「屍者の帝国(アニメ映画)」

総合得点
65.0
感想・評価
300
棚に入れた
1616
ランキング
3450
★★★★☆ 3.7 (300)
物語
3.5
作画
4.1
声優
3.7
音楽
3.6
キャラ
3.5

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-?- さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

スチームパンク作品 思っていたより意外とよくできているが…

原作小説、伊藤計劃と円城塔によるスチームパンク・伝奇ロマン作品
ノイタミナムービー第2弾、Project Itohの第一作目(全3作)
原作読破済み
一作目にこの作品を持ってくるのはかなりの冒険だなと思ってましたが思っている以上にうまく仕上がってました


物語:19世紀末、ヴィクター・フランケンシュタインによって屍体の蘇生技術が確立され、屍者が世界の産業・文明を支える時代が到来していた。
〈ここから原作と違います〉
屍者技術者のジョン・H・ワトソンは亡くなった友フライデーを違法に生き返らせそれをかぎつけた政府の諜報機関のMがワトソンを諜報員として諜報活動を依頼する。”ヴィクターの手記”を巡る物語

声優:適役、ベストチョイスかと思います

キャラ:映画単体で考えればとてもあり

作画;好みはあると思いますが安定して奇麗です

音楽:やはりEGOISTはあってる


・まず映画単体としてで考えた感想から
原作とはかなり違っていますが映画としては良い感じに仕上がってるというのが正直な感想です
原作で見せたい部分、カラマーゾフのシーン・感情についてなど見せ方は違えど抑えどころはずれてなくそれにプラス、物語を盛り上げるためにドラマチックにアクションもいれて上手くまとめたなといったところです
(人によっては見方は変わると思いますが内容的に深いところをついてるのでは?と個人的には思いました、人間の欲・感情を持ったが故のなどの皮肉など)
原作が難解な部分があるため方向性を出すために脚色をかなりしてます
(絵柄や見せ方は違うけど他の作品でいうと鋼の錬金術師を自分は連想しました)
ただやはり、一般受けしないのでは?とも思いました
(ちょいグロかったり、用語など世界観が原作読んでる向きなところがあるので)
スチームパンク系の作品が好きな人は普通に楽しめると思います

・原作読破から考える映画の感想
やはり全てを出すのは無理だなと思います
(だから脚色するんだろう…我)
まず冒頭から違うw
(時間の都合だろう…我)
出ていない人物や場所さらにはキャラ設定までもが違ってます
(変えなきゃ話にならんだろ…我)
それを踏まえたうえでやはり出してほしかった人物はバトラー
ハダリーとバトラーはセットのイメージが強かったので残念です
たぶん実際に忠実にやると考えると3時間越えものです
やはり原作を読んでると残念な部分はあります

・原作情報
伊藤計劃が筆記中に亡くなってしまい
(34歳という若さで…早すぎる)
円城塔が引き継いで書かれたのが今作の屍者の帝国です
実際のところ伊藤計劃が書かれたのは30ページだけで
残りページは円城塔が書き上げた作品なので実際のところどうなのだろうかとも思います
原作の内容は先ほども書きましたがかなり違いますし何より難解な部分があります
(予備知識がないと辛いところがあった、せめてフランケンシュタインは読んだほうがいい)
映画と違うので気になる人は読んで見てはいかがかと思います


エンターテイメントとして楽しめる作品だと思います
スチームパンク系・冒険系・原作を読んだ人にお勧めの作品です

追記:Project Itoh作品はあと2作連続公開します
2作目・ハーモニー
3作目・虐殺器官
気になる方はぜひチェックしてみてはどうでしょうか?

投稿 : 2015/10/08
閲覧 : 265
サンキュー:

8

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