなれればいいのになどといった「理想を抱き想像(創造)する」、またはこーなってしまえばいいのにと「逃避し空想する」

物語はある人気クリエイターから始まる、ここから一見独立しているような事象が関連していき話は進行していく不思議なアニメである

話の中にはさまざまな描写がちりばめられており伏線になっていたり強いメッセージが込められている

私はこのアニメを最初みた際は不思議な展開に興味をそそられどんどんみることができた
しかし、正直全てを理解できなかったためサイトの考察などを見て様々な描写の意味を知り凄くすっきりした

見どころととして毎回のタイトルが自然と物語中の背景に溶け込んででてくるところが斬新であるためぜひ注目してもらいたい

投稿 : 2015/02/26
閲覧 : 347
サンキュー:

7

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

深く考察しないほうが良い感じ

心理的に病んだ世界をサスペンスな事件で描いてある作品。
個人的に作品テーマにはたどりつけなかったし、サスペンス部分を深く考察しようと思わないんだけど、絵から伝わってくる人間心理の怖い部分に、気持ちよくゾッとさせられました。
作品の世界に飲み込まれるんじゃなく、20%くらい余裕をもって眺めたほうが余韻を楽しめる感じ。

投稿 : 2015/02/06
閲覧 : 153

とらちん さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2
物語 : 1.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

最後まで見ました

最後まで見ました
最後まで面白くなかったです。(私は好きじゃなかったです。)
最終回の残り15分でこれまでの?が解決するのですが、
途中まで見て『あっ... これ無理』って思ったら
早めに止めた方が良いかもです
後半凄くダラダラしてましたし、見終わったところで別に感動は
無かったです。

投稿 : 2015/02/05
閲覧 : 352
サンキュー:

5

野菜炒め帝国950円 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ミスターフルスイング

て野球漫画あったよね 昔。

妄想代理人・・なんという甘美な響き。このタイトルから予測される内容は例えばエロゲの主人公になりたいというささやかな妄想から油田掘り当てて財団作ってジョースター一族を支援したいとか大それた妄想まで本人の代わりに叶えてくれる人?
そんな優しい世界。素敵な物語。

そんな妄想を打ち砕くかのような実際の内容とは、なんらかの事情で精神的に追い込まれた人をある日ローラースケートと金属バット装備のいかした兄ちゃんが背後からぶちのめすという夢も希望もない内容。
そんな厳しい世界。殺伐とした物語。

そもそも前者の内容だとどらえもんになってしまうではないか。不思議なバットで叶えてくれるとでも言うのか。

本作品はこのバット少年。通称少年バットの正体を探るため2人の刑事が奔走するというのが主軸となる。
そういや今話題のツマヨウジ君もこの物語風に呼べば「少年ツマヨウジ」になるのか。なんと悲しいまでに弱そうな響き・・。

この妄想代理人。
序盤の掴みというか展開がほとんど神がかり的に面白い。非常に興味を引く。
なんせ少年バット(面倒なんで以後B)の正体が全くもって予想出来ないのだ。それに加えていかにも意味ありげに出てくる爺さんと意味不明の数式。
毎回ゲストのように現れて陰鬱な話を見せてくれたと思ったらBに殴られて退場していく濃いキャラたち。
気付けばすっかり妄想代理人の虜だった。

ところがそんな蜜月の関係もいよいよ破局を予感させてくるのが中盤付近。
ダーク♂尺余りでも起こした穴埋めなのかと思わせるような本筋とはあまり関係のない回が数話挿入される。
それまでBの正体なんなの?とワクワクしていた自分にとってはとんだおあずけ。焦らしプレイ。

それでも終盤まで視聴した私に対するご褒美はとんだ力技による物語の締めとBのなんとも言えない脱力感を感じさせる正体だった。
(どうしてこうなったAA省略)

実際のところこの物語を初見だけですべて理解しようとするのはちょいと無理があるのかもしれない。
この物語全話と考察サイトはセットであるとも言える。
逆に言えば物語を見終えても考察サイトによる謎解き?も楽しめる美味しい作品なのかもしれない。

