「アイドルマスター シンデレラガールズ(TVアニメ動画)」

総合得点
71.3
感想・評価
1006
棚に入れた
4798
ランキング
1329
★★★★☆ 3.8 (1006)
物語
3.6
作画
3.8
声優
3.8
音楽
4.0
キャラ
3.9

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ネタバレ

蒼い星 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

本田未央と13人のシンデレラたち。

アニメーション制作:A-1 Pictures
2015年1月 - 3月に放映された全13話のTVアニメ。

【概要】

数多くのアイドルが所属している芸能界の大手・346プロダクションが企画している、
アイドルの発掘と育成を目的とした「シンデレラプロジェクト」
14人で構成されているメンバーに選ばれた島村卯月・渋谷凛・本田未央の3人が軸の物語。
これは、14人のアイドルたちにプロジェクトの統括者であるプロデューサーを加えた合計15人が、
華やかなステージで輝くことを夢見て、前に向かっていくという群像劇です。

【感想】

ソーシャルゲームが原作で765プロや876プロらと同じ世界で起こっている物語ですね。

ひとりひとりのキャラに固定ファンがついているコンテンツですと、
各々の個性を活かしつつも、沢山のキャラを動かすのが大変ですよね。
役回りが少なかったり扱いが悪いとファンが納得しないでしょうし。

今回のアニメ版のシンデレラプロジェクトの合格者以外にも何倍ものアイドルが存在していますし、
ゲームにいるアイドル全員の見せ場を作るのは尺が厳しく、ある程度人数を絞り込むのは仕方ないことでしょうか?

とりあえず私が、このアニメに求めていたのは各々のキャラの良さを活かしたバランス感覚。
島村卯月は地味な性格だけど、癒やし担当なのかな?
渋谷凛は目つきも態度もきついけど、芸能活動を通じて成長していくのかな?
第1話を見終わった時は、そんなふうに思っていました。

さて、話を観ていくと無印アイマスと比べて序盤に早速、
卯月たち3人がサクサクと芸能界で喝采を浴びたりするのに違和感。
これが大手プロの力なのか?雑居ビルを拠点にしてる765プロとの違いなのですかねw
かと思っていると実はそうじゃなくて後の展開の伏線と不和の種を仕込んでいたりと、
着地点から逆算してシナリオが構成されている感。
無印アイマスとは別のアプローチからのお話の進め方ですね。

それはそれで悪く無いと思いつつも、問題の6~7話で、「ああ、やっちゃったなw」て感じ。

正直に言って、約一名圧倒的にうざいキャラがいますね。
いわゆるシナリオライターのお気に入りってやつです。
その脚本家曰く、「彼女は天使であり、彼女の言葉はいくらでも出てくる」そうです。
その結果、うざい子が周りに変なアダ名を押し付けたりドヤ顔で解説始めたりと悪目立ちが過ぎます。
14人のシンデレラが集まると何故か真ん中にいますが、
かといって、トラブルメーカー体質で周りから頼りにされていませんし、
元気がとりえなのですが、ムードメーカーでもなくて逆に働き者の無能状態に。

そのキャラがトラブルメーカーなのに空気壊すことをやっても周りから叱られずに、
代わりにプロデューサーが詰られるという不条理な展開にモヤモヤしたり、
トラブル解決後も、そいつは懲りずに変わらずお調子者だったり、
周りの空気を読めなかったりでイライラしたり。

原作ゲームでは性格が良い子と聞き及んでいますが、
シナリオライターの独自解釈+好みを盛りつけた結果、
台詞と出番が大量に与えられたと同時に、一定数のアンチまで生み出したという。
本当にこれでよかったのでしょうか?

周りが新田美波とか神崎蘭子とか良い人が多いですので1人だけ悪目立ちしていますね。

6~7話と12~13話は、脚本家イチオシのそのキャラの成長エピソードに費やされた感じで、
あれ?このアニメの主人公だれだっけ?状態に。
ていうかアニメでの元の性格がマイナス過ぎて、性格が改善されたところで感動しませんね。
その脚本家にとって一番思い入れが深くて一番扱いやすいという理由で、
その子が、主役同然扱い兼狂言回しの汚れ役と色々と背負わせすぎた気がします。

しかも…そのしわ寄せで、クレジットでは常に一番上なのに、
一部のお話を除いて存在がアッカリーンより希薄な卯月とか可哀想でなりませんでした。

かといって、各メンバーの主役回が格別に面白いわけでもないですのでシナリオの限界なのでしょうか?
第10話の凸レーション回は、とても好きでしたけどね。

単に好みの問題かもしれませんが、私が観たかったデレマスとは違いますね。
私は、シンデレラプロジェクトに加わった他の子を中心にアニメを楽しみたかったです。
個人的には特に、双葉杏・諸星きらり・前川みくのファンです。

折角良いキャラがたくさん揃っているのに、
アイドルの大半は場面によってはモブ同然の脇役や背景と化したり、
その反面何故かトラブルメーカーの子だけ脚本家の代弁者として便利使いで、
いつでもどこでも割り込んできて喋りまくってたり。(他の子達に台詞の機会を明け渡すべき)
オリジナル企画アニメのオリジナルキャラでやるのなら理解できますが、
ゲーム会社からの預かりものである娘達の魅力を伝えるアニメとしては、
コンテンツのポテンシャルを生かしきれなくて、ちょっと残念な内容でした。


これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2016/07/22
閲覧 : 653
サンキュー:

76

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