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「蟲師(TVアニメ動画)」

総合得点
88.4
感想・評価
1960
棚に入れた
10499
ランキング
114
★★★★★ 4.1 (1960)
物語
4.3
作画
4.2
声優
3.9
音楽
4.0
キャラ
4.0

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蟲師の感想・評価はどうでしたか?

めたれん さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

余韻に浸れる作品

この作品は見ているときはじーーっと見ている。といった感じ(英語で言うとwatchというよりseeといった感じ)です。しかし見終わった後にとても考えさせられます。そして面白かった、本当に面白かった。と思えます。
1話20分強という短い時間ながらも登場人物の人生を辿った様なとても内容のこい作品となっています。
また音楽も不思議な現象が起きた際、不安を駆り立てるような音楽がとてもしっくりしており、EDの曲も余韻に浸れる音楽でとてもマッチしています。
1つ賛否が分かれるであろう点を挙げるとすれば声優です。噂に聞くところによると子供の声は本当に子役を使っているんだとか。そのため技術はとても拙いものですがなんとも自然であり私はとても好きでした。しかしたまに拙い部分が強いな、と思う部分もあったため星は4つにしておきます

投稿 : 2016/07/20
閲覧 : 181
サンキュー:

11

ネタバレ

コアラ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

『いのち』の実相に迫る旅路

アニメーションの一つの頂点を極めた作品です。
どなた様にも、ぜひご覧いただきたい作品です。
{netabare}
アニメを見ていて魂が抜け出そうな気分になったのは
初めてです。驚異の作品と言えましょう。(やまねむる){/netabare}

一話完結のショートストーリーがほとんどで、
一言でいうと怪異譚、奇譚と呼ばれる系統です。
{netabare}
原因不明の恐ろしい現象や存在についての昔話を
「蟲」という仮定の存在を切り口に再構築した
作品ともいえるでしょう。恐ろしいと言っても決して
怪談ではありません。なぜなら蟲には怨念はないからです。
むしろ人間同士の感情の軋轢から残酷譚が生み出される
構図となっています。かといって説話でもなく、視聴者に
わざと教訓を与えようとしていないふしが感じられますね。{/netabare}

・主人公ギンコについて

ほとんどの登場人物が着物なのに主人公は洋服を着ていますが、
明治初期だからという設定のようです。もっとも行商人の恰好も
武士の恰好もギンコには似合わないのですよね。
{netabare}
常に旅をしていますが、
一冬を一つの家で過ごしたこともあります。(春と嘯く)
蟲師ギンコは霊媒師やエクソシストではなく、
行商の薬売りに近い存在だと思います。
行く先々で蟲による害を取り除いたり、
村人の病を治癒したりしています。
蟲を退治するよりも、蟲を人里から引き離す手を打つことが多く、
人にも蟲にも優しい解決策を取ることが多いです。(篝野行)
人情は人一倍厚いのに、ムリに人間側に寄らないスタンスが
かっこいいです。(一夜橋){/netabare}

・蟲について
{netabare}
人の脳内に入れるほどの極小なものから山を覆う大蛇の姿あるいは
海底を這う巨鯨の姿、はるか上空を舞う竜の姿をとることもあります。
無数の蟲が集まり、光脈筋という川の流れのようなものになったりもします。
つまりどういうものなのかよくわからないものだということです。
般若心経にいう
「不生不滅 不垢不浄 不増不減」
のようなものかなと思ったりもします。
蟲は人を襲うためにいるわけではないですが、
人とかかわると害をなすこともあり、
ギンコのような蟲師が呼ばれることになるわけです。{/netabare}

・驚くべき皮膚感覚

目、耳、歯、脳内、体内、声、記憶を題材とした
ストーリーにこの作品の際立った特徴が見て取れます。
いやおうなく皮膚感覚を呼び覚まされることになります。
{netabare}
そして作品世界の中の深い森や竹林、里の土や草のにおい、
沼によどんだ水の温度を想像させるのはアニメの力と
言えましょう。人の体内に蟲が入っていく描写よりも
体内から蟲が出てくる描写の迫力がすごいですが、
それにより蟲というもののカタチやサイズ、
ダイナミズムというものが表現されていると思います。{/netabare}

・言葉少なな登場人物たち

早口でしゃべりまくる作品を見慣れていると
この作品ではセリフというものがひじょうに
重たく貴重なものだと思われてきます。
{netabare}
むしろセリフとセリフの『間』で感情が表現されており、
短いセリフに強い感情を押し殺した演技がすばらしかったと思います。
登場人物たちの暮らしや人生を想像させてくれます。
家族に対する愛情の深さは現代の人々以上のものを感じさせますね。
ギンコですら諦めたのに、一途に思い続けた結果として
思わぬ形で救いが訪れることもあります。
(虚繭取り)(籠のなか)(天辺の糸)
また、女性ならでは深い愛情が時に仇となり(綿胞子)、
思いやりが人の心を打つ物語となるのもこの作品の特徴です。
(山抱く衣)(暁の蛇){/netabare}

・作画について

作画は日本の海山を平凡ではあるが丁寧な絵を積み重ねていく
という手法でそれだけでも見ごたえがあります。
この背景描写により蟲の描写のインパクトが強いです。
海外の人から見ると見たこともない
ファンタジー世界に見えることでしょう。
蟲のデザインは恐ろしさより不思議さを
より感じさせるものとなっています。
アニメの表現力の偉大さを感じずにはいられません。