只、悲しいかな。考察サイト見て最も納得して「おーそうだったのかー」と軽く感動した話は本編とはおおよそ関係の薄い8話「明るい家族計画」だった。
肝心な本編の考察の感想は、「あーうん。へー・・ソウナンダ」 なんでやねん。

投稿 : 2015/01/21
閲覧 : 348
サンキュー:

29

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0
物語 : 2.0 作画 : 2.0 声優 : 2.0 音楽 : 2.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

独特な雰囲気はあるものの

やっぱり地味です

投稿 : 2015/01/09
閲覧 : 247

こうもり さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 2.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

独創的

あらすじを見て「これは自分好みだ!」と思い見てみました。
うーん・・・ですね。
独創的な設定はいいのですが、少し度が過ぎていると思います。
細かな説明をしろとは言わないですが、もう少し視聴者にやさしいアニメであってほしかったです。
このアニメを見て、「君、このおもしろさわかってないみたいだねぇ!」という高みの発言をしたかったのですが、どうやら私が言われる立場にあるみたいです
微妙でした。
あのおばあちゃん、ウチの近所にいる人とそっくりです(だからどうした)。

投稿 : 2014/12/29
閲覧 : 238
サンキュー:

1

霧山deショー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

これこそ THE アニメ でしょ?

始め一話を見た時に何が面白いのか全く理解できなかった。
だが、なんとなく見続けてしまう魅力が散りばめられている。
アニメというと簡単に予測がついてしまう展開が多い。だが、妄想代理人では展開が読めない。そして決してバッドエンドだとかグッドエンドだかというような答えは提示しないのである。
そして、このアニメはまるで小説のように丁寧に登場人物の人間の汚い部分であったり、儚さを表している。
近頃このようなアニメは見ることがほぼない。
企画が練りに練られ過ぎて、視聴者が頭を捻ってしまうが、それぞれの着地点を感じられるようなアニメ。妄想代理人はそんなアニメ。

投稿 : 2014/12/24
閲覧 : 248
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6

めたぼん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

二時間強の映画として作った方がよかったかも?

中盤数話の必要性を感じませんでした。4話目くらいまではとてもわくわくして見ていたのですが中盤で失速してしまった感は否めません。というのもこの話、パッと見た感じでは一つの繋がった話のように見えますが(特に4話あたりまで)実際はうすーくしかつながっていないオムニバス形式の作品だと思うからです。

個々のお話はかなり面白かったです。でもシリーズを通してみると個々の話同士のつながりが希薄です。しかも序盤に登場したキャラクターたちが本筋にほとんど絡んでこないため、印象が薄くなってしまったところで終劇を迎えます。なので今一つ盛り上がり切れません。

でこのレビューのタイトルのようなことを考えたのですが、よくよく考えてみれば今敏監督はこの2年後にパプリカでちゃんとやってるんですよね(;^ω^)

パプリカの原点というか今敏監督の世界観が好きな人はショートショートをいくつも見れる!というつもりで鑑賞するとより楽しめるかもしれません。

あとOP曲大好きです。(笑)

投稿 : 2014/12/18
閲覧 : 216
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2

ネタバレ

disaruto さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

現代病はあなたのそばにも…

制作はMAD HOUSEのオリジナルアニメです。
ジャンルはサイコサスペンスです。


「マロミ」というキャラクターを生み出し一躍時の人になった主人公の鷺月子が、ある日の夜にバットで少年に襲われる。
「少年バット」と呼ばれる少年はいったい何者なのか?


監督・原案は「PERFECT BLUE」「パプリカ」などで知られる今敏氏。
同氏が手掛けた最初で最後のテレビアニメシリーズです。


10年近く前の作品ですが作画が良いですね。
風景、モブキャラなどもしっかりと書き込まれており、細かいところにも目が行き届いています。
音楽もこれまた良し。
気味悪いw
サイコ要素が強いのでどこかゾクゾクするものが多めです。
OP・EDを見ていただければ狂気の片鱗を感じることができると思います。


ストーリーは基本的に一話完結型ですが、つながりはあります。
8~10話に関しては本筋には全く関係なくオマケ感が強いですが、8話は個人的には解釈の余地が多くあってお気に入りだし、9話は案外作品の肝を表しています。


