「風の谷のナウシカ(アニメ映画)」

総合得点
90.6
感想・評価
1959
棚に入れた
12591
ランキング
51
★★★★★ 4.2 (1959)
物語
4.3
作画
4.2
声優
4.0
音楽
4.2
キャラ
4.1

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ネタバレ

まろちゃん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

原作は星50❗️

学校の図書館の数少ない漫画の中にこれがあり、中学時代これを夢中になって読んでいました。
アニメの方は原作の2巻どまりで色々省かれている所があるので、アニメを見た人は原作を読む事をお勧めします。
言わずと知れた名作で、漫画の方はこれ以上のものは無いのでは、と思わされる程
の作品です。

人間にはもう滅亡という道しか残されていないという状況で、どんな道に進むべきかという事をテーマにしています。
{netabare} 〜
人間が汚染し切った地球を正常な綺麗な姿へと戻すために作られた樹海や王蟲、そしてその環境の対応できるよう改造されたナウシカを含めた人間達、そして土鬼の王都にある旧人類の作った預言者は、旧人類が科学という力を使い続けた果てに破壊してしまった世界で、自分達だけでも生き残りたい、という剥き出しの欲望が具現化されたものに感じました。
作中でヒドラがあらゆる芸術作品や旧世界の生物を指して、「結局人間はこれ以外に残す価値のあるものを作れなかったのだ」
と言いますが、結局旧人類の人は最後まで科学というものが破滅をもたらすものであるという事に気付かなかった訳です。たとえその過ちに気がついていたとしても、後戻りできるほど人間は器用ではありませんから、同じ道をたどった事でしょう。
そういう人間の愚かさ、生々しい本性を目の当たりにし、それらを糾弾し、新しい人間の在り方を訴えているナウシカは、まさしく作者の意思そのものであり、現在のまさに自然を顧みず突き進んでいこうとする自分達に立ち止まって考えて欲しい、というメッセージに思えました。{/netabare}

この先、科学の共に歩んでいくだろう未来は、この作品の様な結末を迎えるかは分かりませんが、自分達の生活にとって今では欠かせない存在となった科学の「裏側」について考えるキッカケになると思います。

投稿 : 2015/07/26
閲覧 : 523
サンキュー:

6

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