「四月は君の嘘(TVアニメ動画)」

総合得点
91.6
感想・評価
5048
棚に入れた
20059
ランキング
29
★★★★★ 4.3 (5048)
物語
4.3
作画
4.3
声優
4.2
音楽
4.4
キャラ
4.2

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ネタバレ

☆エトペン☆ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

安易に満点はつけたくないのだが、もうそれしかこの作品を表現することができないと思う。

母の死をきっかけにピアノが弾けなくなった
中学生の元ピアニストの主人公、有馬光生。
彼はある日の出会いを境に
ピアノと再度向き合い、成長していく。



最初に言いたいことがあります。
この作品はコメディではありません。

なんか笑う雰囲気なんだけど全然笑えません。
・・・言い方きつくてごめんなさい。
見ていてほほえましくはあります。

多分、シリアスをほんの少し和らげるために
味付け程度のコメディになっているのだと思っています。






後日、改めて最初数話を見返してみたのだが、
思ってたよりもギャグシーンが浮いてました。







最初はキレイで色が豊かな作画が目に入り
お、これはすごいな~と思いながら
続きを見ていくと演奏シーンの方が
なんかすげー動いてるし、
手の動きも音楽に合わせているところが
こだわりが感じられましたね~。

作画、文句なしの満点。




あ、そういえばキャラの方の作画ですが、
唇に立体感があり、色がついている。
自分はこういう作風はあまり好まないのだが
見ているうちに慣れていきました。

見る前はサムネの絵柄などで
少女漫画だと思っていましたが
違いましたね。






キャラの方ですが、
正直、この項目が一番作品としては弱いかもしれません。

渡はいいやつなのだが、
お調子者という印象が強く、
あまり人間としては好きではないのだが
脇役としては十分に機能していたという
ことでこの人は問題はない。


しかし、椿が最後まで受け入れられなかった。
暴力的というのはキャラとしてはいいのかもしれないが、
過度にそういうキャラだと本当に感情移入しづらい。



{netabare}
ボールを躊躇なく主人公にぶつけているところなんかは
常識的に考えてありえないと思う。

特にその前に音楽室でボールが頭に当たっているし
そのせいで傷が開くかもしれないのに・・・。

ボールの固さは明記されていないし
椿はソフトボール部の主将だから
ソフトボールを投げたと自分が勘違いをしていたり、
(あとで確認したがボールの形、大きさ
はソフトボールに見える)
アニメだからと説明されれば返す言葉もないが
とにかく恋する椿に感情移入は出来なかった。

{/netabare}



{netabare}
でもこれは有馬光生と宮園かをりの物語。
二人にスポットライトが当たっている。


やはり愛は抱き合ったり接吻したりして
直接的に表現するのではなく
間接的に表現した方が美しいですね。



{/netabare}




主人公が人間的にも演奏家としても
成長していく様は見ていて爽快だし
なにより見守っていたくなる。

少々文句を言われるかもしれないが
キャラも満点をつけさせていただきました。







声優の話になりますが
花江さんと種田さんの
泣いてる時の演技がかなり心に残りました。

思い出すだけで本当に泣けてくる。


多分、より際立ったのは演出の力がかなり大きいと思う。
{netabare}
注目してほしいシーンなどで
曲の音量を大きくしたりして
効果的にBGMを使ったり


無音のあとで一言放つ言葉が強烈だったりしました。

どこをみても何をとっても抜かりがない。
{/netabare}


声優は演出も相まって満点。





音楽面もやはり欠かせない存在。
と言いますか、普通にこれなかったら
作品として成り立っていませんでしたし。


正直、クラシックはあまり触れてこなかったため
本当に楽しめたとは到底言い難いです。

モーツァルトやショパンと言われても
誰がどの曲を作ったのかなんて全然ピンと来ません。
タタタターン!が運命で確かベートーベンだよな?ぐらいの知識です。


そんな自分でも鳥肌が立ったし
語りの力もあって何がすごいのかとか
概ね理解できたと思っています。


OPは双方とも盛り上がる曲・楽しい曲で
EDは落ち着く・悲しい曲。

バランスがいいですね。

GooseHouseは名前聞いたことあるなぐらいで
他は名前も聞いたことがありません。


そういえば弟はGooseHouseのファンなのですが
よく話を聞かされました。

カバー曲がYouTubeに数多くアップされており
弟がこれ四月は君の嘘の曲なんだってと言われ
へぇ~四月は君の嘘の曲はカバーされるほど
いい曲なのかと思っていましたが
自分たち自身の曲だったのですね。
OPで歌手名を見て驚きました。

GooseHouseはカバーだけではなくて
曲も作っているんですね~。
サビが耳に残るいい曲でした。


音楽も問題なしの満点。




アニメをあまり見ない人にも勧められるし
アニメをよく見る人にも勧められる
感動の作品です。


マンガも完結するとのことですが
いつかは全巻集めたいです。

素敵な時間をどうもありがとう。


長文失礼しました。



最後に。
{netabare}
ちなみに好きなキャラは最初から最後まで井川絵見でした。

最初というのはOPの一枚のカットが
すごく美しく、陳腐ではありますが一目ぼれしました。

そして登場して早見さんの声が合っていて、
お気に入りキャラに。

単にきついキャラではなかったところがまたいい。
{/netabare}




またまた蛇足。
{netabare}
あにこれでは当初、早見さんのタグがあったので
ヒロインの声をやるものだと思っていましたが
違っていましたね。


あそれと最後まで「宮園かをり」は奇跡的にでも
生きることを信じていました。

全ての・・伏線は・・ミスリードだと。
もう泣けてくるのでこれにて感想終わります。
{/netabare}




OVAがあるようなので、
後日談があるのか、総集編なのか
さだかではないが、些細なことでも
続きが見たいので嬉しい限りです。

投稿 : 2015/04/17
閲覧 : 434
サンキュー:

52

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