「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。(TVアニメ動画)」

総合得点
91.2
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ランキング
37

Baal さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

あの日を境に過去と現在と未来との歯車がかみ合わなくなってしまっていた・・・

 A-1 Pictures制作のテレビアニメ作品です。

ある日突然昔事故で亡くなった幼馴染6人の一人

が幽霊?となって現れる。その日をきっかけに

変わってしまっていた幼馴染たちの関係が大きく

変わっていく・・・そんな感じの物語でした。

ファンタジーというか伝奇+ラブコメという

内容で構成されていた。

 彼らはあの日の過去の事故をきっかけに歯車が

噛み合わなくなっていてその歯車に新たな方向へ

再び噛み合わさせられていく。そうやってお互いが

あの日から思っていたこと、以前から思っていた

ことを伝え、時に噛み合わさりがうまくいかず

衝突や感情のすれ違いが起きながらも自分の中を

模索しそして見つけ出していく。そんなところが

とても良かったと思います。

 声優さんの演技もその時その時の感情の起伏や

激しさをうまく表現していたと思います。

 それからEDの挿入タイミングは神がかっていたと

思いますし、その曲が2001年に『ZONE』が

リリースした「secret base 〜君がくれたもの〜」

のカバー曲ということであの当時の自分自身の記憶

が懐かしさと共に蘇ってくるようで余計に

感動できたように思います。

 最後にここまでで述べたようにとても良い

作品だったと思います。一度は必ず見るべきだと

思います。


~余談~

 『ZONE』の「secret base 〜君がくれたもの〜」

を聞いていると物語の途中の心の揺れ動きがあまり

理解できない(この作品に限らず恋愛系全般において)

ことの理由がわかったような気がします。

 私は小学生の頃物事をはっきりと言い、よく他人と

衝突することがありました。高学年に上がる頃から

ずっと、その性格が祟ったのか突然いじめに

あうようになっていました。そして他人より信じ

られる自分の中にもうひとりの自分を作り出し

そしてひとりでできることに没頭するようになり

そのことに専念するために全ての感情を捨て

考える必要のあることを最小限にし、心を閉ざして

今後はやっていこうと誓いを立ててしまいました。

それから誰かに対する好意や怒り、嫌悪感等を

すべて心の中のもうひとりの自分に封じ込め

全ての感情の記憶を閉じ込めて、他人に対しては

感情を持っているがその記憶はない、出さない

というふうになり、自分の感情などは一切必要ないと

他人の感情だけを考えるということにしてきた

ので私が感情移入しているキャラが自分の想いと

相手の想いで悩んでいるのを見ても自分の想いは

無視してきたのでわけがわからない

というふうに思い、なんか面白くないなと思う

原因なのではないかと思います。

 でもアニメをたくさん観るようになった

最近ではそういった感情や想いって大事なこと

じゃないのかなと思い返すことも

あったり(しかしそれも心の中の自分にしまい込まれ

てしまいそうになってしまったり)と

不思議な感情が出来つつあるような気がしています。

 長々とどうでもいい話すいません。

(心の中のもうひとりの自分とは意識を共通に

持ちそして人格や感情を一切持たず、記憶だけを

持つ、無にほどなく近い感じのイメージです。)

投稿 : 2014/10/06
閲覧 : 386
サンキュー:

62

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