「戦姫絶唱シンフォギアG (第2期)(TVアニメ動画)」

総合得点
67.6
感想・評価
524
棚に入れた
2844
ランキング
2322
★★★★☆ 3.8 (524)
物語
3.5
作画
3.7
声優
4.0
音楽
4.1
キャラ
3.8

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ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

勢いは落ちたかなあ

 設定や展開が粗だらけで、ツッコミどころ満載でも勢いで突っ走ってしまうのが、この
シリーズの持ち味といった印象で、テイストこそ1期のそれを引き継いでいるけど、
馬鹿馬鹿しいほどの勢いはちょっと落ちた感じ。

 この辺は敵の問題が大きかったのかなあ。本作の「特異災害対策機動部」の敵である
「フィーネ」(組織名)のメンバーは悩み多き存在で、作中でも自分の行為に迷いを感じていた
けど、これはドラマ性が増した反面、このくよくよした感じが作品全体の勢いを削いでしまった
みたい。

 特にマリア・カデンツァヴナ・イヴは序盤に華々しく登場して、敵のメイン戦士で、かつ
風鳴 翼のライバル的存在になるかと思ったら、以後はたいして活躍することなく、終始
悩みっぱなしで、挙げ句の果てにはウェル博士に利用されてと、本当にいいとこなし。作中に
おける悲劇的過去より、メタ的な部分の扱いの悪さで可哀想になっちゃった。
 もっとも1話の翼とマリアとのステージ共演は、中の人的には水樹 奈々と日笠 陽子の
デュエットということで、なかなか見応えがありました。
 逆に一切の迷いが無かったウェル博士は見事なまでにゲスっぷりを発揮。悪役としては
なかなかよろしいんじゃないかと。
 ただ「フィーネ」(組織名)は1期の敵であるフィーネ(個人名)と較べると、全体的に小物感が
強かったかなあ。

 迎え撃つ「特異災害対策機動部」は1期の敵であった雪音 クリスがすっかり馴染んでいたのは
観ていて微笑ましい。
 ただ風鳴 弦十郎の存在感が薄くなってしまったのがちょっと寂しい。個人的にはただの人
なのに超人的な動きをしてしまう彼こそが、この作品のいい意味での馬鹿馬鹿しさの象徴で
あったので、彼がおとなしくなってしまったのも、本作が勢いの弱さを感じた理由の一つかも。

 デザインや作画なんかは1期よりスタイリッシュになった印象。
 この辺は個人的好みなんだけど、1期は時流の逆を行くような野暮ったいところが、逆に
ダサカッコいいみたいな印象があり、そういう意味では魅力が半減しちゃった。

投稿 : 2014/08/29
閲覧 : 248
サンキュー:

4

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