・音楽・音響

アコースティックでナチュラルな音楽が作品世界を演出していますね。
各ストーリーに沿ったエンディングテーマが用意され、深い余韻を
与えくれます。音響効果も控えめな演出に統一されていますが、
ひじょうに効果的でした。

・まとめとして

過去のどんなアニメとも似ていない、参考にされることはあっても
模倣することすら許さない高みに到達した作品だと思います。
外国のアニメファンも熱心に視聴しているようです。
蟲とギンコを通して、和の心、自然とは何か、生きるとは何か、
究極、いのちの実相とは何かを追及した名作であるといえます。
ぜひぜひご覧いただきたいと思います。

※( )書きは各話のタイトルです

投稿 : 2016/06/28
閲覧 : 245
サンキュー:

21

アクア さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ゆったりとしたアニメです!

とても丁寧に作られたレベルの高い作品だと思います。
エピソード事にストーリーが色々ありますので、楽しかったり、感動したり、ほんわかしたり、少し悲しかったりします。
派手なアニメではなく、どちらかというと地味なアニメですがとても良かったです。

投稿 : 2016/06/19
閲覧 : 224
サンキュー:

7

しゃけ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

涼しいアニメ

 だと思いますね、湿った土の中のような清涼感のある内容です。
突出した盛り上がる回はありませんが全話安定して見られる作品です。

投稿 : 2016/06/08
閲覧 : 228
サンキュー:

4

あっしゅ1216 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

起承転結がお見事

という回が一番多い作品ではないかと思います。
20分でよく収まるなぁという。

話自体はのんびりした感じなので
始めはのらくら見てましたが

起承転結が見事だったので、その後ガッツリ見てしまいました。

主要人物4人以外は見分けがつかないですが
まぁ、1話完結なので支障はないです。

投稿 : 2016/05/24
閲覧 : 247
サンキュー:

10

ネタバレ

renton000 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

独特の世界観って何さ?

あらすじは他の方のレビュー等をご参照ください。

 おもしろいですよね、『蟲師』。成分タグに「独特の世界観」というのが付いていました。私も同感ですね。色彩とかだけじゃなくて、世界観が独特なんですよね。

 『蟲師』を見るたびに思い出すことがあります。我が家にホームステイしていた、アメリカ人の大学生のこと。
 彼は『蟲師』を題材にレポートを書いていました。彼に頼まれて、そのレポートの日本語チェックをしてあげたんですが、文法以上にいろいろ気になったんです。私たちが感覚的に分かっている『蟲師』の世界観を把握できていないように感じました。彼も『蟲師』が「独特の世界観」であると主張していました。
 果たして私(たち)と同じ意味で使っているのか…。これがこのレビューの主題です。

↓畳んでるけど、ネタバレはないよ。

<彼の世界と私の世界>{netabare}
 彼は、とある一神教の教徒です。比較的敬虔な。まぁそれはいいのですが、「まず神様がいて、神様に模して造られた人間がいて、その他」みたいな序列を、傾向として持っている。そのせいかどうかは分かりませんが、彼は勝敗やランクを付けるのがとても好き。支配と管理と序列の世界。これが「彼の世界」です。

 一方、私は神様が何かなんて気にもしない。あえて言うなら、コントロールの出来ない不可侵なもの。つまり、よく分からないもの。環境みたいなものです。世界を「神様→人間→自然」という序列じゃなくって「人間と人間を取り囲む環境」という比較的フラットな関係で見れる。これが「私の世界」です。
{/netabare}

<蟲師の世界>{netabare}
 「蟲師の世界」には、2種類の人間います。一部の例外を除けば、蟲師である蟲が見える人間と、一般人である蟲が見えない人間に分けられます。「蟲師の世界」を考えるには、特別な存在である蟲師の視点で見てはいけませんよね。まずは作中の一般人の視点で見る必要があります。主人公のギンコが蟲師であったり、私たち視聴者にも蟲が見えていたりするために、ややもすると忘れがちですが、「蟲の見えない世界」が基本にあるんです。

 『蟲師』の各エピソードを見たときに、蟲が全く見えないことを想像してみてください。何が起こっているか分からなくて、ちょっと怖い。でも、ただそれを受け入れるしかないですよね。これが作中の一般人が見ている「蟲師の世界」です。つまり、蟲が神様だとは言えないまでも、「コントロールの出来ない不可侵なもの」という人間を囲む環境として描かれているってことです。これは「私の世界」に酷似していますよね。

 『蟲師』を見たときに感じる日本っぽさというのは、着物を着ているから、というのではなくて、その題材となっている迷信を含めて、精神世界が私(たち)になじみやすいからのような気がします。
{/netabare}

<独特の世界観①>{netabare}
 『蟲師』は「私の世界」と近いものであるはずなのに、「独特の世界観」を感じてしまう。この感覚はどこから来るのでしょうか。

 見えないはずのものが見えてしまう、というのは理由にならないでしょう。
 このような作品は、たくさんあります。例えば「妖怪もの」がそうですよね。妖怪も本来は見えないため、一般人にとっては「環境」みたいなものです。つまり、「妖怪もの」も「私の世界」が根底にあるわけで、「蟲師の世界」と基本構造は同じと言えます。でも、「妖怪もの」に「独特の世界観」があるって言われることって、あまりないですよね。見えないはずのものが見えてしまうことは、重要ではないように思われます。