8話について。
{netabare}最後の写真のシーンで彼ら三人が幽霊になっていることがわかります。
他にもおじいさんが少女の足元をなぜか見たり、男に触ったりして確かめています。
そうすると、女湯に全員で入っていたことに納得がいく。

いったいどこのタイミングで死んだのか?
彼らが生きているときは「影」があります。
電車で自殺した男が生きて見えたのは、彼らがすでに死んでいたから。
つまりそれ以前に行った練炭自殺ですでに死んでいたということになりますね。
錠剤が最後の一錠なのに戻っていたのは生前の記憶で巻き戻ったといったところでしょうか?

タイトルの「明るい家族計画」、自殺した三人が生殖能力に乏しい。
つまり「先のことなんて考えず、現実的なことを考えず、あるがままを楽しめ」というメッセージなのかな?{/netabare}


最初に月子を襲った「少年バット」はいったい誰だったのか?
劇中でしっかりと答えは出ていますが、さて?

以下「少年バット」について。
{netabare}少年バットは月子が10年前に都合の良い嘘をついたことで生まれました。
つまり月子の妄想。
怒られたくないという事情が重なり、この世界に再び現れた。
少年バットは人々の不安の大きさに伴って存在感を増していきます。
何度も井戸端会議や噂の描写が描かれているのはそれを表すためでしょう。
9話はそれだけにクローズアップしたもの。
普通だったらこの話は月子の件で終わっているのですが、模倣犯が現れることで事態は変わります。

模倣犯は二人の人物を襲っただけですが、人々の不安は爆発的に大きくなります。
そこからはもう大変。
精神が病んでしまった人々が、本当はいない少年バットに襲われ(た風に感じ)ます。
10話は猿田がすべてやったように思われますが、その他は誰がやったかはさっぱりわかりません。

結局少年バットは何なのか?
私の答えは、「人々の不安が積み重なり、だんだん巨大化していく被害妄想」ということにしておきます。
大災害は人々のよりどころになっていたマロミがなくなったことで起こった。{/netabare}


以下このアニメ全体の考察。
{netabare}災害から復興した後も人々の不平・不満はこぼれています。
結局、いつになっても人は自分の状況をそのまま受け入れたくはない。
全部受け入れていたら狂ってしまいますからね。
この事態は変わることはない、いつでも「少年バット」はこの社会に内包されている。
一人の虚言に端を発して現れるかも。

個人的に、「えー?それアニメでしょー」とディスプレイに表れていたのが気になりました。
結局、この作品は「アニメ」。
ラストの馬庭を見ると、この作品が馬庭の妄想とも捉えられます。
「細かいことは気にするな」ってことなのかw{/netabare}


総括して、話を放り投げているのは気になってしまいますが、いかようにでも解釈できる余地を残している点では良い作品だと思います。
絵のタッチ・雰囲気・題材がアニメっぽくなく、新鮮でした。
独特なアニメが見たい、考察アニメが見たい、サイコでゾクゾクするアニメが見たい、なんて人はどうぞ。



そも、終わりに見えし物語。
巡り巡りて事始め。
布石を拾い結ぶれば。
永劫回帰の無限廊。
解かれぬままの謎はなく。
謎を孕まぬ解もなし。
それではみなさん。
さようなら。

投稿 : 2014/11/16
閲覧 : 928
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49

ネタバレ

MameJ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

これは苦手。

ミステリーでもホラーでもなんでもなく、ただひたすら訳の分らんストーリが展開される。
確かに妄想が引き起こすことなんだけど、妄想をサイコで実践するなら、事件の真実は現実で落とし込んで欲しいし、妄想をファンタジーにするなら現実への影響は、登場人物のリアルな行動だけにして欲しいところ。
中途半端だし、物語事態が病んでいる。好みは自由ですがが、これは駄目でした。

投稿 : 2014/10/19
閲覧 : 222
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2

ネタバレ

dolcetto さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

疲れ切ったあなたが望むものは癒しですか?それとも少年バットですか?

