「失われた未来を求めて(TVアニメ動画)」

総合得点
66.2
感想・評価
771
棚に入れた
4112
ランキング
2896
★★★★☆ 3.4 (771)
物語
3.4
作画
3.2
声優
3.4
音楽
3.4
キャラ
3.4

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ネタバレ

どらむろ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

タイムループ系SF+切ないラブコメディー。再度視聴で印象変わりそう

エロゲー原作だがエロ要素は薄め。
いきなり全裸美少女を拾ったりする序盤が一番エロゲーらしかったかもw
学園ラブコメから次第にタイムループしてのミステリー風味になりつつ、学園部活物の日常が続いていく…。
終わってみれば切ない余韻を残す、ラブコメディーです。
2014年秋期に妙に多かったエロゲ原作枠では、一番好きです。

※一度の視聴では無く、真相知った後に再視聴で、評価上がるタイプ。
物語が大きく動き出すのが9話と遅く、それまでのスローテンポを許容出来るか否か?
良作だが地味なので、テンポやカタルシス重視の方には不向きかもです。


{netabare}『物語』
「シュタインズゲート」や「魔法少女まどか☆マギカ」みたいな「未来から来て過去の悲劇防ごうと奔走する」系のストーリーでした。
理系の用語はよく分からんけど、時空の修正力?的な圧力で、中々改編がうまく行かずに何度もループを繰り返す…。
謎の少女ユイが佳織を救うために何かしたがっている事は、序盤から何となく分かります。

序盤の衝撃的展開(全裸美少女ユイ登場)から、9話まで掛けて、天文学会の部活動(ほとんど学園内の便利屋)の日常系な雰囲気。
これが何度もループを繰り返しつつ、少しずつ違った展開に…
ミステリー要素が深まったりしつつ、普通の学園物としてもそこそこ面白かったです。
5話「量子猫と雫の行方」7話「239万光年の想い」等の意味深な会話なども、後から思うときちんと伏線になっていた。
テンポは遅いが、シナリオは丁寧です。
ラブコメ的には、すこしずつすれ違う切ない恋愛が、ゆっくりと描かれていく。
愛理が奏(そう)に惹かれている事や、なぎさ先輩の令嬢故の苦悩など、地味だけど青春恋愛劇として丁寧で良かった。

そして9話でストーリーが大きく動きく。
実はユイは未来の奏が佳織を事故から救うべく未来から送り込んだアンドロイドであった!
…まあ、今までの流れ見ていれば、特に意外では無いです。
SF的な難しい事は良く分からんけれど、登場人物達の切実な想いは伝わってくる。
次第に感情に目覚め、奏への想いに戸惑うユイ…!
皆の記憶から消えていく、切ない…。
ああ^~恋に目覚めるアンドロイドかわいいんじゃ^~
割と古典的な展開ではありますが、切ない恋愛劇として十分に心揺さぶられたです。
ここからは回答編みたいな感じ。
何ともいえぬ切なさと、ちょっぴり未来への希望も感じさせる余韻がありました。

総じて
タイムループ系SFとしてもアンドロイドの悲恋にしても、割とベタな王道。
シナリオは地味だけど丁寧で、クライマックスに至るユイの想いが伝わってくる。
全般に、すれ違う切ない悲恋。
必ずしも後味は良いとは言えないが、余韻を残すラスト。

本作は「一回観て真相知ってから最初から視聴」すると、また違った感慨が沸きそうです。
(ああ、あの時ユイちゃん多分こんな気持ちだったんだなー)
とか、色々と気付く事多そうなので。
私的には、中々味わい深いラブコメディーでした。
良作だけど地味なのとクライマックスが10話辺り、最終的なカタルシスには欠ける点を考慮して、4.5からは減点しました。


『作画』
全般的にはあまり良く無いかも。一部不安定な部分も。
女性陣は可愛いが、奏の作画がちょっと安っぽい印象も。
尤も野郎なんぞどうでもいい。ユイ他ヒロイン勢がかなり可愛いので無問題ですw
背景は中々美しく、ユイはかなり美少女だった。

服の色が変わってしまう作画ミスありますが…
「量子振動」のせいに違いない!
という言い訳もあるみたいですw
まあそれは冗談として、私的には、本作の作画ミスは許せる範囲です。
このジャンルで肝要なのは美少女が可愛いか否かですし♪

『声優』
寺島拓篤さんは可も無く不可も無し。良くも悪くも普通の男子っぽかった。
ヒロイン勢に、メジャーではないが実力派のベテラン多し。
高田初美さん、瑞沢渓さん、そしてユイの友永朱音さんの好演がヒロインの魅力しっかり引き立てていた感。
なぎさ先輩のたみやすともえさんも良い感じ。
…昨今の人気声優よりも、ある意味配役は良いです。

『音楽』
佐藤聡美さん歌うOP「Le jour」が非常に良い。
美しく壮大に、かつ分かり易く本作の主題を伝えていた良主題歌。
2014年秋期で一番良い主題歌でした。
EDも主題とのシンクロ率が良く、余韻を残してくれる。
ゲーム原作アニメは概して主題歌が良い傾向があります。
「主題が素直で分かり易い」のが良い。ここ私の音楽評価の最大の評価点なので。

『キャラ』
主人公は良くも悪くもあまり印象に残らない。
ケニーが面白い奴で学園編を盛り上げていた。
当初はメインヒロインと思われた佳織は、エロゲの定番の幼馴染ヒロインで可愛いのだがやや重かった。
男勝りだが少しずつ奏に惹かれていく愛理も可愛い。
未来を思うと一番切ないのは彼女かも。
なぎさ先輩も魅力十分。
何気にその他にも面白さと可愛さ兼ね備えたモブ少女も多しw

メインヒロインだったユイちゃんが非常にツボでした。
感情無かったアンドロイドが最後は恋を知る…
大好物です!
本作は終始ユイの物語だった。最初から観れば、印象更に変わりそうです。{/netabare}

投稿 : 2015/01/11
閲覧 : 340
サンキュー:

37

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