 蟲が特殊でしょうか? そう思っていたのですが、これは誤解のようです。
 蟲も妖怪も、自然現象・生物・病など様々な概念を持っています。つまり、概念的には違いがない。姿かたちが特殊だというのなら、いびつな妖怪が出てくる作品には全てに「独特の世界観」タグが付くことになってしまいます。でも、これは少し乱暴ですよね。
 仮にですが、蟲は妖怪ですって作中で説明されていたとしても、『蟲師』に「独特の世界観」タグはついていたと思うんです。つまり、蟲っていう存在が「独特の世界観」を作っているわけではなさそうなんです。


 『蟲師』を「独特の世界観」にしている原因は、おそらくギンコです。ギンコという主人公が特殊なんです。
 「妖怪もの」では、主人公が妖怪を「環境」として見るのではなく、まず友人や敵として相対します。意思疎通ができなかったとしても、妖怪との対話が前提としてあるんです。そういう世界観が作品としての魅力になっている。
 でも、『蟲師』では蟲との対話をせずに、蟲という環境を介して、人間と相対することが主題となっているんです。

 もし仮に、ギンコが蟲とバトルを始めたら、これはもう「妖怪もの」ですよね。つまり、「私の世界」を起点に「妖怪もの」ではなくて「独特の世界観」にしているのは、蟲ではなくてギンコなんです。ギンコが蟲という異形のものに見せる態度が「独特の世界感」を作っているんです。
{/netabare}

<独特の世界観②>{netabare}
 『蟲師』にも、「彼の世界」の住人がいます。環境である蟲をコントロールしようとする人々です。彼らは、基本的には不幸になっちゃいますよね。作者はこっちじゃないよって言っている。
 「私の世界」の住人は、一般人ですね。蟲という環境に翻弄され、耐えるだけです。現実世界の私たちと同じで、目に見えないものを環境として受け入れることしかできません。
 「独特の世界観」の住人は、ギンコとギンコというフィルターを通したときの私たち視聴者です。

 ギンコは、蟲と対話をしません。話しかけることはありますが、あれは独り言みたいなもので、対話が成立しているわけではありませんよね。でも彼は、意思疎通のできない蟲に対してとことんやさしいわけです。どんな悲劇が蟲によって引き起こされても、絶対に蟲を責めたりしません。蟲っていうのはバトルの相手じゃなくって、環境だから。人の業を嘆くことはあっても、蟲に怒りをぶつけたりしないんです。

 視聴者も同じです。『蟲師』の各エピソードは、人の業に蟲の影響が絡んで、嬉しかったり、悲しかったり、切なかったりするわけですが、蟲が起こすことだから、そういう世界だから、視聴者は「しょうがない」と割り切っちゃえるんですね。何人かのレビューを拝見しましたが、誰も蟲を責めてはいませんでした。ギンコと同様に蟲を環境として受け入れているから、蟲に対してやさしくなろうしなくても、無自覚にやさしいレビューが書けるんだと思います。

 これって実はすごいことですよね。もし現実世界で蟲みたいな存在が目に見えていたら、私はそれを受け入れられる自信はありません。実際、虫の一匹にもあたふたしているわけですから。そんな蟲を無条件で受け入れられるギンコは、とても異常な存在なんです。
 でも、視聴者はギンコを介して蟲を見ることで、その世界に自身を投影し、蟲を受け入れてしまっているのです。ギンコにも視聴者にも、異形な「環境」が見えている。見えているのに、バトルの相手にせずに、なお環境のまま「しょうがない」と受け入れている。この異形のものを受け入れる姿勢が「独特の世界観」の正体なのだと思います。
{/netabare}

<独特の世界観③>{netabare}
 意外かもしれませんが、この「しょうがない」って感覚、留学生にはなかなか伝わらないんですよ。「it can't be helped」や「i have no choice」なんていったら「あきらめるな!」なんて返されたりもする。「that's life」や「whatever will be will be」もなんか違う。英語にぴったりの訳語がないんです。

 私たちが「しょうがない」って思うとき、あきらめと同時に受け入れていると思うんですよ。あきらめなきゃいけない状況で、怒るでも耐えるでもなくて、許容してる。この「環境を許容する」「許す」って感覚が英語には入っていないんです。

 ギンコっていうのは、蟲という存在を「許し」てしまっているんです。まさに究極の「しょうがない」の体現者であるわけです。蟲が起こす全ての結果を受け入れる度量がある。だから人にも気遣えるし、やさしくもできるんです。それが私たちの琴線を揺さぶるんだと思います。

 これは『蟲師』の面白さに関連していると思います。この作品てどこが面白いの、と聞かれても答えるのはなかなか難しい。私は、一つの話が完了したタイミングで「面白い」と感じています。面白いシーンがあるのではなくて、一つの話が全体として面白い。ギンコが蟲を受け入れて、私がその世界を受け入れる。その調和する一点が、この作品に感動を生んでいるように思えます。
{/netabare}

<まとめ>{netabare}
 彼にとっては、この辺を整理するのがとても難しい。
 彼も『蟲師』は面白いって言っていました。この辺の感覚は私と大差ないと思います。純粋に人間の物語を楽しめている。でも世界観を説明するとなると難しいんですね。不都合な蟲を屈服したくなってしまう。私が無視してしまう蟲の定義とかにもこだわってしまう。感想文ではなく、レポートを書こうとすると瓦解してしまうわけです。