この物語は連続通り魔少年バット事件を追う刑事とその被害者達の視点で物語が展開されていきます。

主人公は癒し系の人気マスコットキャラクター「マロミ」をデザインした鷺月子。少年バット事件の最初の被害者であるが・・・

ジャンルとしては、ミステリー?サスペンス?サイコホラー?見方によって変わってくるでしょう。世にも奇妙で不思議な物語です。

犯人である少年バットとは、一体何者なんでしょうか?なぜ、追い詰められた人間の前に現れるのでしょうか?なぜ、被害者はホッとしているように見えるのでしょうか?{netabare}そもそも存在するのでしょうか?タイトルを見れば大体想像つくと思います。{/netabare}

そして、その事件を追って行く中で、方向性が違えど毒されてゆく2人の刑事さん。最後は町全体をその毒が呑み込んでゆくのですが、{netabare}妄想の元凶とは何なのか?それを認め打ち勝つことができるのか?{/netabare}

ようするに、{netabare}誰かのせいにしたり、自分自身が被害者になることで救われるのではないかと考えたことはありませんか?現実逃避する為に生み出された化け物、それが少年バットでした・・・と言うお話。そして、その魔の手を唯一振り払った人が妄想から救い出す鍵を握る。{/netabare}

個人的には以下の話がお勧めです。

第8話「明るい家族計画」

投稿 : 2014/09/30
閲覧 : 281
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5

bratman さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 2.0 作画 : 2.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

重い疲れる。見なきゃ良かった。

好評化アニメなので頑張ってみましたが、全然おもしろくなかった。

暗く重いアニメなので、精神的疲労がドンドン溜まっていく。そしてすっきりしないエンディング。

ミステリーかと思いきやファンタジー。

見なきゃ良かった。

投稿 : 2014/09/30
閲覧 : 222
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3

たまごかけ納豆ごはん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

わかったような

わからんような。いろいろ奥深く考えられる人にとってはいろんなものを見つけられるアニメなのだろう。その意味では良作か。私にはよくわからなかったのだが。いろいろ決着してないし。いやしてるのか?やっぱりよくわからん。

序盤「お!ミステリーかな!わくわく!」
中盤「あれ?オカルトかな?」
終盤「・・・ファンタジーっすか・・・」

てな感じで個人的に終盤になるにつれテンションが下がりました。すいません。リアリティ溢れるミステリ好きなもので。

作画は良いです。いい意味で少し気持ち悪くて作品の雰囲気に合っています。音楽も強烈なOPを含めていい感じ。好き嫌いは分かれそうですが、かなり印象に残る作品なのは間違いないです。

投稿 : 2014/08/25
閲覧 : 187
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4

xev さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

一話見て

まずOPの強烈さに度肝を抜かれた。
何だこりゃ、と。
登場人物の全員が笑っているのだ。
流れるように全話視聴してしまった。

見終わってわかるのだが、OPに登場した人物の、そのすべてが
密接にかかわっている。
話が進行するたび「こいつとあいつはああだったのか」なんて具合である。

OPで登場する人物のほとんどがOPの中で絶望的な状況に置かれている
ただ一人を除いて。
他の人物が絶望的な状況に置かれている中、「なぜ」あの人物だけ静かな草原に立っているのか・・・
そういうところも考えてみると、面白いかもしれない。

投稿 : 2014/08/09
閲覧 : 194
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1

アンドロメダ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

今さんらしい

なんかね、皆が凄い作品だって言えばそうだと思えるし、駄作だといえばそう思える。ってぐらい素人の自分には難しかったな。

ラストシーンはちょっと鳥肌はたったけど、中盤らへんは無理やり理解してた感ハンパない。でも、なんか個性的で魅力はあったかな

みた後の爽快感とかは無いし得られるものってのもらあんまないけどそれはそれでいいし、損はしてないや

わかるひとにはこれの良さがわかるんだろうね

投稿 : 2014/07/30
閲覧 : 174
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1

minisaku さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

なんか感想が難しい... とりあえず少し疲れましたw

謎の連続通り魔「少年バット」とその被害者、それを追う刑事などの群像劇。
毎回違うキャラにスポットがあたるけど、すべて繋がっています。
ジャンルで言うとサイコサスペンスかな。全13話です。

