「ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース(TVアニメ動画)」

総合得点
76.5
感想・評価
1041
棚に入れた
5694
ランキング
693
★★★★☆ 4.0 (1041)
物語
4.0
作画
3.9
声優
4.0
音楽
3.8
キャラ
4.1

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ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

スタンドバトル、開始!

 原作は既読。
 2期もので、原作の第3部にあたる作品だが、「ジョジョの奇妙な冒険」に関しては続編と
言いながらも主人公が代わっていくため、これ自体が一つの独立した作品としても観られるのが
強みといった印象。

 作風は1期と同じく荒木ワールドとも言うべき独特の個性をアニメにも反映させており、更に
作画に関しては1期より良くなっているみたい。
 本作に関しては展開に応じて、キャラのカラーを大胆に変えてしまう演出が結構印象的
でした。

 基本的には敵が現れてはそれを倒し、また次の敵が・・・の繰り返しという昭和の仮面
ライダーやウルトラマンのようなパターンゆえに、ストーリー展開は1期より単調なきらいが
あるが、一つの戦いが区切りとなっていることを逆に活かして、それぞれが異なったテイストに
なっているのが印象的。
 このテイストのベースとなっているものとして、映画それも洋画のオマージュが強く
感じられる回が多く、特にホラー系作品からの影響が強く感じられた。
 なんとなくバトルアクションの色が強いために忘れていたが、少なくとも
「ファントムブラッド」から「スターダストクルセイダース」に掛けては設定やモチーフなどは
ホラー系のそれだなと。まあ、怖くはないんだけど。

 バトルに関しては、戦闘スタイルがそれまでの波紋からスタンドに変わったこと。
 能力の特性が広がったことで、これまで以上にバラエティに富んだバトルが展開される。
 ただ、後になるほどスタンド能力が凝ったものになり、戦いも頭脳戦の色合いが強くなるが、
まだこの頃のスタンドはシンプルなものが多く、戦い方も力押しなものが多いなと。
 このバトルで敵を倒すのは主人公である空条 承太郎だけでなく、旅の同行者である
ジョセフ・ジョースター、モハメド・アヴドゥル、花京院 典明、ジャン・ピエール・
ポルナレフである回もあり、一種の複数主人公制のような趣き。
 それぞれの見せ場はとにかくカッコ良さを感じるが、これが他作品だと恥ずかしくなって
しまうようなものも多く、この作品のテイストでこそ映えるカッコ良さなのかなと。
 こういった味方だけでなく、敵のスタンド使いも印象的なキャラが多く登場するが、この
キャラの魅力がこの作品の魅力の一つといった感じ。

 日本からエジプトまでの旅を描いているために、各地の風俗なども多く描かれ、旅行記の
ような楽しさがあるのもこの作品の面白いところ。
 原作の執筆時期や旅の道程などを考えると、沢木 耕太郎氏の「深夜特急」の影響が
あるのかなと思ったりして。

 恐らく連載時はその場のノリで描いていたのかなと思わせる部分も多く、設定などは結構、
粗があったり、いかにも後付けな設定や、逆に放りっぱなしになってしまった部分もあるが、
細かいツッコミを吹き飛ばすような勢いを感じる。
 更にこの辺のフォローをアニメオリジナルシーンでやっているのもなかなか面白い。
 とにかくこの後のエジプトでの展開が楽しみになる作品。

投稿 : 2015/05/10
閲覧 : 249
サンキュー:

4

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