 私が言う「独特の世界観」っていうのは、ひねられた世界です。「私の世界」を「妖怪もの」とは別方向にひねっただけで、根本は変わらないんです。「蟲って何?」って聞かれたら「よく分からないもの」って答えておけば、もう「私の世界」に入れることが出来るんです。その上で「蟲だからしょうがないね」って言っておけば、ギンコが作る「独特の世界観」を充足することができるんです。

 でも、彼が言う「独特の世界観」というのは、「彼の世界」とは別世界って意味なんです。「彼の世界」をひねっただけでは到達できない世界なんです。一度「彼の世界」から乖離して「私の世界」に到達しなければいけない。その上で「しょうがない」って感覚を学ばなければいけないんですね。

 おそらくですが、彼が蟲師を理解するためには、『もののけ姫』をきちんと解釈できるレベルが必要になると思われます。
 『もののけ姫』というのは、人間が自然に対抗しようという対立から始まります。そして、両者が共存へと導かれる物語です。ここでの話に合わせるなら、「彼の世界」から始まり、「私の世界」に至る物語です。
 一方で、『蟲師』というのは、自然や環境との対立を必要とせずに、初めから受け入れ、その上でどうやって折り合いをつけて行こうかって物語なんです。『もののけ姫』の先にある、「私の世界」だけを舞台とした物語です。
{/netabare}

<おわりに>
 多文化主義ってよく言われますけど、言葉でいうほど簡単じゃないですよね。毎年留学生が来る頃になるといつも思います。表面的な感情の部分は共感できても、根の深いところで価値観の違いを感じます。

 もちろん彼に「私の世界」について考える素養がない、というのではありません。「彼の世界」と「私の世界」について考えるときに、10-0でどちらに振れるか、ではなくて、7-3とか6-4とかのバランスの話です。個人的なものなのか、社会的なものなのか、宗教的なものなのか、それは分かりませんが、人の持つ思考のクセみたいなものがどちらに向いているのか、という話です。
 これはもちろん私にも当てはまることです。私も海外の映画とかを見ても、宗教的な象徴物になんてなかなか気付けないですからね。それでも楽しいと言ってしまう。まぁ理解できないのはお互い様ってことです。

 ちなみにですが、日本人とアメリカ人とか、東洋と西洋とか、そんな大層なことをいうつもりはないですからね。あくまでも私と彼の個人的な「独特の世界観」に関する話です。みなさんが考えている「独特の世界観」とも違うかもしれませんしね。あしからず。

投稿 : 2016/05/15
閲覧 : 915
サンキュー:

23

もってぃ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

タイトルなし

1話まで視聴

投稿 : 2016/05/14
閲覧 : 246
サンキュー:

1

ネタバレ

craftbeer さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

蟲と人間の共生

決して箸休め程度という意味ではなく、勢いのある作品ばかりを観続けると観たくなる作品です。あと個人的には静かな夜長に観ている印象です。

一般的に妖怪や霊的現象として括られる事象が、ここでは「蟲」の仕業として語られ、毎回異なる蟲の話で構成される1話完結型の作品です。

特別に声優キャストが豪華であるとか、キャラの立った登場人物が物語を引っ張るような感じではなく、あくまで話の中身が重視されており、しかしそのどれもが決して教訓じみておらず、とにかく蟲と関わりを持ってしまった人(村里)を主人公のギンコを介して観ていくという作品です。
子供の声を声優ではなく実年齢に近い子役にやらせていたという話や、作画の風景の美しさなどはリアリティを求めた結果だと言えます。
ギンコの服装や風貌の印象が他の人と異なりますが、色調が抑え気味なので、どの村々にも別視点を持ち込める異質の存在として、目立たず且つ埋もれずのいいポジションを作れるキャラを形成しています。

雰囲気が穏やかで淡々としていますが、起承転結ができているので飽きはなく、静かな余韻を与えてくれる作品です。

BGMが雰囲気に合っているので、これも良い点です。

投稿 : 2016/05/07
閲覧 : 213
サンキュー:

11

Dica さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観たい

むしし

一話完結の物語なので、時間を置いてのんびり観てもいいかも
話の内容は濃いめで、同じく多種多様な未知の生き物が登場する
ポケットモンスターよりかは、はるかに大人向けです。
蟲にかかった人と主人公が対峙して
問題を解決に導く解決の仕方にワクワクします。

投稿 : 2016/04/24
閲覧 : 188
サンキュー:

7

ネタバレ

oxPGx85958 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

大傑作

映画は大好きだがアニメにはほとんど見ない私が、「こんなに素晴らしいアニメがあったのか」という(たぶん典型的な)感想を抱いた作品。

非日常的な世界を題材にしながらも、その世界で生きている人たちをリアリスティックにていねいに描いて物語に重みを持たせていく王道中の王道。連作短編のフォーマットを通して、蟲師が活躍する世界が重層的に描かれていきます。

投稿 : 2016/04/19
閲覧 : 292
サンキュー:

9

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

主人公の立ち位置

蟲を殺すは基本的にない。蟲に害意はない。
なのでブラックジャックのような格好良さを求めるならこの作品は違う。
蟲を利用する人間はたいてい死ぬ。
主人公が助けられるときもある。無力なときもある。
若干鬱が強い日本昔話という感じ。

投稿 : 2016/03/17
閲覧 : 149

鋼人七瀬 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

独特の世界観

基本的には一話完結で進んでいきます。
蟲とよばれるモノを通じて起こる事件を主人公が解決していく話。
不思議な気持ちになる話が多いです。雰囲気は暗めの話が多いです。

投稿 : 2016/02/15
閲覧 : 189
サンキュー:

4

SuFDN10231 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

私はしばらく前にこのアニメの話を聞いたが、概要は私に訴えていることを思えませんでした。だから私は基本的に最近まで、それについて忘れてしまった、それは非常によく考えられた理由はいくつかのエピソードを見てすることを決めました...

