Lovin さんの感想・評価

3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態：観終わった

観た感じ

■概要{netabare}
　原作：佐島勤（電撃文庫刊）
　原作イラスト：石田可奈

　監督：小野学
　副監督：熊澤祐嗣
　キャラクタデザイン：石田可奈
　サブキャラクタデザイン：芳川真帆
　制作：マッドハウス
　話数：２クール全２話

　ＯＰ１：「Ｒｉｓｉｎｇ　Ｈｏｐｅ」
　　　　　ｂｙ　ＬｉＳＡ

　ＯＰ２：「ｇｒｉｌｌｅｔｔｏ」
　　　　　ｂｙ　ＧＡＲＮｉＤＥＬｉＡ

　ＥＤ１：「ミレナリオ」
　　　　　ｂｙ　ＥＬＩＳＡ

　ＥＤ２：「Ｍｉｒｒｏｒ」
　　　　　ｂｙ　安田レイ
{/netabare}
■感想
　原作ライトノベルは未読でＴＶ放送を視聴。シスコンブラコンの話。

　普段のレビューなら、最初は導入部のあらすじを書いていたのだが、この作品にはそうさせない理由がある。とりあえず主な登場人物はシスコンのお兄様とブラコンの妹。物語の構成はは大きく、入学編、九校戦編、横浜騒乱編の三部に分かれている。

　お兄様は、魔法の成績が芳しくなく、タイトル通りの魔法科学校の劣等生だ。だが成績と強さは比例しない、つまりはそういうことである。妹は、第三者からの形容が「姫」であることも多く、成績は良い。

　一見お兄様の「俺様ＴＵＥＥＥ」だが、ＴＵＥＥＥと言うより「俺様完ＰＥＫＹＹＹ（←今作った）」という印象。全編通して慌てる表情を見ることが無く、ブラコンの妹への配慮も忘れない、完璧過ぎて気持ち悪い。

　この作品の説明を放棄した理由は、この作品の面白さに通じる部分もあると思うのだが、単純にややこしいのだ。主人公が所属する組織、対抗する組織、第三の組織など、複数の組織が複雑に入り乱れているように思う。それらと登場するキャラの多さがまずややこしい。それと並行して、魔法の解説を理解することが要求されて、ややこしさを加速させているように思う。

　そういう理由から、私は詳細を理解せず雰囲気で捉えて楽しむ方法に切り替えた。だがそれで面白さが増すわけではない。楽しめたのかと言えば、はっきり言ってかなり微妙。でも何故か切るに至らない何かがあるのも事実。結局「俺様ＴＵＥＥＥ」的な雰囲気が嫌いではないのかもしれない。

　この作品にはシスコンの実妹以外に妹キャラが多く登場する。お兄様の高校生とは思えない佇まいからそう感じさせるだけなのだが、同級生女子のほぼ全てがそう見えてしまうのがお兄様の凄いところだ。逆に生徒会役員共は大人びて見え、此方も本当に高校生なのかと疑ってしまう。

　続編があれば一応押さえてはおくが、展開には大きな変化が望めないような雰囲気もするので、また部妙になってしまう可能性がある。だが１期の雰囲気を大切にするなら、無理に１クールで終わらせず、２クール以上を有効に使ってクールなお兄様を描いて貰いたい気持ちもある。

■蛇足{netabare}
　九校戦編でお兄様の「まるでファッションショーだな」という発言があるが、

　「まるでコスプレショーだな」の間違いですよ、お兄様。

　あと、お兄様を連呼していると亜美シリーズが蘇ってくる。
{/netabare}