内容、絵柄、音楽、全体的に少し異質なので人を選ぶ作品だと思います。
キャラや絵柄はクセ強いし、あのOPは印象に残るけどちょっと気持ち悪い...
そして内容も含め意味不明な部分も多いです。

まぁ個人的には、妄想と現実を織り交ぜたようなの世界観は結構好きだし、
色々とわかりにくい内容ですが、なかなか面白かったですw

途中、この回必要なの?って、少年バットにまつわる話が入りますが、
それはそれで面白かったです。たしか、8、9、10話だったかな。
色々と解釈を考えたり出来る内容だったので楽しめました!!
むしろ、本筋よりこっちの方が楽しめたかもw

話としては完結していますが、投げっ放しな部分が結構残っているので、
少し消化不良気味な終わり方って印象です。

まぁ一度見ただけじゃ拾いきれてない部分はあると思うので、
実はわりと解決してたりするのかもですがw

とりあえず、面白かったのだけど 色々考えながら見てたので少し疲れた作品では
ありましたね。
もう一度見れば、もっと細かく理解出来そうだし色んな発見とかもありそうだけど、
自分はもういいかな... なかなかの疲労感ですw

次はゆるい作品を見ようと思いますww

投稿 : 2014/06/04
閲覧 : 493
サンキュー:

37

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

言い訳探しの断罪

精神的に追い詰められた人の前(あるいは背後)に出現する「少年バット」。その謎の存在がガツンと一撃くだす現代都市伝説オムニバス。
次第に明らかになるのは、少年バットは無差別な暴力ではなく、「少年バットに襲われたせいで、こうなった」と被害者が被害者になったことに一様に“ホッとした顔”をしていること。
「言い訳探しに躍起になっているやつをぶん殴って笑おう」が企画意図だそうです(今敏オフィシャルサイトの“「妄想」の産物”より)。手厳しいですね。
温もりを抜いた高橋留美子劇場みたいな感じでした。
そこに力入れるか〜というところをグイグイさも面白そうに見せてくる。かなりえげつないです。

オープニングからして、平沢進の唄声が妙に壮大な使命感を帯びているかのように明朗爽快に響き渡りますが、その中にその気味悪い笑顔の絵をつけてくるか?!というシニカルさです。(『笑えない所で笑っている』コンセプトだそう)

描写はリアルな描き込みに重きを置いているので、スタッフの修行のような半永続的な仕事ぶりと、内容の断ち切るような鋭利な皮肉さとが対象的です。
しかし、一話ごとのキャラがいかに「言い訳探しに躍起になっているか」をネチネチ執拗に描くうちに、作り手の愛着のようなものすら滲んでいるように感じられます。「こいつどーしてこうなんだこうなんだこうなんだ!こいつはどォーーしても、こうなんだっ!」って所を考え考え考え考えて動かしている。そんな奴をそんなに思いやって理解しながら掘り起こせるのは、もう愛の技のようですよ…。

{netabare}
8話の待ち合わせ自殺の話はこれまでと全然ムードがちがって、浮いておりフンワリしてました。うつのみや理の作画が、目を見張る優れたバランス感覚で、実写のようです。

9話の団地妻たちの噂話。
「〜って言えば、思い出したワ、コレ、誰にも言わない?」で始まる噂話×10という、オムニバスの中に仕込まれるオムニバス。しかも10の噂話ごとにスタッフがついている…。この回だけは、贅沢にアホらしくて普通におかしくて笑えました。

10話はアニメ制作会社を舞台にした話に登場する「使えなさすぎる制作くん」…故・今監督のサイトの過去作品の記事に、おそらくこのモデルになった実在人物の話が載っていました…。もう何もするな動くな、という。こ、怖いよ〜

11話に登場の武蔵太陽病院。のちに今敏がガンを宣告されたのは武蔵野赤十字病院だそうです。
少年バットを撃退するものがあるなら、それはオバサンだろう、という今敏節。少年バットは人間のキレや逃げにまつわっているわけで、ど根性で家庭を守るオバサンにその精神性が通用しない。しかし、現実的にはこのオバサンはすこしおかしくなっているのが、今敏節の意地悪さ。家庭を守る自分という儀式的な土寄せで立っている、一本の枯れ木のような彼女。そこにわずかな水を与え続けているのが、帰らない夫が(タテマエにしても)かけた思いやりの言葉なのが、狂っても純情ですね。