美しい。それは瞑想のようなものです。

ストーリー:それは、人々が人生の謎を説明するために、霊や神々を作ったときにこれらの物語は、科学の前に世界からのものであったかのように、ほとんど...私には寓話や神話のコレクションのように感じているエピソードショーです。それは本当にショーの前提ではないのですが、それはそれは私にはどう感じたかです。

これは、のんびりと瞑想です。しかし、私はそれがショーのような静かな並べ替えがあるかもしれないので、私はわからないんだけど...くぎ付けにしました。絶対にくぎ付け。私は点滅したくありませんでした。私はすべてを見て、それのすべてを浸したいと思いました。私はそれが張力の欠け何かがまだその信じられないほど魅力的であることが驚くべきだと思います。それは一種のあなたが初めてグランドキャニオンやセコイアを見たとき、私は推測するようなものです。 ;)

アート:世界は美しいです。人々はギンコ除き、すべて同じです。 ;)彼らは唯一ので、ちょうど1つのエピソードでその女性だけでは他のエピソードからの女性のように見えるにもかかわらず、心に留めておく...、のように、4つの異なる顔を(またはそれだけでそのように感じた)を描画する気...それはです最も可能性が高いではない同じ人 - ちょうどそれを手放します。 ;)

私は以上のヒトでの区別の欠如のために構成された風景の華やかさを考えました。そして、私はまた、時間の不足に関連した、経験の普遍性、人々は私が考える、またある(見ての方法の均一性に「すべての人/女性」の概念についての微妙なメッセージがあると思いましたショー - これは今日世紀前であるかどうかは問題ではない、との話はあなたを教えてくれありません)。そして風景は素晴らしいです。私は、彼らがエピソードのために右に感じる環境や気分を与えることの信じられないほどの仕事をしたと思いました。あなたは風景や蟲師は文字であり、人々が背景であるかについての議論を作ることができる環境にあるので、多くの個性があります。

サウンド:私は声優が極端に行かなくても感情の広い範囲を表現する素晴らしい仕事をしたと思いました。でも、私が本当に気に入った彼らの声のトーンとピッチで再現のショーにまろやかおよび均一性があります。 (すべてがそのように一緒に来るとき、私は実際にそれを愛しています。)

キャラクター:私は前に述べたように、あなたが主人公かのように世界/自然な感じに終わると、人々は木や建物が、私が今まで見てきたよりも近い芸術と文字をもたらしている、他の物語で正常にあるものだけです。銀杏は実質的に複数のエピソードに表示文字のみであり、この新しい世界のあなたの探求の間にメインキャラクター/ガイド/賢者/シャーマンとして機能します。ショーの経験は、彼の周りの世界と彼の関係の経験です。彼はオーバー熱心または横柄されることなく、穏やかで、興味を持って態勢を整えています。このような強力なギンコで静けさと受容感と彼の周りの世界に向けた彼の態度があります。彼はあなたが男性のそれを破壊するのではなく、自然との共存の長い失われた時間を考えることができます。そして、そのために彼は落ち着いたと見て慰めです。

楽しさ:シリーズについてのすべて浸透し、この素晴らしい、敬虔な平静あります:風景で長引く外観は、文字の半単調なスピーチ。各番組のゆっくりとした、意図的なペーシング。そして、最も特に、ギンコの静かな、穏やかなパニックになりません。これらすべての要素が深い静けさと使いやすさのこの雰囲気を作成するのに役立ちます。私は離れて何とかリフレッシュし若返っ各エピソードから歩いたような気がします。そして、私はシリーズのすべてがテーマに沿って落ちたかを愛しました。ストーリーやキャラクターがショーを運ぶことは珍しくありませんが、ここでは音とアートだけで、視聴者にアイデアや感情を伝えるのように不可欠です。私は前に述べたように、ときにすべてのポイント同じ方向に私はそれを愛し、妨害またはメッセージを希釈するためにタック余分なものはありません。ブリリアント。

これはおそらく、短い注意持続時間を持つ人々のためではありません。私は草が成長し、それは大丈夫です見てのように、それは退屈でしょう人口の大きな塊があると確信しています。それは皆のためではありません。あなたはしばらくの間に一度深呼吸をしたいなら...これは間違いなくチェックアウトする価値があります。

投稿 : 2016/01/02
閲覧 : 248
サンキュー:

8

SHORYUKEN さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

独特なアニメ

各回は爽やかで、色んな感情も篭っていて、不思議さも興味深くてかなり面白かったです。

単に言えば、美しい作品です。音楽と作画の融合はとても良い出来です。

欠点を探すとすれば、何でしょうね。このアニメのメインストーリーは重要性が無いので、どの回から見ても楽しめます。つまり、各回のストーリーは繋がっていない。

アクション系好きとストーリー展開を期待する方には多分お勧めできませんね。
短くても質が良くて多彩な物語を好む方は十分楽しめると思います。

投稿 : 2015/12/22
閲覧 : 169
サンキュー:

