「甘城ブリリアントパーク(TVアニメ動画)」

総合得点
86.1
感想・評価
2730
棚に入れた
14699
ランキング
208
★★★★☆ 3.8 (2730)
物語
3.7
作画
4.1
声優
3.8
音楽
3.7
キャラ
4.0

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ネタバレ

Lovin さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

観た感じ

■概要{netabare}
 原作:賀東招二
 イラスト:なかじまゆか

 監督:武本康弘
 シリーズ構成:志茂文彦
 シリーズ監修:賀東招二
 キャラクタデザイン:門脇未来
 モッフルオリジナルデザイン:四季童子
 制作:京都アニメーション
 話数:1クール全13話

 OP:「エクストラ・マジック・アワー」
     by AKINO with bless4

 ED:「エレメンタリオで会いましょう!」
     by BRILLIANT4
{/netabare}
■感想
 原作ライトノベルは未読でTV放送を視聴。プライドを捨てる話。

 利発で幼少期を通した主人公は、そのプライドの高さから学校ではボッチとなっていた。そんな主人公は、会話すら交わしたことの無い転校生に、遊園地デートに誘われる、威嚇射撃を受けながら。

 プライドが高い主人公、と言うことはナルシスト。待ち合わせ場所での独り言により解説。遊園地へはバスに乗って向かう。社内の会話で更に解説。第1話を上手く仕上げているようにも思うが、観終わってから思い起こすと、転校生の台詞の殆どが解説だったとすら思ってしまう。ともあれ、お陰で設定を理解し易い。

 多少辛口レビューになりそうな予感がするが、この作品が面白くないわけではない。他作品と比べても、作品としてのクオリティの高さは保証できる。だが、京都アニメーションだから、賀東招二×武本康弘だから、求めたいレベルが私にはある。その、極めて主観的なレベルに達しているのかが重要だった。

 この作品で気になったキャラはしるこ(シルフィー)。決して、ただ脈略の無いことを喋る電波だから気になったわけではない。もっと注目したいのは彼女のパフォーマンスの高さだ。マカロンとティラミーの前でリハーサルをした際、彼女だけキメポーズが取れていたこと、チームワークを要求された際、彼女だけ苦手意識が無かったこと、キャストの団結力が要求された際、彼女が齎したポイントの高さを評価したい。

 私が持つ、京都アニメーション作品のイメージとしては意外な曲だったが、かなり期待を煽られるOPだった。だが、結局第1話OPを観終わったときが一番期待が高まった。あくまで私が京アニ作品に求める極めて主観的なレベルに「これから近づくのだろう」と思いながら観ていた。結論として、そのレベルには達していなかった。

 この作品が面白くないわけでは無い。賀東招二が原作、四季童子が(一部)キャラデザ、武本康弘が監督となれば、期待しないわけにはいかない。ここ暫く、京アニ作品とは不運な出会いしか出来ていない私には、久々に来たコメディ路線と言うことで、期待が高すぎたのだろう。ふもっふのように、思い切りハメを外しているわけではないし、氷菓のように、よく出来た話になっているわけでもない。

 作画は有名な京アニクオリティが健在で、疑う余地は無い(多少ミュースが逞しいカットはあったようだが)。もはや、疑う者のほうが少ないだろう。

 パークではなく現実のキャストでは、野中藍が光っていたように思う。それは私の持っていた彼女に対する声のイメージと合わなかったことに、演技や声質の幅を感じ、良い声優になったと思えたからだ。

 滅茶苦茶偉そうだが、京アニには他作品よりもっと高いレベルを要求してしまう。だから不完全燃焼だと感じたと思うが、決して他人に奨められないほど、この作品は面白くないわけではない。

■蛇足{netabare}
 あと、第13話はいらない。
{/netabare}

投稿 : 2015/01/12
閲覧 : 261
サンキュー:

59

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