「とある飛空士への追憶(アニメ映画)」

総合得点
63.4
感想・評価
331
棚に入れた
1533
ランキング
4271
★★★★☆ 3.5 (331)
物語
3.6
作画
3.8
声優
3.0
音楽
3.4
キャラ
3.5

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ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5
物語 : 2.5 作画 : 3.0 声優 : 1.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

色々な部分で残念感が

 原作は未読。
 割と近代化された異世界を舞台にしたハイファンタジーといった感じで、ファンタジーと
書いたが広義のSFでもあるのかな。
 こうした舞台設定に加えて、空中戦が中心となると「LAST EXILE」シリーズなんかを思い
出したりするが、こういう世界観は割と好き。

 あまり細かい舞台や時代の設定は判らないままだったりしたが、大局的な歴史を描くのでは
なく、その中の一部である狩乃 シャルルとファナ・デル・モラルのやり取りを描いたもの
だから、全体は薄ぼんやりしていてもいいのかなと。

 展開としては身分の違う男女が訳あって、行動を共にすることになり、互いに恋心を抱くが、
その恋が実ることなく、また別々の道を行くと、まあ「ローマの休日」パターンと言うような
感じで、こういう切ない話は結構好きだったりするが、シャルルとファナが次第に心を通わせて
いくような描写はちょっと弱い気がした。もう少し二人が次第に仲良くなっていくような
やり取りがあっても良かったんじゃないかと。

 敵である帝政天ツ上から追われる逃避行中という危機的状況であるが、これまでに無かった
自由を得られたためか、ファナはそれなりに楽しそう。
 ただ、それまでの生活やレヴァーム皇子との婚約にもそれほど不満があるような描写が
無かったためか、今一つピンと来ない感もあった。

 自由と言えば、飛行シーンも逃避行中心のためか、劇中でシャルルが語るような
「空は自由」といった部分を体現したようなシーンがあまり無かったのも残念で、飛行
シーンとしては終盤の千々石 武夫との一騎打ちに代表される戦闘シーンが見どころだった
みたい。

 主要キャストは非声優中心で、テレビシリーズとはリンクしていない劇場公開作品なんかでは
よくあること。
 個人的には非声優をキャスティングすることには割と寛容な方であるとは思って
いるんだけど、さすがにこれはなあ、という感じで、はっきり言って主役の二人は下手。
 前述の「心の交流」や「空は自由」の描写が弱いと思ったのは、もしかして主役二人の演技の
稚拙さが余計にそう感じさせたのかもしれない。

投稿 : 2015/03/15
閲覧 : 242
サンキュー:

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