8

おひお さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

落ち着いた感じで独特さがある

とても独特な感じがあり、不可思議なものに興味が湧くような作品でした。
この作品の雰囲気も私は好きですねw
とても落ち着くような感じです。
落ち着いた感じ、エヴァのような不可思議さを求めている人にはオススメの作品です。

投稿 : 2015/11/29
閲覧 : 143
サンキュー:

7

まち猫 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

素晴らしい

蟲師の物語も世界観も素晴らしいと感じました。和な感じもそうだけど、蟲師の世界観は凄く落ち着く。声も音も絵も全てに引き込まれてしまう。このアニメに出会えてよかった。

投稿 : 2015/11/24
閲覧 : 189
サンキュー:

7

ネタバレ

ytbt99 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

作画演出音楽全てに作り手の神経が張り巡らされている

よくある怪異退治譚や妖怪との触れ合いハートフル作品と思うなかれ

描かれているのはあくまで美化のないありのままの人間の本質についてであり、「蟲」とはそれらを鏡の様に映す自然現象に過ぎない

舞台は明治初期辺りの農村、漁村が殆どで基本的に1話完結のオムニバス形式で進んでいくのだが、登場するキャラクター達の設定が突飛ではないけれど1話1話非常にバラエティーに富んでおり、飽きがこない
そのキャラクターと対に登場する蟲もどこか愛着のわく様な物から、凍える様な恐ろしいものまで様々
1人の主人公が医師に近い立場で様々な事件や現象に対処していく

このアニメを見た後の独特の感覚が1番近いなと思ったのは手塚治虫の天才外科医が出てくる漫画の読了感

時にこちらが見たくないような人間の醜い本質を如実に描いてきたかと思うと、ほっとするような暖かい話や、きゅっとする切ない話もありと、静かに進むのに心は終始ざわざわさせられるような作品

原作漫画の出来が素晴らしいので、原作を忠実にアニメ化してる今作の出来もまた良いのは当然、なのだが
原作の魅力を120%以上引き出しているアニメーションを自分はこれ以外に知らない
と断言できるほどのスタッフの異様なまでの熱意が感じれるクオリティになっている

効果音1つとっても山や海に音響スタッフが赴き生の音を収録したり、自然物を持ち帰って音を作ったりというこだわりっぷり

原作の良さはそのままに白黒の漫画に決してやり過ぎでない鮮やかな色彩と滑らかな作画、絶妙なコンテの間と演出でもって「命を吹き込んでいく」ようなアニメ化になっている

ただただ美しい里山の風景を眺めるもよし、物語に入り込んであれこれ考えながらみるもよしなスルメ作品になっている
これぞ日本人にしか作れないアニメでは?と思える良作なのでまだ未視聴の方は是非とも一度見てみてほしい

投稿 : 2015/11/22
閲覧 : 194
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9

はにょ~♪ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ハニョー♪

ハニョー♪

投稿 : 2015/10/30
閲覧 : 215
サンキュー:

1

しまっちゃうおじ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 2.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

むしし1

原作未読です。

私はこの世の中は「0」と「1」でできていると思っています。しかし、0と1

だけでは説明できないものもあることも理解しています。そのグレーとも言

える物事を白と黒に分けたり、その考えを知ることが好きだったりします。

この物語は、そのグレーの領域を「蟲の仕業」で説明しています。なかなか

面白い発想です。

一見、江戸時代後期から明治初期くらいの時代設定なのかな?と感じます

が、観ていくとどうも違う。ベースは幕末くらいなのでしょうが、それに似

た別の世界、パラレルワールドといった印象を受けました。

登場人物は着物を着ているが、主人公だけなぜか洋服。男も女も髷を結って

いる者は一人もおらず、女性も髪は長くても束ねている者も極端に少ないで

す。そして、人の多い所に「蟲」はいないのか「町」と呼べるような場所は

舞台にならず、ほとんどが「人里離れた」と付きそうな村や家が舞台になっ

ています。「蟲」の存在以外にもこのようなところが、違和感の感じる不思

議な世界を構築しているのだと思います。

個人的に好みのキャラクターデザインなのですが、顔のレパートリーが少な

いのか故意にそうしているのか「同じ顔」が目立つように感じました。

それと、声優さんの良し悪しは詳しくないのですが、「棒読み」が目立つ印

象でした。子供には子供の声優を当てているらしいのですが、それが良いの

か悪いのかは分かりませんが、いい印象は受けませんでした。ですが、最近

のジブリにみられる「人気の芸能人」を主役に当てるといったような嫌悪感

を感じるようなものではありませんでした。

そういった理由から声優とキャラの点数を低めにしています。

取り敢えずこの辺で、続きは「続章」に記します。

投稿 : 2015/10/28
閲覧 : 223
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7

ねいばー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

見たいときに楽しめる

・物語について
完全1話完結なので,見たいときにいつでも楽しめる.独特な物語で,よくこんなにいっぱい話をおもいつくなぁと感心する.

・声優について
割といろんな声優がでてきておもしろかった.

・キャラについて
ときどきすっごい良いキャラがでてくる.

・作画について
良かった.

・音楽について
作品に合った良い曲だった.