馬庭や猪狩は何だか最後の方かっこ良かったです。明らかに普通のかっこよさとは全然重ならないけども。猪狩は「居場所がないのが自分の居場所ってことだ」と、やっとの自己確立。

最終回へ向けて、 巨大になりすぎた自分の嘘と良心の呵責にゴメンナサイして元に戻りました。
キーとして登場する、ゆるい癒しキャラクター「マロミ」はそんなに人を慰めるものでしょうか。たれぱんだとか流行りましたね。
そこまで過去を呵責に思える月子は、本来まじめなんだろうな、だから自分の気持ちをごまかせなかったんだろうなと感じました。そういう部分を他の人間にも伝播させ慰めるのが月子の生んだマロミ。月子自身は時に他人の中のごまかしを逆なでさせ、陰口を叩かれる。“みんなどうにかごまかして上手く立ち回ってんのに、何であんたはそんな無垢な顔して通して売れてんのよ”って。少女のような容姿でしたが、ひとつのごまかしに、ずっと気持ちが立ち止まっていたんですね。
ラストで新しい会社の制服に身を包んだ月子は、不思議ちゃんな個性は消えて、しかし芯の強さは残っているような軽やかな足取りに見えました。女の子にはたくましくあって欲しいです。(妙子は心配でしたが。妙子は、単に記憶喪失ではなく精神の安定した境地へ行ったことで、肉体を捨てたのでしょうか。そうすれば何もなかったようにお父さんと一緒にいられる。そんなオンオフみたいに捨てないで欲しいけれど。ダメ親父には後悔して欲しいものです。 ) {/netabare}


大人向けの怪しい痛快娯楽作品として楽しかったです。作り手がキャラクターに思いを込めて、行くとこまで行かせている責任感を感じました。(妙子は投げやりだったような…)


はい、「言い訳探し」しないように気をつけようと思いました。
今まで内的少年バットに出会った事があるかというと、…あるかもね〜怠惰ですねーダメですねー。ギリギリセーフで、生きています。他人からみたらアウトのときもあるかもしれません。

投稿 : 2014/05/14
閲覧 : 288

ooty さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

一言感想

気持ちは良くわかるけど、ありえないストーリー。
種類被せすぎかな。
=以上=

投稿 : 2014/05/11
閲覧 : 293
サンキュー:

0

まだ初心者 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

良作

普通に面白かったです。

投稿 : 2014/05/08
閲覧 : 239
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妄想代理人のストーリー・あらすじ

『妄想代理人』(もうそうだいりにん)は、マッドハウス製作の今敏監督によるアニメ作品。
疲れた現代社会を癒す人気キャラクター「マロミ」をデザインした鷺月子は、ある夜、通り魔少年バットに襲われた。
突如世間に現れた少年バットは次々と人々を襲いはじめ、市井の人々を恐怖へと陥れていく。しかし、幾人も被害者が出、多くの目撃者がいるにも関わらず、少年バットは一向に捕まりそうになかった。刑事猪狩慶一と馬庭光弘は捜査を進める中、被害者の持つ不思議な共通項に辿り着くのだが…。
(TVアニメ動画『妄想代理人』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2004年冬アニメ
制作会社
マッドハウス
公式サイト
www.mousou.tv/
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A6%84%E6%83%B3%E4%BB%A3%E7%90%86%E4%BA%BA

声優・キャラクター

能登麻美子、桃井はるこ、阪口大助、飯塚昭三、関俊彦、槐柳二、京田尚子、内海賢二、陶山章央、山口眞弓、中嶋聡彦、水樹奈々、藤原啓治、三石琴乃、津村まこと、郷里大輔

スタッフ

原作:今敏、 総監督:今敏、シリーズ構成:水上清資、キャラクターデザイン:安藤雅司、美術監督:池信孝、色彩設計:橋本賢、撮影監督:須貝克俊、編集:瀬山武司、音楽:平沢進、音響監督:三間雅文、音響効果:倉橋静男

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