投稿 : 2015/10/17
閲覧 : 733
サンキュー:

7

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

幽玄の世界

ああ、蟲も蟲師も本当に居たんだろうな…
と思えてしまうほど、自然に受け入れられた。
設定にも破綻がないし、映像や音楽も、
その世界観を見事に拡張していて、魅せる。
とても誠実に作られているのがわかって心地良い。

投稿 : 2015/10/17
閲覧 : 184

tYiZl67017 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

引き込まれる。

昔話風な雰囲気のあるアニメ。
1話見終わった時の余韻が心に沁みる。

1話完結のアニメの中で私が唯一ハマったアニメ。

大抵のアニメは
「賞金を稼ぐ」「宝石を盗む」「犯人を逮捕する」「敵を倒す」
などある程度、各話に共通の目的のようなものがあると思う。
しかし、このアニメにはそういった共通の目的はない。
次にどんな話が来るか全く予想がつかない。
1話完結なのに先が気になる。


かなり独特。
1話2話見て好きじゃないと思ったら、見なくていいかも。

投稿 : 2015/10/13
閲覧 : 277
サンキュー:

12

あゆくま さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

人の本質

幻想的で物静かな物語。

淡々としているようだけれど、物語の中には「人の本質」が描かれている。

グッと来るのです、とても。

投稿 : 2015/10/09
閲覧 : 205
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6

ネタバレ

ノリノリメガネ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

まるで環境音楽のようなアニメ

完全1話完結型。蟲が及ぼす人への影響や不思議を蟲師ギンコの目を通して紡がれていく。

蟲というのは生命の起源のようなもので、人に触れることで良いことも悪いことも引き起こすが、大抵は悪いことの方が多いようだ(あくまでも人間の視点に立ってみれば)。
要するに「自然」そのもの。僕らは自然災害の被害をこうむると、自然にはかなわないことを自覚したり、責任の所在が曖昧でやるせなくなったりする。今作における蟲の影響もそれに似ているのかもしれない。

これは、この世界観を作り出した原作者とそれを忠実に表現したアニメスタッフの勝利だと思う。蟲とその影響を毎話考え付くその発想力には脱帽せざるを得ない。
ギンコは世界を旅しながら蟲の対処法を考えたり伝えたりする訳だが、あくまでもギンコは語り部的な立ち位置で、物語の主人公は各話に登場する蟲の影響を受けている人たちである。

派手なアクションもなく、映像や音楽も落ち着いている。時代劇とも違う和風ファンタジー。まるで環境音楽のようなアニメ。キャラクターに頼らず、蟲のいる世界観一本で勝負している稀有な作品。

ただし、全体的にゆったりとしんみりしたり蟲に対する畏れを表現する回が多く、楽しくポップなアニメを求めている人にとっては退屈かもしれない。

投稿 : 2015/10/04
閲覧 : 334
サンキュー:

10

ネタバレ

くまきっちん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

1期だけで満足してはいけない

2期や映画版なども是非オススメします

夏目友人帳と似ている部分があり人には見えない蟲をメインとしています

蟲要素もたしかにありますがそれよりもそこに関わる人間関係や心境の変化などそこら辺も大きく取り上げ関わっています

こういった作品は一人でひっそりと見るのをおすすめします

投稿 : 2015/10/02
閲覧 : 249
サンキュー:

5

ひげくま さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

独特の神秘的な世界観は唯一無二。

【設定】
自然界に存在する『蟲』とは精霊、もしくは幽体のような物。(昆虫とは全く別)人には見えず、自然現象に近いような形で人間に様々な影響を与える。主人公は蟲に関しての知識を生業とする『蟲師』である。

【概要】
一風変わった風貌の蟲師ギンコの旅物語。
体内に蟲が入り込んでしまった者や怪現象に悩む者へ助力するが、出会う人や町によって彼への反応は様々。どのような結果になろうと彼の旅は続く。

【構成】
1話完結なのでギンコ以外の登場人物は基本的にモブ(例外も数人いる)

【感想】
昆虫の『虫』をイメージして避けていたが、全く別物でした。
『蟲』の神秘的な魅力と少しの人間模様、影のある美しい絵。
文学的とでもいうか…とにかく異彩を放っています。

キャストに声優ではなく俳優も抜擢しているらしく、アニメ慣れしていると若干不自然に感じますが作品にあっているので個人的にはアリです。

現代版『日本むかし話』、若しくは『夏目友人帳』をもっとディープにしたイメージです。

投稿 : 2015/10/01
閲覧 : 211
サンキュー:

8

GVhxc67403 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

すべてにおいて美しい

背景の色。
民族的な様でいて無国籍な音楽。
中野裕斗の涼やかな声。
独特でいて説得力のある世界とその理。
宗教というのとも哲学というのとも違う、
ただそこにあるものを受け入れ共存していくという価値観。


ただただ、美しくてOPからEDまで始終画面に見惚れてしまいます。


漫画のアニメ化なんてもんじゃありません。
映像芸術の域だと思います。


深夜に何気なく見かけて、あまりにも衝撃的でアニメにはまるきっかけとなりました。


アニメといえば一部のオタクの見る物と思っていたのが、
私の世界を広げてくれた作品です。


好きなエピソードはたんゆうちゃんの回と旅する沼の回と虹を追いかける回と・・・・・
って全部好きすぎて書ききれません!


絶対一度は見てほしい。

投稿 : 2015/09/25
閲覧 : 176
サンキュー:

12

ネタバレ

文葉 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

飾らない自然体なアニメ

Animax Plusで視聴。全26話。原作未読
今月9/28からスカパーアニマックスでも放送されるようです。

蟲師ギンコの旅の中での日常&非日常と他のアニメのような派手さはないけど、
穏やかで情緒溢れる・・飾らない自然体な世界観が素敵です。
一度観ただけでこの世界観に恋をしました。

1話完結の時系列バラバラなオムニバス形式なのでどこから観ても問題ないでしょう。
ハズレ回や無駄な回が無いのが凄いです。
一つ言うとしたら続きが気になってしょうがない!とかにはならず
視聴に少し時間がかかりましたが、一度観ると夢中になってしまい一話一話大切に観れました。
{netabare}ハッピーエンドの他にバッドエンド寄りのトゥルーエンドもあり、
本当にあったかのようにリアルに感じて飽きなかったです。 {/netabare}

<感想やギンコについて> {netabare}
9話を観て、ルールに従うべき時と破る必要があるときをよくわかってる柔軟性と
アンチヒーロー的な面もあると感じた。
そして驚異的な推理能力と対応力に冷静さがまさに蟲師界のブラックジャク的存在
18話のような・・泥を被って動けなくなったり、
偽物/複製品の着物を売りつけるシーンなど垣間見えるおちゃめさがとても人間らしい。
12話のギンコの悲しい過去編を観ることにより、
初めはおどろおどろしくて怖い印象すらあるナレーションが12話以降、
この声を聞くたびにギンコに語りかけているかのような優しい印象に変わります。
ギンコは不遇でしたが、人間関係に恵まれている気がしますね。
・・レビューだと長くなりそうなので、ベスト10にも各エピソード等少しずつ書こうと思います{/netabare}

<小ネタ>{netabare}
蟲師一期のOPがスコットランド出身のシンガーソングライター「Ally Kerr」
OPは1番までですがこの曲・・2番の歌詞がひどい
癒し系(*´ω`*)恋愛ソングかと思ったら・・
二番の歌詞が鼠や蛙を食べて熊と戦い、
コンビニ強盗をしてまで、恋人に会いに行こうとする内容。
OPが2番じゃなくて本当に良かったよ・・世界感が違いすぎる(笑){/netabare}

投稿 : 2015/09/18
閲覧 : 476
サンキュー:

66

muyami さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

短編映画の連作集のような仕上がりの良さ

原作完読
続章後期未視聴。

大好物でした。
30分弱の作品とは思えないくらい引き込まれ、余韻がさながら一本の映画を観終わったかのように深く沁みていく感覚はたまらないものがあります。

一話ごとに新しい人物が登場するオムニバス形式の作品なのですが、そのキャラクターたちがいい人も悪い人も魅力的で(この辺は原作の漆原先生の凄いところ。水域も最高でした。関係ないですね。)限られた時間の中で人間らしさを出してくるのが素晴らしいです。

中でも主人公のギンコは見た目に反して物凄く人間らしく、飄々としてたりすかしてたり、慌ててたり笑ってたり苦味をかみしめてたりで全能型主人公にはない魅力が満天でした。
演じられた中野裕斗さんの演技もかなりハマってました。

数少ないサブレギュラーキャラクターもみんなそれぞれ人間としての魅力に溢れ、登場するとワクワクします。
あと淡幽かわいい。

蟲というSF的要素を用いて人間と生命の関係性を描く本当に素晴らしい作品でした。
あと淡幽かわいい

投稿 : 2015/08/12
閲覧 : 196
サンキュー:

15

まろちゃん さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

こんな設定見た事ない(≧∇≦)

あらすじを読んだ時、その設定の特異さに驚いたが、実際見てみるとその世界観にあっという間に引き込まれた!
一話一話独立している構成だから、次回が気になるドキドキハラハラ感はないけれど、どれも濃い内容で面白い。
向き不向きはありそうだけどハマる人は、絶対ハマる!

投稿 : 2015/07/19
閲覧 : 272
サンキュー:

10

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蟲師のストーリー・あらすじ

「蟲」(むし)は作者の創作であり、我々が一般的に知っている「虫」いわゆる「昆虫」ではない。「蟲」とは、我々の世界でいえば幽霊や妖怪のような存在がそれにあたり、霊能力者を「蟲師」(むしし)という「蟲」専門の医者、かつ研究者、退治者としている。
時代設定については「鎖国を続けた日本」、もしくは「江戸期と明治期の間にある架空の時代」といった所との事。ゆえに作中においては、登場人物は主人公を除いて全員和装をしており、登場する風景も日本の原風景を思い起こさせるようなノスタルジックなものとなっている。
本作は、「蟲師」である主人公ギンコが「蟲」により引き起こされる様々な謎を解き明かしていく物語であり、基本的に一話完結で物語が構成されている。(TVアニメ動画『蟲師』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2005年秋アニメ
制作会社
アートランド
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E8%9F%B2%E5%B8%AB
主題歌
≪OP≫Ally Kerr『The Sore Feet Song』

声優・キャラクター

中野裕斗、うえだゆうじ、土井美加

スタッフ

原作:漆原友紀(月刊アフタヌーン』講談社刊)、 監督:長濱博史、キャラクターデザイン・総作画監督:馬越嘉彦、脚本:伊丹あき/桑畑絹子/山田由香、音楽:増田俊郎、美術監督:脇威志、音響監督:たなかかずや

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